迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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禊で【HERO】ばっか回してたから手順間違えてないか少し心配…。←


死神は嗤う狂宴の舞(2)

「ターンエンドだ!」

 

 そう宣言するカイト君は中々のフィールドを形成した。

 

手札0枚

モンスターゾーン

銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光波刃竜(サイファー・ブレード・ドラゴン)】✕2

魔法罠ゾーン

伏せカード二枚

 

銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光波刃竜(サイファー・ブレード・ドラゴン)

エクシーズ・効果モンスター

ランク9/光属性/ドラゴン族/攻3200/守2800

レベル9モンスター×3

このカードは自分フィールドのランク8の

「ギャラクシーアイズ」Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

このカードはX召喚の素材にできない。

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

(2):X召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃または

相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、

自分の墓地の「銀河眼の光波竜」1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

 サイファー・ブレード二体を召喚し、更に【エクシーズ・トレジャー】なる見たことの無いインチキレベルのドローカードでセットカードを引き入れるというかなり強引な展開で盤面を整えた。

 

 というか、【サイファー】で無理矢理【銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光波竜(サイファー・ドラゴン)】を呼び出していたせいで気になったのだが、もしかしたら彼のデッキには【銀河眼の光子竜】が入っていない可能性がある?

 いや、流石に無いだろう。

 使われたカードの中に【フォトン】や【タキオン】が無かったからって【銀河眼】使いのデッキに【銀河眼の光子竜】が入ってないなんてのは……無いよな?

 

「ドローフェイズ。ドロー」

 

 引いたのは【烙印融合】。このデッキの軸だ。

 そして残りの手札は、

 

【マルチャミー・フワロス】

【原始生命態ニビル】

【赫の聖女カルテシア】

【烙印開幕】

【屋敷わらし】

 

 いや、言い訳を先に聞いてくれ。

 相手とのデッキ格差酷いんだよ?

 現代遊戯王をやる気ならフワロスぶん投げてニビル降らせたけど、俺はプロレスデッキ相手に環境デッキぶん回して俺tueeee壁とやってろ定期なんて塩試合がやりたいんじゃなくて、カードパワーの違いに抵抗さえ届かないって見た目だけでもデュエルの体裁は残したいの。

 さっきのデュエルはって? 【閃刀天盃龍】を握った以上ワンキル目指さないのはカードへの侮辱になるから…。

 結局舐めプって言われるかもだけど、フワロス投げた状態で【エクシーズ・トレジャー】使った瞬間必死で呼び出した二体の【銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光波刃竜(サイファー・ブレード・ドラゴン)】がニビルに消し飛ばされたらカイト君だけじゃなくて遊矢君達までマイクラしちゃいかねないんだよ。

 特に遊矢君はなんか見た目以上にメンタルが限界ギリギリだし少しでもケアしないとズァーク覚醒まっしぐらにしか見えないんだよ。

 じゃあここから手を抜くのかって?

 

 ギチギチにやらないだけで悪手を選んだりするような真似はしない。

 

「スタンバイフェイズ。メインフェイズ。

 私は手札の速攻魔法【烙印開幕】を発動します。

 チェーンありますか?」

 

【烙印開幕】

速攻魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の手札を1枚選んで捨てる。

その後、デッキから「デスピア」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。

このカードの発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(2):自分フィールドの融合モンスターが効果で破壊される場合、

代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

「無い!」

「分かりました。

 では手札を一枚捨ててデッキから【導きの聖女クエム】を守備表示で特殊召喚します」

 

 フワロスをコストにフィールドに喪服にもドレスにも見える法衣を纏う死人のような肌の少女が座り込んだ。

 

【導きの聖女クエム】

チューナー・効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500

このカード名はルール上「ドラグマ」カード、「デスピア」カードとしても扱う。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。

「アルバスの落胤」1体またはそのカード名が記されたカード1枚をデッキから墓地へ送る。

(2):自分・相手のカードがEXデッキから離れた場合、

「導きの聖女クエム」を除く自分の墓地の、

「アルバスの落胤」またはそのカード名が記されたモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

「クエムの召喚時効果を発動します。

 チェーン確認」

「無い」

「ではデッキから【黒衣竜アルビオン】を墓地に送ります」

 

