迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
今回はリクエストの話なんですが、諸々あり当初の進行にはならず当人の了解を得て打ち切りになったため冒頭のみとなります。
『運命』はいつだって愉快犯だ。
良き者たちの善なる祈りも、悪しき者の邪なる企みも、等しく飲み込み秤に乗せ、その上で己の快とする選択を選ぶ。
『後はあの時へと彼を誘導すれば…』
欠けた力を振り絞り【
過去と未来の欠けた環を繋ぐ大事な邂逅、
『彼』に生きる喜びを再び取り戻して欲しいと、ドリアードはそれだけを願い時空間航行に干渉した。
苦難はあれどその願いは叶う…筈だった。
「なんだ…アレは!?」
幾条にも伸びる光の帯の一つへと引き寄せられていた執事は、不意に自分へと迫りくる『悪意』を孕む光に気付き咄嗟にデュエルディスクを展開した。
『あれは『破滅の光』!!??』
『始まりのカード』により開闢された古き時代から存在し世界を終わらせようと胎動する進化の負の側面。
『破滅の光』は偶然時空間へと放り出された執事の存在に気付き、その託された力を利用せんと取り込むために自らの一部を送り込んだのだ。
このままでは執事が『破滅の光』の尖兵として取り込まれる。
『させないっ!!??』
防ぐ手段はこれしか無いとドリアードは執事の裡より顕現しその身を盾として『破滅の光』を受け止めた。
「君は…!!」
唐突過ぎる出現に困惑する執事を正気を失う前にとドリアードは告げる。
『私はもう貴方の力にはなれません。
どうか、どうか彼女と共に幸せになって下さい…』
「どういう事なんだ!?
君は一体何を!?」
理解する間もなく告げられた言葉に答える時間は無いとドリアードは執事を送ろうとしていたものとは違う時間軸へと送り出す。
『さようなら』
「待ってくれドリアード!!」
押し出されるままに遠ざかるその姿に手を伸ばすもその手は何も掴むことは叶わず、執事は時空間の狭間から追い出されてしまった。
「………」
そうして大地を踏みしめる感触を得た俺は、あまりに訳が分からない展開に対して思わず吐き捨てた。
「誰でもいいから説明してくれよ…」
あの光はなんだったのか?
ドリアードが何故自分の裡から現れたのか?
ドリアードと自分にどんな繋がりがあるというのか?
わからない事ばかりが増え続ける状況に混乱さえ出来やしない。
戸惑いに頭にやろうと伸ばした手を戻すとその手の中に一枚のカードが在ることに気付く。
「【ドリアード】? だけど…」
カード名とテキストは【ドリアード】で間違いないのだが、エラーカードのようにそのイラストの部分は真っ白になっていた。
「……」
何もかも分からないことだらけだがこのカードを手放してはならないとそんな確信のままに丁重にカードを仕舞い俺は先ずは状況の確認から始める。
「建物の中みたいだけど、妙に既視感もあるし何処なんだ?」
近代の施設なのは間違いないようだが、何処の次元かも分からない以上安全とも言えない。
「見つけたノーネ!!」
と、誰か探さねばと考えたところで聞き覚えのある声が耳朶を強く叩き、まさかと思いながらそちらを振り向くとそこには長い後髪を束ねた金髪をおかっぱに切り揃えた男が俺へと向かって来るところであった。
「『クロノス・メ・ディッチ』先生?」
『アカデミア』の矯正に協力を頂いていると十代から聞いていたが直接の面識は無く、何故自分を探していたのがと困惑する俺を尻目に、クロノスは手を掴むと強引に引っ張り始めた。
「もう時間はとっくに過ぎてるノーヨ!
弟も来ていないようだけど一先ずデュエルを始めるノーネ!」
「時間? 弟? デュエル?」
余程焦っているらしくいきなり理由の分からない事を並べ立てられ混乱するのも構わずクロノスは俺を引きずり広いホールへと立たせた。
「え? え?」
目の前には『遊城十代』と『丸藤翔』の二人が立っており、何となくの既視感に益々混乱してなすがまま流されていく。
「事情により二対一となったけれど、これより制裁デュエルを開始するノーネ!!」
(制裁デュエル!?)
