迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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デュエルやってくよ〜。


格上に挑む時こそがエンジョイ勢の一番楽しい時間である(1)

 俺のデュエルディスクに表示された文字は【先攻】の二文字。

 

「俺のターン。メインフェイズ。

 使う誘発はあるか?」

「無いよ」

 

 手札を一瞥してからのズァークの答えにデメアクは無いと判断し俺は手札を改める。

 

【精霊術の使い手】

【憑依連携】

【憑依解放】

【罪宝狩りの悪魔】

【解放のアリアドネ】

 

 悪くはないが、墓穴抹殺の誘発殺しが無い手札がラスボス相手に通用するか微妙に感じる。

 いや、()()()()()()()()()()()は全て無駄だ。

 今ある手札で至れる形と相手の手札を読みながら出来ることをやるだけだろう?

 うららと増Gの有無を確かめる為に止められても被害の少ないものから切っていく。

  

「速攻魔法【罪宝狩りの悪魔】を発動する。

 チェーンはあるか?」

「無いよ」

 

 逡巡した様子も手元への一瞥もなし。

 うららは無いと見て良いな。

 

「【罪宝狩りの悪魔】の効果で【黒魔女ディアベルスター】を手札に。

 その後速攻魔法【精霊術の使い手】を発動」

 

【精霊術の使い手】

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):手札を1枚捨てて発動できる。

「霊使い」モンスター、「憑依装着」モンスター、

「憑依」魔法・罠カードの内、2枚をデッキから選ぶ(同名カードは1枚まで)。

その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする。

 

「手札から【憑依解放】を墓地に送るがチェーンは?」

「無いから続けて」

「分かった。

 【憑依装着−エリア】を手札に加えフィールドに【憑依覚醒】をセット」

 

 そのまま【憑依覚醒】を開こうと考えた所で流れに違和感を感じた。

 この感覚は……嫌な場所を妨害に刺される流れだ。

 

「俺は手札から【憑依連携】を墓地に送り【黒魔女ディアベルスター】を特殊召喚する」

 

 経験則に従い通れば良しの囮として対価を得た黒衣の魔女がフィールドに降り立つ。

 

「ディアベルスターの効果発動。

 俺はデッキから【罪宝】魔法罠を1枚サーチ」

「それは困るな。

 俺は手札から【エフェクト・ヴェーラー】を墓地に送りディアベルスターの効果を無効にするよ」

 

【エフェクト・ヴェーラー】

チューナー・効果モンスター

星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0

(1):相手メインフェイズに、このカードを手札から墓地へ送り、

相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

 違和感の正体はコイツか!?

 青い髪の少女の力がディアベルスターの魔力を打ち消し不意打ちを喰らい悔しそうに顔を歪める。

 

「チェーンは無い。

 ディアベルスターの効果不発後、俺はフィールドの【憑依覚醒】を発動してから手札から【憑依装着−エリア】を通常召喚」

 

【憑依装着−エリア】

効果モンスター

星4/水属性/魔法使い族/攻1850/守1500

(1):このカードは自分フィールドの表側表示の、

「水霊使いエリア」1体と水属性モンスター1体を墓地へ送り、

手札・デッキから特殊召喚できる。

(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。

 

 ディアベルスターの横に降り立ち杖を構えて奮起を見せるエリア。

 

「【憑依覚醒】の効果で1枚ドロー」

 

 引いたのは…【シャドール・ビースト】か。

 

【シャドール・ビースト】

リバース・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 正直デッキの中で寝ていて欲しかった1枚だが、デッキの予想も立たないし手札で腐らせていないでさっさと使う方にプランを切り替えるのが良さそうだ。

 

「サーキット展開!!

 ディアベルスターとエリアをリンクマーカーにセット!」

「ここでリンク召喚か!?

 攻撃力を捨てていきなり来るんだねオジサン!」

 

 攻撃力3000を超えていたディアベルスターをリリースする俺にズァークは興奮した様子で喜悦の笑みを浮かべる。

 

「言っただろ?全力だと!

 召喚条件は効果モンスター二体!

 甘い香りで虫を誘う毒の花よ、未来回路の先に新たなる可能性を示せ!

 リンク召喚、【捕食植物ヴェルテ・アナコンダ】!!」

 

【捕食植物ヴェルテ・アナコンダ】

リンク・効果モンスター(禁止カード)※MDでは制限カード

リンク2/闇属性/植物族/攻 500

【リンクマーカー:左下/右下】

効果モンスター2体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで闇属性になる。

(2):2000LPを払い、「融合」通常・速攻魔法カードまたは

「フュージョン」通常・速攻魔法カード1枚をデッキから墓地へ送って発動できる。

この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

 

「く、あははははは!!」

 

 サーキットの門より飛び出した太い蔦で出来た身体をくねらせとぐろを巻くアナコンダの姿にズァークが愉快極まりないと呵々大笑する。

 

「オジサンってば酷いよ!

 【捕食植物】にリンクモンスターが居たのなら僕に教えてくれてもよかったじゃないか?」

 

 ズァークに譲っていたはずのユーリが自分が使うテーマのリンクモンスターに我慢出来ずに表に出てきてしまったようだ。

 

「すまんな()()()

 サプライズって事で勘弁してくれ」

「仕方ないなぁ。

 終わったら見せてよね」

「ああ。約束してやるよ。

 さあ、アナコンダの効果発動!!

 ライフを2000支払いデッキから【影依融合】を墓地に送りその効果を自身の効果としてコピーして適用する!!」

 

【影依融合】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分の手札・フィールドから、

「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、

自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。

 

「俺はフィールドのアナコンダと手札の【シャドール・ビースト】を融合!!

 神に手繰られし魂なき繰人形よ、混ざり混じりて一つの影法師と成り果てよ!!

 融合召喚!【エルシャドール・ミドラーシュ】!!」

 

【エルシャドール・ミドラーシュ】

融合・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800

「シャドール」モンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。

(1):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。

(3):このカードが墓地へ送られた場合、

自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 アナコンダの色鮮やかな緑色の体表が黒く染まり影だけを残して大地に沈む。

 そしてその影の水たまりから繰糸に操られた【ダイガスタ・ガルドス】をモデルにしたようにも見える竜を従えた少女の人形が現れた。

 

 今のズァークがユーリのデッキをそのまま使っているとは到底思わないため、攻撃力よりロックを優先してミドラーシュを喚んで様子を見る。

 ロックに加えて【憑依覚醒】の効果でミドラーシュ自身も2500まで攻撃力が上昇しているから、盤面を崩すのにはそれなりのリソースを吐き出させられるはず。

 

「墓地に送られたビーストの効果で1枚ドロー。

 エンドフェイズに移行しターンを終了するがやる事はあるか?」

「無いよ」

「ならばターンエンド」

 

 引いたのは【幽鬼うさぎ】と状況的にかなりいいカードだが、さて、どう出てくる?

 警戒心を高めつつ相手の初動を伺っていた俺は、読みを間違えた事をたった1枚のカードにより思い知らされた。

 

「ドローフェイズ。ドロー。スタンバイフェイズ。メインフェイズ。

 俺は手札から【EM五虹の魔術師】をペンデュラムスケールにセット!」

 




ディアベルとエリア逆じゃね?と思われたかもですが、執事としては予感の正体の確認が優先だったのでディアベルを先に出してます。

まあ、一番やって欲しくない手を打たれて色々大惨事が見えてますが。
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