魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen   作:ルル・ヨザミ

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書き溜めがほぼ終わってしまった…!早かった。ていうか私の書く速度遅すぎたんですね。また忙しい夜になる…。


第39話 再戦

”束縛の影”襲撃から10時間後。午後21時37分、海鳴市上空に”束縛の影”と思しき反応を検知した。すずかからの情報で”影”は魔力を持たないとわかり、なのはとフェイトの”影”との戦でわかった”影”がいる場所の魔力反応はマイナスになるということが”束縛の影”早期発見につながった。

 その反応が見つかって十数分後にはなのはたちが既に現場に到着していた。

 

 「どこだ…”影”…」

 「ここら辺にいたんだよね、はやてちゃん」

 「そうやで。この地点で間違いない…でも見当たらへん。これはどういうことや?」

 「どうもこうも…時間止めて奇襲狙ってんでしょうよ…」

 

 アリサの言葉で思い出すはやて。そう、疑似時止めの対策を行うのを忘れていたのだ。

 

 「しまったー!!忘れてたー!!」

 「ど、どうしたの!?はやて」

 「フェイトちゃん!あれや!疑似時止め対策のあれを忘れてたんや!」

 「!そういえばやってない…!?」

 「何のこと?はやてちゃん」

 「疑似時止め対策ってなによ…?」

 

 はやてとフェイトは事情聴取前に話していたことを二人に話す。それを聞きなのはは半ば呆れ気味な表情をし、アリサは何でそんな大事なこと忘れるのよと言った激怒の表情をしていた。

 

 「やってもうた…今からでもできんかな…?」

 「その最中にやられるかもしれないから…だめかも」

 「なのはの言う通りだよ…私もすっかり忘れてた。ごめんはやて…」

 「いやフェイトちゃんは謝らんでええんやで…私だけのせいや…」

 

 アリサが、一人づつその力を浴びせ、他の二人は見張りをしようと提案した。なのはは時間止められたら見張り意味なくない?と意見するがやらないよりはマシというアリサの圧に押されその作戦をやることになった。

 最初はフェイトからだった。

 

 「じゃあいくで………よし、このまま…じっとしててな…」

 「う、うん…」

 「それにしても全然”束縛の影”来ないわね…」

 「いくら何でも出てこなさすぎる気がするね」

 「フェイトの強化が終わってから出てきてくれたらいいんだけどね」

 「そんな都合のいい事…」

 

 なのはとアリサが周りを見渡しているが中々”束縛の影”は姿を見せなければ攻撃もしてこない。しかし、エイミィに聞くとここに絶対いるらしい。反応が動いていないのだ。

 とはいえどんなに目を凝らしてもそこに”束縛の影”の姿は見えない。そこでなのははアクセルシューターをとりあえず展開することにした。

 しかし、そのアクセルシューターは展開するとすぐに消えてしまった。その後に何度もアクセルシューターを展開しようとするが、すぐに消えてしまう。

 

 「これは…どういう…こと…?」

 

 ここでなのはがあることに気づく。自分のいる場所がほんの数秒前に自分がいた場所であると。よく見ると自分だけじゃなく周りの人、つまりアリサたちも何故か前に進んだと思ったら少し下がっている。これに気づいたのはなのはだけであった。なのははこれが何なのか察することができた。恐らく”束縛の影”の仕業だと考えたのだ。

 

 「どうしよう…記憶はそのまま残っているけど時間だけが巻き戻っているような感覚…。いや、時間停止が分子レベルで動くものを止めていることから疑似的なモノだとするならこれもまたきっと疑似的な時間の巻き戻し…どこからこれを行っているんだ…!」

 

 なのはは一人で周りをさっきより必死に見回す。ビルに隠れているのか、空のさらに高い位置にいるのか。なのはは動きたいが下手に動くと”束縛の影”に攻撃される恐れがある。故にどこにいるのかわかってから動かなければならない。

 

 「…探索魔法を使いたいけど…それも戻されちゃうだろうし…どうしよう」

 

 フェイトのへの強化も絶対に終わらないだろう。なのははこの状況を見る限り戻せる時間は数秒なのではないかと仮説を立てていた。ここまでなのはは数秒の巻き戻ししか確認していないからだ。時止めよりもしかしたら強いかもしれない能力、時間の巻き戻し。もし数秒以上戻せるならもっと戻す…自分が有利な時間まで戻す。そうなのはは考えていた。

