Fate/kaleid liner knight 作:シャチ猫
第9話です。
遅くなってしまいましたが、お気に入り登録者数100人突破&オレンジタグ、大変ありがとうございます!!
これもひとえに皆様のおかげです!
それでは、本編どうぞ!
大和side
突然、現れた2人目の敵に凜さんとルヴィアさんがやられた。
「凜さん!」
イリヤが倒れた凜さんの所に飛行して向かおうとした。
「やめろ!イリヤ!」
「ま、待って、イリヤスフィール!」
俺がイリヤを止めようとイリヤを掴もうとしたが、先に美遊が動き掴んだが、掴んだ場所がイリヤの足首だった。
その結果。
「はヴァッ!?」
「あっ・・・」
イリヤは地面に顔面から叩きつけられてしまった。
「な、何するの!?」
「ご・・・ごめん」
痛いよ!と赤くなった鼻を押さえて美遊に抗議するイリヤ。
美遊も少しオロオロしながら、謝罪した。
「でも闇雲に近づいちゃだめ・・・!」
「で、でも凜さんとルヴィアさんが………!」
「イリヤ、落ち着け!ゾルバ、2人の気配は?!」
『気配はある。アイツらは生きているぞ』
よし、ひとまずは安心したな。
問題はここからだ。
「だったらなおさら・・・ッ!」
「だからこそ!!」
イリヤが焦燥した声で言おうとしたが、美遊が聞いたことがないような強い語調でイリヤの言葉を遮った。
「冷静に、確実に、行動すべきなの………!」
美遊は左手を握りしめながら言った。
本当は美遊もルヴィアさんのもとに行きたいのだろう。
だが、ここで焦って行動をしたら俺たちの命も危なくなる。
美遊もそれを分かっているから助けに行きたい気持ちを必死に抑えている。
「美遊の言う通りだ。イリヤ、一旦落ち着け」
「・・・うん、わかった」
「よし。まず現状の確認だ。俺達がとれる選択肢は2つ。あの黒騎士を倒すか、隙をついて凜さんとルヴィアさんを確保して脱出するかのどちらかだ」
「美遊さん、あの槍は?あれなら一撃必殺で倒せるんじゃないの?」
イリヤが美遊の宝具を使うことを提案したが美遊は首を横に振った。
「だめ・・・今は使えない」
『一度カードを
『どうもアク禁くらうっぽいですねー』
制限時間がある上に一度使うと数時間は使えない・・・。
俺の鎧みたいだな。
「〈ライダー〉のカードは試してみたけど単体では意味をなさなかった。〈キャスター〉は不明・・・本番でいきなり使うには危険が大きすぎる」
『加えて〈アーチャー〉は役立たずときました』
クラスカートで黒騎士を倒すのはまず無理か。
「それじゃあ、大和君は?大和君の鎧なら倒せるんじゃ・・・!」
「・・・すまない、イリヤ。正直今の俺の力でアイツを倒せるか分からない」
あの黒騎士を見た瞬間、俺の直感が告げた。
アイツは俺より強い………!
「だから、2人を確保してここから脱出する。俺がアイツの注意を引き付ける。その隙に2人は右側から木に隠れて接近して2人を救出してくれ。俺も頃合いをみて合流する。いいな?」
俺の作戦に2人は頷いた。
倒せなくても時間稼ぎぐらいはできるはずだ。
俺は鎧を召喚して、黒騎士に駆け出し、イリヤと美遊は右側の道へ走り出した。
黒騎士は俺に気づいたが、そのまま動かないままだった。
「はあっ!」
弐式と参式で斬りかかったが、黒騎士は持っている剣で防いだ。
「っ!(こいつ・・・!)」
実際に剣を交えてわかった。
この黒騎士は尊士やコダマ並みに強い・・・!
俺は黒騎士と離れ、空中へ距離を取った。
『どうする?2人とヤツが近すぎて威力の高い煩悩鳳は撃てないぞ』
「ああ、わかってる!」
百八煩悩鳳を撃てば凜さんとルヴィアさんにも被害が出かねない。
ならば………!
「はあっ!!」
七十二煩悩鳳!!!
弐式と参式を思い切り振り抜き、2つの扇状の斬撃を放った。
だが当たる瞬間、黒騎士の周りに黒い霧が発生し、斬撃が弾かれた。
「何!?」
何だあの黒い霧は!?黒ローブ女が使った反射平面ってやつか!?
・・・いや、そんなことはどうでもいい。
今すべきことはイリヤと美遊は2人を救出するまでの時間を稼ぐこと!
今阿修羅を使うと魔導刻の時間が一気に減る。
なら、かなり危険だが、もう一度接近戦でやるしかない!
