迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
誰も予想だにしなかった【ズァーク】ミラー対決。
それも異なる次元を挟むことで差異を持つ非対称ミラーという誰も見たことが無い対決に誰もが固唾を飲んでその生末を見守る中、ズァークは凶暴な笑みを刻み直した。
「面白い!
貴様を制するということは即ち我こそが汎ゆる次元の『ズァーク』を超越するまさに最強のデュエリストであると証明する事に他ならない!
いいぞ!これほどの喜悦を齎すとは褒めてやる!」
ミラー対決に抑えようの無い興奮をみせるズァークに俺も笑み深める。
「称賛を賜り恐悦の極み!
なればこそ此方は全力を振るい狩りに行かせて頂く!
開け覇道を示す未来回路!サーキット展開!」
手を前に掲げ、その先に八方陣が刻まれたリンクサーキットが姿を現す。
「これが『リンク召喚』か!」
「左様!私はドクロバット・ジョーカーと覇王門の魔術師をリンクマーカーにセット!!」
指定された二体のモンスターが光へと変じリンクマーカーを灯す火となる。
「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター二体!
ペンデュラムの先の未来を告げよ!
リンク召喚!リンク2!【
【
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/魔法使い族/攻1200
【リンクマーカー:左下/右下】
Pモンスターを含む効果モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがEXモンスターゾーンにL召喚した場合、1200LPを払って発動できる。
デッキからPモンスター1体を手札に加える。
このターン自分はP召喚に成功しない限り、
モンスターの効果を発動できず、自分のPゾーンのカードの効果は無効化される。
(2):このカードのリンク先に元々のレベルが異なるモンスター2体が同時にP召喚された場合、
フィールドのカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
未来回路から【魔術師】系統のモンスターが纏う意匠の白い衣に身を包んだ髪の長い女性がエクストラモンスターゾーンへと降り立つ。
「召喚にチェーンが無ければ召喚した軌跡の魔術師の召喚成功時効果を発動!
ライフポイント1200を支払いデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!
ただし、このターン中私はペンデュラム召喚を行うまでモンスター効果及びペンデュラム効果を使用不可にする!」4000→2800
「コストは先払いとは健気なことだ!
いいぞ!何を呼び付けるか見せてみよ!」
チェーン確認に通ると覇王ムーブで応えるズァークに俺はデッキからのサーチしたモンスターを公開する。
「私が手札に加えるのは【
【
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1800/守 400
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、モンスター同士が戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから魔法カード1枚を除外する。
自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
【モンスター効果】
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「覇王眷竜」モンスターまたは「覇王門」モンスター1体または「覇王龍の魂」1枚を手札に加える。
(2):自分・相手のスタンバイフェイズに発動する。
お互いはそれぞれ自身のデッキから魔法カード1枚を除外できる。
(3):1ターンに1度、自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に発動する。
攻撃されたプレイヤーは以下の効果を適用できる。
●除外されている自身の魔法カード1枚を選んで手札に加える。
その後、そのカードを捨て、その攻撃を無効にする。
「そして手札に加えたスケール8の【
光の柱に浮かぶ影法師の少年の姿に零児君達が驚愕の声を上げた。
「あれは遊矢なのか!?」
「遊矢の野郎、稀代の決闘者なんてカッコつけた名前にしやがって!」
「行け遊矢!」
そのシルエットに遊矢君の面影を見た彼らから送られてくる声援に微かに苛立ちを感じつつ俺はそれを奥にしまいズァークに宣言する。
「行きますよズァーク!
これが、現代遊戯王のペンデュラムだ!
【
揺れろ覇道を示すペンデュラム!!」
天空で振れた巨大な振り子が門を開き、未来回路へと身を投じた二体のモンスターと更に一体を呼び覚ます。
「ペンデュラム召喚!【
そして召喚成功時 【
マグナムートはエンドフェイズにドラゴン族モンスターを一枚手札に加える!そして【
私が指定するのはダークヴルムと貴方の覇王門無限だ!」
【
「チェーン確認!」
「おのれ猪口才な!!
我のフィールドをこうも好き勝手してくれるとは!?」
どちらも防げないと口にするズァークの前で着弾した魔力弾によりダークヴルムと覇王門無限が破壊される。
「そしてそちらの【覇王門零】は【覇王門無限】がフィールドから離れた時破壊される!」
「やった!!これでズァークのフィールドに残るはダークヴルム一体だけだ!!」
「っ!? 違うこれは罠だ!!??」
無邪気に喜ぶ零羅君に対し素良君が何かに気付いた様子で声を張る。
「この程度で我のフィールドを食らい尽くせるものか!