 

 「このままじゃ埒があかない…!…私が元々狙われているなら!こうする!!」

 「どうしたの、なのは…!?」

 

 アリサがなのはの方を見た時なのはは遥か上空に上がっていた。巻き戻しの影響で少し下がったりはしているが数秒の内に何十mと進んでいるためほぼ巻き戻しは意味がなくなっている。

 

 「なのはちゃん…何をしてるんや…!?」

 「…もしかしてこのトロイエの力がいつまでも完全に譲渡されない理由がわかったのか…!」

 「まさか!なんでなのはにだけわかるってのよ!」

 

 なのはは上空から下を見渡すと自分が先ほどいた場所から右斜め前にあるビルの屋上に”束縛の影”の姿があった。

 

 「…!見つけた!”束縛の影”。すずかちゃんの姿…間違いない!」

 

 なのはは急降下しビルの屋上に着陸する。

 

 「”束縛の影”ですね…。おとなしく投降すればあなたの罪も多少は軽くなります。抵抗しないでください」

 「…よくきたわね…。すずかから聞いているんでしょ?私の目的」

 「ええ、お聞きしています」

 「じゃあ私がおとなしく投降すると思う?」

 「するかどうかはわかりません。しかし私も理由もわからず狙われているんです。その訳だったりを聞かせてもらうために、投降して欲しいんです」

 「あくまで戦いたくないってことね。私の時間の巻き戻しを見破ったのは流石と言っておくけど、時間停止の対策を忘れていたのは致命的だったわね!」

 「くっ…!でもアリサちゃんの教えてくれた方法があれば!」

 

 なのはは身構える。そして目の前の”束縛の影”が消える。疑似時間停止である。なのははその消えたことを確認した瞬間背中を蹴られた感触を感じながらビルの屋上から落ちていた。

 

 「!?一体何が…!ってそんな場合じゃない!レイジングハート!姿勢制御!」

 ≪All LIGHT≫

 

 レイジングハートの姿勢制御により空中で何とか止まったなのは。上を見るがそこに”束縛の影”の姿はない。いるのは真横だった。

 

 「!?しまった!」

 「遅い!!」

 

 蹴られる直前にプロテクションが発動したが、蹴りの衝撃で吹き飛ばされビルの外壁に直撃する。ビルの外壁が大きく崩れる。なのはの口から血が吐き出される。壁にはまった体を前に進むことで外す。なのはは既に息切れがひどくなっていた。

 

 「強い…これが万全な疑似時間停止…こんなの…防ぎようがないじゃない…」

 「前のはフェイトやアリサから聞いたのかしら?前のは私も気づかなかった力、時間の巻き戻しが発動してしまっていたのよ。それで風が起こったり、蹴ったはずなのに蹴る直前になっていたりしたわけ。でも今は巻き戻しの力もコントロールできるようになったわ!つまり今の私は無敵!貴方の言う通り防げない攻撃を繰り出せるようになったのよ!」

 「そう…でも。その疑似時間停止と疑似的な時間の巻き戻しは同時発動するのは今はむしろできなくなったみたいだね…!」

 「何…?…まさか!?」

 

 ”束縛の影”が背後を振り返ると、トロイエの強化を受けたアリサとフェイトがそこにいた。

 

 「ちぃ…思ったより早く”忠誠”の力が付いたわね…!」

 「なのは!あとは私たちに任せて!」

 「あんたは早くはやてのとこ行って、トロイエに強化してもらいなさい!」

 「わ…わかった!」

 「行かせるかぁ!」

 

 ”束縛の影”が疑似時間停止を行う。しかし、その干渉を受けなくなったフェイトとアリサが”束縛の影”のなのはへの攻撃を防ぐ。

 

 「ぐぅ!私の力の干渉を受けないとは…!流石”忠誠”と言っておくわ!」

 「もう貴方の優勢は絶対ではない!これ以上罪を重ねないためにも、投降を!」

 「断る!!」

 「ああっ!」

 

 ”束縛の影”が受け止められていた足を回し、アリサを蹴り飛ばす。フェイトは疑似時間停止が終わると同時に、後ろへ距離を取る。

 

 「アリサ!大丈夫?」

 「大丈夫…よ!オッケー!まだいける!」

 

 ”束縛の影”はアリサたちを睨みながら恨めしそうな声でこう言った。

 

 「全く…しぶといわね…」

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