迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
「父様が本気でお怒りになられた」
「もう駄目ですわ…この大会は全て終わりましたわ…」
勝鬨の蹴撃が執事の頭に直撃し会場が騒然となる中、二人の子供達はガタガタと震えながらこの世の終わりだと肩を寄せ合っていた。
「だ、大丈夫よ二人共!
貴方達のお父さんはそう簡単にやられたりなんて」
「あの程度の人間に父様が負けるなんて手札が一切動けない程の手札事故でも無い限り那由多の可能性もありません」
柚子の言葉を秒で否定した宮はそうでは無いと口にする。
「私達が恐れているのは父様が今迄見たこともないぐらいお怒りになられておられることです!
世界の全てより愛していると豪語なされるお父様が私達を害することは不可説不可説転分の一にもありませんがその余波まではどうしようもありませんからただただ恐ろしいのです!」
「確かにここからでも近付きたくない雰囲気を発しているのは分かるけど…」
明らかに良くない気配を纏う執事にそう遊矢が言うと迷はキッパリと言い切る。
「今の父様は【深淵世壊デモンスミス】どころか【斬機ライゼオル】や【青眼センチュリオン】さえ持ち出しかねない程危険です」
「どんなデッキなんだい…?」
口振りからして碌でもないことは察せられるラインナップに突如「クシャトリラは嫌だクシャトリラは嫌だ」と呟き震えだす息子を横目に好奇心が勝り遊勝は思わず藪を突いてしまった。
「三つともデッキを構築するカードの八割以上が一枚初動となって相手からサレンダー以外の選択肢を奪うデッキです」
「もしかして、執事さんの故郷のデッキってやつなのかい?」
「はい。父様はここまで来ると此等との対戦はデュエルではなく攻略の道筋を考えるためのパズルだと使われている殆どのカードを封印櫃に仕舞われてます」
その言葉の意味を身を以て体感した経験のある遊矢は執事が何れ程危険なのかをまざまざと理解し、小さく呟いた。
「勝鬨。悪いがお前の骨は拾えそうにない」
「貴様は今、三つの罪を犯した。
一つ。我が敬愛する主からの手ずからの贈り物を足蹴にした。
二つ。私の妻からの心尽くしの贈り物を足蹴にした。
三つ。俺の女が俺だけのために作った手作りのプレゼントを足蹴にした」
全部同じじゃないかと言いたかったが、執事の放つドス黒いオーラに喉から声が出ない。
「そんな貴様には最高の
野ウサギのように震えろ!絶望する暇さえ無い深い地獄の底を拝ませてやる!」
そう宣い執事は手札を公開し宣言した。
「俺は手札から【獣王アルファ】を墓地に送り速攻魔法【精霊術の使い手】を発動!
チェーン宣言が無ければデッキから【憑依覚醒】を手札に加え【憑依連携】をセットする!!」
「っ!!??」
「宣言をしないならプレイングを続行!
手札から【憑依覚醒】を発動し【
フィールドに攻撃力1850ポイントの魔法使い族が召喚されたため【憑依覚醒】の効果で一枚ドロー。
更にカグヤの召喚時効果発動。デッキから【憑依装着-ライナ】を手札に加える」
【精霊術の使い手】
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
「霊使い」モンスター、「憑依装着」モンスター、
「憑依」魔法・罠カードの内、2枚をデッキから選ぶ(同名カードは1枚まで)。
その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする。
【憑依覚醒】
永続魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。
(2):自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。
(3):自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。
自分は1枚ドローする。
【憑依連携】
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から守備力1500の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスターの属性が2種類以上の場合、フィールドの表側表示カード1枚を破壊できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「憑依」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
【
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
(1):このカードが召喚した時に発動できる。
デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。
墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを手札に戻す。
フィールドに現れた美しい長髪を背に流す獣人が筆で認めた文がひとりでに浮き上がり、それがカードに変じて執事の手の中に収まる。
宣言が無いことを確かめ執事は更にデッキから一枚ドローして手札を公開する。
「俺は手札から今引いてきた【おろかな埋葬】を発動!」
【おろかな埋葬】
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
「デッキから【魔を刻むデモンスミス】を墓地に送りその後、フィールドに魔法使い族モンスターが居るため【デーモン・イーター】を守備表示で特殊召喚する!」
【デーモン・イーター】
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1500/守 200
(1):「デーモン・イーター」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(3):相手エンドフェイズにこのカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。
アウスが契約する【デーモン・ビーバー】をより凶暴にしたような外観の角と翼が生えたリスが翼を使って全身を覆い身を守る。
「カグヤとデーモン・イーターの二体でオーバレイ・ネットワークを構築。
来い!!世界のその先を見届ける使命を自らに課した孤高なる観測者!!
