黒服が生徒化して修羅場作ってくれないかなと思い作りました

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【修羅場っすね】黒服が【美少女化】して先生と一緒にいるところを見てしまった生徒達の反応はこちらです。

 

「ククク……先生、お久しぶりですね……」

 誰かが「黒いゆで卵みたい」と言ってからもはやそれにしか見えない、黒服が先生の背後に現れる。

「黒服!?……今日は何の用だ?」

 先生は驚いて後ろを振り向く。

「ククク……実はとある実験装置をブラックマーケットで手に入れましてね……先生にそれを見届けてもらおうかと……」

「はあ……」

 先生はなんとも言えない返事をする。取り敢えず生徒に危害を与えないようにしているのでこちらから手を出す必要も無いだろう、と先生も傍観を決め込む。

 

「この薬を……」

 黒服は試験管に錠剤を入れる。それとともにボワっ!という音を立てて煙が立ち昇る。

 

「お、おい黒服!?大丈夫か?」

 流石に心配になる先生。黒服に近づく。

 

「ククク……大丈夫です」

 先程よりも声が高い。というか男性の声というより、少し低めの女性の声と行ったほうが納得いくくらい、声が変わっている。

 

 煙が薄れて姿があらわになる。

 黒色で禍々しい渦を巻いたヘイロー。黒服の見た目とはかけ離れている、ちょうど生徒と同じくらいの年齢に見える黒髪ロング黒目美少女。身長も少し縮んでスーツがぶかぶかになっている。そしてその余裕ある服装でも胸元が強調されているくらい、何とは言わないがはっきりと出ている。ないすばでーってやつだ。黒服が自分の知ってるようなアニメに出てきそうな黒髪長髪美少女キャラになったって考えると状況の意味不明さが分かる。

 

「え?……黒服?……?」

 先生は混乱した。

 

 

「ククク……これは実に面白い!これで神秘の研究ができそうです!」

 クワッ!とした表情をする黒服。戸惑うのかと思ったが全然そんなことはなかった。

「そ、そうか……ちなみにその実験装置は誰が作ったとか分かるの?」

「ええ、たしか【サヤ】、でしたか。そんな名前だった気がします」

「……」

 先生には心当たりがあった。

(これはこれで危ないから、本人には黙っておくかな……)

 

先生は、取り敢えず黒服をシャーレに入れることにした。

「ほほう……ここが……」

 興味津々なようで、あちらこちらを見て回る黒服。

「ちょっとお前に合いそうな服取ってくる」

「良いのですか?」

「……まあその姿で外を歩かれても困るからね。取り敢えずそのシャツでも着てて」

 先生は自分がいつも着ているワイシャツを黒服に渡して、自室のキャビネットを漁りに行く。元々身長の高い黒服が、先生よりも少し小さいくらいの身長になったため、おそらく先生サイズの服が合うだろうと考えたらしい。

 

「……ふむ」

 ここで黒服は何を思ったのか、ワイシャツ1枚になる。自分の着ていた服を全て脱ぎ捨てたのである。

 

 

「先生、失礼します」

 先生の通い妻代表のユウカがシャーレに入ってくる。先生が確定申告の手伝いをしてもらう約束だったのを忘れていたのだ。さて、ここから起こる問題はとても想像に容易い。

「おや、どちら様で?」

 黒服がユウカとエンカウント。そして現在の黒服は彼シャツ。

 

 (問1)ここで考えられるユウカのセリフを40文字以内で書きなさい(ミレニアム改)

 

「!?……そ、それはこっちのセリフです!私は先生の確定申告の手伝いをしに来たのです!貴方こそ誰なんですか?そ、そんな格好をして!?」

 混乱しながらユウカが言う。

「そうですね……強いて言うなら【先生と(黒服の)理想を共有する唯一無二のパートナー】とでも言いましょうか?」

 ここで黒服は誤解されるようなことを口走る。

「はい!?」

 ユウカがさらに驚いたのか、ショックを受けたのか、よくわからない表情をする。

 

「あ、ユウカ。来てたんだごめんね手伝って貰っちゃっ」

「先生の薄情者ー!」

 

 

ユウカには先生がきっちりと事情を説明して、なんとか納得してもらった。

 

「なるほど、そのクロ、さんはたまたま先生が道端で見つけて、今は保護しているというわけですか」

「そうなるね」

 クロというのは黒服と説明するのはめんどくさかったので便宜上名乗らせた名前である。

 

「そ、そうだ。今日の確定申告……」

 ここまでユウカを振り回してしまったので、先生は恐る恐る本題を尋ねる。

 

「流石に今日はちょっと……」

 やはりユウカも今日は難しそうという反応をみせる。

 

「でしたら、私がやりましょうか?」

ここで黒服が挙手する。

「何せ、私は先生のパートナーですからね」

 黒服がニヤニヤしながら言う。

「そ、それなら私もやります!」

 ユウカもなぜか息を吹き返したように立候補する。

 

 そして、なぜか二人に確定申告をやってもらうことになった。

 

「ここはこうで……よし、計算通り!完璧〜!」

「ククク……計算通り……完璧!」

 

