Fate/kaleid liner knight   作:シャチ猫

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どうもみなさん。

第5話です
今回も戦闘シーンはないです。

今回はクラスカードの説明の所ですか、アニメのシーンを流用しました。
セリフだらけなのでアニメを見たほうが分かりやすいと思います。

それではどうぞ!


第5話 原因/異常の始まり

大和side

美遊はタイガーからイリヤの後ろの席に座るよう指定して着席した。

着席した美遊は前にいるイリヤをじーっと見ていた。

 

「(な・・・なんか見られている!?なにこのプレッシャー!?)」

 

『(メンチで負けてはいけませんよイリヤさん!)』

 

イリヤだけじゃなくて俺の方も見ていた。

この感じだと観察しているのか?

とりあえず俺はよろしくなという風に手を振ったら、小さく会釈をしてくれた。

 

休み時間になるとみんな美遊の席に集まっていた。

その様子を俺とイリヤは黒板の近くでその様子を見ていた。

 

「やっぱりというかこうなるか」

 

「いろいろ聞きたいことがあるけど・・・これじゃムリだね」

 

俺とイリヤは一息つくために一旦廊下に出た。

 

『いやぁーベタな展開ですねー』

 

「謎の転校生現る・・・だね」

 

「ま、聞きたいことなら他の人に聞けばいいんじゃないか?」

 

「他の人?」

 

『お前さんの背後にいるヤツのことだ』

 

『お二方気づかれていたんですか・・・さすがです』

 

「わっ!?」

 

イリヤは背後にいたサファイアにびっくりした。

 

『あら~サファイアちゃん。来てたんですねー』

 

『昨晩ぶりです。姉さん』

 

その後人目につくから、俺たちは屋上に移動して話し合うことにした。

 

『初めまして。サファイアと申します』

 

『こちら私の新しいマスターのイリヤさんとカード回収を手伝ってもらうことになりました大和さん、大和さんの相棒のゾルバさんです』

 

『姉がお世話になっております』

 

「こ、こちらこそどうも(礼儀正しい・・・)」

 

「初めまして」

 

『よろしくな』

 

ルビーの自己紹介のもと、俺達もサファイアに挨拶をする。

 

「ルビーとサファイアは似ているが姉妹か何かか?」

 

『はい、私とサファイアちゃんは同時に作られた姉妹なんですよ。ところでサファイアちゃん』

 

『はい、美遊様のことですね。私の新しいマスターです』

 

『やはりそうでしたか!さっすがサファイアちゃん、可愛い子を見つけましたね!おまけに、カードの力をいきなり使えるなんて中々の逸材ですよー!』

 

『はい、あれほど簡単に使いこなすなんて私も驚きました』

 

「?ねぇルビー、カードの力って?」

 

『姉さん説明していないのですか?』

 

『そう言えばカード周りの詳しいことはまだでしたね。それでは無事初戦切り抜けられましたし、改めてお話しますね』

 

ルビーはこほんっと咳払いをした。

 

『今から2週間ほど前、魔術協会はこの冬木市に異常なオドの歪みを観測しました。あっ、オドとは魔力のことです』

 

「2週間前・・・つい最近だな。ゾルバ何か感じたか?」

 

『いや、魔力とかそっち方面だと俺の管轄外だな』

 

やっぱりな。もう感知できたらゾルバが見逃すはずがない。

 

『協会は調査団を派遣し原因は何か調べました。その結果分かったのが、クラスカードの存在です』

 

クラスカード・・・昨日の帰り道凜さんに見せてもらった弓兵のイラストが描かれたあのカードか。

 

『クラスカードは歪みが発生した場所にありました。そして協会が感知した歪みの反応は全部で7つ』

 

「じゃあカードは全部で7枚あるってこと?」

 

『その通りですイリヤさん』

 

「7枚・・・現段階で見つかっているのは何枚だ?」

 

『3枚です。内1枚は美遊様が回収しました』

 

『昨日の戦いか。じゃあ他の2枚はその魔術協会とやらが回収したのか?』

 

『はい、そうです。協会は回収した2枚のカードを分析しました。ですが、極めて高度な魔術理論で構成されているらしく、製作者不明、用途不明、構造不明とほとんど解析できませんでした』

 

『でもそのカード、英霊の力を引き出せるらしいんですよー』

 

「英霊って?」

 

『神話や昔話に出てくる英雄のことです』

 