エクシーズ召喚!ランク4!【励輝士 ヴェルズビュート】!!」
【励輝士 ヴェルズビュート】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/悪魔族/攻1900/守 0
レベル4モンスター×2
(1):自分メインフェイズ及び相手バトルフェイズに、
相手の手札・フィールドのカードの数が、自分の手札・フィールドのカードの数より多い場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
フィールドの他のカードを全て破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
黄金の粒子が爆ぜ、そこから現れたのは蝿をモチーフにした白い鎧を纏う戦士。
しかしながらマスク部分の赤い大きな瞳も合わさってその姿は蝿よりも飛蝗を基礎とする有名な特撮ヒーローを彷彿とさせる。
『白銀選手がエクシーズ召喚を成功させた!!
しかし攻撃力は発動した永続魔法の効果を合わせても2200!?
一体何を考えているんだ!!??』
『ヴェルズビュートの効果を発動。
俺の手札とフィールドのカードの合計枚数が相手の手札とフィールドの合計を下回っている時、オーバレイユニットを取り除きフィールドのカードを全て破壊する!
俺の手札とフィールドの合計は四枚!
対して貴様の手札とフィールドの合計は六枚!」
「【ブラック・ホール】と【大嵐】の同事発動だと!?」
発動制限はやや厳しいが強力無比といって差し支えない凄まじい効果に勝鬨は咄嗟に手札を魔法ゾーンに叩きつける。
「アクションマジック『奇跡』発動!!
ハヤテを破壊から守る!!」
ヴェルズビュートが手にした剣を地面に突き立てると大地が砕け閃光と衝撃波がフィールドを蹂躙する。
「ぐああぁぁっ!!??」
衝撃波により吹き飛ばされ岩に身体を叩き付けられた勝鬨がフィールドを確認するが、破壊を齎したヴェルズビュートと『奇跡』により守られたハヤテを除きフィールドからは何もかもが消え去っていた。
「糞っ!?
だがハヤテが残ったならまだ…」
「開け未来回路。サーキット展開!」
まだ趨勢は傾いていないと吠えようとした勝鬨を意に介さず執事は青い八方陣を呼び出す。
「リンク召喚だと!?」
以前対戦した榊遊矢が【ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム】を展開するのを見たことがあった勝鬨はそのときと同じ光景に驚愕する。
「ヴェルズビュートをリンクマーカーにセット。
アローヘッド確認!召喚条件は光属性悪魔族モンスター一体!」
「光属性の悪魔族モンスター!?
だからヴェルズビュートを入れていたのか!!??」
微塵の無駄もない構築とタクティクスに驚愕する間に未来回路から不気味なデザインの棺が飛び出してきた。
「謳え!悪魔に捧げる鎮魂歌!
リンク召喚!リング1!【
【
リンク・効果モンスター
リンク1/光属性/悪魔族/攻 600
【リンクマーカー:下】
悪魔族・光属性モンスター1体
自分は「刻まれし魔の鎮魂棺」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
手札・デッキから「デモンスミス」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):Lモンスター以外の自分フィールドの悪魔族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
自分のフィールド・墓地からこのカードを攻撃力600アップの装備魔法カード扱いで自分のモンスターに装備する。
ゲタゲタと喧しく嗤う棺を執事が徐に掴みその蓋をこじ開ける。
「レクイエムの効果を発動。
レクイエムをリリースし、デッキから【デモンスミス】モンスターを特殊召喚する。
来い!悪魔狩りに愛を捧げる麗しき悪魔!【紅涙の魔ラクリモーサ】!」
【紅涙の魔ラクリモーサ】
効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻1200/守1200
このカード名はルール上「デモンスミス」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「紅涙の魔ラクリモーサ」以外の「デモンスミス」カード1枚を墓地へ送る。
(2):相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「デモンスミス」Lモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをデッキに戻し、対象のモンスターを特殊召喚する。
執事が開けた棺の縁を掴み、黒い翼と金糸のような綺麗な髪の美しい悪魔がフィールドに立った。
「ラクリモーサの召喚時効果を発動。
デッキから【デモンスミス】カードを一枚墓地に送る。
俺はデッキから【
どんどん展開を重ねていく執事に理解は出来ずともとてつもない事が起きていることだけは理解出来た観客は次は何が起きるのかと期待に胸を膨らませる一方で、【デモンスミス】を展開し始めた父の姿に双子は揃って天を仰いだ。
「お父様のお怒りが天井突破しておられますわ」
「零児さんと遊矢さん以外には使うつもりは基本的に無いと仰られていた【デモンスミス】を使わせるなんて絶望さえ出来ないよ」
「【デモンスミス】はそんなに強いの?」
執事が『スタンダード次元』の最高峰にしか披露するつもりは無かったと嘯いていたテーマとあって興味が掻き立てられた柚子が尋ねると迷がそれに応えた。
「種族や召喚方法に制限が課せられないテーマなら入れない理由を探す方が難しい超絶汎用テーマです。
【デモンスミス】を入れるためなら【死者蘇生】と【サンダーボルト】と【聖なるバリア−ミラーフォース】を抜いてもお釣りが出ると申せば御理解頂けるかと思います」
「」
誰もが知る問答無用の超強力カード達さえ比較にはならない強力さと言う答えに柚子は魂消て言葉を失った。
「墓地の【魔を刻むデモンスミス】の効果を発動!
