誰か私のやる気スイッチを探して下さい。
あと自分的にはかなりグロめです。
「やり辛いのは分かるけれどそれを我慢してこその『男』ってモンじゃないかしら?」
紫に聞かれていたか。
「我慢だけではいつか何らかの形で崩壊する、どこで俺の主人に似たかな。」
「少なからず影響は受けているようね。」
「長く仕えていればイヤでも似るだろうな、育て方によっても異なるだろうがな。」
俺をこんなにしやがって。
今度会ったら刺してやる。
「...あら、私はこれから用事があるのでこの辺で失礼するわ。」
「そうか、丁度俺もこれから用事があるんでな。」
◯
「...言い残すことはそれだけか?」
「なぜだ...なぜ同じ妖怪をこうも簡単に殺せる!?」
「俺は真っ当に生きてる奴なら殺さん、何と思われようが構わんがな、俺が狩るのは道を踏み外した者だけだ。」
「くそ...どこで私は、」
これ以上話を聞く気もない。
だから喉笛にナイフを突き立てる。
「続きは冥府で頼むぞ、渡り船代は自腹だ。」
人間よりも永く生きる妖怪でも道を見失うらしい。
なんでも妖怪としての地位、権力とやらを失いたく無いから都合の悪いことは覆い隠す。
それが例え人を殺めることになっても。
『尻尾がそのまま強さだなんて、神も酷いことする。』
俺の上司もずっと九尾となることを断った。
地位や権力なんかにしがみついて生きている
『上の連中が堕ちるところまで堕ちたら、後は頼んだ。』
「...まるで自分が死ぬみてぇな言い方を....」
...あれ?
なんでさっきあの会話を思い出した?
道を見失って踏み外すところからあの会話を思い出した筈だ。
じゃあなんで。
その時悪寒が身体を包む。
まさか何かあったのではないか。
「確認...」
これで殺されてたら骨は何処に埋めろと。
◯
「なんだこれ...」
「こんな体たらくで申し訳ないね、1人と20人くらいじゃどうにもならなくて」
見るも無惨な姿だ。
片目は潰れ、右腕と左脚が切り落とされていた。
さらに左手の指は切られ、身体のあちこちに暴行の跡があった。
「...ねぇ、誰がこんなことやった?」
「あの『問題児』かな、直接顔は見えなかったけど声で辛うじて。」
「そうか、その怪我とかはどうする?」
「とりあえず明日になったら治ってるよ、心配はいらないから。」
こんな状態の
「心配はいらないと言った気がするんだが。」
「気のせいだろ、稲荷大神。」
「...フフッ、どう祟ってくれようか。」
恐らく敵は一番敵に回してはいけない人物を敵に回してしまったのではなかろうか。
明日は我が身でないことを祈ろう。