『簡単に言いますと、偉業を成した英雄たちは死後に〈英霊の座〉と呼ばれる高次の場所へと迎えられます。そのような者たちを英霊と言います』

 

『実在しなくても神話や伝説で語られるものも多くいるらしいですよ』

 

ルビー、サファイアの説明で事の始まりは大体理解できた。

イリヤはというと情報量が多かったのか頭から蒸気を出していた。

 

「イリヤ大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫っ・・・!」

 

一応追いついているようだ。

 

『イリヤさん、大和さん。凜さんに見せてもらったカードに書かれた文字覚えてますか?』

 

「う、うん。確か、Archerだっけ?」

 

『昨晩美遊様が使用したカードはLancerです』

 

『クラスカードには各1枚に対して、〈クラス〉・・・つまりその特性や能力が合った英霊が対応し、それぞれが力の肖像たる武装を持っています。通常の武具を超えた奇跡を成す強力な兵器・・・それが〈宝具〉です』

 

『私たちはクラスカードを介することによって英霊の座へとアクセスし英霊の持つ宝具の力を一瞬だけ具現化することができるのです』

 

なるほど、昨日美遊が敵に突き刺したあの朱い槍。

あれは槍を使う英霊の武具ってことか。

 

『どうですお三方!凄いですか?凄いですよね!凄いでしょ~!!』

 

ルビーが俺たちにドヤ顔で言っている。

まあ確かに神話に出てくる英雄の力を具現化できるのは凄いが、それを自分で言っちゃっているのがマイナスだな。

 

それはともかくクラスカードの説明を聞いて昨日戦ったあのアイマスク女を思い出した。

カード1枚に対して英霊が対応しているということは・・・

 

「昨日の敵、アレも英霊の力が具現化したものなのか?」

 

『はい。ですが、アレはもう英霊そのものと言っていいでしょう』

 

『だが、見た感じ本能で動く獣みたいだったが?』

 

『どうやら本来の姿から変質している上に理性も吹っ飛んじゃってるみたいですねー』

 

だから思考があるようには見えなかったか。

 

『なるほど。つまりあと4体、昨日のようなやつを倒さなきゃいけないという訳か』

 

『はい、その通りです』

 

ここまでのことを聞き、イリヤは重々しく溜息を吐いた。

 

『大丈夫ですよ!そのために私とサファイアちゃんがいるんですからー!』

 

『全力でサポートさせてもらいます』

 

「う、うん。イマイチ自信ないけど頑張ってみるよ」

 

「俺も最大限戦うよ」

 

あと4体か・・・。一体どんなやつが出てくるのやら。

内なる魔界で修行をしているといってもまだまだ狼俱の力を十二分に使えてはいないから、覚悟しなきゃな。

 

『イリヤ様、大和様、ゾルバ様。どうかこれからも美遊様と協力してカード回収を「サファイア」

 

その時、屋上に美遊が現れた。

 

「サファイアあまり外に出ないで」

 

『申し訳ありません、美遊様。イリヤ様と大和様、ゾルバ様にご挨拶をと思いまして』

 

サファイアはそう言いながら美遊の所に移動した。

美遊はサファイアが自分の所に戻ったのを見ると、今度は俺たちの方を見た。

 

「あっ、あの・・・」

 

イリヤが美遊に話かけようとしたが、美遊はそのまま屋上から去った。

 

『なんか声かけづらい雰囲気でしたねー』

 

「うん・・・」

 

「・・・」

 

『どうした大和?』

 

「いや、ちょっとな・・・」

 

美遊のあの目、どうも気になるな。

何というか自分の存在意義を必死に探しているような目だ。

 

その後時間を見るともうそろそろ授業の時間になりそうだから、イリヤと屋上を後にした。

教室の近くまで来ると扉の前で上から龍子、雀花、那奈亀が団子のようになっていて教室の中を覗いていて、その隣に美々が立っていた。

美々が俺とイリヤに気づいて声を掛けてきた。

 

「あっ、イリヤちゃん、大和君」

 

「何してるんだお前ら?」

 

「観察よ観察!」

 

「観察?」

 

俺の問いに雀花が答えた。

聞くと3人が美遊に色々質問をしていたが「少し、うるさいね」と言って教室を出たらしい。

まああれこれ質問されたらうるさいと思うが、それを本人たちに言えるのはすごいな。

そんなことを言われた3人は特に気にしている様子はなく、美遊とどう仲良くできるかと諦めていないみたいだ。

 

