Fate/kaleid liner knight   作:シャチ猫

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大変お待たせしました。

第8話です。

それでは、どうぞ!


第8話 混/school happening

大和side

「お兄ちゃん・・・?」

 

お兄ちゃん?

どういうことだ?

 

「え?ああ、うん。イリヤの兄・・・ですけど?君はイリヤと大和の友達?」

 

士郎さんが戸惑いながら美遊に言った。

美遊は一瞬、悲しそうな顔をしたが、すぐに顔を戻した。

 

「はい、クラスメイトの美遊・・・です」

 

美遊が士郎さんに自己紹介をした。

 

「初めまして、俺は衛宮士郎。苗字は違うけどイリヤの兄だよ」

 

士郎さんも笑顔で美遊に自己紹介をした。

 

「失礼しました・・・私の兄に似ていたもので・・・・・」

 

「そっか。君にもお兄さんが・・・」

 

その時。

 

士郎さんが喋っている途中で、美遊が士郎さんに抱きついた。

 

「美遊・・・!?」

 

美遊の突然の行動に俺は驚いた。

丁度イリヤも見ており、驚いていた。

 

数秒、士郎さんの服をキュッと握りしめて抱きついたままだったが、やがて士郎さんから離れた。

 

「・・・・・・失礼します」

 

美遊は何事もなかったかのように、こちらに一礼して家から出て行った。

俺とイリヤは終始驚いていたままだったが、士郎さんが一番困惑していた。

 

 

 

時間が進み、夜。

晩御飯を食べ終え、今イリヤの部屋にいて、ベッドに腰かけて話している。

 

「はぁ・・・なんか色々起こりすぎて訳わかんにゃい・・・」

 

「まあ確かにな・・・」

 

突然のクロの登場からのイリヤ抹殺未遂。

それを防ぐために呪いを施し、かつ厳重に監禁するはずだったのに、それを1分で脱走。

思い返せば、かなり濃密な日だな。

 

「ねぇ大和君、お兄ちゃんを見た時の美遊、どう思う?」

 

イリヤがあの時の美遊のことを聞いてきた。

 

「はたから見れば士郎さんは美遊の兄とそっくりで、美遊は驚いたということだが・・・」

 

『だが、お嬢ちゃんはエーデルフェルトだよな』

 

そう。

美遊の苗字はエーデルフェルト。ということは、ルヴィアさんとも関係があるということだが、ルヴィアさんは士郎さんを見ても美遊みたいな反応はしていなかった。

というより、別の反応していたな。

 

「あ~、それなんだけど・・・」

 

イリヤが気まずい感じで言った。

 

「どうした?」

 

「美遊、ルヴィアさんに引き取ってもらったらしいの」

 

「引き取ってもらった?」

 

『どういうことだ?』

 

『なんでも美遊さん、他に行く当てがないとかでルヴィアさんの家に生活の保護をしてもらっているらしいです。その分をカード回収やメイドをやっているとのことです』

 

聞くと黒騎士の英霊と戦った次の日の学校を休んだ時に、美遊から聞いたらしい。

ディープな話になりそうだから、その辺りはイリヤとルビーは詳しくは聞かなかったそうだ。

 

俺とイリヤと同じ歳で行くところがない・・・。

そして士郎さんを見て抱きついた・・・。

考えられるのは、美遊は兄と生き別れて、その兄が士郎さんとそっくりだったから思わず、抱きついた。

 

だが、俺が一番気になったのはあの時の美遊の目。

悲しそうに士郎さんを見つめる目。

考えたくはないが・・・死に別れた兄っていう可能性も出てくる。

 

『ま、ここで俺たちがあれこれ考えても仕方ないだろ』

 

確かに、ゾルバの言う通りだな。

美遊には美遊の事情があるだろうしな。

 

ふと時計を見ると、もうすぐ寝る時間だった。

 

「そろそろ寝るか。お休みイリヤ」

 

イリヤにそう言ってベッドから立ち上がって、部屋から出ようとした。

その時。

 

 

 

 

ヒシッ

 

 

 

袖に掴まれている感覚がして動きを止めた。

見ると、イリヤが掴んでいた。

 

「どうしたイリヤ?」

 

「あっ・・・えっと・・・その・・・」

 

俺が聞くとイリヤは少し頬を赤くして、もじもじしている。

 

