迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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これにて完全終了。

まだ使い慣れてないから展開間違えてないといいけど…


悪魔は龍と踊る(17)

 未来回路より現れたのは宇宙服のような着膨れした人型の中に水色のネコのような形を取るゼリー状のモンスターだった。

 

【ヤミー★スナッチー】

リンク・効果モンスター(制限カード)※MDでは準制限

リンク1/光属性/獣族/攻 600

【リンクマーカー:下】

レベル4以下の獣族・光属性モンスター1体

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。

手札・デッキから「ヤミー」フィールド魔法カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。

このターン、自分はリンク3以上のLモンスターをL召喚できない。

(2):自分・相手のメインフェイズ及び相手バトルフェイズに、

100LPを払って発動できる(同一チェーン上では1度まで)。

「ヤミー」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

 

「【ヤミー★スナッチー】の召喚時効果を発動。

 【ヤミー】フィールド魔法カードをデッキから直接フィールドに表側表示で配置します。

 チェーンはありますか?」

「召喚時効果でフィールド魔法カードを!?

 展開初動カードは動かせたりはしない!

 伏せカード発動!永続罠カード【デモンズ・チェーン】!

 【ヤミー★スナッチー】の効果を無効にして攻撃不可能にするわ!!」

 

 カードから伸びた大量の鎖に雁字搦めにされたスナッチーがジタバタ暴れるが鎖は微塵の揺らぎも生じない。

 成程。だからナンナにクリスタルクリアウイングを使わざるを得なかったのか。

 とすると残りの伏せカードにフィールドがああなってるから、残り一枚の伏せカードはおそらくアレかな?

 スナッチーは止まったが残り手札は四枚で一枚はうらら。

 召喚権は残っているからまだまだ余裕である。

 

「フィールドにリンク1のモンスターが居るため手札から【カプシー☆ヤミー】を守備表示で特殊召喚します」

 

【カプシー☆ヤミー】

効果モンスター

星1/光属性/獣族/攻 0/守1600

このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、

(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):リンク1モンスターまたはレベル2のSモンスターが自分フィールドに存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。

デッキから「カプシー☆ヤミー」以外の「ヤミー」カード1枚を手札に加える。

Sモンスターの効果で特殊召喚した場合、代わりに自分は1枚ドローする事もできる。

 

「召喚時効果を発動。

 デッキから自身とは別の【ヤミー】カードを手札に加えます。

 伏せカードはおそらく【緊急同調】だと思いますが一応チェーン確認しますね」

「っ!?」

 

【緊急同調】

通常罠

(1):自分・相手のバトルフェイズに発動できる。

Sモンスター1体をS召喚する。

 

 狙いはレベル7のクリアウイングとレベル5チューナーのグライダー2で二体目のクリスタルクリアウイングをバトルフェイズに召喚しこちらに対抗するつもりだったのだろう。

 或いは【赤き竜】から【覇王龍ズァーク−シンクロ・ユニバース】を強引に召喚するなんて可能性もあるが、流石にそれは無い……無いよね?

 【赤き竜】の本体である『ケツァル・コアトル』を『ミクトラン・テクートリ』が「『セクメト』と『アナト』にビビってたヘタレ」なんて揶揄してたが、あの二柱は其々の神話で主神すら手のつけられない病んでるやべー神だからの話だし、幾らクリアウイングがヤバい病み方してるからって……無い…よね?

 

「何も言わないということはチェーンは無いと判断しデッキからフィールド魔法カード【ヤミーズメント☆ミニヨン】を手札に加えます」

 

【ヤミーズメント☆ミニヨン】

フィールド魔法

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドの「ヤミー」モンスターの攻撃力は、

フィールドの獣族・光属性モンスターの数×500アップする。

(2):自分フィールドにリンク1モンスターが存在する場合、

自分の墓地のレベル1の「ヤミー」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

(3):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地・除外状態の「ヤミー」モンスター2体を対象として発動できる。

そのモンスターとこのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。

 

 同族が鎖で囚われていると勘違いしてスナッチーの周りでわちゃわちゃするネコをモチーフにしたカップケーキの見た目の黒いナニカ。

 そんな見た目だけはファンシーな彼等を横に俺は手札に加えたフィールド魔法カードを発動する。

 

「私はフィールド魔法【ヤミーズメント☆ミニヨン】を発動。

 さあ、夢の国のゲームセンターへご招待しましょう!」 

 

 発動と同時に世界が塗り替わり、世界を構築する全てがお菓子で出来た世界となった。

 

「うひょー!