【黒衣竜アルビオン】

効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アルバスの落胤」として扱う。

(2):このカードが手札・墓地に存在する場合、

「アルバスの落胤」1体か「烙印」魔法・罠カード1枚を手札・デッキから墓地へ送って発動できる。

そのカードをどこから墓地へ送ったかによって以下の効果を適用する。

●手札:このカードを特殊召喚する。

●デッキ:このカードをデッキの一番下に戻す。

手札から戻した場合、さらに自分は1枚ドローする。

 

「墓地に送ったアルビオンは【アルバスの落胤】として扱うため、手札の【赫の聖女カルテシア】の召喚条件を満たしたためカルテシアを特殊召喚します」

 

 現れたのはクエムと同じデザインの赤い法衣を纏うエクレシアの面影が見える少女。

 

【赫の聖女カルテシア】

チューナー・効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500

このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分のフィールドか墓地に「アルバスの落胤」が存在する場合に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分・相手のメインフェイズに発動できる。

自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、

レベル8以上の融合モンスター1体を融合召喚する。

(3):このターンに融合モンスターが自分の墓地へ送られている場合、

エンドフェイズに発動できる。

墓地のこのカードを手札に加える。

 

 その姿にふと【ドラグマ内乱】と記録に残された紛争を思い出した。

 未だ大神祠官を真の指導者と崇める【教導の神徒(ハッシャーシーン・ドラクマ)】が扇動する自称『原理主義』によりエクレシアの聖痕を暴走させられクエムに身体を奪われ【赫の聖女カルテシア】が現れた。

 それを知ったアリアスがお気に入りを壊されたとブチ切れ俺を派遣。

 ギルスやディアベルゼ達と共に『改定派』として舵取りを任されていたアルバスに協力しアルベル率いる【深淵の獣】と対峙し凄まじい激闘の末に『原理主義』を壊滅させエクレシアを奪還した。

 余談だがその後のドラグマには息子の友人の【教導の竜騎士アイボリー】という半竜の戦士が居たりする。

 

 閑話休題。

 

「カルテシアの効果を発動。

 手札とフィールドのモンスターを素材に融合召喚します。

 チェーンはありますか?」

「……無い」

 

 すごい迷ったな。

 伏せカードが使えるけど召喚権が残ったままだから切りたくなかったのか?

 或いは今の反応もブラフか…

 まあ今は殺ることを優先しよう。

 

「クエムと手札の【原始生命態ニビル】をリリースして融合!

 来たれ!偽りの福音を授けられし狂乱の惨劇を撒き散らす呪いの繰人形!!

 融合召喚!レベル8!【デスピアン・クエリティス】!」

 

【デスピアン・クエリティス】

融合・効果モンスター

星8/光属性/悪魔族/攻2500/守2500

「デスピア」モンスター+光・闇属性モンスター

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。

レベル8以上の融合モンスターを除く、フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる。

(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。

デッキから「デスピア」モンスターか「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。

 

 呪いの侵食により異形化の末に魔人と形容するしかなくなったフルルドリスの鎧が身の毛のよだつ咆哮を上げる。

 

「コイツは!?」

「デスピアン・クエリティスの効果を発動!

 レベル8以上の融合モンスター以外の自分・相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力を0にします!」

「自他問わずに攻撃力を0にだと!?」

 

 融合テーマ以外は絶対殺すと言わんばかりの殺意に満ちた効果に驚愕するカイト君に俺は敢えてヒールムーブを仕掛けに行く。

 

「悔しいでしょうねぇ?

 君の信頼するギャラクシーアイズの攻撃力を奪われるのは」

「貴様っ!?」

「更に!私は手札から【烙印融合】を発動!」

 

【烙印融合】

通常魔法(制限カード)

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、

このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(1):自分の手札・デッキ・フィールドのモンスター2体を融合素材とし、

「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスター1体を融合召喚する。

 

「チェーンはありますか?」

「……」

 

 悔しそうに歯噛みするカイト君に詰みに到達したのだと判断する。

 

「では私はデッキから【アルバスの落胤】と【白の聖女エクレシア】を墓地に送り融合召喚します。

 烙印を喰らう落し子よ!忌まわしき力を飲み干し愛する聖女を守りなさい!

 融合召喚!レベル8!【烙印竜アルビオン】!」

 

【烙印竜アルビオン】

融合・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

「アルバスの落胤」+光属性モンスター

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。

自分の手札・フィールド・墓地のモンスターを融合素材として除外し、

「烙印竜アルビオン」を除くレベル8以下の融合モンスター1体を融合召喚する。

(2):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットする。

 

 フィールドに紅い竜が降り立つ。

 しかしその身からは取り込んだ力が炎のように吹き荒れ制御出来ずに暴走しているようにも見えた。

 

「くっ!?」

「召喚成功時にアルビオンの効果を発動!