壱式を咥え、黒騎士に斬りこもうとした。
その時、黒騎士の周りを囲っていた霧が剣に集まった。
黒騎士は霧を纏った剣をゆっくり振り上げた。
そして、一気に振り下ろし、黒い斬撃を放ってきた。
「くっ!!?」
俺は咄嗟に横に移動し、斬撃を避けた。
放ってきた斬撃は鏡面界の空に当たり、爆発した。
『大和、鎧が………!』
ゾルバの言葉で鎧を見ると、右肩の部分が破損していた。
「ふんっ!」
俺は右肩に意識を集中すると、破損した部分は修復した。
避けて正解だったな。あのまま受け止めていたら、今よりもっと破損していただろう。
「大和君!?」
「ダメ!声出しちゃ………!」
イリヤが黒騎士の攻撃を受けたことに驚いたのか声を上げてしまった。
美遊が止めるが、黒騎士は声のした方向つまりイリヤと美遊に体を向けた。
『敵に気づかれました!逃げてください!』
「えっ」
ルビーが警告するが、すでに黒騎士は2人に向かって斬撃を放っていた。
「っ!!」
「きゃあっ!!」
美遊は自力でイリヤはルビーに引っ張られて、それぞれ左右に避けた。
美遊は転がりながらもすぐに立ち上がったが、イリヤはそのまま木にぶつかった。
黒騎士はイリヤの方に歩き出した。
ちっ、そう簡単にはいかないか!
だが、凜さんとルヴィアさんからある程度離れたな。
あの距離なら!
「はあァっっ!!」
百八煩悩鳳!!!
3本の剛烈剣が放たれた3つの斬撃が螺旋状になって黒騎士に向かっていった。
だが、斬撃はさっきと同様に黒い霧によって弾かれた。
百八煩悩鳳でも無理か!?
「
美遊も援護するかのように黒騎士に向けて魔力砲を放った。
しかし、美遊の魔力砲も黒い霧によって阻まれた。
美遊の魔力砲でも駄目か!
何なんだ、あの霧は!?
黒騎士は俺と美遊に斬撃を放ってきた。
俺と美遊はそれぞれ横に移動して回避した。
『どうもヤツは攻撃をしてきた全員に斬撃を喰らわせてきているな』
「ああ、まるで機械みたいだな」
アイマスク女や黒ローブ女みたいに本能むき出しの感じは全くない。
本当に理性がないのかってくらい冷静だな。
黒騎士は俺と美遊に目もくれず再びイリヤの方に向き、斬撃を放った。
「イリヤ、避けろ!」
だが、イリヤは動こうとしなかった。
くそ、恐怖で動けないか!?
「サファイヤ、物理保護全開!!」
動けないイリヤの前に美遊が立ちふさがり、サファイヤで斬撃を受け止めた。
「くうっ!?」
「きゃあっ!?」
数秒受け止めていたが、斬撃の威力に負けてしまい、後ろにいたイリヤも巻き込んで大きく吹き飛んだ。
黒騎士は追撃するのか剣を構え、突撃しようとしていた。
俺はすぐさま駆け出した。
くそっ、間に合ってくれ!!
その時、黒騎士の顔の横に宝石が散りばめられた。
次の瞬間、黒騎士は爆炎に包まれた。
「あれは………!」
宝石が投げ込まれた方を見ると、凜さんとルヴィアさんが立っていた。
だが、2人とも脇腹を斬られており、立っているのがやっとなのか、フラフラの状態だった。
「やってくれるわ、この黒鎧・・・!」
「美遊!一度距離をとって立て直しを………!」
ルヴィアさんが指示を出すが、その前に黒煙から無傷の黒騎士が現れ、イリヤと美遊に斬りかかろうとした。
凜さんとルヴィアさんのおかげで、間に合うことができ、黒騎士に立ちふさがった。
両腕に力を込め、黒騎士に背を向けるような体勢をとって、剣を構えた。
黒騎士が剣を振り下ろそうとした瞬間、思い切り振り返り、勢いを乗せた斬撃で黒騎士の剣を受け止めた。
「おらぁぁぁッ!!!」
二剛力斬!!!
ガキンッ!!
俺の剣と黒騎士の剣がぶつかり、火花が散った。
やっぱり、こいつの剣は重い・・・!!