「き、今日、一緒に寝て・・・くれない・・・?」

 

「え?」

 

『おや?』

 

イリヤは少し上目遣いで俺を見ながら言った。

 

「ほ、ほらまたアイツがいつやってくるか分からないし、手が出されなくなったとは言え油断出来ないし、大和君ならおっぱらえるでしょ!?」

 

イリヤが早口で言った。

確かにクロは1分で脱走して俺たちに近づいてきた。

イリヤの言うことも一理あるが・・・。

 

「俺が一緒に寝るとまずくないか?セラさんに見つかったら」

 

セラさん、こういうことはかなり厳しい人だからな。

見つかったら長いお説教間違いなしだ。

 

「だ、大丈夫!もしセラに見つかっても私がちゃんと言っておくから!」

 

いつになくイリヤが強気に言った。

 

結局イリヤに押される形になり、イリヤの部屋で寝ることになった。

俺は床で寝ようとしたが、そんなのだめだよ!!とこれもやや強引にイリヤと同じベッドに寝ることになった。

 

こうして俺はイリヤと背中合わせで寝ることになった。

 

 

 

 

 

イリヤside

勢いで大和君に一緒に寝ようって誘っちゃった。

アイツが襲ってくるかもしれないからっていう理由で大和君に頼んだけど、本当は夕方のアイツを見てたらいても立ってもいられないっていうか、対抗心というか、気が付いたら大和君を誘っていた。

 

大和君と背中合わせで寝ているけど、昔はよく一緒に寝てたけど、いつからかセラが別々の部屋で寝るようにって大和君がお兄ちゃんの部屋で寝ることになった。

私も大和君のことが好きって思い始めてから一緒に寝るのが恥ずかしくなって今もすごいドキドキして寝付けれない・・・・///

 

大和君の寝息が聞こえてきた。

後ろをチラッと見ると大和君が寝ていた。

そっとベッドから起きて大和君の方に行った。

久しぶりに見る大和君の寝顔。

いつもはカッコイイ顔だけど今はなんだかあどけなくてちょっとかわいいかも///

 

少し大和君の寝顔を見てベッドに戻った。

私は思い切って大和君の背中にくっつくように寄った。

さすがにアイツみたいにあんな風にくっつくことはできないけど、これくらいは・・・いいよね。

まだドキドキしてるけど、なんか安らぐ感じがした。

そんな気持ちになっていると、なんだかウトウトしてきた。

・・・何だか、いい夢が見れそう。

私はそのまま瞼を閉じて、眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

大和side

イリヤと一緒に寝た翌朝。

幸いにもセラさんに見つかることはなかったので、セラさんのお説教は免れた。

 

朝食を食べ終え、イリヤと玄関を出ようとした。

 

「いってきまーす」

 

「セラさん、いってきます」

 

「いってらっしゃいませ。お二人とも、お気をつけて」

 

玄関を開けて、外に出ようとした。

そして、開けた瞬間。

 

 

 

 

「ごきげんようシェロ。家が向かいだなんてこれも運命。今日からは是非とも私と一緒の車で・・・」

 

 

 

 

煌びやかな笑顔をしたルヴィアさんが立っていた。

しかも家の玄関からルヴィアさんが立っている所までレッドカーペットが薔薇付きで敷かれていた。

 

『わざわざご苦労なこったな』

 

本当そうだな。

 

「お兄ちゃんならとっくに部活の朝練に行ったよ・・・」

 

「最近毎日そうですよ」

 

「くうっ!相変わらずのナチュラルスルー・・・!」

 

ルヴィアさんは悔しそうに舌打ちをした。

 

「まあいいですわ・・・折角ですしあなた達だけでも送りましょうか」

 

そうして俺とイリヤはルヴィアさんのリムジンに乗せてもらうことになった。

車内には美遊もおり、並んで座っているのだが・・・。

 

『・・・・むむむ、なんでしょう。この微妙な空気』

 

『今は何も喋らない方がいいぞ』

 

『ゾルバ様の言う通りです、姉さん。刺激してはいけないわ』

 

今車内は誰一人喋らず、無言の空気になっていた。

 

「大和、イリヤ・・・」

 

「はいっ!?」

 

「ん?」

 

気まずい空気の中、美遊が声を掛けてきた。

イリヤ、びっくりしすぎだ。

 

