魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen 作:ルル・ヨザミ
でも、とりあえず令和最初の投稿になるのでよろしくお願いします(?)
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≪私の名前はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。今、貴女たちの世界と私たちの世界は消えようとしている!≫
目の前の砂嵐が少し出てきてしまっているモニターらしきものに出てきた人物は、これまた目の前にいる少女と同じ名前を名乗った。見た目もよく似ている。
「な、なんで…私が通信してきているの…?これは一体…?」
「双子のお姉さんとか?」
「そんな人いないけど…」
≪私は貴女たちの世界とは別の世界のフェイトです。もしかしたら、そちらの空にも海鳴市が出てきているのではないですか?≫
「確かに、出てきているわね…」
≪時間が無いので、結論から言うとそちらの世界のなのはが二つの世界を融合させようとしているの≫
「高町さんは死んだんじゃなかったの?こっちのフェイトさん」
私は質問した。
「確かに遺体を確認したんだけど…」
≪肉体的にはそちらの世界で死んだんだけど、肉体のデータ、記憶のデータ、リンカーコア等魔導関連のデータを記録して、私の住む世界に入り込んだんだ。いうなれば魔力構成体になって復活したんだ。そして、この世界で肉体を自ら創り、今まさに世界を融合させて、自分の思う世界を創ろうとしている…!≫
「自分の生きている時の記録だけ持って別世界に行ってたってこと?…ったく、さっきから初めて聞く言葉だらけで訳が分からないわよ…」
「私も…ただでさえ魔法で頭がびっくりしてたのに…」
≪そっちのアリサたちは魔法の事、今聞いたところだったの?私たちとだいぶ違いがあるんだな…って、アリサどうしたの!?≪うっさい!言いたいことあるからちょっと出させてもらうわよ!!≫あ、はい…≫
「私!?…まあこの通信があのもう一つの海鳴から来てるなら、ありえなくない話なのかしら…」
≪あり得る、あり得ないなんて話はどうでもいいのよ!私が言いたいのは、今すぐなのはと友達になりなさい!すずか!アンタもよ!!≫
「なにそれ?なんでならなきゃいけないの…?」
「それに、今すぐって…急すぎるよ」
≪私とアンタたちは並行世界、つまり別の選択肢を選んだ世界同士なのよ。つまり何もかもが違う世界じゃない。私とこっちのすずかは、なのはと友達になる選択をしたの。ただそっちはしなかった。それだけなのよ、最初の違いは。ただ、違った結果の未来がなのはの死んだそっちの世界というだけ≫
「もっと簡潔に話してくれる?」
≪なんか、自分だけどムカつくわね…。とりあえず、端的に言えば貴女たちとそっちの世界出身のなのはは友達になれる確率はゼロじゃないのよ。≫
「私と貴方は違うわよ…。今更友達になんてなれないわ…」
≪タイミングなんて問題じゃないわ!根本的に同じ人間でしょ!私を信じなさいよ!≫
「私はいじめてたのよ?むしろ聞きたいんだけど、自分をいじめてた奴に急に友達になりたいって言われて友達になろうと思う?」
≪今、アンタたちの世界のなのはに必要なのは一人じゃないと思わせる事。そっちのなのはは、友達がいないまま家族が誰もいなくなったことによる孤独感、復讐を終えてその先が見えない虚無感、そして“影”を生み出せてしまった事からくる全能感でいっぱいになってしまっている…。全能感はきっとこっちのなのはが何とかしてくれるだろうけど、他の虚無感と孤独感は私たちにも完全な解決は難しいわ。だからこそ、本来の世界の住人で、なのはと本当の友達になれるであろうアンタたちにこうして通信しているの≫
「ちょ、ちょっと待って!そっちの世界のアリサさん!私は、なのはに友達って言われたんだけど…そうやって助けてもらったんだけど…」
私たちの世界のフェイトが割って入る。そういえば、自分であの子の友達とか言っていたな…。
≪それに関しては気の毒だけど…そっちのなのはの孤独感を紛らわすだけの存在になっていたんじゃないかしら?死ぬことで並行世界に行く計画を立てる精神状態の中で、完全に信頼する友人をつくるとは思えないのよ…≫
「そ…そんな…いや…そんなはずは…そうだ…まだこれは推測なんだ…!まだ、本当かは決まっていないんだ…!」
「ま、正直私ももう一人の私の考え通りだと思うけどね。どんな出会い方したかはわからないけど、死ぬ事を考え直させられなかったし…」
≪とりあえず、最終的にはそっちのフェイトにも友達になってもらうからいいのよ。今友達だろうとそうでなかろうと≫
「…ねえ、私?アリサ?どっちでもいいか。まあとにかく、なんでそんなに焦ってるの?」
≪焦ってる?なんでそう思うの?≫
「だって、最初今すぐ友達になれって言ってたじゃない。そこから滅茶苦茶私の事を説得しようとしてくるじゃない。」
