「マジで!!?五条さん、封印されたのか!!?」
秤の協力を取り次ぐことに成功した悠仁たちは彼と綺羅羅に自分たちの現状、エスデスが自分たちの敵であること、渋谷事変でのこと、全てを伝える。停学になってから呪術界の情勢に疎くなっていた秤は悟が封印されたというその事実に驚いていた。
「「「「マジ((です))」」」」
「・・・かぁ~~~~!!」
自分たちの知らない間に世話になった恩人が封印されたと聞いた秤は悔いるように頭をかいている。
「後ついでのようで悪いんだけどさ・・・ブラートもがくちょーも死んだ」
レオーネの後付けの発言にパンダを除いた全員が彼女に顔を向ける。秤と綺羅羅以外はブラートが死んだことは聞いているが、夜蛾が死んでしまった事実はパンダを除いて今初めて聞かされたからだ。
「・・・・・・レオーネさん?」
「ごめん!黙ってて!言い出すタイミングが全然なくてさ・・・」
「姉さんの言ってることは本当だ。俺が証人だ」
両手を合わせて謝るレオーネを庇うようにパンダが口を開く。夜蛾が死んだその事実を聞いた悠仁はパンダを気にかけるような心配げな表情を浮かべている。
「大丈夫だ、虎杖。ブラートは渋谷で別の奴と相打ちになったし、正道も渋谷事変の後、上とごたついてな。どちらもお前のせいじゃない」
悠仁が宿儺に身体を乗っ取られている間2人を殺したわけじゃないとパンダは伝えるが、悠仁が気にしているのはもっと別のことだ。
「ならよかったとはなんねぇよ。だって学長は・・・パンダ先輩の・・・」
夜蛾はパンダにとって父親同然の男だ。その彼が死んでしまったのだ。身内が死んだ悲しみは計り知れないものだ。だがパンダは夜蛾が死んだあの日にたくさん泣き、気持ちの整理はすでに済ませてきたのだ。
「それも含めて大丈夫だ。ありがとな」
自分を想う悠仁の気持ちにパンダは素直に感謝しているし、気持ちも楽になってくる。
「お前がそう言うなら、俺たちはなんも言えねぇよ・・・」
「ね・・・」
「・・・にしてもブラートの兄貴までくたばっちまってたなんて・・・。世話になった人らがことごとく・・・こんなに凹んだのはヤックルのケツに矢がぶっ刺さった時以来だよ・・・」
((((いい人生送ってんなぁ・・・))))
己の悲しみを某アニメ作品に登場する動物の悲しきシーンで表す秤に3人と1匹は心の中でそう思った。
「わかった。和倉の救出と死滅回游の平定には協力する」
自分たちの協力を約束してくれた秤。心強い味方の加入に恵は安堵し、悠仁とレオーネ、パンダは笑みを浮かべる。
「勘違いすんなよ。情に流されたわけじゃねぇ。これはあくまで取引だ。わかってるか?死滅回游に片がついたらお前らが俺に協力すんだぞ」
「呪術規定の改訂にいっちょ噛みしようってんだろ?」
「ま、呪霊の存在が公になったわけだし?改訂自体は確実なんだろうけどさ、具体的には何をどうすんだい?」
呪術規定8条の秘密については渋谷事変以降呪霊の存在が公になったということは、呪術師の存在も明るみに出るのはまず間違いない。ゆえに呪術界では規定の8条の意味が全く成されないため、廃止の決議案が出されているため、改訂そのものは間違いなく行われる。ただ問題は、呪術規定の改訂に秤たちがどうやって割り込み、都合のいい規定を作るのか。それが1番の難題だ。
なぜなら秤は停学中の身。その停学の原因が保守派との揉め事。揉め事を起こした不良の要求を上層部が飲み込むはずがない。ハッキリ言って無理難題に近い。
「どうあれ、そこまで難しくないと思いますよ」
「あ"あ"ん?てめぇに何がわかんだよウニ頭コラァ!」
恵の発言に対して、まだ彼に気を許していない秤は凄んだ態度を見せる。
「俺、禪院家当主です」
恵は秤の凄みに怯むことなく、『もういいや、利用しまくろう』の精神で自分が禪院家の当主であることを告げた。恵の言葉に衝撃を受けた秤と綺羅羅はキョトンとなる。
「・・・あ・・・そぉ?」
そんな反応を見せた秤はすぐに恵から背を向けて思案する。
(おいおいおいおい、マジかぁ⁉3人にゃ悪いが今日一ビビったぜ!御三家がバックに付けば規定の改訂に口出しなんてチョチョイじゃねぇか!問題はその後、ファイトクラブの運営に如何に禪院家を関わらせないかだな・・・)
禪院家は呪術界の中枢を担う御三家の1つ。同じ御三家である五条家と並ぶ一族の当主の話であるならば、確かに既定の改訂に口を挟むことが可能だろう。恵が禪院家の当主であるのならば、秤のやることは1つだ。
「ウニ頭!!」
「伏黒です」
「伏黒君!!」
秤は恵の呼び方を訂正しつつ、ゆっくりと彼に向き直り・・・
「仲良くしようネ?」
「・・・・・・・・・・・・はい」
少女漫画のように瞳を輝かせ、顎の下に可愛く手を添えてとてもいい笑顔でを媚びを売った。ただ残念ながら、その禪院家は真希とマインの手によって翌日壊滅することになり、この媚びも無駄になってしまうだろう。
「よし。後残る問題は
全員が攫われた
ポンッ!
