迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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今回のシンクロフェス。

俺「【レッドデーモン】【氷結界】【センチュリオン】【白き森】【天盃】【BF】【青眼】辺りが乱発するんだろうな〜」
俺「シンクロ苦手だし普通にやるのも…」

【ドラゴン族封印の壺】【狭い通路】

俺「ネクロバレーとセットで敷いたら愉快なことになりそうだな」

という訳で今回は上記を軸にメタ張った【壊獣カグヤ】で嫌がらせしてます。


浪漫は此処にあった。

「馬鹿な!!??

 モンスター一体でエクシーズ召喚だと!?」

 

 カラアーゲも精霊界の住人。

 故にエクシーズ召喚はカオス・エクシーズ・チェンジのような例外を除き二体以上のモンスターが居なければエクシーズモンスターはエクシーズ召喚出来ない事は当然知っていた。

 ありえないと叫ぶカラアーゲに執事は淡々と召喚条件を口にする。

 

「このモンスターは通常のエクシーズ召喚に加えて条件を満たした場合に限りフィールドの最も攻撃力の高いモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚出来る」

 

 執事のフィールドには攻撃力0の【メルフィーラビィ】一体だけ。

 0であろうと他に居ないのなら最も攻撃力が高いモンスターという条件は満たせている。

 

「その条件は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

「くっ!?」

 

 その答えに攻め気を出しながら仕留め損ねた己の負債であると理解し『迷宮の案内人』()は歯噛みする。

 

「来たれ。広大な銀河さえ我が領土と踏み荒らし侵す驕れる者達を誅する神殺しを殺す悪魔よ!」

 

 ラビィが身を投じたカオス・エクシーズと同じ闇色の銀河より闇が形を成した鋼の悪魔が生まれ出て大地を踏みしめる。

 

「エクシーズ召喚!ランク12!【厄災の星(ロギアステラ)ティ・フォン】」

 

厄災の星(ロギアステラ)ティ・フォン】

エクシーズ・効果モンスター

ランク12/闇属性/悪魔族/攻2900/守2900

レベル12モンスター×2

このカードは相手がEXデッキから2体以上のモンスターを特殊召喚したターン及びその次のターンに、

自分フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

この方法で特殊召喚したターン、自分はモンスターを召喚・特殊召喚できない。

(1):X召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、

お互いに攻撃力3000以上のモンスターの効果を発動できない。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

フィールドのモンスター1体を手札に戻す。

 

「ランク12だと!!??」

 

 正規召喚しようとするなら【F・G・D】や【クインテット・マジシャン】等の召喚に凄まじいコストを要求するモンスターを二体以上出さなければ召喚出来ないモンスターがたった一体の、それも、レベル2の通常モンスター一体で喚び出されたという事実に言葉を失う。

 

「但し、ティ・フォンを召喚したターン俺は通常召喚並びに特殊召喚を出来なくなる。

 そしてティ・フォンの効果発動! オーバーレイユニットを一枚墓地に送り俺はフィールドのモンスター一体を選択してバウンスする!」

「なんだと!?」

 

 手札のチーフセコンドはフィールドに戦士族か炎属が居なければ特殊召喚出来ない。

 そして『迷宮の案内人』()のフィールドにはカエサル一体だけ。

 つまり、このターンにティ・フォンの進撃を止める術は無い!

 

「やれ!ティ・フォン!

 メルフィー達の怒りを識らしめろ!!『イオリギィティス・カタスロフィス』!!」

 

 命令を受けたティ・フォンから闇色のオーラが立ち昇りそれらが蛇のように牙を剥いて首を擡げるとカエサルへと喰らいついた。

 

「エクシーズモンスターのカエサルはエクストラデッキへ戻る!!

 そしてバトルフェイズに移行!

 ティ・フォンでダイレクトアタック!

 『断罪のアステリア』!!」

 

 闇色のオーラを纏う鋭い鉤爪が『迷宮の案内人』()へと振り下ろされた。

 

「ぐああああああ!!??」4000→1100

 

 激しい衝撃に『迷宮の案内人』()が凄まじい絶叫を上げる。

 

「ターンエンドだ」

「俺の…ターン!!」

 

 引いてきたカードに『迷宮の案内人』の顔が歪む。

 

「俺は手札から【BKチーフセコンド】を通常召喚しチーフセコンドの効果で手札から【BKグラスジョー】を追加召喚する」

 

【BKグラスジョー】

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻2000/守 0

(1):このカードが攻撃対象に選択された場合に発動する。

このカードを破壊する。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた時、

自分の墓地の「BK グラスジョー」以外の「BK」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを手札に加える。

 

「二体でオーバーレイ・ネットワークを構築!

 来い!!エクシーズ召喚!ランク4!【BK キング・デンプシー】!!」

 

【BK キング・デンプシー】

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/炎属性/戦士族/攻2300/守1800

レベル4モンスター×2

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。

デッキからレベル4以下の戦士族・炎属性モンスター1体または

「バーニングナックル」魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。

(2):自分・相手ターンに発動できる。

自分フィールドのX素材を1つ取り除き、以下の効果を適用する。

●このターン中は自分フィールドの「BK」モンスターを相手は効果の対象にできない。

 

「キング・デンプシーの効果を発動!