「昨日は・・・驚かせてごめんなさい。もう・・・大丈夫だから」

 

美遊は大丈夫って言っているけど、その顔はどこか悲しげな感じだった。

 

「そ、そんな謝るようなことは何も・・・美遊のお兄ちゃんと勘違いしちゃったんだよね?美遊にもお兄ちゃんがいたなんて、ちょっと意外—あははは・・はは・・は・・・」

 

イリヤが何とか明るく話そうとしたが、うまくいかず最初の気まずい空気に戻った。

 

「あの・・・美遊・・・」

 

「イリヤ」

 

俺は思わずイリヤを止め、首を横に振った。

 

「イリヤスフィール、誰にでも踏み込まれたくない領域というものがあるわ。過去がどうあれ今は美遊・エーデルフェルト・・・私たちにとってはそれで十分なはずでしょう?」

 

「そう・・・だね」

 

イリヤは申し訳なさそうにうつむいた。

 

「そう、それに・・・あなたの兄も士郎・エーデルフェルトになるかもしれませんし・・・」

 

「「「は?」」」

 

ルヴィアさんはいきなり訳の分からないことを言い始めた。

 

「ああ そうなればあなたとも姉妹に、大和とも姉弟ということに・・・」

 

「えっ・・・本気!?ていうかお兄ちゃんお婿さん!?」

 

「何でそこで俺が出てくるんですか?」

 

そもそも俺は兄弟でも何でもなんだが?

 

「あなたは家族ぐるみの仲でしょ?でしたら、シェロの弟と言っても過言ではありませんわ!」

 

何だその無茶苦茶な理屈は?

確かに士郎さんは兄のような存在だけど、それでなんでルヴィアさんと姉弟ということになるんだ?

 

「そうね今日から私をお姉様と呼んでもよくてよ!いや、むしろ呼びなさい!イリヤスフィール、大和!」

 

なにやらルヴィアさんの中で妄想が炸裂しているようだ。

それを俺たちは呆れたように見ていた。

 

「(そうだね、私たちにとって美遊は美遊・・・それでいいんだ。美遊が話したくないなら今はそれでいい。きっといつか打ち明けてくれる・・・その日まで待とう。何だか少しさびしいけど)」

 

イリヤはスッキリしたような顔をしてリムジンの窓から外を見ていた。

何を思っているかは分からないが、ルヴィアさんのことを見事にスルーしていた。

 

 

そして、学校に着き教室に入ろうとした時。

 

 

 

「「「イリヤァァァァァッ!!!」」」

 

 

雀花、那奈亀、龍子がイリヤに詰め寄った。

なぜか3人とも頬が赤くなっていた。

 

「はい!?」

 

イリヤ本人はぽかんとした。

 

「てめこら、どういうアレだオアーッ!!」

 

「まさかとは思ったけどイリヤやっぱ・・・!」

 

「あんたの性癖は自由だけど人を巻き込まないでくれる!?」

 

「え!?え!?え!?」

 

3人はイリヤに対して何か怒っている様子だが、イリヤは混乱するばかりだった。

 

「何!?何の話!?私なにかしたっけ!?」

 

イリヤは困惑して3人に尋ねた。

 

 

「「「なんか・・・だと・・・・・」」」

 

 

イリヤは地雷を踏んだみたいだ。

 

 

 

「「「人に無理やりチューしといてすっとぼけてんじゃねぇ————ッ!!」」」

 

は————っ!!?

 

3人の衝撃の告白。

イリヤはさらに困惑した。

 

「ちゅー・・・?無理やり・・・?」

 

「美遊誤解しないで!?」

 

美遊は3人の言葉を真に受けたのか衝撃を受けていた。

 

「お前らそれはいつされたんだ?」

 

「ついさっきだ!イリヤが突然チューしやがったんだ!!」

 

俺の質問に龍子がイリヤに掴みかかりながら答えた。

 

「美遊、イリヤと一緒にいただろ。だったら犯人は別にいる」

 

「そ、そうだね・・・」

 

朝からイリヤと登校してたんだ。

3人にキスなんてできるわけがない。

美遊も俺の言葉で冷静になったのか、落ち着いてきた。

 

「そうだよ!私今来たばっかりだよ!」

 

イリヤは後ずさりながら必死に抗議した。

 

「イリヤちゃん?」

 

その時、いつの間にかイリヤの後ろにタイガーがいた。

だが、いつもと様子が違っていた。

 

「あ、せんせ・・・」

 

イリヤが後ろを振り返り声を掛けようとした。

だが。

 

私・・・ファーストキスだったの・・・責任とってくれる・・・?