 私のフィールドと墓地のカードを素材にそれらを除外して融合召喚を行います!」

「更に融合召喚するだと!?」

「チェーンが無いなら行きますよ!

 私は【烙印竜アルビオン】と墓地の【黒衣竜アルビオン】を除外して融合召喚!

 焼かれし身は煤のごとく

 なれど心は氷炎を纏い

 その力は残火のごとく

 されど想いを剣に宿す

 来なさい!託された想いを手に愛する聖女を取り戻せ!融合召喚!レベル8【氷剣竜ミラジェイド】!!』

 

【氷剣竜ミラジェイド】

融合・効果モンスター

星8/闇属性/幻竜族/攻3000/守2500

「アルバスの落胤」+融合・S・X・Lモンスター

(1):「氷剣竜ミラジェイド」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):自分・相手ターンに1度、「アルバスの落胤」を融合素材とする

融合モンスター1体をEXデッキから墓地へ送って発動できる。

フィールドのモンスター1体を除外する。

次のターン、このカードはこの効果を使用できない。

(3):融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。

このターンのエンドフェイズに相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

 アルビオンが抑えきれない力を抑え込むのやめ総てを解き放つと閃光を撒き散らし凍れる炎を身に宿す竜へと姿を変えた。

 アドを考えるなら【アルバスの落胤】を除外するのだが、アルバスはデッキに1枚しかないので除外出来なかったんだよ。

 

「これは…」

「バトルフェイズに移行しますが使う効果はありますか?」

「……無い」

「ではデスピアン・クエリティスでサイファー・ブレードに攻撃!」

 

 禍々しい得物を振り翳しサイファー・ブレード・ドラゴンへとデスピアン・クエリティスが襲い掛かる。

 

「っっ!! トラップ発動!!【光波防輪(サイファー・ビット)】!!

 その攻撃による破壊を防ぐ!!」4000→1500

 

光波防輪(サイファー・ビット)

通常罠

(1):自分フィールドの、「ギャラクシーアイズ」Xモンスターまたは

「サイファー」Xモンスター1体を対象として発動できる。

このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とし、

そのモンスターはこのターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。

 

「成程。クエリティスを喚んだのが致命的だったわけですね!

 ですがこれで終わりです!ミラジェイドで攻撃!

 『氷炎のアムネジア』!!」

 

 ミラジェイドが咆哮を上げてサイファー・ブレード・ドラゴンへとブレスを放つ。

 

「ぐわぁぁぁぁあああああ!!??」1500→−1500

 

 リアルダメージはカットしたはずなのだがライフを消し飛ばされたカイト君が派手に吹き飛ぶ。

 

「大丈夫ですかカイト君!?」

「心配は不要だ!」

 

 安否を問う俺にそう言い捨てるとカイト君は立ち上がって俺に尋ねた。

 

「【烙印】は貴様の持つデッキの中でどの程度の強さだ?」

「最高ランクだったのは一時の頃で、今は【烙印】はデッキの強さを測る指標として考えられています」

「つまり、それ以上の化物を貴様は幾つもの持っているんだな?」

「否定はしません。

 ですが、デッキの強さが勝敗を確定するものではありません。

 相性の良し悪しはもとより、手札の振れ幅。導入した誘発の有無。使い手の良し悪しとそういったものが絡み合って勝ち負けは決まるものと」

「なら貴様はどれだけ負けてきた?」

「数えるのも馬鹿らしい数を負けてきましたよ」

 

 【ドリアード】や【霊使い】で環境デッキにワンチャン以上があるわけ無いだろうが!

 

「…ふっ、そうか」

 

 俺の言葉が嘘ではないと信じてくれたのかカイト君は僅かに顔を緩めた。




アリアス「やれやれ。ハスキーも一月も殺し合わせるなんて酷いじゃないか…」

アリアス「まあ、ここまで骨を折ったんだから彼女達も少しは進展したよね」

遠目で新規【融合派兵】の場面を目撃

アリアス「……は?」←ブチ切れ

こんな感じでガチギレしたアリアスが執事をぶっ込んでドラグマの内乱を終わらせました。

次回は誰にしよう?
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