「リンゴンッ!!リンゴンリンゴンリンゴンリンゴンリンゴーーーーンッ!!!!」
突如として現れた天使の羽を生やした愛嬌のあるデザインの髑髏の奇妙な生物に全員は足を止めて硬直し、それに注目する。
「
ルール9!
死滅回游のルールの追加アナウンスを口にするそれは悠仁の周りを飛び回る。
「俺はコガネ!
「なんか途中からキャラ違くねぇか?」
「最初のは死滅回游からのアナウンス!今のは
アナウンスと窓口のしゃべり方を使い分ける死滅回游の窓口、式神コガネは飛び回りながら秤の疑問に答えた。
「そういや、天元様が言ってたな・・・」
「いやおかしいだろ!なんで虎杖がもう
恵の疑問は尤もだ。悠仁に憑いているこのコガネは羂索の手によって術式を与えられた者と呪物を埋め込まれた者にしか憑かないはずなのだ。それ以外は死滅回游の任意のコロニーに入らなければ憑くことはない。だが悠仁は高専から離れている間東京に留まっていたがコロニーに入ったことは一度もない。では何故コガネが憑いてしまっているのか。その答えは、羂索と
『虎杖悠仁のように『呪物』を取り込ませた者』
『私の配った『呪物』は『1000年前』から私がこつこつ『契約』した術師たちの成れの果てだ。だが、私と『契約』を交わしたのは術師だけじゃない』
『そいつは実在した人間だ。『1000年以上前』の話だがな』
「・・・宿儺だ・・・!」
「すくな?」
恵の疑問の答えに行きついた悠仁は目を見開いて驚愕する。
「宿儺も羂索と契約して呪物になった術師の1人なんじゃねぇかな?」
(死滅回游の参加が契約に含まれているのか・・・?)
羂索が宿儺にどういう風に契約を持ちかけたかは知らないが、確かに1000年前に死滅回游の参加の意思表明を宿儺がしていたのならば、こうしてコガネが憑いていることに説明がつくが、氷解できていない疑問もある。
「でもやっぱりおかしい。宿儺の指はお前の意思で取り込んだろ。俺と和倉が証人だ」
もし宿儺が羂索と契約していたというのなら、死滅回游の
「・・・後にしよう。虎杖、さっそくコガネに
わからないことを今考えても時間の無駄であると考え、恵はまずは死滅回游の参加者を知る必要があると判断し、悠仁に情報開示を求める。
「コガネ、できる?」
「あいよ!」
悠仁の情報開示の指示に従うコガネは自身のコガネを伸ばし、タブレットのような姿に変形する。コガネの身体に表示される画面には
「う~ん・・・ないなぁ、2人の名前・・・」
「偽名じゃなくて本名の方が出てる線はないか?虎杖の宿儺みたいにさ」
「それは否定しませんが、エスデスはアイヌ民族です。その線は薄いと思います」
「じゃ違うかー」
術師の本名のみが出ているという線からエスデスという名は偽名かもとパンダは推察するが、エスデスがアイヌ民族である以上、その可能性は低いと恵は指摘する。
「和倉の名前もないということは、エスデスはまだコロニーに入ってないんだろうな」
「じゃあ本当にどこに向かったかわからないってこと?」
「そうなるなぁ。俺も奴の呪力を探ってはいるんだけど・・・もう完全に消えてるっぽい。
「え~?それ探しようがないじゃん。もうほぼ詰みじゃない?」
「おいなんか当てがねぇのかよ?」
「う~ん・・・あ」
エスデスについて何か細かい情報がないか思い返していると、レオーネが思い出したように声を上げた。
「そういえば日下部の奴が言ってたなぁ・・・」
日下部が言うにはこういうことらしい。
『なんでもエスデスは例の結界を上げるために術師を何人か集めて訓練を受けさせてるらしいぜ。あ、俺が言ったっていうんじゃねぇぞ?』
「もしかしたら、その訓練を行ってる場所に向かってるのかも」
エスデスが集めている術師に課す訓練場。もしかしたらそこに連れていかれると睨んだ一同はその訓練場がどこなのかを推察する。
