かなり台本形式によってます。
某所で書いて、そのまま埋もれさせるのがもったいない気がしたので初投稿です。
「トレーナーさん、失礼します。」
私は自然とトレーナーさんの所に足を運んでいた。
URAファイナルズで見た、あの景色をトレーナーさんと分かち合いたくて。
「ん。どうしたの?スズカ。今日は1日オフだったと思うけど。あっ、もしかして私と出かけたかったとか?」
さすがトレーナーさんです。
「はい。トレーナーさんと一緒にあの景色を見に行きたくて。」
「だよねー。そんなわけないよねー。えっ?」
「え?」
「スズカ、もう一回言ってもらえる?」
「トレーナーさんと一緒にあの景色を見に行きたくて。」
「ちょっと待ってねー、スズカさんや。」
訂正。全然わかっていなかったみたいです。これには私もおこです。
「私?」
「はい。」
「他に誰かいないの?」
「いますけど、トレーナーさんがいいんです。もう一回言ったらおこですよ、おこ。無理矢理連れていっちゃいます。」
「それ、選択肢なくない?」
「はい。ですので、一緒に出かけましょう。」
「もー、しょうがないスズカだよね。待ってて、やらなくちゃいけないことだけパパッと片付けちゃうから。それでどこ行くの?」
やりました。
「まだ決めてません。気の向くままに、です。それと安全のために着替えてください。トレーナーさんの分のウェアとかヘルメットとか準備してきましたから。」
「はいはい。ん?ちょっと待って?ウェアとかヘルメット?」
「はい。プロテクターもありますよ。」
「ごめん。何しに行くんだっけ?」
「トレーナーさんと一緒にあの景色を見に行くんですよ。」
「その、どうやって?」
「私がトレーナーさんをおんぶして走ります。完璧です。」
「ちょっと待ってスズカ。落ち着こう。他にやり方はあるはずだよ。危険だし、ね?」
「だから、ヘルメットとウェアとプロテクターを準備したんですよ。」
完璧なこの方法のどこがいけないんでしょう。トレーナーさんってばお茶目なんですから。
「いや、ほら、スズカがカメラをヘルメットに付けて走るとか……。」
「嫌です。」
「バイクで並走するとか……。」
「嫌です。」
「……でも、手を振らずに走るのは危険だよ。ね?考え直そ?」
「そのために練習してきたので大丈夫です。だから、一緒に走りましょう。駄目ですか?」
「いや、でも……。」
「女性同士ですからスキャンダルにもならないですよ。大丈夫です。」
「そういうことじゃなくて……。」
「そんなトレーナーさんは嫌いです。おこです。」
「はぁ……。もうしょうがないなぁ……。」
やりました。
「はい!では、お仕事終わるの待ってますね。」
トレーナーさんが大の字になっちゃいました。
「どうでしたか?」
「……走ってないのに、疲れた……。でも……。」
「でも?」
「すごく気持ちよかった。ありがとスズカ。」