「ッ!!」
拮抗していたが、黒騎士が剣に一層力を入れてきて、斬り込んできた。
黒騎士の力に負けてしまい、後ろに吹き飛ばされてしまった。
「ぐぁっ!!?」
吹き飛ばされ、後ろの木にぶつかり鎧が強制解除してしまった。
「「大和(君)!!」」
イリヤと美遊が俺の所に駆け寄ってきた。
「大和君、大丈夫!?」
「俺は大丈夫だ。それより、今はアイツに集中だ」
イリヤの言葉に俺は無事であることを伝え、すぐさま前にいる黒騎士に意識を向けた。
『まずいですね・・・とんでもない強敵です』
ルビーが黒騎士の強さを分析した。
『あの高密度の魔力の霧で魔力砲も魔術も無効。遠距離も近距離も対応可能。さらに大和さん以上の強さ。こちらのが真正面からことごとく覆されてます。直球ド真ん中で———』
『最強の敵ですよ、アレ』
イリヤはルビーの言葉を聞いて恐怖が増したのか、手を握りしめた。
それもそうか。
状況は今までで一番最悪だ。アイマスク女や黒ローブ女とは別格の強さ。倒すどころか凜さんとルヴィアさんを救出する隙すら与えくれない。
美遊も同じ思いなのか歯ぎしりをしていた。
その時、黒騎士の向こうにいた凜さんとルヴィアさんが膝をついた。
血を流しすぎせいか、息も浅く吐いていた。
「ど、どうしようルビー!?そうすればいいの!?」
「落ち着いて!パニックを起こさないで!」
イリヤがルビーを横に振るわせながら慌てたが、それを美遊が止める。
「私が敵に張り付いて足止めする!その隙に救出を・・・」
「だ、ダメ!それじゃさっきと同じだよ!」
「物理保護を全開にすれば十数秒はもつ!」
「だめだってば!美遊さんが危険すぎる!」
「おい、2人とも!いい加減に………!」
イリヤと美遊が言い合いをし始めたから、俺が止めようとした。
その時。
『ルビーデュアルチョップ!!』
「あだっ!?」
「はぐっ!?」
ルビーがイリヤの手からいつの間にか抜けており、羽の部分でイリヤと美遊の頭を叩いた。
結構強かったのか頭を押さえて、蹲った。
「いった・・・!こんな時に何するの!?」
『お二人とも喧嘩してはいけません!全くもうー。そんなことでは立派な魔法少女にはなれませんよ』
突然のルビーの攻撃にイリヤは抗議するが、ルビーはイリヤと美遊に説教をした。
「だ、だって!」
『今の我々の現状は分かっています。そこで大和さん、あなたもしかして何か奥の手みたいなものをもっていませんか?』
ルビーが俺に話を振ってきた。
こいつ普段はおちゃらけているけど、妙に感が鋭いな。
「確かに切り札はある」
「あるの!?だったら早くそれを使って「ただ」」
イリヤの言葉を俺は遮った。
「それは魔導刻の時間をかなり削る。今使ったら途端に0になる」
今阿修羅を使ったら、心滅獣身になりかねない。
それに使わなかったとしても、鎧の制限時間もおそらく1分未満だろう。
『そうですか。やはり、最後の手段を使いますか。いいですね、サファイアちゃん?』
『はい、姉さん』
ルビーの問いかけにサファイアは返事した。
特に言葉を交わしていなかったが、このステッキ姉妹は同じ策を考えていたらしい。
何をするつもりだ?
俺たちはルビーから最後の手段の内容を聞き、すぐ行動した。
黒騎士は標的を凜さんとルヴィアさんに変えて、2人に向かって歩き出した。
「凜さん!ルヴィアさん!」
イリヤと美遊が走り出した。
2人に気づいたのか黒騎士はこちらに振り返った。
「バカ!退きなさい!あんたたちじゃこいつは倒せない!!」
凜さんがイリヤと美遊に撤退するよう命令した。
だが、2人は退かずそのまま走った。
凛さんに言う通り、今の俺たちにこの黒騎士に倒すことができない。
それどころか救出することもできない。
だから_______
イリヤはルビーを、美遊はサファイアを投げ飛ばした。
黒騎士は一瞬身構えたが、ルビーとサファイアは黒騎士を通り過ぎた。
手元からルビーとサファイアが無くなったからか、イリヤと美遊の服が魔法少女の衣装から私服に戻った。
「選択肢・・・3番!」
黒騎士はイリヤと美遊の行動に怪訝な様子だった。
その直後、黒騎士の後ろが光輝いた。
『全く・・・世話の焼ける人たちです。見捨てるのも忍びないので今回だけですよ』
「よく言うわ。最初からこうしていれば良かったのよ」
『ゲスト登録による一時承認です・・・不本意ですが』
「何を偉そうに・・・これが本来の形でしょうに」
黒騎士が振り返る。
そこにいたのは_________
「それじゃあ、本番を始めましょうか」
凜さんがルビーを、ルヴィアさんがサファイアを手にして、魔法少女の姿になっていた2人がいた。
いかがでしょうか。
最初の予定は凜&ルヴィアの戦闘も書こうと思ったのですが、あんまり長いとグダグダになってしまうのではと思いましたので、凜&ルヴィアの魔法少女に転身シーンのみとしました。
それと主人公の強さはセイバーより下にしました。今セイバーより強くすると、イリヤの夢幻召喚がなくなってしまうので、それはだめだと思い、今回のようにしました。
不快に思った方は申し訳ございません。
そして、前書きでも書かせてもらいましたが、改めて。
お気に入り登録者数100人突破&オレンジタグ、大変ありがとうございます!!
一度失踪した私の作品にこんな高い評価をしてくださり、感無量です!
これからも、みなさんの期待に沿えるよう邁進したまいります。
本当にありがとうございます!!
それでは、次回!