「エスデスが選ぶ訓練場か・・・なら環境が一番厳しいとこか、呪霊が集まりやすいとこ以外考えられねぇな。あいつ性格ドSだし」
呪霊が集まりやすく、なおかつ環境が悪い土地。現時点でその条件がピッタリ当てはまる場所は、たった1つしかなかった。
「・・・東京・・・!」
その答えに行きついた悠仁はその場所を呟いた。
「その訓練場って、東京のどこかなんじゃないかな?」
「あり得る・・・ていうかそこ以外考えらない。今の東京は呪霊の巣窟となって住める環境じゃないし、呪霊は東京にしか出ないっていう嘘もあって増加傾向は東京に集中している。調べてみる価値がある」
「当てが外れたらどうするぅ?」
「それはないと信じたいところです。他に当てがありませんし」
「エスデスと鉢合わせた場合はどうする?」
「正面から戦ったところで勝てる相手ではありません。奴と遭遇したら逃げることだけを考えてください。東京には2つのコロニーがあります。最悪の場合、そちらに逃げることも視野に入れましょう」
恵の考えに同意する一同は全員首を縦に頷いた。次にやるべきことは決まった。目的地は・・・呪霊の魔窟、東京。
●
翌日。場所は変わって魔境と化した東京。ここでは相も変わらず呪霊が蔓延っている。だが東京で暴れる呪霊は今日はいつもとは違っていた。どの呪霊もとある無人ホテルに近寄ろうともしないどころか、どの個体も大人しくしている。皆恐れているのだ。このホテルの中より感じ取ることができる、禍々しいまでの殺気を。
この溢れんばかりの殺気を曝け出しているのは6人いる特級呪術師の1人、エスデスであった。彼女は今、ホテルのリビングにて、彼女が集めた数名の呪術師の前に立っている。
「・・・と、いうわけで・・・今日から隊の補欠メンバーとなる和倉
エスデスの隣で鎖で繋がれ、椅子に無理やり座らせられているのは彼女の手によって攫われた
「い、いいんですか?上層部の許可もなしに・・・」
「私がいいというのだ。ならば上にも文句は言わせないさ」
「は、はぁ・・・」
「何、生活に不自由はさせないさ。それに、隊の補欠だけではない」
エスデスは
「
((恋!!??))
五条悟と同様、術師をやるならばエスデスの名を知らない者は誰1人としていない。その彼女が、恋などと全く似合わないことを言ってのけたのだ。特に女性呪術師は驚きを隠せないでいる。
「いや・・・それはわかりましたけど・・・それで何で首輪させてるんですか?」
「・・・愛しくなったから無意識にカチャリと」
「でも確かエスデスさんにはペットという人たちがたくさんいますよね?ペットじゃなくて正式に恋人にしたいなら、違いを出すために外されては?」
2人の男性呪術師の意見にエスデスは少し考える素振りを見せる。
「・・・それは確かにな。外そう」
「・・・・・・」
真剣に考えた上で一理あると判断したエスデスは
「あ、あのぅ・・・気に入ってくれるのは嬉しいんですが・・・俺、栃木に連れを置いてきてるから早く戻りたいというかなんというか・・・」
状況が全く飲みこめていない
「ふふっ。言いなりにならないところも染めがいがあるな」
「人の話聞いてくださいよ!!」
エスデスは自身の芽生えた恋心に夢中になっているからか、まともに話を聞いてくれなかった。
「まぁまぁ、いきなりすぎて混乱してるんだよね」
喚いている
「大丈夫だよ。お友達のところにはきっと戻れるから。あ、私は六道
「・・・・・・」
薄茶色の長髪の女性、六道
「・・・ていうか、これが何の集まりで何をしているのかさえ全くわからないんですけど・・・」
筑紫のおかげで多少冷静になった巽は疑問を口にする。その疑問にエスデスは少しキョトンとしている。
「・・・そういえばまだちゃんと説明してなかったな。どこから説明しようか・・・。
少し考えてようやく巽に説明していなかったことに気付き、エスデスは
「あ、はい。・・・コガネちゃん」
「⁉」
ポンッ!
