Fate/kaleid liner knight 作:シャチ猫
第4話です。
今回クロとの戦闘シーンです。
楽しんでいただければ幸いです。
遅ればせながら赤タグ評価&お気に入り数200突破いたしました。
みなさんには感謝感謝です!
それでは、どうぞ!
イリヤside
「何なの、アレ!?」
「イリヤ、急いで!」
大和君の指示で美遊と街のはずれにある森まで飛んでるんけど、意味が分からないよ、あの私そっくりの黒いヤツ!?
「ぜんっぜんワケ分からない!?何で命狙われているの私!?」
『なんか恨まれることしたんですかねー』
昨日会ったばっかりの人に恨まれることなんてした覚えないんだけど!?
「とにかく大和の言う通り郊外の森まで退避!
「う、うん!」
森まで急いで向かっていると。
「こらー!逃げるな卑怯者ー!」
少し後ろから声が聞こえてきた。
振り返ると、黒いのが屋根の上を飛び移りながらこっちに向かって来ていた。
「させないよ!」
今度は大和君が黒いのの前に出て剣で足止めをした。
「あーもう!!大和、邪魔しないでって!!」
黒いのは大和君の剣を持っている剣で受け止めていた。
「も、もしかして朝の植木鉢とかダンプってアレの仕業!?」
『まあ、そういうことなんでしょうね。目的はよくわかりませんが』
「何にせよ殺意をもった敵・・・このまま放置はできない」
『同感です、美遊様』
美遊の言う通り、あんなの放っていたら大変なことになる!
早く郊外まで出ないと!
見ると、大和君が黒いのの足止めをしてくれている。
「今、大和君が鎧を纏わないのって」
『鎧を使えば簡単に倒せるとは思いますが、美遊さんのおっしゃっていたように街中だと他に被害が及ぶかもしれないと大和さんも考えているかもしれませんね』
『それにここは鏡面界ではありません。ですから、今鎧を纏うと本来の制限時間が発生します。それもあって大和様は鎧を使わないのでしょう』
そうだった。
鏡面界でずっと戦っていたから鎧を長く纏っていたけど、本当はもっと短い時間でしか纏うことができない。
だったらなおさら、早く森に行かないと!
急いで飛んで、ようやく郊外の森に着いた。
地面に着地して後ろを振り返ると、黒いのは大和君の足止めを突破してすぐそこまで来ていた。
「ただ黙ってやられるわけにはいかないから、ちょっと痛い目みても恨まないでよね!」
ルビーに魔力を込めて、思い切り振り抜いた。
「
ポンッ
「・・・・・・・・あれ?」
ルビーから放たれた魔力砲は、いつもと違って大きさがドッチボールくらいしかなく、しかも簡単に剣でかき消されてしまった。
そのことに呆けていると。
ズガガガガガガッ!!
「あわわわわわ?!」
剣を投げつけてきた。
「あははははははっ!!」
黒いのは笑いながら次々と剣を投げつけくる。
そんな物騒な物を笑って投げつけるなんて、なんてやつなの!?
雨みたいに降って来る剣を走って避け続けた。
『ちょっと手加減しすぎですよイリヤさん!もっと本気で撃ってください!』
「もっ、もう一度・・・!」
走るのをやめて、さっきより力を強くしてルビーに魔力を込めた。
「
ボンッ
でも、出てきたのはさっきよりも少し大きくなった魔力砲で、また剣でかき消されてしまった。
・・・・・・な、なな
「なんで——————!?」
どうなってるの私————!?
大和side
褐色イリヤの後を追って郊外の森に着いた時には、もう戦いが始まっていた。
イリヤが褐色イリヤに魔力砲を撃ったが、すぐにかき消されていた。
「なんか弱くないか?」
『牽制しているのか?』
自分と同じ姿だからか手加減しているかと思った。
「なんで——————!?」
『なんかイリヤさんの出力が激減してます!!めっちゃ弱くなってますよー!!』
イリヤがルビーをガクガク振って混乱していた。
どうやらイリヤやルビーの様子から手加減している訳ではないようだ。
「どういうこと・・・!?」
美遊もイリヤの様子に困惑していた。
「ぷっ・・・・あはははははは!」
すると、褐色イリヤがおもしろそうに笑った。
「そう・・・・弱くなってるんだ、イリヤ。まあ、当然よね。だって____」
「
片眼を閉じながら意味深なことを言う褐色イリヤ。
どういう意味だ?