その言葉に俺は漸く事態の大凡を掴んだ。
(十代と翔の制裁デュエルっていったらアニメGXの序盤で十代が退学を賭けてやったデュエルじゃないか!?
確かその時の相手は…)
「二人はこの『迷宮兄弟』ノ片割れを倒せなければ退学してもらうノーネ!」
原作遊戯王において遊戯が城之内とタッグを組み戦った双子のデュエリスト『迷宮兄弟』。
(迷宮違いじゃねえか!!!!)
彼等が使うのは『迷宮』こと【ラビリンス】であり、執事が属するのは『迷宮城』【ラビュリンス】。
(そこは非常に繊細なところなんだぞ!!??
というか数年前どころかアニメGXの最初期ってどうなってんだよパンドラ!!??)
取りやめようにも既に無意識レベルに染み付いた動作でデッキから五枚を手札に加えておりこうなると今更人違いだからといってデュエルが中止とならないのがこの世界である。
加えて…
「デュエルキングを追い詰めたデュエリストって話だから不安だったけど、二体一ならアニキとボクでも勝てるかもしれないっすよ!」
一番未熟で幼稚な頃とはいえ、あまりにも舐めた発言を咬ましてくれた翔に軽くなくイラついてしまった。
(取り敢えず纏めてブチのめそう。
特に丸藤翔には油断と慢心が如何に愚かか身を以て理解させてやる)
初手を確認し、問題無い事を確かめた俺はそう決めた。
「「「デュエル!!」」」
ディスクに表示されたのは『先行』の文字。
そして手札も十分に動ける札が入っていた。
【憑依連携】
【憑依解放】
【デーモン・イーター】
【
【EMスカイ・マジシャン・ガール】
「此方から入ります。
スタンバイフェイズ…の前にドローフェイズ。ドロー」
スタンバイフェイズに入ろうとしたらディスクにドローフェイズの表記が記されていたため先行ドローが健在だった事を思い出し急いでフェイズをやり直す。
引いてきたのは【ジゴバイト】か…。
「スタンバイフェイズ。メインフェイズ。
手札より【
【
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1850/守1000
(1):このカードが召喚した時に発動できる。
デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。
墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを手札に戻す。
「【
デッキから攻撃力1850魔法使い族モンスターを手札に加えます。
何か使うカードはありますか?」
手札誘発なんて代表的なのは【クリボー】か【冥府の使者ゴーズ】ぐらいしか無い時代だが一応確認を兼ねてダルク宛の文を書いているカグヤを横目に確認を問う。
「なんでオイラ達の場に何もないのにそんな事を聞くんすか?」
……落ち着け。この時代ならそこまで可怪しい反応ではない。
しかし何故にイラッとするのだろうか?
イントネーションか? それとも…いや。今はデュエルに集中しろ。
「君は知らないようですが、DMには相手ターン中に手札から発動出来るカードが幾つか存在するのですよ。
ですから、そういったカードを持っていた際に必要以上に巻き戻し処理を挟まないよう確認を取らせて頂きました」
「へぇ〜。アニキは知ってます?」
「さあな? だけどそんなカードがあるなんてワクワクするぜ!」
訝しげな翔くんに対し十代は楽しそうに笑っている。
「無いようですのでデッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター【憑依装着−ダルク】を手札に加えカードを二枚伏せてターンエンド」
ここが本当にアニメGXの時空ならほぼハイランダーなのは間違いないからカグヤのバウンスは程よく刺さる筈。
【デーモン・リーパー】も考えたがリンク召喚が無いから【デーモン・リーパー】をフィールドから墓地送りに出来ないので【憑依覚醒】をこのターン中にサーチ出来ないならばとカグヤのバウンス効果を残して後続の準備を進めつつターンエンドを宣言する。
「俺のターン!ドロー!
