迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
「ボクのターン!ドロー!!」
無辜の民を守る為と
「メインフェイズに入る前にスタンバイフェイズでデストロイフェニックスガイの効果が適用されるのをお忘れなく」
「分かっている!
だからボクはドローフェイズにこのカードを発動するんだ!
ボクは速攻魔法【マジックカード『死者蘇生』】を発動する!!
ボクのフィールドに甦れ不滅のヒーロー!!カモン!【D・HERO デストロイフェニックスガイ】!!」
「そう来ましたか!」
デストロイフェニックスガイがフィールドに現れる前に墓地から除去すれば此方のフィールドには現れない。
経緯は変われど高い運命力を持つエド・フェニックスなら【墓穴の指名者】位は引くと思っていたがそちらを手にするとは…。
(デストロイフェニックスガイ。後でじっくり
一度ならず二度三度も利敵行為を重ねたのは流石に制裁案件だと告げると、フィールドで燃える繭からエド・フェニックスのフィールドに現れたデスフェニは『これは本当に偶然だ!?』と冷汗をダラダラ流しながら必死に訴える。
確かにペンデュラム初期のこの時代に【マジックカード『』】シリーズが流通しデッキに入っていると考える方が難しいが、それはそれである。
「ですが私の墓地に【D・HERO】は他にもいるのかで蘇生効果自体は発動されます」
「そちらも織り込み済みだ!
ドローフェイズにボクは手札から【増殖するG】を墓地に送り貴様の特殊召喚時にドローする!」
運命力が高いにしても限度はないか?
滝のような汗を流すデスフェニに冷たい視線を送りつつ「チェーンはありません」と効果を通すとエド・フェニックスはスタンバイフェイズに移行する。
「スタンバイフェイズにディナイアルガイを特殊召喚。
もう一度頼みますディナイアルガイ」
炎が弾けるディナイアルガイが再びフィールドに立った。
「召喚時効果を再び発動。
除外したディアボリックガイをデッキトップに移動します」
これでファリスのコストが手元に来るのは確定。
このターン中に【超融合】でサンライザーを呼び出したりすればまた変わるが、それはそれでディアボリックガイが再び特殊召喚出来るので美味しいのは変わらない。
「先に伝えておきますが、ネオス・ロードをフィールドから排除するなら除外・バウンス・リリース等の戦闘・破壊以外の手段を必要とします。
それと前のターンに使用したコントロール奪取能力はフィールド手札を問わずモンスターがそちらの墓地に送られた際に発動するのでご注意を」
「何故態々説明した…?」
「ネオス・ロードは【ネオス】の究極の姿。
安易に処理できるなどと侮られたくないのが一つ。
そして私のデュエルはフィールドの情報は全てが共有されているのが前提の闘い。
発動する度に一々驚愕されていたら不愉快だからですよ」
真剣勝負だからこそ『知らない』で不意打ち扱いされたくないと訝しむエドに伝える。
「さあどうぞ?
後三ターン。死ぬ気で足掻いて無辜の民を守ってみなさい」
「言われるまでもない!!
ボクはモンスターをセットし更にカードを一枚伏せる!」
「どちらにもチェーンはありません」
「ならばターンエンドだ!」
「では私のターン。ドローフェイズ。ドロー」
【超融合】はデスフェニの効果発動時に使う。
そしてドローしたカードは確定していたディアボリックガイ。
ならばここは…
「スタンバイフェイズ。メインフェイズ。
手札の【
【
効果モンスター
星5/闇属性/戦士族/攻1600/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の「HERO」モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「V・HERO ファリス」以外の「V・HERO」モンスター1体を
永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「HERO」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
「チェーンが無ければ手札のディアボリックガイを墓地に送り攻撃表示で特殊召喚します」
「使うエフェクトは…無い」
一瞬だけデスフェニではなく伏せカードに目配せをしたか。
ミラフォか【D-フォーチュン】辺りのバトルフェイズに発動するカードと想定していたが、今の様子から効果無効系の可能性もあるな。
「ファリスの召喚時効果を発動します。
デッキから【
【
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 900/守1100
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手のメインフェイズに、
自分フィールドの「HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから特殊召喚した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「V・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。
インクリースの効果を使うとモンスターの三体目の特殊召喚に繋がるため一旦ここで展開を終える。
デスフェニで破壊され効果を使えないリスクはあるがそれはデスフェニがいる限り付き纏う以上破壊対象を限定させる囮として配したままにする。
「使う効果が無ければこのままバトルフェイズに移行。
ネオス・ロードでデストロイフェニックスガイに攻撃!」
デスフェニは戦闘破壊されても蘇生効果が発動しこちらのフィールドに復活するためアドバンテージを考慮すればデスフェニの効果を使う以外の選択肢は無い!
