迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
「メインフェイズに僕は【蟲惑の誘い】を発動するよ!」
【蟲惑の
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体または通常罠カード1枚を手札から捨てて発動できる。
自分は2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の除外状態の、
昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体または通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキの一番下に戻す。
リンク召喚どころかペンデュラムさえ周知されていない次元の奴がなんでかなり新しい【蟲惑魔】カテゴリーのカード持ってんだ?
いや、誘いは【蟲惑魔】指定じゃなくてカテゴリー指定だから実はイラストに繋がりがあるだけでMDでの実装は遅かったがそこまで新しくないカードなのを俺が知らないだけかもしれないが。
というか、レベル4や専用通常罠の少ない【捕食植物】だと使い勝手悪くないか?
「手札から【捕食植物モーレイ・ネペンテス】を墓地に送り2枚ドロー。
うん。欲しかった1枚が引けたよ。
更に【一時休戦】を発動するよ」
成程。バックジャックのデッキトップ操作と即時発動状態で配置する効果から強力な罠を配置させる前に引かせてしまおうと言う魂胆か。
だが、やはり【蟲惑の誘い】は違和感がある。
一応他カテゴリーのレベル4植物族か昆虫族を混ぜていると仮定しておいたほうが良いな。
候補は…リンク有りなら【アロマ】一択で良さそうだが、リンクはおろかエクシーズさえ入っているか怪しいため絞り切るのは逆に難しい。
手札に【屋敷わらし】を加えながら俺は見落としがある気がしつつ、宣言する。
「ドロー後に墓地のバック・ジャックの効果を発動。
自身を除外してデッキトップを公開し、それが罠カードだった場合発動可能状態でセットする」
「くっ…【灰流うらら】を手札から墓地に送り止めさせてもらうよ」
当てが外れた様子で悔しげにバック・ジャックの効果を止めに来るユーリ。
墓地から飛び出し空高く飛翔しようとしたバック・ジャックだが、眼前に現れたうららに急ブレーキを行ってしまい失速して除外ゾーンへと落ちていった。
ジャック・アトラスをモデルにしているだけあって自らの危険も顧みず子供を守る姿はまさにキングであった。
これでうららは最大でも後2枚。
少しは楽に…
「更に僕は【貪欲な壺】を発動するよ。
墓地の【スター・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン】【灰流うらら】【モーレイ・ネペンテス】【オフリス・スコーピオ】【ダーリング・コブラ】の五枚をデッキに戻して2枚ドローするよ」
まさかのドロカ3連打だと!?
なんだよその十代を彷彿とさせるドロカの連打は!?
ああ、いや、手札消費が激しい【捕食植物】だからこそドロカを多めに積んで消費を相殺しているのか。
それにエースカードのスターヴヴェノムとうららが回収されたのも宜しく無いな。
姫様達には頼れない以上グッドスタッフでどこまで足掻けるか。
「モンスターを守備表示にしてカードを2枚伏せてターンエンドだ」
残りの手札はセラニセアントか或いは伏せたのがそちらか、どちらにしろ迂闊に動くのは少し怖いな。
「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー。」
引いたのは【ハーピィの羽根箒】。
バック・ジャックは止められてしまう気がしていたから雪獄を敢えて下げた上で動くか確かめたくてブラフに効果を使ったが、正直わらしを落さなくて済んだから止めてくれて助かったよ。
さて、どう動くか…。
「質問がまだだったな。
エリス達をカードにした理由は次元侵略と関係あるのか?」
「エリスが誰かは知らないけど、精霊界でカード化された誰かというなら直接は無いよ。
僕達『融合次元』が手中に収めるべき次元は『スタンダード』『シンクロ』『エクシーズ』の3つだけだからね」
「……そうか」
どうやらユーリ達は遊戯達とは時間的繋がりのないディケイドやジオウのようなマルチバース世界の住人と見て間違いないようだ。
それとペンデュラムを知らなかったから勘違いしてしまったが、エクシーズは知っている事とスタンダードと言う4番目の次元の事実から5D'Sの次の次ぐらいのアニメ作品のようでもある。
「ついでなんだが、武藤遊戯、或いは遊城十代という名に心当たりはあるか?」
「誰だよそれ?
それと、質問は一個だけのはずだよ?」
「ソイツは悪かったな。
代わりにそちらからの質問に答えようか?」
「じゃあ聞くけど、オジサンは精霊界の住人じゃないよね?