あの言い方だと今のイリヤの状態を知っているみたいだが。
「だから安心して・・・」
褐色イリヤが両手に短刀を出現させた。
「さくっと死んじゃってね♪」
そう言ってイリヤに向かって行った。
「簡単に死ねとか言っちゃダメなのにー!」
『親の顔が見たいですねー』
俺は鎧を召喚しながらイリヤと褐色イリヤの間に入って、剣を受け止めた。
「ッ!とうとう使うのね、それを」
褐色イリヤは俺から離れて剣を構え直した。
「普段もかっこいいけど、その姿の時もすごくいいわよ♬」
褐色イリヤは妖艶な笑みをしながら俺を褒めた。
何か反応に困るな。
「でも・・・倒させてもらうわよ!!」
褐色イリヤは俺に突撃してきた。
俺も向かって行った。
ガキンッ!!
俺の弐式と参式、褐色イリヤの両刀がぶつかり合い火花が散った。
少しの間、鍔迫り合いの状態が続き、俺は褐色イリヤを押し返し、弐式と参式で横に一閃した。
褐色イリヤはそれをしゃがんで交わし、そのまま3回バク転して下がった。
着地して、後ろにある木にジャンプして枝に乗り移った。
両刀の短剣を投げつけ、また出現させては投げつける投擲攻撃をしてきた。
俺はそれに弐式と参式で両刀を防いだ。
ガガガガガガッ!!
両刀と両刀の攻防が続き、褐色イリヤは高くジャンプして弓矢を出現させイリヤを狙撃した鉄製の矢を2本放ってきた。
俺は弐式と参式で交差して、振り抜いた。
「はあっ!!」
七十二煩悩鳳!!
2つの直線状の斬撃が放たれた。
ドガッ!!
短剣と斬撃。
2つの攻撃は当たり、相殺された。
褐色イリヤはそのまま降下して地面に着地した。
「うーん、分かっていたけど・・・・やっぱり強いわね、大和」
褐色イリヤは笑みを浮かべながら言った。
「その状態だとまだ何とかなると思うけど、あの増えるやつを使われるとちょっと私も分が悪いかな」
増えるやつ?
阿修羅のことを言っているのか?
「まあでも、その鎧の使える時間もあと少しなんじゃない?」
使える時間・・・・。
今度は魔導刻のことか。
『大和、この娘やはり』
「ああ、そういうことだろうな」
阿修羅に魔導刻。
俺のことを知っている時点で、まさかとは思ったが・・・。
狼俱のことも知っているとはな。
「さて、どうするか・・・」
剛烈剣を構え直しながら思案した。
褐色イリヤの言う通り、魔導刻もあと少しだ。
一気に勝負つけるために、阿修羅を使うか?
だが、阿修羅だと手加減ができない。
イリヤと戦っているみたいで、どうしても躊躇してしまう。
本当にやりづらいな。
「大和、今度は私が!」
この後のことを考えていると、後ろで待機していた美遊が前に出てきた。
同時に、褐色イリヤもこちらに向かってきた。
美遊が魔力砲を放つが、褐色イリヤは避けて一気に美遊に距離を詰めた。
そして、美遊の両手首をがしっと掴んだ。
俺は引き剝がすために、走り出した。
だが、次の瞬間_____
チュッ
「ん“・・・・・・ッッ!?」
「んん・・・・・・?」
「・・・・・・は?」
褐色イリヤは美遊にキスをし始めた。
突然の出来事に俺は立ち止まって、思わず鎧を返還してしまった。
自分でも何とも間抜けなことだと思ったが、それぐらいの衝撃だった。
イリヤも呆然としてしまい、何より美遊本人が一番困惑している。
チュウウウウウチュルッチュピッチュクッチュチュジュチュウウウウウ
しかも舌を入れたディープなキスだった。
「んっ・・・くむ・・んっあっ、んっん“ん”~~~~~~!!」
美遊は舌を入れられて苦しそうにくぐもった声を上げていた。
「・・・・・・ッ!?・・・・・ッッ!!?」
イリヤは呆然を通り越して声を上げられない驚愕をしていた。
「ふぅ・・・ごちそうさま」
褐色イリヤは数秒美遊にキスをして、ようやく美遊を解放した。
美遊は力尽きたように倒れてしまった。
「いっ・・・いやぁ————!?美遊————!!」
「おい、美遊、大丈夫か!?」
俺とイリヤは倒れた美遊に駆け寄った。
『何でそうなるんだよ』
『本当なんでしょうね、この展開』
本日2度目のゾルバの困惑の声。
それに同調したルビー。
「美遊!!しっかりして美遊!!」
「イ・・・イリヤ・・・」
イリヤが美遊を抱き起した。
美遊は口角から涎が垂れ涙目になっており、惚けている状態だった。
「ごめん・・・ね・・・」
「美遊————!!」
そう言って美遊はガクッと気を失ってしまった。
「大和君・・・美遊をお願い・・・ッ!」
「お、おう」
俺はイリヤと交代して美遊を介抱して、少し離れた所の木にもたれかかせた。
「・・・・ッよくも・・・・・・」
イリヤはプルプルと震え、褐色イリヤの方に顔を向けた。
「よくも・・・私を同じ顔で
イリヤは目じりに涙を溜め、かなり怒っている顔をしていた。
「そんなことしたら・・・・・」
イリヤがルビーを振りかぶった。
「余計に誤解されるでしょ—————!!!」
『なんだその怒りは?』
イリヤはよく分からない怒りを口にしながら、魔力砲を放った。
美遊と何があったかは分からないが、誤解される何かをイリヤがしたのか?