 エクシーズ素材を取り除きデッキから【バーニングナックル・クロスカウンター】を手札に加える!」

 

【バーニングナックル・クロスカウンター】

カウンター罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。

自分フィールドの、「BK」Xモンスターか「No.」Xモンスター1体を破壊し、

その発動を無効にし破壊する。

その後、以下の効果を適用できる。

●破壊した自分のモンスターとはカード名が異なる「BK」Xモンスター1体をEXデッキから特殊召喚し、

このカードをそのモンスターのX素材とする。

 

「そしてエクシーズ素材として墓地に送ったグラスジョーの効果を発動!

 墓地のチーフセコンドを手札に戻しカードをセットしてからターンエンドだ!」

 

 再びチーフセコンドを手札に戻し今出来る最大最大限の盤面を敷いていくが、

 

「エンドフェイズにセットカード発動!

 【サイクロン】!伏せカードを破壊する!」

 

 キング・デンプシーで引き込んだカウンター罠が最初のターンに伏せられ一度も日の目を見なかったカードの手により打ち砕かれる。

 

「糞がっ!?」

「俺のターン。ドローフェイズ。ドロー。

 スタンバイフェイズ。メインフェイズ。

 俺は手札から【貪欲な壺】を発動。

 墓地の【わくわくメルフィーズ】【メルフィー・ラビィ】【森のカラントーサ】【メルフィー・ラッシィ】【メルフィー・マミィ】の五体を選択してデッキに戻し二枚ドローする。

 次いでカードをセットし【リロード】を発動する」

 

【リロード】

速攻魔法

自分の手札を全てデッキに加えてシャッフルする。

その後、デッキに加えた枚数分のカードをドローする。

 

「残りの手札三枚をデッキに戻し戻した三枚分俺はドローする」

 

 と、そこで執事は何故か動きを止めた。

 そして盤面を見て、僅かに笑った。

 

「面白い事になったな」

「何を笑っていやがる!?」

 

 戦場に相応しくない子供が何かを期待するような笑いに『迷宮の案内人』()が声を荒げると執事はすまないと謝罪した。

 

「いやまあ、随分ロマンに満ちた光景を拝めそうだったものでな」

「なんだと?」

 

 意味の分からない言葉に訝しむ前で執事は動き出した。

 

「俺はセットした魔法カードを発動!

 【二重召喚(デュアルサモン)】!」

 

二重召喚(デュアルサモン)

通常魔法

(1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

「この効果により俺は手札から【レスキュー・キャット】と【レスキュー・ヘッジホッグ】を通常召喚する!」

 

「馬鹿な!?」

 

 ヘルメットを被る猫とハリネズミがフィールドに現れ、その意味を理解し本気で焦りを過ぎらせる。

 

「二体の効果を其々発動!

 二体をリリースしてデッキから【メルフィー・ラッシィ】【メルフィー・ラビィ】【メルフィー・キャシィ】【メルフィー・パピィ】を其々特殊召喚する!!」

 

 ハリネズミが笛を鳴らし猫が力強く鳴くと一度は姿を消した【メルフィー】達がフィールドを埋め尽くす。

 

「俺は【メルフィー・ラビィ】と【メルフィー・ラッシィ】でオーバーレイ・ネットワークを構築!

 もう一度力を貸してくれマミィ!

 エクシーズ召喚!ランク2!【メルフィー・マミィ】!」

 

 ラビィとラッシィの呼び掛けに【メルフィー・マミィ】が再びフィールドに現れ二匹をお腹の袋にしまい込んだ。

 

「更に【メルフィー・キャシィ】と【メルフィー・ポニィ】の二体で再びオーバーレイ・ネットワークを構築!

 みんな仲良く遊ぼうぜメルフィー!!

 エクシーズ召喚!ランク2!【わくわくメルフィーズ】!」

 

 銀河の粒子が波を打ちその流れに乗ってメルフィー達がやってくる。

 

「わくわくメルフィーズの効果を発動!

 エクシーズ素材を取り除き、このターン獣族モンスターをダイレクトアタック可能とさせる!

 バトルフェイズ!

 マミィでダイレクトアタック!」

 

 執事の号令にマミィが構えを取るキング・デンプシーの股の間をくぐり抜けて『迷宮の案内人』()に直接体当たりを仕掛ける。

 

「チェーン確認!」

「俺は…」

 

 その瞬間『迷宮の案内人』は思考した。

 

(ここでチーフセコンドを使えばライフは無傷でやり過ごせる。

 だが、そうすればティ・フォンにデンプシーを破壊され次のターンにモンスターを引けなければ俺は詰み!

 だが、デンプシーが場に残せれば返しのターンにマミィを攻撃して奴のライフを削りきれる!

 奴の手札はおそらくレスキューの効果で喚ばなかった森のカラントーサで間違いない!!

 ならばここは!!)