どこの次元に住んでいたんだい?」
その質問に、俺は一言で答えを口にした。
「
俺は手札から【ハーピィの羽根箒】を発動。
伏せカードを全て破壊する」
「なんでそんな超レアカードをポンポン出してこれるんだよ!?」
喚くユーリに向かい俺は出現した羽根箒を思いっきり振るい2枚のカードを破壊する。
破壊したのは、
「伏せていたのは【超融合】と…【リュウカズラ】?」
【超融合】
速攻魔法(準制限カード)
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
自分・相手フィールドのモンスターを融合素材とし、融合モンスター1体を融合召喚する。
【リュウカズラ】
永続罠※アニメオリカ
①:自分フィールドにドラゴン族モンスターが存在する場合、
相手フィールドのレベルが一番高いモンスター以外のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。
このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は対象のモンスターのコントロールを得る。
対象のモンスターがフィールドから離れた場合にこのカードは破壊される。
片方は言わずとしれた除去不意打ちなんでも御座れの凶悪カード。
もう1つは…ドラゴン専用のコントロール奪取効果の永続罠だと?
……【御巫の誘い輪舞】の劣化品だな。
コントロールを永続的に奪うのはいいが対象種族があまりにも狭すぎるし、ぶっちゃけこれを使うぐらいなら腐る時は腐るが選択肢の多い【三戦の才】を採用するべきだろう。
「それにしても随分臆病だよねオジサンはさ」
「そうか?」
「そうだよ。それにさっきから【ラビュリンス】だっけ?
オジサンのキーカードが全然出てこないじゃないか。
もしかして手札事故でも起こしているのかな?」
嘲笑を浮かべてそう指摘するユーリ。
バックを破壊されて余裕がないのか舌戦でプレイングミスを誘おうって魂胆らしい。
対して俺はそれを肯定する。
「どうやら姫様達はお疲れのようでな。
英気を取り戻すべくお昼寝をなされている最中なのさ」
「オジサンが嫌われているだけじゃないの?」
今すぐリアルファイトでぶち殺してやろうかクソガキが。
「……さてな。
と、俺は【屋敷わらし】を召喚する」
漏れかけた殺意を抑え込み伏せカード対策を打っていく。
「リンクサーキット展開!
サクリファイス・アニマと屋敷わらしをリンクマーカーにセット。
召喚条件は闇属性モンスターを含む2体以上のモンスター。
現われろ闇の精霊を支配する霊使い【暗影の闇霊使いダルク】!」
【暗影の闇霊使いダルク】
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/魔法使い族/攻1850
【リンクマーカー:左下/右下】
闇属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地の闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
(2):L召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから守備力1500以下の闇属性モンスター1体を手札に加える。
サーキットより現れた何気に一番関わる回数の多い頼れる仲間は何故かデッキに半目を向けてから相手に立ち向かう。
「ダルクの効果発動。
リンクマーカー先に相手墓地の闇属性モンスターを一体選択して特殊召喚する。
俺が選ぶのは【捕食植物ビブリスプ】」
「くっ!?
厭らしい真似をしてくれるね…」
「更にサーキット展開!
ダルクとビブリスプをリンクマーカーにセット。
召喚条件は効果モンスター2体以上。
現われろ、暗い願いに従う破滅の尖兵【トロイメア・ユニコーン】」
【トロイメア・ユニコーン】
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/悪魔族/攻2200
【リンクマーカー:左/右/下】
カード名が異なるモンスター2体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、
手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
この効果の発動時にこのカードが相互リンク状態だった場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
(2):自分ドローフェイズの通常のドローの枚数は、
フィールドに相互リンク状態の「トロイメア」モンスターが存在する限り、
その「トロイメア」モンスターの種類の数になる。
「ユニコーンの効果発動!
手札を1枚墓地に送りフィールドのカードをデッキに戻す。
伏せカードをデッキに戻してもらおうか」
トラザクを墓地に送りこれで布石を更に重ねておく。
「デッキバウンスまで来るのは予想外だよ…。
リリース時にビブリスプの効果でセラセニアントを手札に加えたけど、発動確認をしなかったんだから今回は認めてくれるよね?」
悔しそうにカードをデッキに戻し新たにセラセニアントを公開しながらそう尋ねるユーリ。
「ああ。進行確認ミスの再処理としてユニコーン召喚時にビブリスプの墓地効果でサーチ。
その後ユニコーンの効果適用と処理を変更。
問題がなければこのままターンエンドだ。
さあ、次は何をしてくれるんだ?」
業腹を少しでも解消するためそんなつまらない台詞を嘯き俺はターンを終えた。
おまけ
姫様「あの小童がぁぁあ!!」←ぶちギレ中。
アリアス「落ち着いてください姫様!?城内で暴れられても執事のデッ キに干渉は出来ません!」
アリアーヌ「そういえばお姉ちゃんは執事のサイドって何が入ってるの?」
アリアンナ「城にいた頃は壺系と【ラディアン】【マジカルシルクハット】【くず鉄のかかし】【ダ・イーザ】は見たことあるけれど城を出てからはどんなカードを加えたかまでは知らないわね」
アリアーヌ「それともう1枚あるじゃん。確かウィンからもらったって【影依融合】!」