「ヘーイ」
「だぶっ!?」
だが、褐色イリヤは魔力砲を野球のように短剣で撃ち返し、イリヤに直撃させた。
『無理ですよイリヤさん!出力は以前の3分の1にまで低下してます!超弱いです!』
「ううっ・・・あの剣なんか腹立つわ!」
イリヤは魔力砲を直撃されたせいで、倒れていた。
その瞬間、褐色イリヤは姿を消して、イリヤの目の前に移動して短剣を振り下ろそうとしていた。
すぐさま間に入り、短剣を受け止めた。
「大和、もう一度だけ言うわね。私の邪魔をしないで」
「俺ももう一度だけ言うぞ。イリヤを殺させないよ」
お互いの剣を受け止めながら問答をする。
「大和君、下がって!」
イリヤの指示に従い、褐色イリヤを向こうに弾き、横に避けた。
「
イリヤはまた魔力砲を放った。
だが、結果は同じで剣でかき消された。
魔力砲は効かないのは分かっているはずなのに、イリヤは何をしようとしているんだ?
「抵抗しても苦しくなるだけよ?大人しくしていれば優しく殺してあげるのに!」
褐色イリヤが剣を構え、こっちに向かってきた。
「はあっ!」
イリヤはルビーを横一閃に振るった。
だが、放たれたのはさっきまでの魔力砲ではなく、薄く鋭い刃のようなものだった。
それはまるで煩悩鳳のような飛ぶ斬撃だった。
「っ!?」
これには褐色イリヤも驚いたのか、急ブレーキして短剣でガードした。
直後、砂煙が舞い褐色イリヤの姿が見えなくなった。
イリヤが放った刃は周りの木々を切断するほど鋭いものだった。
「いったぁー・・・・」
砂煙の中から褐色イリヤの声が聞こえた。
俺とイリヤは剣とルビーをそれぞれ構えて警戒した。
砂煙が晴れ、出てきたのは。
「やるじゃない、イリヤ」
無傷の褐色イリヤで。
そして。
「ちょっと予想外だったわ」
何故か来ている服だけ破れ、半裸の状態だった。
「
『でも何か効いてますよ!!』
イリヤは顔を赤くして驚愕した。
今の褐色イリヤはちょっと風でも吹けば見えてしまう限りなく際どい状態だった。
何で体は無事で服だけ破れるんだよ!?
「大和君、見ちゃだめ————ッ!!!」
「ガッ!!?」
俺が固まっていると、イリヤは後ろから目を思い切り塞いできた。
何か前にこんな展開があったような・・・。
「あら?見たかったら好きなだけ見てもいいわよ?」
「何言ってるの!!?いいから服着て!!」
褐色イリヤは爆弾発言をしてきた。
見るも何も目が塞がっているから褐色イリヤはおろか他のものも見れないんだが。
「まあでも・・・確かにこれじゃあちょっと戦えないわね、残念。今日はイリヤの頑張りに免じて見逃してあげるわ」
褐色イリヤは退散するようなことを言った。
「でも気を抜いちゃだめよ?油断したら殺しちゃうからね、お姉ちゃん♪」
褐色イリヤがそう言うとここから去る気配を感じた。
今日はもう退散するのか?
そう考えていたら。
「あっ、大和。私のこと襲いたかったらいつでも来て。私はいつでもウェルカムだからね♬」
「な・・・っ!?」
そして最後の最後に特大の爆弾発言を残して、褐色イリヤの気配が完全に消えた。
「そ、その顔で裸で街に出るな————!!っていうか、大和君に変なこと言うな—————!!!」
イリヤ、あまり耳元で叫ばないでくれ、さすがに耳が痛い。
あと塞いでいる手の力をもう少し弱めてくれないか。
ギチギチ食い込んで、地味に痛いんだが・・・・。
いかがでしょうか。
最後のシーン、実はずっと考えていて書きたかったんですよ。
これってラッキースケベって言えますかね?
私的にはおもしろいかなと思うのですが、どうでしょうか?
前書きにも書かせてもらいましたが、この小説が赤タグ評価&お気に入り数200突破いたしました!
高く評価してくださって、みなさんには本当に感謝しかありません!
赤タグになった時、思わずにやけてしまいました笑
これからも、みなさんのご期待に応えるよう邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願いします!!
世間ではインフルが大流行しています。
私もですが、みなさんも体調にお気を付けてください。
それでは、次回!