Fate/kaleid liner knight 作:シャチ猫
第7話です。
今更ながら、〈オリジナル展開〉タグを追加しました。
前話を見直して、これオリジナルじゃんと思い、つけました。
うっかりしてました。
今回も戦闘シーンはないです。
それでは、どうぞ!
大和side
「な、なんでここに・・・」
「なんでって、大和に会いたかったからに決まってるじゃない」
クロはさも当然のように言った。
監禁して早々脱走するって、ルヴィアさんの倉庫、警備緩すぎないか?
「それより、早く行きましょ!今日はうちに泊まるんでしょ?」
驚いている俺の腕を掴んで、先へ急がせようとした。
クロの家っていうか、イリヤの家なんだが・・・。
俺はクロに引っ張られる感じで家から出た。
イリヤの家に向かう道中、またクロは俺の腕に絡ませてきた。
なんかお決まりって感じだ。
『もはや定位置だな』
ゾルバも俺と同じことを思っていたらしい。
「その狼のブレスレット、本当に喋るのね」
クロはゾルバのことを不思議そうに見た。
『知っていると思うが、俺はゾルバだ。まあ、よろしくな』
「ええ、よろしくね、ゾルバ」
ゾルバとクロの自己紹介が終わった時、衛宮邸が見えてきた。
「見えてきたわね。早く家に入りましょ!」
そう言ってクロは俺の腕を引っ張って早歩きになった。
俺も自然と早歩きになった。
なんだかさっきからのクロのペースに乗せられてばっかりだ。
そうこうしているうちに衛宮邸に着いた。
そして、またも俺の腕を引っ張って、リビングのソファーに座らせた。
仕方ないので、俺は荷物をソファーの横に置いてクロと一緒に座った。
「~♫」
クロはうれしそうに絡めている腕の力を強めた。
俺は改めてクロの顔を見た。
肌、瞳、髪の色はイリヤと違うが、顔立ちは本当にそっくりだ。
「(ゾルバ、改めてクロを見てどうだ?)」
『(やっぱり気配が瓜二つだ。これだけ一緒だと俺でも見分けがつかん)』
ゾルバでも見分けがつかないなんて、正しくもう一人のイリヤっていうことか。
「大和、あんまり見つめられると恥ずかしいわ」
「あっ、すまん」
クロが頬を赤くして言った。
どうやら、いつのまにかクロにばれていたみたいだ。
「ふふっ、謝らなくていいわよ。大和なら私のこといくらでも見つめて♪」
クロは俺の腕に頬ずりをしながら言った。
クロの言葉に苦笑いをしてしまった。
あんまり腕に絡まれると胸が当たるし、それに角度的に見えやすいからもう少し離れてほしいんだが・・・・。
「えっち」
「え?」
「私の胸、じっと見てたでしょ?」
「え、あ、わ、悪い、別にそういうつもりじゃ・・・」
俺は慌てて謝った。
「大和って結構スケベなのね」
「そ、そういうわけじゃ」
俺も男だから否定はできないけど・・・。
「なんならもっと見る?」
「え・・・?」
クロはそう言って左手で服の胸元の部分をつまんで下に引っ張ろうとした。
「お、おい、クロ」
「言ったでしょ?大和にならいくらでも見ていいって」
クロはさらに下に引っ張ろうとした。
それ以上引っ張ると本当に見えるぞ・・・!?
「何だ、大和来てたのか」
すると、士郎さんがリビングに現れた。
現れた所から見るとトイレに行ってたんだな。
ちょうどいいタイミングで良かった・・・。
「ど、どうも士郎さん、おじゃましています」
「やっほー、お兄ちゃん♪」
俺に続いてクロも士郎さんにあいさつをした。
「お前らいくら仲が良いからって、少しくっつきすぎじゃないか?」
士郎さんが俺とクロの距離に苦言を呈するように言った。
「やーねぇーお兄ちゃん、私は大和のこと大好きなのよ?これくらい普通よ?」
お、おい、それはさすがにストレートすぎじゃないか・・・・!?