 地面も全部菓子で出来てるのか!?」

 

 最高かよ!と甘党な沢渡君がミニヨンの世界に燥ぎ奇声を上げた。

 

「【ヤミーズメント☆ミニヨン】は【ヤミー】達が暮らす世界。

 このフィールド魔法がある限り私の【ヤミー】モンスターはフィールドの光属性の獣族モンスター一体につき攻撃力が500ずつ上がります」

「一体につき攻撃力が500『ずつ』? …まさか!?」

「ええ。エクストラモンスターゾーンを含めたフィールド全てを光属性の獣族モンスターで埋め尽くせばフィールド全ての【ヤミー】に最低攻撃力3000を保証します。

 【ヤミー】以外でも光属性・獣族であれば【ヤミー】へのバフ効果は適用されますので光属性の獣族である【おジャマ】でもバッファーになるんです」

 

 ですから味変で加えてみました。と嘯くとその意味が理解出来た【白翼の魔術師】が怒りを顔に浮かべる。

 

「貴様は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!??」

「否定はしない。

 【おジャマヤミー】は純構成【ヤミー】より安定性が下がるから弱体化したと言われても完全に否定は出来ないからな。

 だが、それを踏まえて敢えてこう言おう。

 その方が面白いだろう?」

「貴様…っ!?」

「ギチギチに理詰めにしたガチ構築も結構だが、俺がデュエルに求めるのは『楽しさ』だ!

 先攻制圧8妨害?大変結構壁とやってろ!

 そんな盤面を作りたくて俺はデュエルをやっているんじゃねえんだよ!

 俺はレベル1【カプシー☆ヤミー】にリンク1【ヤミー★スナッチー】を()()()()()()!」

「馬鹿な!!??

 リンクモンスターにはレベルは無いはずよ!?」

 

 当然の驚愕に満面の笑みを浮かべながら俺は答え合わせを告げる。

 

「【ヤミー】シンクロモンスターはシンクロ召喚の際にリンク1のリンクモンスターをレベル1チューナーとして扱う事が出来る!

 さあ、今回は上手くいくかな?

 チャンスを掴め!シンクロ召喚!レベル2!【クッキー★ヤミーウェイ】!」

 

【クッキィ★ヤミーウェイ】

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星2/光属性/獣族/攻1600/守 0

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードをS召喚する場合、自分フィールドのリンク1モンスター1体をレベル1チューナーとして扱う事ができる。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚した場合、フィールドの表側表示モンスターを2体まで対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、

このカードをEXデッキに戻して発動できる。

自分の墓地から「ヤミー」モンスターを2体まで特殊召喚する。

 

 クレーンゲームの景品を掴むアーム部分のような蟹型UFOがスナッチーを掴むと鎖が外れ、そのまま持ち上げると自由になったスナッチーは【クッキィ☆ヤミー】の頭上に狙いを定め降下する。

 そしてスナッチーが【クッキィ☆ヤミー】を掴むとスナッチーが上昇し捕まった【クッキィ☆ヤミー】が抵抗して二体がわちゃわちゃし始める。

 

「【クッキィ★ヤミーウェイ】の召喚時効果を発動。

 相手フィールドのモンスターを二体まで選択し裏守備表示にする!

 俺が選ぶのはグライダー2とクリアウイングだ!」

「その姿の何処がシンクロ召喚だ!!??」

 

 本当にそうだね。

 並んだだけ融合にも言えるなんとも言えない合体結果にキレ散らかす【白翼の魔術師】に全面的に同意しつつ、それはそれとして効果処理を進める。

 

「これで不意討ちでシンクロ召喚は出来なくなったな?」

「くぅっ…!?」

 

 思惑を破綻させられた【白翼の魔術師】が呻くのを見つつ俺は更なる展開へと進める。

 

「フィールドに光属性の獣族モンスターのみの場合、手札から【マシュマオ☆ヤミー】を特殊召喚出来る」

 

【マシュマオ☆ヤミー】

効果モンスター(制限カード)※MDでは準制限

星1/光属性/獣族/攻 800/守 600

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または獣族・光属性モンスターのみの場合に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。

自分の墓地から「ヤミー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

Sモンスターの効果で特殊召喚した場合、

代わりに自分のデッキ・除外状態の「ヤミー」フィールド魔法カードか

「ヤミー」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く事ができる。

 

 新たに増えたマシュマロを着込む【ヤミー】に【白翼の魔術師】は自分がゆっくりじわじわと追い詰められていることを否応なしに理解させられ顔色を悪くし始める。

 

「召喚時効果は対象がないため使わないとして、再び開け未来回路!

