迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
今作を執筆にあたってラビュリンスのメンツはアリアス以外は便利屋68のメンバーをキャライメージの参考にさせてもらってます。
姫様→アルちゃん
アリアーヌ→むちゅき
アリアンナ→カヨコ
執事→ハルカ
アリアスだけ違う理由は存在を把握したのがプロット完成後だったからです()
なんで、彼女だけキャライメージが十六夜咲夜(東方)+セバスチャン・ミカエリス(黒執事)の悪魔合体しとります。
そしてラビュリンスには庭師が居るらしいと言う噂も聞いており、結構戦々恐々してたりします。
ユーリの尋問は速やかに完了した。
質問に正直に答える条件として取り上げたデッキの返還こそあったが、ディスクは引き続きコチラが預かっているのでなにかをしでかす可能性は低いだろう。
「意外とブルーノにはそういった才能もあるんじゃないのか?」
「いやいや。そんなことは無いよ」
尋問の手腕への称賛に謙遜するブルーノだが、コミュ力高いし懐に潜り込む力はこういった所でも役立つのだと新たな理解を得た。
「さてと、二つのデュエルディスクを解析出来た結果融合次元の座標も手に入ったし、後は次元航行のノウハウをこちらの技術で再現するだけだね」
融合次元に行くだけならマルファが持っていたデュエルディスクを使えば今すぐにも可能だ。
しかしそれは融合次元への帰還機能を作動させるだけの事であり、精霊界に戻れない上定員はデュエルディスクを装着した1名だけの片道切符となる。
【ウイルス】系カードや自分に【疫病ウイルスブラックダスト】を装備させてバイオテロを図りつつ無差別破壊系カードを使いまくって次元ごと道連れにする気ならそれでも構わないが、姫様の元に帰りたいしエリス達を取り返すという目的があるのでそれはやらない。
姫様が狙われたらやるけどな。
「間違っても他所に流出させるわけにはいかないけどな」
これが理論上冥界まで自由に行き来できるということが判明したからこそなおさらだ。
特に海馬瀬人には何が何でも隠し通さなきゃヤバイ気がする。
なんか映画一本分の大事件を潰すような、そんな大事になる気がするのだ。
伝えても良さそうなのは単独で次元航行魔法を開発しているマハード達ぐらいだろう。
「後は戦力の問題か」
俺とマルファ、それとハスキーさんは確定している。
正直マルファのデッキを強化して丸投げしてしまいたいところだが、ユーリの話では俺のデュエルはプロフェッサーに既に観られており一度接触しておかないと大変な事になるだろうとの事なのでいくのは避けられない。
俺が行くので護衛のハスキーさんも付いていくと折れないためこちらも確定。
個人的に十代にも協力して欲しかった所だが、タイミングが悪く『破滅の光』の胎動が確認されたとの事で人間界から外宇宙へと旅立ってしまい暫く戻れないそうだ。
ブルーノには身体が本調子でない事もあるが、俺達の中で唯一次元航行に関する技術に理解があるエンジニアなので次元間の移動の制御と精霊界の防衛のために残留してもらう予定だ。
正直あと一人は欲しい所だが、背中を任せられるだけの実力かつ融合メタないし有利なデッキを持ったデュエリストにあてなんて無い。
「執事〜!
久し振り〜!」
と、そんな事を悩んでいたらアリアーヌとアリアンナが現れた。
「二人が来るなんて珍しいな。
姫様は御壮健か?」
「ちょっと元気ないかな?
執事がこう、ギュッてハグしたら元気になると思うけどどう?」
「ははは。 そんな不敬を働けるなら俺はとっくにアリアスに玉砕出来ていたよ」
そう冗談を返すと何故か二人揃っていい加減にしろよと言いたげな顔で溜息を吐いた。
「本当にこの人はもう…」
「いい加減教えたほうが良いかなぁ?」
一体何をだ?
「アリアーヌ?」
「教えなーい。
知りたかったら姫様に直接聞いてくださーい」
何故そこで姫様が出てくるんだ?
「執事君、彼女達は?」
「ああ。紹介が遅れたな。
二人はアリアンナとアリアーヌ。
ラビュリンスのメイドでアリアスの妹だ」
初対面のブルーノに二人を紹介する。
「アリアンナです。
我が城の執事見習いがいつもお世話になっています」
「アリアはアリアーヌだよ〜。
中姉さまが言っていたけど本当にかっこいいお兄さんだね」
礼儀正しく挨拶するアリアンナと悪戯好きな笑みを浮かべて早速ブルーノを誂うアリアーヌ。
「ははは。とても個性的な二人だね。
僕はブルーノ。
執事君にはいつも助けてもらっているよ」
和やかな雰囲気の中、俺は二人の来訪の理由を問う。
「今日はどうしたんだ?
姫様のお使いのついでに顔を出したとか?」
「そんな訳無いじゃん。
中姉さまから戦力として派遣されたんだよ」
そうアリアーヌはデッキの装填されたデュエルディスクを見せる。
「今回の件は精霊界ひいては姫様の御身の安全に関わる大事と判断し、中姉さまは執事の助力となるよう私達を派遣することを決定しました」
「助かるよ。
だけどデッキの方は大丈夫なのか?」
二人共【ラビュリンス】ではあるがデッキの中に姫様はなく、最大火力は墓地肥やしで火力を上げた魔神像頼りだ。
心配をする俺にアリアーヌは胸を張る。
「ふっふーん!
アリア達だっていつまでも変わらないわけじゃないんだよ!