 

「せんせええええッ!?」

 

なんと、タイガーも被害を受けていたようだ。

 

「だから私知らないってばー!!」

 

イリヤはこの状況に耐え切れず、ランドセルを放り投げ逃げ出してしまった。

 

「逃がすな追えー!!」

 

タイガーの掛け声と共に4人がイリヤを追いかけた。

 

「大和、イリヤをお願い!」

 

美遊は掃除ロッカーにあったブラシをありったけ持って俺に言った。

 

「了解」

 

俺と美遊はイリヤと4人の後を追いかけ、美遊はイリヤと4人の間にブラシを廊下に突き立てた。

 

「行ってイリヤ。ここは私が食い止める」

 

「美遊・・・!」

 

美遊は4人にブラシを構えながら言った。

 

「上等だー!!」

 

「お前も穢してやんぜー!!」

 

4人は止まることなく美遊に突撃して行った。

 

「イリヤ、とりあえず屋上に逃げるぞ」

 

「う、うん・・・!」

 

俺は美遊の頼み通りにイリヤを連れて安全なところまで逃げることにした。

 

「「「「うおらーっ!」」」」

 

後ろでは美遊と4人の激突が響いていた。

 

俺とイリヤは屋上に来た。

イリヤは浅い呼吸をしながら息を整えていた。

 

「ね、ねぇ・・・このちゅー騒ぎってもしかして・・・」

 

『まあ昨日の今日ですしね』

 

「多分全員同じ考えだな」

 

『十中八九アイツだな』

 

イリヤに無理やりキスされたという4人。

だが、イリヤ本人は俺と美遊とずっと一緒だった。

そこから導き出される答えた1つしかない。

 

「イ・・・イリヤちゃん・・・どうしたの?」

 

その時、俺たち以外の声が聞こえてきた。

聞こえてきた方に行くと、美々がいた。

 

だが、そこにはもう一人いた。

 

 

「ふふ・・・逃げないのね美々は」

 

 

この騒ぎの元凶、クロがいた。

イリヤは倒れ込み、床にベンベンと叩いていた。

 

そうこうしているうちにクロは美々に迫っていき、美々にキスをした。

 

 

この名誉毀損変態女―ッ!!!

 

「おオッ!?」

 

イリヤはクロに飛び蹴りをし、クロは金網のフェンスに激突した。

 

「美々!?」

 

「美々、大丈夫か?」

 

俺とイリヤは美々に駆け寄った。

見ると、美々は気絶していた。

まるで、あの時の美遊のような状態だった。

 

「急な魔力低下によるショック症状よ。すぐ治るわ」

 

クロは顔を手で覆いながら言った。

 

「魔力低下・・・?」

 

『ははーなるほど。単なるキス魔かと思ってましたが、魔力を吸い取ってたんですねー。美遊さんとのやつもそれが目的でしたか』

 

「そういうこと。昨日の戦闘でちょっと使いすぎちゃったからねー。補強してたの」

 

それで片っ端からキスしていたのか。

 

「魔力を貯めてどうするつもり?」

 

「さあ・・・?」

 

「目的は何?」

 

「何かしらねぇ・・・」

 

イリヤの質問をはぐらかすクロ。

 

 

「ッいい加減にして!あなたが現れてからロクなことがないわ!これ以上・・・」

 

 

 

 

これ以上私の日常を壊さないで!!

 

 

 

 

イリヤの叫びが屋上に響いた。

そんなイリヤに対しクロは冷めた表情をしていた。

 

「・・・・・・・・与えられた日常を甘受してるだけのくせに」

 

「え・・・何・・・?」

 

「悪いことは全部私のせい。分かりやすくていいわね」

 

クロはイリヤの方に歩き始めた。

 

「ルヴィアさんの家に戻って!言うこと聞かないなら」

 

「力づくで?あなたにそれができるのかしら?」

 

にっこり微笑みながら挑発するクロ。

 

「~~~~~~・・・ッ!!ルビー!」

 

クロの態度に我慢できなくなったイリヤは転身した。

転身と同時に太ももからクラスカードを抜き、ルビーに当てた。

 

「おい、イリヤ!早まるな!」

 

『ここでおっぱじめるつもりか?』

 

『そうです!それにカードは手加減できないガチ宝具です!』

 

さすがにこれは俺たちは止めた。

この屋上吹っ飛ばすつもりか!?