 【マシュマオ☆ヤミー】をリンクマーカーにセット!

 もう一体狙っていこう!

 リンク召喚!リンク1【ヤミー★スナッチー】!」

 

 クッキィを捕まえたスナッチーの横に新たなスナッチーが現れる。

 

「そして【ヤミーズメント☆ミニヨン】の効果を発動!

 フィールドにリンク1モンスターが居る時墓地から【ヤミー】モンスターを特殊召喚する!かくれんぼは終わりだぞ【マシュマオ☆ヤミー】」

 

 声を掛けると岩からこちらを伺っていた【マシュマオ☆ヤミー】がびっくりしながらポテポテ足音を起ててフィールドに戻ってくる。

 

「再び行くぜ!レベル1【マシュマオ☆ヤミー】にリンク1【ヤミー★スナッチー】をチューニング!

 今度も上手く取れるかな?

 シンクロ召喚!レベル2!【ロリポー★ヤミーウェイ】!」

 

【ロリポー★ヤミーウェイ】

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星2/光属性/獣族/攻1200/守1200

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードをS召喚する場合、自分フィールドのリンク1モンスター1体をレベル1チューナーとして扱う事ができる。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚した場合に発動できる。

自分の墓地から「ヤミー」モンスター2体を効果を無効にして特殊召喚する。

(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、

このカードをEXデッキに戻して発動できる。

自分の墓地から「ヤミー」モンスターを2体まで特殊召喚する。

 

 先程同様上昇したスナッチーが包装紙に包まれた飴のような【ロリポー☆ヤミー】を掴んで持ち上げ落としてなるものかと必死に頑張る姿を俺達の前で繰り広げる。

 

「【ロリポー★ヤミーウェイ】の召喚時効果を発動!

 墓地から【ヤミー】モンスターを二体まで効果を無効にして特殊召喚する!

 さあ、もう一体も狙っていけ!【ヤミー★スナッチー】!【カプシー・ヤミー】!

 三度目なのでもうお馴染みだな?

 レベル1【カプシー・ヤミー】にリンク1【ヤミー★スナッチー】をチューニング!

 こうなりゃ全部貰って行け!

 シンクロ召喚!レベル2!【カプシー★ヤミーウェイ】!」

 

【カプシー★ヤミーウェイ】

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星2/光属性/獣族/攻 0/守2200

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードをS召喚する場合、自分フィールドのリンク1モンスター1体をレベル1チューナーとして扱う事ができる。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚した場合に発動できる。

デッキから「ヤミー」モンスター2体を手札に加える。

その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、

このカードをEXデッキに戻して発動できる。

自分の墓地から「ヤミー」モンスターを2体まで特殊召喚する。

 

「【カプシー★ヤミーウェイ】の召喚時効果を発動。

 デッキから【ヤミー】モンスターを二体手札に加えその後一枚を墓地へと送る。

 俺は【ロリポー☆ヤミー】と【マシュマオ☆ヤミー】の二枚を手札に加え手札から【ヤミー★リデンプション】を墓地へと送る」

 

【ヤミー★リデンプション】

永続罠

このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、

自分のフィールド・墓地の獣族・光属性モンスターの数×200ダウンする。

(2):自分が獣族・光属性SモンスターをS召喚した場合に発動できる(同一チェーン上では1度まで)。

自分は1枚ドローする。

その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

(3):墓地のこのカードを除外し、

自分フィールドの「ヤミー」モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。

 

 三体目のスナッチーがカプシーを掴んで持ち上げわちゃわちゃし始める光景は実にファンシーだ。

 

「最後に【ロリポー☆ヤミー】にも特殊召喚効果があるからそれを使い特殊召喚し【マシュマオ☆ヤミー】を通常召喚。

 さあ、これで展開は終わりだ。

 どうだい? 『デュエルモンスターズ』の常識だった高レベル、高ランクを最強とする常識に正面から中指を立て現行最強の座にまで登り詰めた【ヤミー】のお味は?」

 