「くっ!?
ボクは攻撃宣言時にデストロイフェニックスガイのエフェクトを発動!」
スルーした方がデスフェニを使い回せるが、それでは
「それにチェーンして速攻魔法発動【超融合】!!」
「しまった!!??」
流石に想定外だったらしくエド・フェニックスが本気で驚愕を見せる。
「手札を一枚捨て、デストロイフェニックスガイとファリスを融合素材としてリリースする!
来たれ!勝利の未来をレンズに映すヒーロー!
融合召喚!レベル8!【
【
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守2100
「HERO」モンスター×2
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体と、
このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、
その自分のモンスターの攻撃力分ダウンする。
デスフェニとファリスが闇に飲み込まれフィールドに現れたのは黒い衣を纏う顔のないHERO。
「デストロイフェニックスガイの破壊対象は?」
「…サモンブレーカーとヘル・デバイサーを破壊する」
インクリースではなくパンプ効果のヘル・デバイサー?
悪くは無いが、モンスターを減らすならアドレイションの方が総ダメージは減るのに何故?
「ネオス・ロードの宣言は既に為されている。
取り下げるか?」
「……いえ。セットモンスターに変更して改めて攻撃します」
誘われている気しかしないが、しかしここで退くのは
「行きなさいネオス・ロード!
『ラス・オブ・ネオス・ロード』!」
マントをたなびかせネオス・ロードが翳した手から闇のエネルギー弾を放った。
闇の力が迫り伏せカードが裏返されその正体が露わになる。
【
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻 100/守2700
相手のスタンバイフェイズ時、
このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する場合、
相手はデッキからカードを1枚ドローする。
「やってくれましたね!!」
ネオス・ロードは攻撃力2500なので反射ダメージが確定する。
これが狙いだったのかと笑う俺にエド・フェニックスは「まだだ!」と吠えた。
「ダメージステップ開始時にセットカードを発動!!
罠カード【仁王立ち】!!」
【仁王立ち】
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの守備力は倍になり、ターン終了時にその守備力は0になる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、相手は対象のモンスターしか攻撃できない。
着弾した闇のエネルギーが強烈に輝き俺を貫いた。
「…グフッ!!??」3700→800
反射してきたエネルギーに脇腹が貫かれ口から血の塊が吐き出される。
「白銀さん!!??」
「白銀!!??」
明らかな致命傷に遊矢君達が悲鳴を上げるが、この程度じゃあ俺はくたばらない!
「いいですよ!!
最っ高の気分です!!」
鉄錆臭い息を吐き俺は湧き上がる喜悦に痛みさえ愛おしくて俺は嗤う。
「き、貴様、その怪我でなぜ笑える!?」
「何故かって? 決まっているでしょうが!!」
自分で与えたダメージが想像を超え相手を痛めつけたからか、或いは死に至りかねない怪我をして嗤う俺を恐れてか慄き叫ぶエド・フェニックスに俺は嗤う。
「
一方的に勝ちが決まるなんて
命を燃やし、死力を奮い、
そうだ。俺は悪魔になろうともデュエル狂いなのだ。
全力を尽くす。ただそれだけを求め勝ち負けさえ彼岸の先に置き去りにしてただ愉しさだけを追求する
「さあ、もっと
貴方が私を殺し切るか。私が貴方を踏み潰すか。
最後の一欠片まで燃やし尽くし灰になっても勝利を掴み取るために
悲報、執事が遂に壊れる。