迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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やっぱり文字数がとんでもないことになったんで一旦切ります。


ダンスマカブルを楽しみなさい。

「中々エグいフィールドを展開できましたね」

 

 手札こそアクションマジック一枚だが、手札と墓地から発動した効果モンスターの効果を無効にした上で2000ポイントのバーンダメージを与える【墓穴ホール】に加え、デッキから墓地に送った罠カードの効果を自身の効果として使用出来る【フレシアの蟲惑魔】。

 この時点でさえ凡百のデュエリストなら心が折れかねないが、更にフィールドには回数制限付きだが破壊耐性を付与する【蠱惑の園】を張り、罠カードの発動を無効にさせない【アトラの蟲惑魔】まで用意した。

 羽箒でバック破壊から…という方向で開始出来れば大分捲りは容易になるが…

 

「スタンバイフェイズに伏せカードを発動します!

 罠カード【無謀な欲張り】!」

 

【無謀な欲張り】

通常罠

(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後の自分ドローフェイズは2回スキップされる。

 

「アトラが場にいるため兄様はうららを使っても無効化出来ませんのでチェーン確認はせず私は2枚ドローしますわ!」

 

 上手い。

 流石にアクションカード込みでだが九枚も手札があれば当然うららは入っているだろうが、現代遊戯王の代表的妨害カードのうららは無効効果だから罠カードである【無謀な欲張り】はアトラがケア出来るから確実に通る。

 ドロースキップのデメリットもセラを維持出来るなら確定二枚サーチの可能だしそもそも現代遊戯王で自身に三ターンも回ってくるとは考えるほうが夢を見すぎなのだから、このターンで迷が捲りきれず次の自分のターンが来るならばそこでデュエルは終わるからドローは不要と判断してもそこまで無理筋ではない。

 これで宮の手札はアクションカード込みで三枚。

 引いたカードが【キノの蟲惑魔】なら羽根箒も耐えられてしまう。

 手札次第ではサレンダーも納得出来る盤面に迷はどう対処するのか?

 

「効果は無効に出来なくてもチェーンは組めるよね?

 僕はチェーンして手札から速攻魔法【超融合】を発動するよ」

 

【超融合】

速攻魔法(準制限カード)

このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

(1):手札を1枚捨てて発動できる。

自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、融合モンスター1体を融合召喚する。

 

「なんてカードお貸しになられてるのですかお父様!!??」

 

 ブチギレて俺に怒りの矛先を向ける娘に対し、お前はお前で今回はデッキに入らないならとアーゼウスやアストラムなんかのヤバいリンク・エクシーズモンスターを持っていっただろうがと胸の奥で突っ込む。

 

「手札を一枚捨て僕はセラとフレシアを素材に融合召喚!

 来たれ、分かたれることを拒んだ異形の翼!

 融合召喚!レベル6!【共命の翼ガルーラ】!」

 

【共命の翼ガルーラ】

融合・効果モンスター

星6/闇属性/鳥獣族/攻1500/守2400

同じ種族・属性でカード名が異なるモンスター×2

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは倍になる。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

自分は1枚ドローする。

 

 美しい鳴き声を上げる2つの頭を持つ怪鳥がフィールドに現れた。

 

「ですが私の花畑は簡単に駆逐されません!

 墓地に送られた【ホールティアの蟲惑魔】を除外してセラを蘇生します!」

 

 フィールドに草の山が生まれそこからセラが這い出てくる。

 

「何度摘みとられようと私の花畑は根が残る限り決して朽ちる事はありませんわ!」

「だけどこれでフレシアの確殺コンボは消えたから大分楽になったよ。

 メインフェイズに入るよ」

 

『我々は一体何を見せられているんだ…』

 

 アナウンサーが理解を拒むようにも聞こえる言葉を漏らすのも致し方ない。

 遊矢君や零児君が高速展開の妙を識らしめていたとしてもそれはあくまでメインフェイズの話。

 スタンバイフェイズに幾度も効果が飛び交いモンスターが乱舞する空中戦が起きるなんて発想は彼等の想像にありさえしないだろう。

 

『これが、これが精霊界のデュエリストの全力というものか!!??』

 

 違う。現代遊戯王の地獄絵図だ。

 

「僕は更に手札から【融合】を発動する!」

「【氷水】はシンクロテーマなんですからシンクロしなさい!」

「姉様の盤面がシンクロさせてくれないのが悪いんじゃないか」

「そういうコンセプトなんだから乗り越えてくださいまし!!」

「父様なら迂回手段があるのに馬鹿正直に突撃してどうすると呆れると思うけど?」

「そうですわね!!」

 

 やけっぱち気味に叫びながら宮が手札を公開する。

 

「こうなればプライドは捨ててやりますわ!!