姫様にお願いして二人共デッキを強化してきたんだから」
そう自信満々にデッキを示すアリアーヌ。
「へぇ。じゃあ、俺も今のデッキの具合が見たいから手合わせを願おうかな」
「いいよ。
でもさ、ただデュエルするだけじゃつまらないから勝った方の言う事を何でも聞くってのはどう?」
「なんでもって、出来ることに限るならそれでもいいが…」
「そこは当然だよ。
もしかして執事ってば勝利に託つけてアリアにエッチなお願いするつもり?」
「それはない」
別にアリアーヌが魅力的じゃないと言う訳ではない。
俺の中でアリアーヌは妹的な立ち位置にいるのでそんな対象に入っていないだけだ。
因みにアリアンナも同様である。
「真顔で即答しないでよ!?
フンだ!お姉ちゃん一緒に行くよ!」
「流石に2対1は卑怯よ」
「いや、融合次元の連中は2・3人が纏まってバトルロイヤルルールを仕掛けてるのが基本らしいから、2人纏めてデュエルしたほうが都合がいい。
アリアンナ、一緒に頼む」
「執事が良いのでしたら構いませんが、先程の条件はどうするのですか?」
「ああ、そうだな…」
「勿論そのままに決まってるじゃん。
アリアとお姉ちゃんが勝ったら其々ひとつづつお願いを聞いてもらうし、執事が勝ったら私達にひとつづつお願いしていいよ」
絶対譲らないというアリアーヌに仕方無しと肩を竦める。
「そういう事らしい。
流石に二人掛かりは厳しいが、これからを考えたら必要だろう」
「それでしたら私は構いませんよ。
やるのなら場所を変えましょう」
そう言うアリアンナに従い庭へと移動する。
「さあて、やるぞ〜!」
威勢のいいアリアーヌに対しアリアンナは静かにデュエルディスクを起動する。
俺もディスクを展開して、不意に気になったことを尋ねる。
「なんでお前がそこにいるんだ?」
ギャラリーとして観戦するブルーノ達の中にしれっとユーリの姿があるのだ。
「別にいいじゃない。
デッキはあってもディスクは無いから暇なんだよね」
「捕虜の自覚あるのか?」
飄々というか、寧ろ状況を楽しんでいる節も見えるユーリに苦言を呈すとハスキーさんが言った。
「ご安心を旦那様。
良からぬ真似の気配を見せたら私が武力で鎮圧しますので」
人間態に変化していてもブルーアイズと正面からガチれるハスキーさんが目を光らせているなら大丈夫か。
そんなやり取りを挟んでから俺達は最初の5枚を引き順番を確認する。
「「「デュエル!!」」」
順番はアリアーヌ、アリアンナ、俺となる。
「私のターン!
私は手札から【魂喰いオヴィラプター】を召喚!」
【魂喰いオヴィラプター】
効果モンスター
星4/闇属性/恐竜族/攻1800/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから恐竜族モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
(2):このカード以外のフィールドのレベル4以下の恐竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
「いきなり嫌なカード使いやがって」
「言ったじゃん強化したって。
オヴィラプターの効果発動!
私はデッキから【ダイノルフィア・テリジア】を手札に加えるよ!」
手札にうららがないのが辛い。
「【ダイノルフィア】…かなりガチ目のデッキに仕上げてきたな」
キツめのライフコストを要求するが制圧力と火力はかなり高く【ラビュリンス】でも油断は許されないテーマだ。
「カードを2枚伏せてターンエンド」
その後は大人しく手札を3枚残してアリアーヌはターンを渡す。
「私のターンですね。ドロー」
さて、アリアンナは攻撃権もあるがどう動くか…
「私はフィールド魔法【闇黒世界-シャドウ・ディストピア】を発動します」
【闇黒世界-シャドウ・ディストピア】
フィールド魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターは闇属性になる。
(2):1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドのモンスターをリリースする場合、
自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドの闇属性モンスター1体をリリースできる。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
このターンにこのカードが表側表示で存在する状態でリリースされたモンスターの数まで、
ターンプレイヤーのフィールドに「シャドウトークン」(悪魔族・闇・星3・攻/守1000)を可能な限り守備表示で特殊召喚する。
「……マジかよ」
属性変更効果はラビュリンスにはさして悪影響は及ぼさないが、付属するリリース効果は洒落にならん。
「私は魔法カード【終焉の焔】を発動します。
2体の黒炎トークンを守備表示で特殊召喚し、手札を全て伏せてターンエンドです」
【終焉の焔】
速攻魔法
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外では
モンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
(1):自分フィールドに「黒焔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは闇属性以外のモンスターのアドバンス召喚のためにはリリースできない。
シャドウディストピアって事はアリアンナは推定【悪魔嬢】デッキ。
……あれ? もしかして詰んでないか?
【ダイノルフィア】の高火力を展開するアリアーヌと決め手に乏しいがいやらしいでは済まない妨害力を発揮する【悪魔嬢】のアリアンナの組み合わせに、今の手札では突発口が全く見えない。
「お、俺のターン!ドロー!!」
引いたのは羽根箒!!
更に手札にはディアベルスターもある。
これなら…
「アリア。悪いけど執事の手札を潰すわ。
トラップカード【トリックスター・リンカーネーション】発動」
「ちぇ、仕方ないなぁ」
うららは無いんだよ。
起死回生の足掛かりになるはずだった羽根箒が除外ゾーンへ消えていく。
そして代わりに引いた6枚は…
【白銀の城のラビュリンス】
【迷宮城の白銀姫】
【白銀の迷宮城】
【ウェルカム・ラビュリンス】
【墓穴の指名者】
【灰流うらら】
対戦ありがとうございました。
ここから逆転する術があったら教えてくださいby執事