俺は手札から【
【
通常モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400
様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。
聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。
十代の呼び掛けに応えフィールドに現れる青いバイザーで顔を覆い金色のアーマーを装備した屈強なる戦士。
ステータスも初期の【HERO】では高い方であり融合先も豊富と初期【HERO】では使いやすい側の一枚だ。
「俺はこれでターンエンド!」
これは酷い。
この時代ならまだ致命的ではないにしてもブラフの1枚ぐらいはセットしなさい。
「ボクのターン!
ボクは手札から【パトロイド】を守備表示で召喚!」
【パトロイド】
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1200/守1200
相手フィールド上にセットされているカードを1枚めくり、確認した後元に戻す。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに発動する事ができる。
「む?」
次いで翔くんが出してきたのはセットカードのピーピング効果を持つモンスターか。
見られて致命的になるカードは無いが【サイクロン】と組ませると面白くない展開を許しかねない…
「ターンエンド!!」
「はい!?」
なんで効果を使わないんだ?
「なんすか?」
「【パトロイド】の効果は使わないのですか?
ノーリスクで私のセットカードを確認出来ましたよね?」
「…あ!?」
俺の指摘でようやくプレイングミスの事実に気が付いたらしい。
「ごめんアニキ!
ボク…」
「気にすんなよ翔!
デュエルはまだ始まったばかりだぜ!」
気落ちする翔くんを笑いながら励ます十代。
普通なら微笑ましい光景と流せたのだろう。
だが、
「何を舐めたことを言っているんだお前達は」
「「っ!!??」」
「自身の進退が掛かった大事な一戦だぞ?
だというのにお前達は何を見ているんだ?」
言葉にしてみてようやく理解した。
二人は、特に翔くんは
楽しく戦う事しか考えていない十代はそれはそれで問題だがこちらを見たうえで勝とうとしているだけまだマシだ。
しかし翔くんは勝ち負け以前の話だ。
対戦相手どころか、隣に立つ十代も自分のデッキさえちゃんと見えていないのだ。
それが癇に障り苛立ちを募らせていたらしい。
「何をって、ボクは「君のエンドフェイズにセットカードを発動」え?」
未熟かつ口下手な兄の下手なアドバイスに縛られている今の彼に言葉を重ねても良い影響を与えるのは難しいと判断し、俺は見せつける事で理解させる。
「罠カード【憑依連携】を発動。
手札または墓地から守備力1500ポイントの魔法使い族モンスターを特殊召喚する。
更にその効果にチェーンしてセットカード発動。
永続罠カード【憑依解放】を発動」
【憑依連携】
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から守備力1500の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する。
その後、自分フィールドのモンスターの属性が2種類以上の場合、フィールドの表側表示カード1枚を破壊できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「憑依」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
【憑依解放】
永続罠
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「霊使い」モンスターは戦闘では破壊されない。
(2):自分の「憑依装着」モンスターの攻撃力は、
相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する状態で、
自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
その内の1体とは元々の属性が異なる守備力1500の魔法使い族モンスター1体を、
デッキから表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する。
「逆順処理により【憑依解放】発動後に【憑依連携】の効果を適用。
手札から【EMスカイ・マジシャン・ガール】を攻撃表示で特殊召喚し、その後フィールドに二つ以上の属性が存在するためフィールドの表側表示のカード一枚を破壊する」
「マズイっすよアニキ!?