「うちのクラスは平和でいいねー・・・」

 

「ほんとだね・・・」

 

3人の様子をイリヤ、美々がちょっと苦笑い気味に言った。

俺も正直そう思った。

 

だが俺達はまだ美遊がどういう人物なのかまだ分からないから、雀花の言う観察じゃないが美遊のことを知っていくか。

だが、美遊がすごいのはここからだった。

 

 

 

算数の時間。

黒板に書かれた円周率を解く問題を美遊が指名されて解くのだが

 

「——図より外接半径と線分OBの比はcos(π/n)。内接半径は線分OBに等しい。このことから外接半径と内接半径の比はcos(π/n)となり面積比はcon²(π/n)。よってこの場合の面積比は4倍・・・となります」

 

と黒板に複雑な公式を書き、小学生ではまず出ない算数どころか数学の用語を用いながら説明をした。

解き終えると少し得意げに振り返った。

 

だが、クラスのみんなとタイガーは美遊に言葉を失った。

 

「いや、あのー・・・美遊ちゃん?この問題はそんな難しく考える必要はなくて・・・cosとかnとか使って一般化しなくていいの!」

 

「?」

 

「いやそんな不思議そうな顔されても!もっと心にゆとりを持ちなさい!円周率はおよそ3よ!文句あんのかコラァーッ!!」

 

cosって確か高校生で習うものだよな。それを小学生の段階で理解できる美遊って・・・

 

 

 

 

図工の時間

「美遊ちゃん・・・こっ・・・これは・・・」

 

タイガーが美遊の描いた人物画を持って震えていた。

 

「自由に描けとのことでしたので形態を解体して単一焦点による遠近法を放棄しました」

 

美遊が描いたものはピカソが描いたような芸術作品を描いていた。

 

「自由すぎるわ!つーかキュピズムは小学校の範囲外よ!」

 

「・・・ん?」

 

「いやだからそんな顔されてもー!」

 

タイガーはもう涙目で机のバンバン叩きながら美遊に言っていた。

芸術面でも飛びぬけているんだな・・・

 

 

 

 

家庭科の時間

班に分かれてハンバーグを作るという内容だが、美遊はハンバーグどころかフルコースのような料理を作っていた。

 

「なんでフライパン一個でこんな手の込んだ料理が作れるのよ!?しかもウメェェーッ!?なんちゅうものを喰わせてくれるのか——ッ!?」

 

「先生、少しうるさいです」

 

美遊の料理を食べて絶叫しているタイガーに美遊はうっとうしそうに告げた。

学力、芸術、家庭科・・・どれをとっても完璧なんて、正にハイパー小学生だな。

 

 

体育の時間

今日の体育は短距離走のタイム測定日。

イリヤと美遊が一緒に測定するのだが。

 

「6秒9!?」

 

美遊はイリヤを大きく差をつけてゴールをした。

 

「スッゲー!!」

 

「イリヤが大和以外に負けた!!」

 

「マジかよ!!」

 

クラスのみんなが驚愕していた。

ちなみに俺以外というのは、イリヤは50m走ならクラスの男子にも負けないのだが、

俺は魔戒騎士の身体能力がある。自分で言うのもなんだが、小学校レベルの体育ならどれも1位を取ることができる。

とは言っても、普段から魔戒騎士の力を大っぴらに使ったら大問題になるから、だいぶ抑えているがな。

まあともかく、イリヤは女子や俺以外の男子に負けたことがないのだが、その記録もこの時に終わってしまった。

 

 

 

時間が過ぎ、夕方。

俺は日直の仕事で少し帰りが遅くってしまった。

帰り道にある公園を通り過ぎようとしたとき、イリヤと美遊が何やら話しているのを聞こえてきた。

 

「あなたは巻き込まれただけで戦う責任も義務もない。それなのに何で戦うの?」

 

「・・・ホントのことを言うとね、ちょっとだけこういうのに憧れてたんだ。ほらこれっていかにもアニメやゲームみたいな状況じゃない?」

 

「ゲーム……?」

 

「うん。まほーを使って戦うとか…ヘンな空間にいる敵とか…冗談みたいな話だけどちょっとワクワクしちゃうって言うか…せっかくだからこのカード回収ゲームも楽しんじゃおうかな「もういいよ」・・・え?」

 

「あなたにとってカード回収はゲームや遊び程度にしか思っていないのね」

 

「あっ、あの美遊さん?」

 