 

「そのダイレクトアタックを通す!!」

 

 マミィの体当たりがライフをギリギリまで削るも倒し切るには至らない。

 

「ググッ!?」1100→100

「続けてメルフィーズでダイレクトアタック!!」

 

 マミィに続いてメルフィー達がデンプシーを素通りして迫りくるが、

 

「攻撃にチェーンして手札のチーフセコンドを守備表示で特殊召喚しその攻撃を無効にする!」

 

 メルフィー達の進路を通せんぼする形で現れたチーフセコンドによりメルフィー達は慌ててブレーキを掛けて立ち止まる。

 

「その後、お前のフィールドのティ・フォンをエンドフェイズまで除外する!」

 

 四方八方から伸びた鎖に拘束され、ティ・フォンがフィールドから姿を消した。

 これで攻撃手段は無くなった。

 メルフィーズの効果はこちらが召喚しなければ発動出来ず相手に打てる手は無い。

 

 そう、誰もが執事の敗北を確信した。

 

「メインフェイズ2に移行!」

 

 デュエルを続ける執事と()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を除いて。

 

「マミィの効果を発動!

 フィールドのメルフィーズをエクシーズ素材にする!」

 

 メルフィー達がマミィに集いお腹の袋へと飛び込んでいく。

 

(手札ではなくフィールド? だがまだ想定内だ!

 キング・デンプシーさえ生き残れば次に何を引こうがセスタスが確定で立ち俺の…)

 

「【メルフィ・マミィ】でオーバーレイ・ネットワークを構築する!!」

「なん…」

 

 再び飛び出した理外の宣言に茫然とする相手に向け執事は告げる。

 

「このエクシーズモンスターは通常の召喚条件に加え、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()時に限りフィールドのエクシーズモンスター一体の上に重ねてエクシーズ召喚する事が出来る」

 

 呼びかけに応じ黄金の粒子が渦を巻く銀河の果てから神の名を冠する『神殺し』は現れる。

 

「来い!!天空を統括する、雷霆の機神!

 人類最大最後の究極的一撃を以て災禍を撃滅すべし

 エクシーズ召喚!ランク12!【天霆號(ネガロギア)アーゼウス】!!」

 

天霆號(ネガロギア)アーゼウス】

エクシーズ・効果モンスター

ランク12/光属性/機械族/攻3000/守3000

レベル12モンスター×2

「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、

自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。

フィールドの他のカードを全て墓地へ送る。

(2):1ターンに1度、自分フィールドの他のカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。

手札・デッキ・EXデッキからカード1枚を選び、このカードのX素材とする。

 

「ランク12が、もう一体…」

 

 背中のブースターユニットから吐き出させるエネルギーを絞りアーゼウスが大地に立つ。

 

「そして、アーゼウスの効果を発動する!

 エクシーズ素材を二枚取り除き、自分以外のフィールドのカードを全て墓地へと送る」

「破壊を伴わない除去効果だと!?」

 

 命令に従いアーゼウスが全身の武装ユニットを展開すると戦場全てを照準に収めた。

 

「万象一切を薙ぎ払えアーゼウス!『デウス・エクス・ケラウノス』!!」

 

 号令を受けカメラアイをひときわ強く輝かせたアーゼウスがその火砲を解き放った。

 

「うおおおおおおっ!!??」

 

 目を焼く極光が学園を包み、衝撃の余波で廊下の窓ガラスが次々と砕け散る。

 そして、アーゼウス以外の全てが消え去った中で執事は宣言する。

 

「ターンエンド。

 そしてエンドフェイズにティ・フォンはフィールドに帰還する」

 

 拘束していた鎖を引き千切りティ・フォンが戦線に帰還する。

 

「俺の、ターン」

 

 フィールドに並び立つ光と闇の機神を前に、男は静かに問いかけた。

 

「完敗だ。名前を聞かせてくれ」

「おい何を言っている!!??

 貴様にいくら出していると思っているんだ!!??」

 

 カラアーゲが喚くが男も執事も意に介さずその問いに応える。

 

「俺は【白銀の城のラビュリンス】に使えし従者が一人【白銀の城の側仕え(ラビュリンス・アテンダント)『執事』】。

 そして、以前は自由都市のアリーナで『迷宮の案内人』の名で戦っていたデュエリストだ」

 

 




今回三人視点なのは執事の内心を描写したくなかったからです。
なんでか? 割とギャグ寄りだったからです。


オマケ※はっちゃけギャグです。


アーゼウス(以下ア)「よっしゃあ!!フィニッシャー描写は貰った!!」
ア「しかもマミィまで含めたメルフィー全乗せという豪華仕様!!」
ティ・フォン(以下テ)「貴様はこれまでニ回登場したその全てで効果後にマスターが大ピンチになっていたからなwww」
ア「黙れ!!ディアハ以外で出番が無かった貴様よりマシだ!!」
テ「あ゛? 古株のくせにマスターの勝利に貢献出来なかった最強の機神(笑)が何言ってるんだ?」
ア「は? 初登場でマスターに大怪我負わせかけた癖に何を偉そうに言ってる?」
テ「……」
ア「……」

ア&テ「「お前スクラップにしてやらぁ!!!!」」

 この後城の森を焼け野原にして二体揃ってアークリベリオンにブチのめされました。
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