 

「いいわ試してみたら?・・・それがあなたの望みなら」

 

「クロもやめろ!」

 

なおも挑発し続けるクロ。

まさに一触即発の空間。

俺は魔戒剣を出そうと制服の裏に手を伸ばした。

 

その時、ドタドタと走る音が聞こえてきた。

 

「2人とも、もうやめ」

 

俺がイリヤとクロに声を掛けようとした。

 

 

限定(インク)_____

 

 

投影(トレース)_____

 

 

だが、俺の声を掛けるよりも早く2人は攻撃をしようとした。

 

 

 

そして、次の瞬間。

 

 

 

 

 

「「「イリ・・・・・・・・ヤ・・・・?」」」

 

 

 

 

 

屋上の扉が開かれ、美遊と雀花、那奈亀、龍子、タイガーがなだれ込んできた。

そして、屋上の状況を見て雀花、那奈亀、龍子が呆然としていた。

 

 

 

「!!!!!!」

 

 

 

イリヤは声にならない叫び声を上げた。

 

「なんだそのかっこー!?」

 

「コスプレ!?学校で!?そんなステキ趣味が・・・?」

 

「ていうかイリヤ2人・・・!?」

 

龍子、雀花、那奈亀が怒涛の質問攻めをした。

 

あ・・・ああ・・・あああああああ!!

 

対してイリヤは涙目になりオロオロするだけだった。

あまりの事態にイリヤの処理能力が限界になってしまった。

まあ、一番は魔法少女の姿を見られてしまったことだろう。

 

「ご、ごめん、イリヤ、大和。抑えきれなかった」

 

美遊は謝ってきたが、逆に4人をここまで抑えていたのがすごいぞ。

 

「イリヤちゃんが2人いるわけないわ!どっちかが部外者でしょう!?どういうことか説明しなさい!」

 

地面に顔を伏せていたタイガーが顔を起き上がらせ、鼻血を出しながら言った。

たまに先生らしいこと言うんだな。

 

「そして私にキスした方は謝罪と賠償を—!!」

 

「おちつけタイガー!」

 

やっぱり最後はタイガーなんだな。

 

あばばばば美遊―!大和ぐんー!どぼすれば・・・どぼすればー!

 

『言語がおかしくなってるぞ』

 

「落ち着けイリヤ」

 

「サファイア、記憶消去とか・・・」

 

『できなくもないですが、あまりオススメは・・・』

 

もう状況はカオスだ。

 

その時。

 

 

「コホン!皆さん、お騒がせしてごめんなさい」

 

クロが咳ばらいをして口を開いた。

その場にいる全員がクロに注目した。

 

「私はクロエ・フォン・アインツベルン。イリヤの従妹です。来週から転校してくる予定なので、その下見に・・・と思ったんですが、ちょっと挨拶が日本じゃ過激だったみたい。みんな、ごめんね」

 

クロはイリヤの従妹という嘘をついてこの場を収めた。

なんという機転の良さ・・・この前の戦いといいクロは対応力が半端ないな。

 

そんなクロに対し、イリヤは愕然とし口をパクパクしていた。

そして、何も言わずにどこかに逃げてしまった。

 




いかがでしょうか。

今回で原作の2Wei第一巻が終了です。

次回、第二巻突入です。
イリヤとクロの関係、そしてバゼット参上とまだまだ構想を練っている途中ですが、何卒お付き合いのほどよろしくお願いします!

それと、通算UA30000突破&お気に入り数250突破いたしました!
本当にありがとうございます!
毎回同じ事で恐縮ですが、これからもみなさんのご期待に応えるよう私ペースですが、よろしくお願いします!

そして、牙狼新作、とうとう発表されました!!
まさかの若き日の冴島大河の物語とは驚きました!
闇に墜ちる前のバラゴや御月由児が出てくるのか秋が楽しみで仕方ありません!!

それでは、次回!
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