迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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まずは謝罪を。

作中プレイングに致命的なミスが見つかった為改稿しました。 最大のミスはあの手札で五虹の効果を回避するためにはアリアンナを墓地に送る以外方法が無く、そうするとプレイ内容をほぼ新規で書き直さねばならなくなるため辻褄合わせを行った結果、作業量から再掲載するべきと判断し投稿し直させていただきました。

本当に学習しないな俺は…


(再投稿)よもやここまで変わるものか…

 とりあえずターンが回る前に負ける可能性は大分低くなった。

 だが、未だにゼロにならないのが遊戯王の怖いところだ。

 

「俺のターン! ドロー!

 俺は手札から【古代の機械猟犬】を召喚する!」

 

【古代の機械猟犬】

効果モンスター

星3/地属性/機械族/攻1000/守1000

(1):このカードが召喚した場合に発動する。

相手に600ダメージを与える。

(2):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。

自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、

「アンティーク・ギア」融合モンスター1体を融合召喚する。

 

 猪のように上を向いた大きな牙で武装した緑色の機械犬がフィールドに現れる。

 

「召喚時効果発動!!

 貴様に600ポイントのダメージを」

「五虹の魔術師がペンデュラムゾーンにある時、全てのプレイヤーは伏せカードをセットしていない場合フィールドでモンスターカードを一切プレイ出来ない」

 

【EM五虹の魔術師】

ペンデュラム・効果モンスター

星1/光属性/魔法使い族/攻 100/守 100

【Pスケール:青12/赤12】

(1):自分はEXデッキからしかP召喚できない。

この効果は無効化されない。

(2):お互いは自身の魔法&罠ゾーンにセットされているカードの数により以下を適用する。

●0枚:自分フィールドのモンスターは、攻撃できず、効果を発動できない。

●4枚以上:自分フィールドのモンスターの攻撃力は元々の数値の倍になる。

【モンスター効果】

(1):このカードが墓地に存在し、

自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた場合に発動できる。

墓地のこのカードを自分のPゾーンに置く。

 

「何だそのふざけた効果は!!??

 そもそもペンデュラムなんて聞いたことが無いぞ!!??」

 

 成程。こいつ等はペンデュラム実装前の作品なのか。

 となると実装順から考えて5D'sの次のアニメシリーズの敵役と考えて良さそうだな。

 気になるのは奴等がエクシーズではなく融合使いだということだが、敵役故に古いデッキを持たされている雑魚であるなら納得はいく。

 

「知らない方が悪いんだよ。

 さあ、後一人もさっさと終わらせてターンを寄越してくれ」

「舐め腐りやがって…ターンエンドだ!!」

「クソッ…このままターンエンドだ」

 

 漸くターンが回ってきた。

 

「さて、俺のターンだな。ドロー」

 

 手札は0だが、ラビュリンスのみならず相性の良いグッドスタッフも大量に入った今のこのデッキなら何を引こうと1枚でやりたい放題出切るだろう。

 そう思い引いたカードは今の状況で的確に欲しい1枚だった。

 

「俺は【強欲で金満な壺】を発動。

 エクストラデッキを6枚裏側で除外し2枚ドローする」

 

【強欲で金満な壺】

通常魔法(準制限カード)

(1):自分メインフェイズ1開始時に、

自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。

除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。

このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

 

 エクストラデッキのランダム除外とドロー制限は軽くはないが、サーチ系ならドロー制限も擦り抜けるし、エクストラに依存度が低いラビュリンスならば被害も軽微である。

 そうして引いてきたのは手に入れたばかりの【罪宝狩りの悪魔】とトラザク。

 

【罪宝狩りの悪魔】

速攻魔法(制限カード)

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分のデッキ・墓地から「ディアベルスター」モンスター1体を手札に加える。

(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、

「“罪宝狩りの悪魔”」以外の自分の墓地・除外状態の「罪宝」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードをデッキの一番下に戻す。

その後、自分は1枚ドローする

 

 すぐに使いたいがちょっと回す必要があるな。

 

「カードを1枚伏せてから【ウェルカム・ラビュリンス】を発動するが、チェーンは?」

「有るわけ無いだろうが!!??」 

 