「あなたは戦わなくていい、カード回収は全部私がやる。せめて私の邪魔だけはしないで」

 

そう言って美遊はそのまま去っていった。

 

『どうやらあの嬢ちゃんはかなりの覚悟があるようだ』

 

「ああ、そうみたいだな」

 

美遊がどういう思いでカード回収を行うのかは分からないが、ゾルバの言うように覚悟や決意がある。

だからイリヤの言葉に憤りを感じたんだろう。

 

対してイリヤは何で美遊が怒っているのが分からないみたいだ。

しょうがないと言えばしょうがないか。今の今まで魔法や戦いなんてフィクションだけの世界にしかないと思っていたからな。

だが、成り行きとは言え戦いに赴くからには少し言っとかなきゃいけないか。

俺は公園に入り、イリヤに近づいた。

 

「イリヤ」

 

「あっ、大和君」

 

「さっきの美遊との会話、聞いてたぞ」

 

「そう…なんだ」

 

「美遊がどんな思いでイリヤに言ったかは分からないが、これからやるのはイリヤが思っているようなことじゃないんだ。凜さんが言ってたろ?クラスカードは町ひとつ滅ぼすほどの力があるって。それを俺たちは回収しなきゃいけないからかなり危険な作業なんだ」

 

「っ・・・う、うん」

 

俺が真剣な表情で言うとイリヤは少し怯えた表情になった。

俺の言葉と昨日の戦いを思い出したのだろう。

イリヤには少しきつい言い方だが、言っとかなきゃイリヤ本人が後々大変な思いをするかもしれないからな。

イリヤの頭にポンと置いて、優しく撫でた。

 

「まあでも俺もついてるから、イリヤがピンチになったら必ず助けるからな」

 

「……うん、ありがと大和君」

 

怯えた表情が和らいでイリヤは少し安心したのか微笑んだ。

 

「帰るか」

 

「うんっ」

 

その後イリヤと帰っていると、家の前でセラさんが立っていた。

 

「ただいまー、セラ」

 

「どうかしたんですか?」

 

「あ、お帰りなさい。イリヤさん、大和さん。ええと、ですね・・・あれを・・・」

 

セラさんの指を差した方向を見てみると、衛宮邸の真向かいに今までなかった豪邸が建っていた。

 

「なっ・・・何この豪邸!?でかっ!?こんなのウチの目の前に建ってたっけ!?」

 

「これはすごいな」

 

「今朝から工事が始まったと思ったら……あっという間にお屋敷ができ上がったんです」

 

いや、朝から始まったとしてもこんな豪邸数時間でできるわけがない。

一体どうやって………まさか

 

「あっ」

 

声がする方向を向いて見ると、そこには美遊がいた。

イリヤと美遊の間に気まずい空気が流れていた。

これには今までクールな表情だった美遊も気恥ずかしさからなのか頬が少し赤くなっていた。

さっき邪魔しないでとイリヤにきっぱり言ったばかりだから無理もないな。

そんな空気に耐え切れなかったのかいそいそと豪邸の中に入ろうとしていた。

 

「あ!ちょっと!え?入っていくってことは・・・この豪邸・・・美遊さんの家?」

 

「………まあ、そんな感じ」

 

そう言って中に入っていった。

やっぱり、ここの豪邸は美遊の家だったのか。

 

『(そう言えば嬢ちゃんの苗字、エーデルフェルトだったな)』

 

「(ああ、差し詰めこの豪邸はルヴィアさんの家ということになる)」

 

あの夜のルヴィアさんの恰好と喋り方でどこかの貴族の人かと思っていたが、これほど大きい豪邸を建てれるとなると、よほどの名家なんだろうな。

 

「何だかおかしなコトになってきたね…」

 

「転校してきてクラスメイトになっただけじゃなくて、家まで近所だとはな」

 

「うん・・・でも、どっちにしろ今夜また会うだろうしね」

 

そう言ってイリヤはポケットから手紙を出して開いた。

 

 

〔今夜0時橋のふもとの公園まで来るべし〕

 




いかがでしょうか。

書いといてなんですけど、怒られないですかね(汗
まあちょこちょこ変えているんで大丈夫でしょ!!(汗

次回、キャスターと戦闘になります。
セイバー、アサシン、バーサーカー………まだまだ先は長いです


戦闘シーンまだまだはお粗末ですか、何卒よろしくお願いします!


それでは次回!!
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