ボクたちどっちかのフィールドがガラ空きに「だから甘いと言っているんだよ!」っ!?」
空から人一人がすっぽり入る大きなプレゼントボックスが落下し、箱が一人でに開封されると中から白を基調とした改造タキシード姿の少女がカラーテープと共に派手に登場すると吊り下げる糸もなく宙に浮かぶフープへと腰掛けるのを横目に俺は選択したカードを宣言する。
「俺が選択するのは自身の場のカグヤだ」
「自分のモンスターを破壊するだって!?」
驚愕する翔くんを無視し俺はカグヤに目配せすると、承知したとカグヤは目で応じ筆を手に一枚の文を認めてからフィールドから消える。
「なんでボクやアニキのモンスターを破壊しなかったんだ?」
「自分のモンスターが破壊されたことで永続罠【憑依解放】の効果が発動する。
デッキから破壊されたモンスターとは違う属性の守備力1500ポイントの魔法使い族モンスターを攻撃表示または裏守備表示でセットする。
俺はデッキから守備力1500地属性レベル3モンスター【地霊使いアウス】を選択しセット」
消えたカグヤに代わり消えずに残された一枚の文がセットカードへと変じてフィールドに配される。
「あの男は自分のデッキから欲しいモンスターを呼び出すために十代達じゃなくて自分のモンスターを破壊したのか」
「マズイな。【霊使い】モンスターは対応する属性の相手モンスターのコントロールを奪うリバース効果がある。
丸藤のフィールドの【パトロイド】は地属性だからアウスで奪われるぞ」
不意に懐かしい声が聞こえ視界の端で確認すると『万丈目凖』『三沢大地』『天上院明日香』の三人が並んで俺のプレイングを解析しているのが見えた。
「そして手札から特殊召喚された際に【
デッキからレベル4以下の光属性魔法使い族モンスターを墓地へ送る。
俺はデッキから【
【
効果モンスター
星5/風属性/魔法使い族/攻2000/守1500
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在し、自分フィールドに永続魔法カードが存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが手札から特殊召喚した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の魔法使い族・光属性モンスター1体を墓地へ送る。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
これでリーサルの準備は整った。
「さて。このまま出来る展開を行うだけで君達のライフポイント4000は削り切れてしまいますが、君達はそれをちゃんと理解出来ていますか?」
「そんなっ!?」
「すっげー!?
ここからどんなモンスターが出てくるかワクワクするぜ!!」
顔面蒼白で絶望する翔くんに反して十代は逆にテンションが上がってデュエル馬鹿全開になってしまう。
「何を呑気な事を言っているんすかアニキ!?
負けたら学園を退学させられちゃうんすよ!?」
「そうは言ってもさ、手も足も出ないぐらい完ぺきに決められちまったらいっそ相手がどんなカードを使うか楽しみにするしかないじゃないか。
それに、退学になってもデュエルが出来なくなるわけじゃないんだからまだチャンスはあるさ!」
そう悔しさを隠し敢えて能天気な言葉を口にする十代にそろそろいいかなと思い俺はちゃぶ台返しをしにかかる。
「ドローフェイズ。ドロー。スタンバイフェイズ。メインフェイズ。
それはそれとして先程から気になっていたのですが、君達は
「何言ってるんすか!?
だからボクたちはデュエルしているんだろうが!!」
大事な確認に勘違いをしたままの翔くんは怒りをむき出しに怒鳴る。
「じゃあ、
「「…え?」」
唐突な言葉に呆気に取られざわめき始める周囲によく聞こえるよう俺は告げる。
「私は迷宮兄弟とは縁もゆかりも無い赤の他人で、そこの金髪の方に人違いで連れてこられただけの一般通過デュエリストです」
そうクロノス先生を示すと周りの視線が一斉に集まる。
「どういう事ですかなクロノス先生?」
「しょ、しょれは…」
鮫島校長に詰められしどろもどろになるクロノス先生に留飲を下げ引いてきたカードに苦笑を漏らしてしまう。
「じゃあ誰なんだアンタは?」
そう十代に問われ俺は口を開く。
「そうですね、名乗る程のものでもないというのはこれから得る勝利に失礼ですので、『迷宮の案内人』とでも名乗りましょうか」
「迷宮の案内人って迷宮兄弟とは関係ないのに?」
「ええ。私は【
たった今素引き事故をやらかしてくれましたし、折角ですから紹介しましょうか。
私は始めにセットされた【地霊使いアウス】を反転召喚します」
【地霊使いアウス】
リバース・効果モンスター
星3/地属性/魔法使い族/攻 500/守1500
(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドの地属性モンスター1体を対象として発動する。