【ロリポー☆ヤミー】

効果モンスター

星1/光属性/獣族/攻 600/守1200

このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、

(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):リンク1モンスターまたはレベル2のSモンスターが自分フィールドに存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。

そのカードをデッキに戻す。

Sモンスターの効果で特殊召喚した場合、代わりに対象のカードを除外する事もできる。

 

 可愛らしいモンスター達がわちゃわちゃしている光景は大変微笑ましいものだが、フィールド魔法によりその攻撃力は一番低くて2500。

 素の攻撃力が一番高かった【クッキィ★ヤミーウェイ】に至っては4100と【覇王龍ズァーク】でさえ正面からは殴り倒せない化物へと成長していた。

 

「巫山戯ないで!

 そんな訳の分からない菓子共が私を、ズァークを凌駕するなんて認められる訳が無いわ!!」

「時代は常に変わるものだ。

 新しいテーマが時代を作り、『デュエルモンスターズ』は進化を続ける。

 俺が持つ【覇王】だってそうだ。

 ルールが変更されペンデュラムそのものとカード単位では弱体化しても、リンク召喚の獲得により新たな力を得て【覇王】は進化した。

 だからこそ『デュエルモンスターズ』は愛され続けた」

「認めない!

 私は絶対に認めない!!」

「【クリアウイング・シンクロ・ドラゴン】…」

 

 狂乱し喚き散らす【白翼の魔術師】に憐れみを浮かべるズァークと魔術師達を見て、俺は決着を着けに動く。

 

「墓地に送った【ヤミー★リデンプション】の効果を発動!

 フィールドの【ヤミー】モンスターとお前のフィールドのモンスターのコントロールを入れ替える!!」

「なんですって!!??」

「俺が入れ替えるのは【ロリポー☆ヤミー】と【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】!!」

 

 【ロリポー☆ヤミー】から大量の闇が噴き出し【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】を取り込み、闇が晴れると互いの位置が入れ替わっていた。

 

「嘘…嘘よ…。

 私が、ズァーク以外のデュエリストの下にいるなんて嘘よ!!」

 

 自らが最強と告げた姿が奪われた事に錯乱し泣き喚くが、それで現実が変わる訳もなくデュエルを中断する理由にもならない。

 

「バトルフェイズに移行する」

「っ!? 止めなさい!!??」

「だが断る。

 【ロリポー★ヤミーウェイ】で裏守備表示の【クリアウイング・シンクロ・ドラゴン】を攻撃!」

 

 必死に抵抗するロリポーから大量の闇が溢れその闇が破壊の力を撒き散らし裏守備表示のクリアウイングを叩き潰す。

 

「あり得ない…」

「【クッキィ★ヤミーウェイ】で裏守備表示の【HSR(ハイスピードロイド)グライダー(ツー)】を攻撃!」

 

 ロリポー同様にクッキィの身体からも闇が噴き出しモンスターが何処へとも分からぬ場所で消し去られた。

 

「私は【四天】よ?

 それが、あんな訳の分からない菓子モドキの化物なんかに負けるというの?」

「【カプシー★ヤミーウェイ】で【ロリポー☆ヤミー】を攻撃!」

 

 逸れてしまった同胞を闇が攫い取り、残された余波が【白翼の魔術師】を削る。

 

「どうして?

 私は何も失敗なんかしなかった筈なのに、どうして、どうして私が負けるの?」4000→2600

 

 その視線は俺でもズァークでもなく、【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】へと向いていた。

 

「……【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】でダイレクトアタック。

 自分の未練は自分で終わらせろ」

 

 慈悲かオーバー・キルかどちらとも受け取れるだろうそう告げると、【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】は天高く飛翔し【白翼の魔術師】目掛け風を纏うパワーダイブを敢行した。

 

「どうして、私は…」2600→−900

 

 その言葉が最後まで紡がれることなく【クリスタルクリアウイング・オーバー・シンクロ・ドラゴン】に轢かれ【白翼の魔術師】の身体は宙を舞った。

 

「想いだけは否定しない。

 だけど、思われる側の気持ちを汲めないなら、それはただの独りよがりでしかないんだよ」

 

 聞いてはいないだろうと思いながら、それでも俺はそう言うのだった。




次回はエピローグ。
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