 結果、爆速で確定申告が終わった。

 

 

 翌朝、先生は昨日のことがなかったことのように仕事していた。というより、大きな変化は黒服が生徒化したくらいしかないので、当の本人がいなければ何も変わらない日常なのである。そう、本人がいなければ……

 

「ククク……こんにちは、先生!」

「ウオッ!?黒服!?どうして今日も?」

「ククク……なぜかこの体になってからシャーレにいたほうが落ち着くのですよ……大丈夫です。タダで居座るつもりはありません。仕事、手伝いますよ」

「……」

 先生は微妙な顔をしながら黒服に書類を渡す。今日も仕事の効率が上がった。

 

 お昼になり、先生のお腹も空腹の信号を出す。

 

「私、お昼買ってくるから。なにかいる?」

「いいんですか?」

「まあ、仕事手伝ってくれたし……」

「そうですか、ありがとうございます。じゃあカップ麺を下さるとありがたいです」

「いやいや、生徒が日頃からそんな物食べちゃ駄目でしょ?……あ」

 先生は黒服の見た目に慣れすぎて生徒と勘違いした。

「……先生、私はもう大人ですよ」

「そ、そうだな。じゃあ行ってくる」

 

 

さて、先生がシャーレを離れたころに、生徒がやってくることで修羅場は生まれると日本書紀にも書かれています。

 

「やっほ〜。先生来たよ〜」

 ここでアビドスオジサンこと、ホシノがシャーレにやってくる。

 

「……おや、これはこれは」

 黒服はホシノを出迎える、が……

「……見た目も、いや、声もなんか違うけど……黒服?なぜここにいるの?」

 ホシノはさっきまでの様子とは180度変わってとても怖い顔で黒服を睨みつける。

「さすがはアビドス最高の神秘、まさかここまで変わったも見抜くとは……」

「質問に答えて。先生は何処なの?先生に何をしようとしたの?」

 語気を強めるホシノ。彼女の心の中は、不安と恐怖、憎悪と怒りが渦巻いている。

「安心してください。先生は、今は無事です」

 

「そう、じゃあ……これで気兼ねなくお前を潰せるな」

 

ショットガンと盾を即座に出して、黒服に突進する。

 

「ただいまー」

 その瞬間、玄関から先生の声がする。

「え?」

「言ったでしょう。先生は無事だと。……さて私はここで退散しますかね。これ以上いると状況がややこしくなる」

「……」

「……あなた達が、そこまで先生にこだわる理由もわかった気がします」

「! それってどういう……?」

 

「あれ?ホシノ?来てたんだ?って……ここに誰かいなかった?」

 ホシノは先生の方に振り向く。

「……ううん、誰も来てないよ〜。それより先生」

「どうしたの?……なんか近くない?」

 ホシノは先生と体を密着させる。

「ううん。今日は先生とこうしてたいな〜」

 ホシノは少し怯えたように先生にしがみつく。

 もう私から大切な人を奪わないでほしい、その思いが彼女の心を支配する。

「……そっか」

 先生は何も言わず、ただ一緒にいることにした。

 

次の日、黒服はまたもやシャーレに向かった。

 

「ク……ククク……先生……」

 

 足取りが少しおぼつかなくなりながら黒服がやってくる。息が荒い。

 

「ど、どうしたの?」

 

「ク、クク……先、生……どうやら【生徒化の影響】を我慢しすぎたようで、その反動が……今……」

 そう言うとともに、黒服は倒れる。

「大丈夫か!?」

 

 先生は取り出すシャーレの居住区のベッドに寝かせる。

 おでこに手をやるととても熱いようで先生は驚く

「熱っ……氷持ってこないと」

 

 黒服は明らかに体調を崩している。「生徒化の影響を我慢しすぎた」と言っていたがあれはどういう意味なのだろうと先生は思いつつ、冷蔵庫から氷を取り出して、袋に詰める。

 

 そしてそれを黒服の元に届けようとしたが……

「あれ?いない?」

 

姿がない。そう思った瞬間、背中に衝撃が走る。先生はベッドに押し倒される。

 即座に振り向くと、黒服が息を荒らくして、瞳孔が開いた状態で先生に覆いかぶさるようにしていた。

 

「え?何?何?」

 先生は混乱する。

 そこで黒服のかすかに残っている理性がつぶやく

 

「どうやら……生徒化すると、先生に魅力を感じてしまうようで……私はそれを抑えすぎて、こうなってしまったようでして……」

 

 ここで先生は一度考える。はて、ならば他の生徒はどうなのだろうかと。そんな素振りは一切ない。といううか私に魅力を感じる生徒なんているのだろうかとさえ考えてしまう。そしてそもそも黒服が好意的なのはなんやかんや出会ったときからそうな気がする。

 

 つまりここから導かれる答えは、

 

「お前、ただの風邪じゃね?」

 

「はい?」

 

 めちゃくちゃおかゆ作って

 

 めちゃくちゃ休ませたら治った。

 

そして押し倒したことに対してめちゃくちゃ問い詰めた。


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