 手札から【増殖するG】を墓地に送り効果を発動しますわ!!」

「姉様正気なの!!??」

「兄様がそうさせたのでしょうが!!

 墓穴はございまして!?」

「墓穴ホールで自滅するうららしかないから通るよ!!」

「ならば何でも出してきやがりませ!!

 手札を増やして出した側から全部私が穴の底に叩き落してやりますわ!!」

 

 禁断の増Gによりアクションフィールドにガサガサと足音を起ててモザイクで視覚的規制を掛けた『ヤツラ』が二人を包囲する。

 

「面白くなってきましたね」

 

 『ヤツラ』の氾濫に会場は別の意味で阿鼻叫喚に包まれているが、そんな事は気にせず俺は盤面を読む。

 

「これで迷はセラより手札から罠を使えるようにするアトラの排斥を最優先にせねばならなくなりましたが、破壊するなら耐性を付与する【蠱惑の園】を先に排する必要がある。

 そうする為には展開を重ねねばならず必然的に宮の手札を潤してしまう。

 そして引けば引くだけ危険な罠が手札に入るリスクは高まり続ける。

 ククク…。宮の運命力と迷のタクティクス。

 はてさてどちらが勝りますかね?」

 

 ワイン片手に王座でふんぞり返って見下すラスボス的な事を口にしつつ、安全圏から阿鼻叫喚の地獄絵図を眺める。

 

「ガルーラと手札の【マルチャミー・ニャルス】と【宝玉獣エメラルドタートル】の三体で融合!

 来たれ!倫理を超えた狂気の獣!

 融合召喚!レベル9!【ガーディアン・キマイラ】!」

 

【ガーディアン・キマイラ】

融合・効果モンスター

星9/闇属性/獣族/攻3300/守3300

カード名が異なるモンスター×3

このカードは手札と自分フィールドのモンスターのみを

それぞれ1体以上素材とした融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが魔法カードの効果で融合召喚に成功した場合に発動できる。

手札で融合素材としたカードの数だけ自分はデッキからドローし、

フィールドで融合素材としたカードの数だけ相手フィールドのカードを選んで破壊する。

(2):自分の墓地に「融合」が存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならない。

 

「特殊召喚されたので一枚ドロー!」

「召喚時効果発動!

 フィールドのカードを一枚破壊しながら二枚ドロー!

 破壊するのは伏せられている【墓穴ホール】だ!

 更に素材となったガルーラの効果で一枚ドロー!」

「殺らせませんわ!

 アトラの効果で手札から罠カードを発動!【底なし落とし穴】!更にチェーンして手札から【キノの蟲惑魔】を守備表示で特殊召喚し伏せカードを破壊から防ぎます!」

 

【底なし落とし穴】

通常罠

(1):相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。

 

【キノの蟲惑魔】

効果モンスター

星4/地属性/昆虫族/攻1300/守1500

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに「蟲惑魔」モンスターが存在する場合、

自分・相手のメインフェイズに発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族・植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、

「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。

(3):自分の魔法&罠ゾーンの裏側表示カードはそれぞれ1ターンに1度だけ効果では破壊されない。

 

「僕は手札から【浮幽さくら】を通常召喚してディアベルスターに浮幽さくらをチューニング!

 来たれ!混沌渦巻く闇の地平より産み落とされた忌子!

 シンクロ召喚!レベル10!【カオス・アンヘル-混沌の双翼】!!」

 

【浮幽さくら】

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守1800

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手ターンに、相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、

このカードを手札から捨てて発動できる。

自分のEXデッキのカード1枚を選んでお互いに確認する。

その後、相手のEXデッキを確認し、

選んだカードの同名カードがある場合、その相手の同名カードを全て除外する。

 

【カオス・アンヘル-混沌の双翼】

シンクロ・効果モンスター

星10/闇属性/悪魔族/攻3500/守2800

チューナー+チューナー以外の光・闇属性モンスター1体以上

このカードをS召喚する場合、自分フィールドの光・闇属性モンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。

(1):このカードが特殊召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを除外する。

(2):このカードは、このカードのS素材としたモンスターの元々の属性によって以下の効果を得る。

●光:自分フィールドのSモンスターは相手が発動したモンスターの効果を受けない。

●闇:自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

「アンヘルまで渡すなんて恨みますわよお父様!!