「そ、そうなのか?じゃあ、いい・・・のか?」
士郎さんはクロに丸め込まれてしまった。
「じゃ、そういう訳だから、大和続きwひぶっ!!?」
その時、クロが変な声を出して弾かれるような動きをした。
「お、おい、イリヤどうした?」
「大丈夫か?」
士郎さんと俺はクロに駆け寄った。
「だ、大丈夫よ、お兄ちゃん、やまとばぁ!!?」
クロはまたも悲鳴を出して、不審な動きをした。
どうしたんだ、一体?
イリヤside
クロと名付けられたアイツは、このままルヴィアさんの地下倉庫に監禁することになった。
帰り際、凜さんから念のためということでランサーのクラスカードを預けられた。
家に戻り、ベッドに腰かけた。
「はぁ・・・結局アイツが何なのか分からないままかぁ・・・」
『ややこしい存在っぽいのは確かですけどねー』
ルビーの言う通り、私とそっくりな上に魔術も使える。
本当にややこしい存在だ。
『しかもクロさんは大和さんを我が物にしようとしていますし』
そ、そうだよ!?
アイツさっき大和君を自分の騎士にするとか言ってたし!!
で、でも今は監禁されているし、大和君だってそんなホイホイついていくような男の子じゃないから大丈夫だよね。
『そういえば、そろそろ大和さんが来る時間ですね』
ルビーの言葉で時計を見た。
確かにもうすぐ大和君が来る時間だった。
私は下に降りようと部屋から出た。
すると、1階のリビングから話し声が聞こえてきた。
「この声、大和君・・・?」
いつのまに来てたんだ。
今、お兄ちゃんとしゃべっているのかな?
だったら、私も混ぜてもらおうかな♪
階段を降りようとした時、声が聞こえてきた。
「言ったでしょ?大和にならいくらでも見ていいって」
その声で、動きが止まってしまった。
セラでもリズでもない女の人の声・・・まさか!?
2階の通路から身を出して下を見たら、ソファーに大和君とアイツがいた!!
ど、ど、どうしてアイツがここに!?
地下倉庫に監禁されているはずだよね!?
1分で脱走とか警備ゆるすぎじゃない!?
しかも、いつのまにか私の服着ているし!!
突然のことで頭がパニックになったけど、とりあえず今すぐ大和君から引き離さないと!!
急いでリビングに行こうとした。
「何だ、大和来てたのか」
その時、お兄ちゃんの声が聞こえてきた。
お兄ちゃん1階にいたの!?
これじゃあ、行けれないじゃない!!
もうお兄ちゃんタイミング悪すぎ!!
『どうやらクロさん、イリヤさんに手出しができなくなったから直接大和さんに接触しに来ましたか』
「さっ、最悪・・・!最低最悪の敵だわ・・・っ!」
さっき大丈夫って安心してたのに!
見ていると、アイツはずっと大和君にベタベタとくっついていた。
もうなんなのアイツ!!
『思ったんですけど、クロさんのあの行動ってイリヤさんが望んでたことじゃないですか?』
「は!?何を・・・」
ルビーの言葉に私は動揺した。
『今更隠すまでもないでしょう。イリヤさんが大和さんに特別な感情を抱いているのは存じております』
ルビーはさらに言葉を続けた。
『本当はただの幼馴染の枠を超えたいのではありませんか?壊したいのではありませんか?そんなイリヤさんの気持ちをクロさんは直接的に表しているように私は見えます』
確かに大和君と恋人みたいな仲になって、もっと距離を縮めたいと思っている。
ルビーの言う通り、アイツは私の思いを実際にやっている。
でも・・・でも、それじゃあまるで・・・
「アイツが本物みたいじゃない・・・!」
私の思いを代わりにやっていたとしても・・・
「許せるわけじゃ・・・ないわ!」
私は左腕を上げて、思い切り自分の左ほっぺたにビンタをした。
「ひぶっ!!」
『だ、大丈夫ですかイリヤさん!?自分で自分にマジビンタを・・・!』
「くううう・・・っ!」
あまりの痛さに涙が出た。
でも、痛みを我慢してもう一度左ほっぺたにビンタをした。
「はぶっ!!」
そして、すかさず右ほっぺたにビンタをした。
その後も右、左と連続にビンタを続けた。
おかげで、両方のほっぺたが真っ赤になってジンジン痛い。
「いっ・・・・いだいぃぃぃ・・・!で、でもアイツを止めるにはこれしか・・・!」
『ああ・・・イリヤさんてば、なんて面白健気なんでしょう・・・!』
隣のルビーがなんかバカにしている気がするけど、今は気にしている場合じゃない。
これだけ、やればクロも・・・!