 強金で動かなかったから無いとは思いつつ改めて手札を残した一人に確認すると何故か逆ギレされた。

 先程は怠ってしまったが、未明札が有るならチェーンの是非を問うのはマナーだろうに。

 MD次元ならジャッジ召喚からの制裁コースだぞ。

 

「ならばデッキから【白銀の城の召使いアリアンナ】を特殊召喚しデッキから【ビッグウェルカム・ラビュリンス】を手札に加えそのままセット。

 その後、俺は魔法カード【罪宝狩りの悪魔】を発動。

 デッキから【黒魔女ディアベルスター】をサーチする。

 そして今引いたディアベルスターの効果発動。

 手札を1枚墓地に送りディアベルスターを特殊召喚」

 

 黒いフードと赤い仮面で顔を隠したグラデーションが掛かった白い髪の黒衣の女がナイフの柄に手をかけた状態で場に現れる。

 

「ディアベルスターの効果発動。

 デッキから罠カード【裏切りの罪宝-シルウィア】をセット」

「「「巫山戯んな!!」」」

 

 気持ちは解る。

 伏せ1枚手札1枚からモンスター2体に伏せが2枚と増え、更に場には伏せカードを強要するロック要因も居るとなれば理不尽に思うだろう。

 だけどMD次元なら当たり前どころか軽い部類の光景なんだよな。

 

 まあ、自分は基本食らう側だったけど。

 

「バトルフェイズに移行。

 ディアベルスターで【古代の機械猟犬】を攻撃。

 アリアンナで手札を持ったお前に攻撃する」

 

 アリアンナが振るった鞭が打ち据え男が悶絶する横で猟犬の背中に取り付いたディアベルスターの握るナイフが深々と突き立てられた。

 

「ごっ!?…かぁ……」

 

 やたら派手に痛みを訴えながらアリアンナに鞭打たれた男は苦しそうに膝を着く。

 

「今はこんなものか。

 ターンエンドだ」 

 

 可哀想という気持ちはなくは無いが、それ以上にうらら達の思い出を馬鹿にしたこいつ等には死んだほうがマシな地獄を味あわせてやりたいという嗜虐心のほうが遥かに大きいので微塵の慈悲も掛けてやらん。

 

「く、俺のターン!ドロー!!

 …モンスターを伏せてターンエンドだ」

 

 ただで守りを固めるなんて許すと思うのか?

 

「エンドフェイズ開始前に伏せた【ビッグウェルカム・ラビュリンス】を発動。

 デッキから【白銀の城のラビュリンス】を召喚してからフィールドのディアベルスターを手札に戻し姫様とアリアンナ、墓地のシャンドラの効果発動。

 シャンドラを回収してから一枚ドローし、手札からカードを1枚セットして伏せカードを破壊する」

 

 足元がパカリと開き間の抜けた顔でディアベルスターが落下して消えて入れ替わるように不機嫌そうな顔をした姫様が昇降機に乗った姿で現れ、アリアンナがスカートの中からカードを取り出しそれを設置すると姫様が手にした斧で伏せカードを滅多打ちにする。

 

「俺のターン…手札から【おろかな埋葬】を」

「させない。

 トラップ発動。【裏切りの罪宝-シルウィア】。

 手札のディアベルスターを墓地に送り【おろかな埋葬】を無効化する。

 その後墓地に送られたディアベルスターの効果を発動。

 伏せカードを墓地に送り自身を特殊召喚するが、その前に伏せた【ビッグウェルカム・ラビュリンス】を発動する。

 デッキから【迷宮城の白銀姫】を特殊召喚してからそのまま手札に戻す」

 

 勢いよく飛び出した鎧姿の姫様だが、開いた穴が閉じる前に地面に戻ってきてしまいそのまま穴の中に消えていく。

 そしてそんな姫様に呆れた様子でディアベルスターがその穴から這い出してくる。

 

 

「迷宮姫が手札に戻った事でフィールドのアリアンナと姫様の効果を発動。

 逆順処理によりアリアンナの効果で1枚ドロー。

 手札から【迷宮城の白銀姫】をアリアンナの効果で特殊召喚する」

 

 パカリと地面が開いて何故か「私は怒っている」と背中で訴える姫様が昇降機に乗って現れる。

 

 だから俺が何をしたと言うんだ!!??