≪さっき、なのは同士が話している内容がこっちにも伝えられたのよ。アンタたちの世界のなのはは、世界を融合する時、不要な人間はその存在ごと消すってね。そしてその対象は明らかにしてない。そして、その消される人間はもう一人のなのはが選ぶことができそうなことを言っていた…。つまり、アンタたちも消えるかもしれないのよ≫
「私たちが消える…!?」
≪そっちのなのはにとって世界に大切なのは失われた家族とその時間を取り戻す事。それ以外の事は家族との時間の障害となるもの以外は幸せの付随物でしかない…それこそ、いじめてたアンタたちや、家族の死を止められたかもしれないのに止められなかった管理局、友達になり切れなかったフェイト、はやて、ヴォルケンリッターは優先順位はかなり低いでしょうね≫
「待ってよ、じゃあ今友達になりたいって言っても、ただの命乞いに思われるじゃない!」
≪別にいいじゃない。命乞いでもなんでも、友達になるためのきっかけを作るのよ!≫
「で、でも…」
「アリサちゃん…アリサちゃん前に高町さんに話しかけようとしたことがあったよね…?あの時は何で話そうと思ったの?今こんなに、迷っているのに」
≪そんな事があったの?≫
「あ、あれは…。四年生の時に、あの子がしばらく来なかったと思ってたら、すごくどよんとした様子で学校に来るものだから…、急に心配になっちゃって…話しかけようと思ったのよ…」
≪それで?話しかけたの?≫
「いや。話しかけてはないわ。だって、あまりにも殺意って言うか、圧というか…とにかく話しかけづらい雰囲気で、近づくこともできなかった…」
「そうだったんだ…」
≪じゃあ、リベンジね。今度こそ話しかけましょ!≫
「リベンジって…あの子が私の話を聞いてくれるとは思えない…」
「アリサさん。私もなのはと話したい。だから協力するよ。お互い、なのはと一度話そう?」
「フェイト…。アンタは一応友達って言われてたのに、もしかしたらそう思われてなかったのかもしれないのよね…そっちの方が辛い…わよね…」
≪通信はどうやってするのフェイト?あ、こっちのフェイトね≫
≪こっちで、もう一人のなのはにつなげる様にするよ≫
「どうするの?アリサちゃん…」
「でも…それでも…」
私は確かに一度あの子を心配して、声をかけようとした。でも、それでも…友達になることで何が変わるの?あの子が違う世界とこの世界をくっつけようとしている。それを私が友達になることで止める事なんてできるの?
≪まだ…迷ってるの?そろそろ通信がつながるわよ≫
「待ってよ!そもそも、消えるかもしれないのは私たちだけじゃない!貴方もでしょ?それなら、貴方が話してもいいじゃない!何も私がしなくても…!」
「アリサさん…」
「アリサちゃん…」
≪…っ!!もう、いいわ!なんでアンタに頼んだか教えてあげる!!今、もう一人のなのはと戦っているのは私たちの世界のなのはなの!こうやって話している間にも命を懸けて戦っているの!そして、それは自分のためじゃなく、誰かのため…今消えるかもしれない顔も知らない誰かのために!私はね、それが納得できないのよ!なんで、あの子が知らない奴のために、自分じゃない誰かのために命を懸けなきゃならないのよ!!たとえそれが私のためであってもそう思うわ!だって、あの子の命はあの子だけのものなんだから!でもずっと悩んでたなのはにようやくできた、やりたいことだから…!納得するしかないじゃない!…今じゃ、魔法関連の仕事をするようになったから、フェイトやはやて、ヴィータとかシグナムさんと一緒にいる時間の方が増えているけどね…私は…私となのは…そしてすずかはね…!その人たちよりずっと前から、友達なのよ!親友なの!だから、私たちの方がなのはの事を理解してるなんて言わないけど、それでも…家族以外で誰より近くに、一緒にいたのは私たちなのよ!だからこそ…あの子を守りたいの…魔法とか、特別な力が無くても…っ!私の命はどうでもいいのよ!存在だって無くなったってかまわない!…今、どうやったら助けられるのか…力を貸せるのか…?この瞬間に、力を貸せるのは貴女だけなの…!私の声が届くのは私の世界のなのはだけ…つまり、もう一人のなのはの心に声を届かせることができるのは貴女だけなの…もう一人の私…。だってそうでしょ?もし私が声を届かせても、その後、元の世界に私はいない、それじゃあ結局何も変わらない…。もし救われても環境は何も変わらない。そっちの世界にもフェイトやはやてはいるかもしれない…それでも、魔法の事関係なく!そばにいてあげられる存在が必要…そう思うの…。だから…お願い…!力を…かして…っ!≫
…魔法とかそういう事関係ない所にいる、友達…。私になれるのかな…。なる資格があるのかな…?でも、そんな事を考えるより…動いた方がきっといいの…かも…。
「…わかった…。とりあえず、友達になるとかそう言うんじゃなくて、話をしてみる。まず、そこから…」
≪…!ありがとう!≫
◆◇◆◇◆◇
次の瞬間、戦闘が起こっている世界のアリサが映っている通信画面がピンク色に染まった。
PWなのはのスターライトブレイカーが放たれたのだ。
お気に入り登録、感想お待ちしてます。ここまで読んで下さってありがとうございます。もう残すところ一、二話ですが、読んで下さるとうれしいです。
では、また次回!