ほっぺたを押さえながら、リビングを見た。
「大和—!キスー!」
アイツは大和君に飛び掛かって、キスをしようとした!!
「させるか————!!」
私は反射的に壁の角に足の小指を蹴りつけた。
「み“ぎゃっ・・・」
あまりの痛さに蹲ってしまった。
「・・・・っ!・・・!・・・っっっ!」
い、痛い・・・!痛すぎる・・・!
『サファイアちゃんから通信です!もしもしサファイアちゃん!』
[姉さん、クロ様が地下倉庫から脱走しました。もしかして、そちらにいますか?]
『リビングにいます!大和さんと一緒です!今なら動けないはずですよ!』
良かった・・・!来てくれた・・・!
大和side
「あっ!ぶっ!らっ!」
今クロは両頬を押さえながら、床を転がり回っている。
ど、どうしたんだ・・・?
『(大和、階段の辺りからイリヤのお嬢ちゃんの気配がするぞ)』
ゾルバがテレパシーで言ってきた。
イリヤが近くにいて、クロの状況・・・。
まさか。
「(イリヤは自分に何かしているのか?)」
『(さっそく抑止力を使っているな)』
このクロの感じだと自分にビンタしているのか?
「くっ・・・最後にせめて・・・!」
すると、クロは立ち上がって俺に向かって飛び掛かって来た。
「大和—!キスー!」
「なっ・・・!?」
おい、それはさすがにまずいって!
俺はガードしようとしたが。
「み“ぎゃっ・・・」
クロは飛び掛かるのをやめて、左足の指を押さえ蹲った。
「クロ!」
「観念なさい!」
その時、凜さんとルヴィアさんがリビングに入ってきた。
「えっ、遠坂!?ルヴィアも!?」
2人がやって来たことに士郎さん驚いていた。
「衛宮君・・・?」
「
凜さんとルヴィアさんは士郎さんを見て頬を赤くして止まってしまった。
『(なんだ、その反応は?)』
まるで恋する乙女の表情だ。
「ごめんね衛宮君!ちょっとイリヤ借りてくわ!」
「おほほほーごめんあそばせー!」
凜さんはクロを担ぎ上げてリビングから出て行った。
ルヴィアさんも凜さんに続いて出て行った。
「な、なんだよそりゃあ!?おい遠坂!?」
士郎さんは凜さんの行動に困惑しながらも追いかけようとした。
「待ってください、士郎さん!」
俺は士郎さんを止めた。
今凜さんたちに会うともっとややこしいことになりかねない。
「凜さんとルヴィアさんなら大丈夫です。イリヤをどうこうすることはないですよ」
「そ、そうなのか?ていうか、大和あの2人と知り合いなのか?」
「まあ、訳あって知り合うことになって・・・」
士郎さんの質問を誤魔化した。
その時、士郎さんの視線が俺の後ろにいった。
「ん?君は・・・?」
俺は振り返ると美遊がいた。
「美遊、どうした?」
俺は声を掛けたが、美遊は質問に答えず、士郎さんを見ていた。
美遊は何か信じられないものを見たような表情をしていた。
そして、唇を震わせながら声を発した。
「お兄ちゃん・・・?」
いかがでしょうか。
やっぱりオリジナル展開楽しいですけど、難しいです。
どうですかね・・・?
それと、戦闘シーンがしばらく内なる魔界の修行くらいしかないと思います。
本格的なシーンはバゼット戦ですかね。
そう思うと1つ悩みが・・・バセット戦どうしよう・・・。
話は変わりますが、今年の秋、牙狼の最新映画が公開されまね!
ポスターはめちゃくちゃカッコよかったです!
瞳の色が影で隠されているので、冴島か道外か、はたまた新たな人物か・・・楽しみで仕方ありません!!
それでは、次回!