【覇王門無限】と【覇王眷竜ダークヴルム】が破壊された瞬間我の手札の【アストログラフ・マジシャン】が効果を発動した!
破壊された【覇王門零】と【覇王眷竜ダークヴルム】を対象に指定する事で自身の特殊召喚が可能となる!!
貴様にこの特殊召喚が止められるか!」
「しまった!?
この特殊召喚は止められない!!??」
覇王ムーブで【覇王門無限】が破壊された瞬間アストログラフ・マジシャンを召喚する効果の発動し、その効果に対しチェーンの確認するズァークにありませんとロールプレイで応えつつ、なぜこのタイミングでと困惑した俺だが、次いで放たれた効果説明に納得しながら絶句した。
「【アストログラフ・マジシャン】は特殊召喚に成功した時、対象としたカードを破壊される前の状態で戻すことが可能だ!
時を巻き戻せ【アストログラフ・マジシャン】!!」
「流石にぶっ壊れ効果がライン超え過ぎるだろうが!?」
【アストログラフ・マジシャン】※アニメ効果
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻 2500/守 2000
①:このカードが手札に存在し、自分フィールドのカードが破壊された場合、
その破壊されたカードを対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードがこのカードの①の効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードの①の効果で対象としたカードを、
そのカードが破壊された時に存在していた元々のゾーンに表側表示で置く。
③:このカードをリリースして発動できる。
自分のデッキ・エクストラデッキ・フィールド・墓地から「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」
「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を1体ずつ除外し、
エクストラデッキから「覇王龍ズァーク」1体を特殊召喚する。
回収やリクルートを遥かに凌駕する破壊した事実の巻き戻しという前代未聞のアドバンテージ稼ぎにナーフされて当然だと納得する。
「どうした?
見えた勝機が糠喜びと知り臆したか?」
効果破壊一発程度でリーサルに届かないと挑発するズァークに「まさか」と笑い返す。
「むしろ安心しましたよ。
まだ序盤の序盤で勝機が見えるなんて肩透かしもいいところ。
それに私の展開はまだ始まったばかりですよ!
再び現れろ未来回路!」
残りの手札は【覇王龍の魂】【レインボー・ライフ】【儚無みずき】【大欲の壺】と盤面を破壊しダメージを稼ぐことは出来ず、加えて苦渋の決断の末にアンヘルとリトルナイトをエクストラデッキから抜いたせいでアストログラフ・マジシャンを除外する手段も今は無い。
今出来る事は次ターンに現れるズァークの全体破壊を可能な限り軽微でやり過ごす事だけだ。
「再びドクロバット・ジョーカーと覇王門の魔術師をリンクマーカーにセット!
アローヘッド確認!召喚条件はペンデュラムモンスター二体!」
「ペンデュラムモンスター限定のリンクモンスターも居るのか!?」
「ええ!その凶悪な効果ゆえに一度は禁止カードにまで指定された最強のペンデュラム専用リンクモンスターですよ!
来たれ黄金と白銀を兼ね備える戦士!
リンク召喚!リンク2!【ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム】!!」
【ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム】
リンク・効果モンスター(制限カード)
リンク2/炎属性/サイキック族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
Pモンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
デッキからPモンスター1体をEXデッキに表側で加える。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの他の表側表示カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分のEXデッキ(表側)からPモンスター1体を手札に加える。
(3):自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分は1枚ドローする。
近未来的なパワードスーツを装着した女戦士が駆動音を響かせながらフィールドへと着地する。
「エレクトラムの召喚時効果を発動!
デッキからペンデュラムモンスターを一体選択しエクストラデッキへの表側表示で加える!
私が選ぶのは【アストログラフ・マジシャン】!」
「やはり貴様も持っていたか!
だがペンデュラム召喚を既に行った貴様にどう出来る?」
「勿論出来ることは有りますとも!
エレクトラムの起動効果を発動!
フィールドのカードを一枚破壊し、エクストラデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!
私は【覇王門零】を破壊し、【アストログラフ・マジシャン】を手札に加える!
そしてペンデュラムゾーンのカードがフィールドから離れた時一枚ドロー!
更にペンデュラムゾーンのカードが破壊されたため【アストログラフ・マジシャン】が特殊召喚される!」
【アストログラフ・マジシャン】※OCG版
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、
自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、このターンに破壊された自分か相手のモンスター1体を選び、
その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
(2):自分の手札・フィールド・墓地の、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」
「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスター1体ずつと、
フィールドのこのカードを除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
「【アストログラフ・マジシャン】の召喚時効果を発動!
このターンに破壊されたモンスターを選びデッキから手札に加える!
私が選ぶのは自身が破壊した【覇王門零】!」
「随分効果が違うようだな!