このモンスターが表側表示で存在する間、対象のモンスターのコントロールを得る。
翔くんの疑問に答えるために俺は盤面の整えに掛かる。
「アウスのリバース効果を発動。
相手フィールドの地属性モンスターを一体選択しそのコントロールを得ます。
という訳で地属性の【パトロイド】は頂きますよ」
フィールドに降り立ったアウスが杖を振って魔術帯を生み出すと帯がパトロイドへと纏わりつきそのまま自身の足(?)で此方のフィールドへと移動する。
「ボクのモンスターが!?」
「そしてフィールドの魔法使い族モンスターと地属性レベル4以下のモンスターをリリースしデッキから【憑依覚醒-デーモン・リーパー】を特殊召喚します」
【憑依覚醒-デーモン・リーパー】
効果モンスター
星5/地属性/獣族/攻2000/守 200
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドの表側表示の、
魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の地属性モンスター1体を墓地へ送り、
手札・デッキから特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚した時に発動できる。
自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「地霊術」カードか「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
アウスとパトロイドが消えフィールドに鋭角な翼と鋭い角を持つリス型の中型モンスターが滑空しながら着地する。
「融合モンスターでも無いのにデッキから直接特殊召喚されるのか!?」
「【憑依覚醒-デーモン・リーパー】は自身の効果で特殊召喚に成功した時墓地からレベル4以下のモンスターを選択して効果を無効にして特殊召喚する召喚時効果を発動出来る。
私は墓地のカグヤを選択し攻撃表示で特殊召喚する」
抱えていた宝石が輝きを放ちその光が先程消えたカグヤをフィールドへと呼び戻す。
「これでカグヤでスパークマンを戦闘破壊すればデーモン・リーパーとスカイ・マジシャン・ガールの二体でちょうど4000ポイントのダメージが入りあの人の勝ち…。なんて凄まじいタクティクスなの!?」
「だが『迷宮の案内人』なんてデュエリストプロの世界でも聞いたことがないぞ!?」
まあ、精霊界の未来のデュエリストですし。
「さて、準備が整いましたのでご登場頂きましょう。
デーモン・リーパーとカグヤをリリースし、手札よりこのモンスターをアドバンス召喚します!
来ませり我が主にして我が名の由来たるこのデッキのエースモンスター!
レベル8!【白銀の城のラビュリンス】!!」
【白銀の城のラビュリンス】
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守1900
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の通常罠カードの発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。
(2):自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、自分フィールドに悪魔族モンスターが存在しない場合には発動できない。
(3):自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
相手の手札・フィールドのカード1枚を破壊する(手札からはランダムに選ぶ)。
身の丈を超えるラブリュスを片手で軽々と握り、もう片方の手を狐の形にピンと立てて自分の可愛さをアピールしながら登場する姫様の姿にホールは騒然となる。
「【ラビュリンス】!!??
世界に一組しかないと言われるあの伝説の【ラビュリンス】なのか!!??」
あまりの衝撃からか立ち上がり声を大にする鮫島校長の言葉に更に騒然さは増していく。
それにしても
中々曰くのありそうな言い方だが、生産数が少なく現存する四枚しか現物が残っていない【青眼の白龍】より希少な存在として【ラビュリンス】は認知され自分が注目されていることに大変機嫌を良くし俺の胸中など全く気にもせず可愛いアピールをしまくっている。
「【
彼女こそが私の名の由来であり、私が『最強』であれと願うテーマです。
そして二度と【ラビュリンス】と【
貴女の素引きは事故だと何度申しても改善してくれないアホ姫への不満を交えながら俺はそう宣言した。
リクエスト内容:ドリアードルート&GXと絡める
打ち切り理由。
書き始めたら三年間ガッツリになるため物凄く長くなりラストバトルが魔王化した姫様を伐つ事になるのと、この展開だとドリアード選んだために自分嫁だと思っている姫様と嫁になったドリアードのドロドロした三角関係地獄絵図になるため描くのは無理と土下座しました。
次回はまだリクエストがあるのでそちらになると思います。