墓地の光属性悪魔族モンスター一体をデッキに戻し自身を特殊召喚する!
俺は墓地のヴェルズビュートをエクストラデッキに戻して 【魔を刻むデモンスミス】を守備表示で特殊召喚する!
来い!!悪魔も泣いて逃げ出す悪魔狩り!」
フィールドに放置されていた棺から手が伸び、棺の縁を掴んで力強く自身を押し出しながら野性味溢れる青年が現れる。
【魔を刻むデモンスミス】
効果モンスター(制限カード)
星6/光属性/悪魔族/攻1800/守2400
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「デモンスミス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの「デモンスミス」装備カード1枚とフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。
(3):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
「サーキット展開!
デモンスミスとラクリモーサをリンクマーカーにセット!
召喚条件は光属性悪魔族モンスター一体以上!」
愛おしそうにその背にしがみつくラクリモーサをうっとおしそうにしながらも好きにさせていたデモンスミス。
二人は未来回路が前に現れると獰猛に笑みを吊り上げラクリモーサを背に乗せたまま二人はサーキットへと飛び込む。
「リンク召喚!リンク2!【
【
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/悪魔族/攻1200
【リンクマーカー:左下/右下】
悪魔族・光属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分の墓地のモンスターを融合素材としてデッキに戻し、悪魔族の融合モンスター1体を融合召喚する。
(2):Lモンスター以外の自分フィールドの悪魔族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
自分のフィールド・墓地からこのカードを以下の効果を持つ装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する。
●相手は装備モンスターを効果の対象にできない。
サーキットより現れたのは新たな棺と不気味な黒い影。
「セクエンツィアの効果を発動。
墓地のモンスターを素材としてデッキに戻しエクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する」
「墓地のモンスターをデッキに戻して融合召喚するだと!!??」
「俺はデモンスミス、ラクリモーサ、レクイエムの三体デッキに戻す!
来い!悪しき者に断罪を降す憤怒の刃!!
融合召喚!!レベル9!!【
【
融合・効果モンスター
星9/光属性/悪魔族/攻2800/守2400
「魔を刻むデモンスミス」+悪魔族・光属性モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに発動できる。
このカードが装備しているLモンスターのリンクマーカーの合計までフィールドの表側表示カードを選び、
その効果をターン終了時まで無効にする。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻し、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。
黒い影が腕を翳すと棺がパズルのように分解され中から溢れ出した光がデモンスミスをこの場に呼び戻す。
しかし、呼び戻されたデモンスミスの姿は大きく変わっていた。
肌は赤く染まり、額からは長い角が二本伸びて太く逞しい尾を伸ばしたその姿は悪魔そのもの。
更に手にはチェーンソー構造の幾つもの刃先が並ぶ持つ斧が携えられ背中より同様の構造の刃とも脚とも見える機械ユニットが装着されている。
「攻撃力2800っ!?」
「まだだ!!セクエンツィアとディエスイレをリンクマーカーにセット!!
アローヘッド確認!召喚条件は光属性悪魔族モンスターを含むモンスター二体以上!
セクエンツィアのリンクマーカーを追加装填し二体でリンク召喚する!
完成しろ!悪魔に絶望を刻む悪魔狩りの切り札!!
リンク召喚!リンク3!【
【
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/悪魔族/攻1800
【リンクマーカー:上/左下/右下】
悪魔族・光属性モンスターを含むモンスター2体以上
(1):自分・相手ターンに1度、Lモンスター以外の自分の墓地の悪魔族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、自分フィールドのこのカードを以下の効果を持つ装備魔法カード扱いでそのモンスターに装備する。
●装備モンスターの攻撃力は、自身が装備しているLモンスターのリンクマーカーの合計×600アップする。
●装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
執事の声に導かれサーキットより赤い魔神がフィールドに現れた。
「また攻撃力の低いモンスターだと!?」
「アグヌスデイの効果発動!!
墓地から光属性悪魔族モンスターを特殊召喚し自身を装備カードとして装備させる!!
ディエスイレを特殊召喚しろアグヌスデイ!!」
魔神が赤いオーラな解け悪魔の姿に変じたデモンスミスへと姿を変えそれでなお余りあるオーラはデモンスミスを包みデモンスミスの威圧感を更に深く濃いものとする。
「アグヌスデイの効果は装備したモンスターに2つの効果を与える!