それに我のアストログラフ・マジシャンより弱体化しているように見えるが?」
「そうですね。
ですが、だからこその強みもあるというもの。
使い方一つで強い弱いは簡単にひっくり返るものですよ」
そう笑顔で嘯きながらも俺は背を伝う冷や汗が止まらなかった。
(引いてきたのは【浮幽さくら】…。
もう少し早く来てくれていれば向こうの【覇王龍ズァーク】を除外出来たんですけどね…)
普段はいまいちながらもミラーでは絶対使っちゃいけない【妖怪少女】のほんの僅かに間に合わなかった到着に苦いものが過ぎる。
ズァークには間に合わなかったが、ここで手札に入ったならズァーク召喚時効果発動後に【覇王眷竜クリアウイング】にぶち込み処理するのが次善か。
となれば敷くべき布陣はこれしかない。
「墓地の【
フィールドのレベル6以上のドラゴン族モンスター、マグナムナートを墓地に送り自身を特殊召喚します」
両手にカバーを装着したドラゴンが消え、鎧のような白い鱗の竜人がフィールドに立つ。
「ルベリオンの起動効果を発動。
デッキから【烙印】カードを表側表示で配置します。
私はこの効果で【復烙印】を配置します」
【復烙印】
永続魔法
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、
(2)の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。
(1):光・闇属性モンスターが表側で除外された場合、その内の1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番下に戻し、自分は1枚ドローする。
(2):1ターンに1度、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した場合、
自分の墓地の「ビーステッド」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
これで使える魔法罠ゾーンは後一箇所。
強みはあるがバックが薄くなりがちだからペンデュラムは使いづらいんだよな。
「三度来たれ未来回路!
【
この時リンク3のリンクモンスターを召喚する際にリンク2のモンスターを使用したためリンクマーカーにビヨンド・ザ・ペンデュラムのリンクマーカーを一つ追加装填できる!」
「リンク召喚にはそのような特性もあるのか。
我の生み出したペンデュラムを抑制したようだがこれはこれで俄然気に入ったぞ!
貴様を下した暁にリンクモンスターをも我の麾下に加えるのも一興だな!」
要約すると弱体化が嘘みたいにペンデュラム超強化で羨ましいからリンクモンスターを自分も使ってみたいと。
「このデュエルな終わり、まだその気があれば『新マスタールール』にコンバージョンしてみてはどうです?」
「減らず口を。
だが、それもまた一興。
貴様を下した後に覚えていれば考慮しよう」
「では続きと参ります。
アローヘッド確認!召喚条件はペンデュラムモンスターを含むモンスター二体以上!
来たれ揺れる魂を導く魔剣士!
リンク召喚!リンク3!【
【
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/魔法使い族/攻2000
【リンクマーカー:左下/下/右下】
Pモンスターを含む効果モンスター2体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
自分のEXデッキ(表側)からPモンスター1体を手札に加える。
(2):このカードの攻撃力は、自分フィールドのPモンスターカードの数×100アップする。
(3):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分のPゾーンのカード2枚のPスケールでP召喚可能なレベルを持つPモンスター1体を
自分の手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
未来回路を超え、【
「【
エクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターを手札に加える!
私は覇王門の魔術師を再び手札戻します。
その後、【覇王門零】を再びペンデュラムゾーンにセット!
それにより【
手札か墓地のペンデュラム召喚可能なペンデュラムモンスターを守備表示で特殊召喚します。
その効果により手札から再度覇王門の魔術師を守備表示で特殊召喚!
そしてこれで最後!開け未来回路!
ルベリオンと覇王門の魔術師をリンクマーカーにセット!
アローヘッド確認!召喚条件はリンクモンスター以外のモンスター二体!
頼みますよ運び屋!
リンク召喚!リンク2!【I:Pマスカレーナ】!」
【I:Pマスカレーナ】
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:左下/右下】
Lモンスター以外のモンスター2体
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてL召喚を行う。
(2):このカードをL素材としたLモンスターは相手の効果では破壊されない。
ドリアードから貰ったものではない通常イラストのマスカレーナがフィールドに着地する。
「カードを一枚セット。
口惜しいですがこのターンに私がバトルフェイズに入ってもダメージを与えられないため残りのフェイズを放棄してエンドフェイズに入ります。
そしてエンドフェイズにマグナムートの効果で【
【
効果モンスター
星6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分か相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる
(相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる)。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):相手が儀式・融合・S・X・Lモンスターを特殊召喚した場合、
自分フィールドの他の光・闇属性モンスター1体をリリースし、
その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
今出来る準備はやり切った。
後は如何に次のターンに繋げるかだ。
次回はズァークのターン。
さあて、執事を追い込むぞ!←