 

 アリアンナも駄目だコイツって目をしているし、そろそろ真面目に何をお怒りなのか言葉にして頂きたいのだが…。

 

「う…ああ…」

「その後、墓地の【ウェルカム・ラビュリンス】をセット。

 ディアベルスターの召喚時に効果でデッキから【死の罪宝-ルシエラ】をセット」

「もういいかげんにしろよ!!

 何なんだよそれは!?

 なんで俺達のターンでそんなに動けるんだよ!!??」

 

 理解を拒絶したように喚き散らす男に俺は冷めた目を向ける。

 

「何を喚いているんだ?

 そんな暇があるならプレイングを解析しろ。

 カードを理解もせず、可能性を模索せず、相手を見下してただ頭数を揃えて数で押し潰す事しか脳がないならデュエリストを名乗るなんて辞めてしまえ」

 

 俺だってここまでやられたら糞ゲー乙でサレンダーするが、止めるべき札が何だったのか程度の気付きは得ていく。

 それを繰り返し、止めるべきは何かを見極め、対策を見出し、実践していかなければ趣味デッキで環境デッキに食らいつくなんて真似はできない。

 

 それが出来ないならプライドを捨てて環境を握れ。

 

 さもなくばランクを落としてフリーマッチに籠もり続けて出てくるな。

 

 それが俺達の遊戯王(蠱毒の壺)で生き残る唯一の手段なのだから。

 

「ぐぅ……ターンエンドだ…」

 

 噛みつくことさえ出来ず憎々しげに睨みながら声を震わせてそう絞り出す。

 しかしながらディアベルスターがヤバ過ぎるぞ。

 効果にかなりシナジーがあるラビュリンスと噛み合った結果とはいえ出張枠としてでさえここまでやりたい放題してくれるなら、本来組み合わすことを前提としたテーマと組んだらどれだけの地獄絵図を描いてくれるやら。

 

「ドロー…ターンエンドを」

「させねえよ。

 【ウェルカム・ラビュリンス】発動。

 チェーンして迷宮姫の効果で【無限泡影】をセット。

 デッキから【白銀の城の召使いアリアーヌ】を召喚してから墓地の【ビッグウェルカム・ラビュリンス】を除外して迷宮姫を手札に戻す。

 フィールドからモンスターが離れた事で姫様、アリアーヌ、アリアンナ、効果を順番に発動。

 アリアンナの効果でドロー。

 アリアーヌの効果でドローしてカードを1枚伏せて姫様の効果で手札を破壊する。

 その後、迷宮姫を再び召喚する」

「だろうな」

 

 もはや諦めの境地という様子で手札を墓地に置く。

 

「エンド前に手札のシャンドラと引いたカードを墓地に送り【ウェルカム・ラビュリンス】を伏せ状態でフィールドにセット。以上」

 

 そして再びターンが回ってきたんだが…

 

 手札1

 

 モンスターゾーン

 

【白銀の召使いアリアンナ】

【白銀の召使いアリアーヌ】

【白銀の城のラビュリンス】

【迷宮城の白銀姫】

【黒魔女ディアベルスター】

 

魔法罠ゾーン

 

【ウェルカム・ラビュリンス】

【無限泡影】

【闇のデッキ破壊ウイルス】(未公開)

【死の罪宝-ルシエラ】

【EM五虹の魔術師】

 

 ……やりすぎたかな。

 

 五虹の効果で最低攻撃力がアリアンナの3200。

 姫様に至っては6000とF.G.Dさえ正面から打ち倒すバ火力を叩き出してしまっている。

 

 対して三人共手札はなし。

 

「スタンバイフェイズ、ドローフェイズ、メインフェイズ…。

 一応聞こう。今までの発言を反省し謝罪する気はあるか?

 それなら手加減ぐらいはしてやるぞ」

「「「……」」」

 

 意地なのか返答は返されない。

 

「そうか。姫様、存分にどうぞ」

 

 蓋を開けてみれば最早どちらが悪人かわからないような完全試合は、(何に対してかあまり考えたくない)いつもより殺意の籠もった姫様達の攻撃により幕を下ろされた。

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