 特殊召喚されたので一枚ドロー!」

「召喚時効果発動!

 伏せられた【墓穴ホール】を除外する!」

「殺らせないと言ってるでしょうが!

 引いてきた【蠱惑の落とし穴】を発動!

 その効果を無効にして破壊します!!」

 

【蟲惑の落とし穴】

通常罠

(1):このターンに特殊召喚された相手フィールドのモンスターが効果を発動した時に発動できる。

その効果を無効にし破壊する。

 

「これも防ぐの!?

 でもまだ僕の手は残ってる!

 手札から【聖なる薊花】を発動!

 エクストラデッキの【背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア】を公開した後使用コストに使う速攻魔法【罪宝狩りの悪魔】を発動して墓地のディアベルスターを回収する!」

 

【聖なる薊花】

通常魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):EXデッキの「アザミナ」融合モンスター1体を相手に見せ、

そのレベル4につき1枚、自分の手札・フィールドから「罪宝」カードを墓地へ送る(裏側表示カードはめくって確認する)。

その後、見せたモンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する。

(2):このカードが墓地に存在する場合、

自分のフィールド・墓地の「アザミナ」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをデッキに戻し、このカードを手札に加える。 

 

【罪宝狩りの悪魔】

速攻魔法(制限カード)

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分のデッキ・墓地から「ディアベルスター」モンスター1体を手札に加える。

(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、

「“罪宝狩りの悪魔”」以外の自分の墓地・除外状態の「罪宝」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードをデッキの一番下に戻す。

その後、自分は1枚ドローする。

 

背信聖徒(アザミナ・レア)シルヴィア】

融合・効果モンスター

星6/闇属性/幻想魔族/攻1900/守1500

幻想魔族モンスター+魔法使い族・光属性モンスター

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):「背信聖徒シルヴィア」以外の自分の「アザミナ」モンスターが相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、このカードをリリースして発動できる。

その効果を無効にする。

(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。

デッキから「罪宝」罠カード1枚を手札に加える。

 

「特殊召喚されたので一枚ドロー!

 兄様に【アザミナ】まで使わせるなんて、だったら私にもバグースカとヴェルズビュートをお貸しくださいな!」

「いやソイツらは私が使うので無理」

 

 宮の叫びにそう答えつつ今の一手で天秤が迷に傾いたのを感じた。

 

「フィールドのセットされたガーディアン・キマイラを墓地に送り【黒魔女ディアベルスター】を特殊召喚!」

「一枚ドローですわこんちくしょう!」

「召喚時効果発動!デッキから【罪宝の欺き】をフィールドにセットしてバトルフェイズ!」

「その前に手札から【原始生命態ニビル】の効果を発動します!

 フィールドのモンスターを全てリリースしてこのモンスターを特殊召喚しますわ!!」

 

【原始生命態ニビル】

効果モンスター

星11/光属性/岩石族/攻3000/守 600

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚した自分・相手ターンのメインフェイズに発動できる。

自分・相手フィールドの表側表示モンスターを可能な限りリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。

その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。

このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。

 

「姉様だって人の事言えないじゃないか!!??

 シルヴィアをリリースして効果を無効にする」

「掛かりましたわね!

 手札のニ枚目の【蠱惑の落とし穴】を発動してその効果を無効にしますわ!!」

「その引きはおかしいよ姉様!!」

 

 天から堕ちてきた隕石の着弾で中継が途切れるのを残念に思いつつ宮の勝ちかと呟いた。

 

「迷は手札があるのでまだ再展開は可能ですが、宮のデッキには【妖竜マハーマ】と【天獄の王】が寝ていますから迷が押し切ろうと展開を再開すればそちらに絡め取られてしまうでしょう。

 そうでなくても宮はホールティアのコストに【トランザクション・ロールバック】を落としていますからアンヘルの効果で墓穴ホールを排除出来なかったのは致命的でしたね。

 二人共実に素晴らしいデュエルでした。

 戻って来たら二人を褒めてあげるだけでなくご褒美を考えておかないといけませんね」

 

 周りが執事に化け物を見る目を向けてくるが、人間をやめて久しい執事にはどこ吹く風であった。




娘がG入れてるのは蟲惑魔の地属性昆虫族と若干のシナジーと強力な誘発性能に抗えなかったからです。

後、姫様達ほどGに忌避感がないのも理由です。
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