一つは装備しているリンクモンスターのリンクマーカー一つにつき攻撃力を600ポイント上昇させる!
アグヌスデイのリンクマーカーは三つ。よって、その合計攻撃力は4600だ!」
初期ライフを一撃で消し飛ばす超絶火力が登場し会場が興奮と驚愕で凄まじい熱気を渦巻く。
「いくら攻撃力が高かろうと一体だけの攻撃ならハヤテの効果で止められる!!」
「ディエスイレの効果発動。
装備しているリンクモンスターのリンクマーカーの数までフィールドのカードを選択しこのターン中の効果を無効にする」
まだ勝ち目はあると虚勢を張る勝鬨の拠り所を無慈悲に奪い取る。
「バトルフェイズに移行する」
「クソォッ!!??」
通れば2500ポイントの貫通ダメージで敗北こそしないが次の相手ターンが来れば確実に自分は負けると形振り構わずアクションカードに手を伸ばすが、手にしたアクショントラップ『転倒』が強制発動しハヤテが守備表示に変わる。
「しまった!!??
だ、だが守備表示ならダメージは…」
「言い忘れていたがアウグストの二つ目の効果は守備表示のモンスターへの超過ダメージを全て通す貫通効果の付与だ。
ハヤテの守備力は0だから通ればダメージは2500ポイントからリーサルに届く4600ポイントになったな」
「巫山戯るな!!??」
慌てて新たなアクションカードを探しに走り出すが執事は一切取り合わず攻撃を宣言した。
「ディエスイレでハヤテを攻撃。
ロックンロールを聴かせてやれ!!」
執事の鬨の声に待っていたとばかりにハヤテへと飛びかかると背中のウェポンアームを駆使しハヤテを捕らえると残忍に嗤いながら斧のチェーンソーを高速回転させそれを叩き付けた。
その威力は凄まじく大地を破砕し砕け散れった轢があたりに散らばり威力の程をありありと見せつける。
『おおっと!?
貫通ダメージを食らったはずの勝鬨選手のライフポイントが減っていないぞ!?』
「何故だ!!??」
漸く手にしたアクションカードはダメージを軽減するものではなかった。
なのに自分のライフが減らなかった事に困惑する勝鬨に執事はあっけらかんと嘯く。
「そういえば言ってませんでしたね。
ヴェルズビュートの効果を使ったターン中は相手プレイヤーに一切のダメージを与えられないんですよ」
いけしゃあしゃあと宣う執事に勝鬨は舐められていると感じ激昂する
「俺を愚弄するのもいい加減にしろ!!」
「デュエルで相手に暴行するお前ほどじゃない。
メインフェイズ2に移行し、墓地の【
フィールドのモンスターを素材に融合召喚する。
その際装備カードとなっているモンスターも素材として使えるため俺はディエスイレとアグヌスデイの二体で融合。
来い。献身を刃に魔を狩る悪魔狩り。
融合召喚!レベル6!【
【
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このターン中、自分の悪魔族・光属性モンスターは戦闘では破壊されず、
自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分フィールドのモンスターを融合素材とし、「デモンスミス」融合モンスター1体を融合召喚する。
その際、「デモンスミス」モンスターが装備している
自分の魔法&罠ゾーンの装備魔法カード扱いの融合素材モンスターも融合素材に使用できる。
【
融合・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2400/守2400
悪魔族・光属性モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合、
自分の墓地・除外状態の悪魔族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加えるか特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力は600ダウンする。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
相手に1200ダメージを与える
獲物を消し人間の姿に戻ったデモンスミスがドッグタグを指で弾くとそれを空中で受け取ったレクイエムが甲高い鳴き声を上げて銃口に赤い眼と悪魔の牙を取り付けたガトリングガンへと変形し、手にしたデモンスミスの背後に霊体の姿となったラクリモーサが寄り添う。
「また…」
「ラクリモーサの召喚時効果を発動。
墓地または除外状態の光属性悪魔族モンスターを特殊召喚する。
俺が蘇らせるのはディエスイレ!!」
霊体のラクリモーサが美しい調べを歌うと悪魔の姿のとなったデモンスミスがガトリングを構えるデモンスミスに並び立った。
「最後に墓地のセクエンツィアの効果を発動。
フィールドの光属性悪魔族モンスター一体を選択しそのモンスターに自身を装備する。
選ぶのは当然ディエスイレだ」
火力と貫通効果は失ったが、効果無効効果は再び発動出来るようになり、執事のフィールドは強固に形成された。
「最後に墓地の【憑依連携】を除外して墓地の【憑依覚醒】を発動状態でセットしてターンエンド。
ここはまだ地獄の入り口だ。
本当の地獄をお目にかからせてやる」
せっかくだからこのデッキで出来る完全制圧盤面までやってみようかな?