「あいよ!」
「
エスデスが説明を行っている中で
(こいつが天元様の言ってた・・・。・・・そういえば羂索が呟いてたな・・・)
『マーキングした非術師の中には術師となり、死んだのもいるけどね。あれの再選別は大変だったなぁ・・・』
(この人が・・・羂索が再選別したっていうあれなのか?)
「このコガネが憑いている者は元々は術式を持っていなかったのだ。だが、10月31日、渋谷事変閉幕後、死滅回游の開催と共にこいつらは術式を手に入れた。それだけならまだよかったのだが、死滅回游には面倒なルールがあってな。術式を手にした者は19日以内に死滅回游に参加しなければ術式を没収されてしまうのだ。それはあまりにも勿体ないだろう?」
「勿体ない?」
「せっかく手にした武力だ。それを命と共にドブに捨てるなど愚の骨頂。だからこう進言したのだ。1週間でこいつらを強くして、必ず死滅回游を平定させるとな」
「!」
「上はこれを了承した。それに伴い、私は1つの部隊を作った。死滅回游の強制参加者と死滅回游の平定を望む者で構成された部隊だ。この部隊の最終目標はただ1つ・・・死滅回游を終わらせる」
死滅回游を終わらせる。エスデスの口からその言葉を聞いて、
「それに向けて、今は訓練の最中というわけだな。もちろん、上の任務をこなしながらだがな」
「な、なる・・・ほど・・・」
(死滅回游を終わらせる、か・・・。言葉だけを聞くなら、俺たちと目的は同じに聞こえる。けど、エスデスは羂索と契約を交わしてる。何か裏があるかもしれない。何とかここから逃げ出して、みんなにこの情報を持って帰らねぇと・・・!)
ヴゥー!ヴゥー!
「あ、ごめん、着信が入ったみたい・・・」
すると
「もしもし・・・はい・・・はい、います・・・はい・・・」
一通りの話を聞いた後、
「エスデスさん。上層部からの通達です」
「このタイミング・・・ちょうどいいかもしれんな」
エスデスは
「お前たち、上層部からの新たな任務だ。これを機に、訓練の成果を私に見せてみろ」
エスデスから任務の指示が与えられた途端、一同は全員気を引き締めた表情に変わる。やる気は十分のようだ。
「
「えっ⁉俺も行くの⁉」
「補欠として皆の動きを見るのはいい勉学になる」
皆が任務に行っている間は逃げるチャンスが飛び込んでくるのではないかと考えた
●
活動が活発化してきているのは何も呪霊だけではない。渋谷事変以降、悟が封印されたことによる影響は凄まじく、それまでずっと大人しくしていた呪詛師が活動を再開し始め、東京をはじめ、各地で暴れまわる呪霊の陰にうまく隠れ、欲に赴くままに他者を呪い殺している。
東京の隣に位置する山梨にある辺鄙な秘境の小屋に集まる呪詛師も活動を再開し始めたグループの1つだ。呪詛師集団は1つのテーブルに囲み、仕事の仲介人より暗殺依頼の話を聞いている。
「・・・以上がターゲットの情報だ。クライアントは業突く張りだが、金払いはいい。そこは保証する。どうだ?引き受けてみる気はないか?」
「質問。この中の誰かが標的を殺したら、報酬は山分けになんのか?」
「いや。報酬は先に殺した奴に支払われる」
「早いもの勝ちか。いいねぇ、悪くない」
「当然、動くなら今だよな?」
「おうとも。五条悟が封印された今、呪術師共は暴れる呪霊の対応でてんやわんや、しかも日本に現れた結界もあって世間は混乱状態。うまく陰に隠れてりゃ楽に金稼ぎができる」
「俺たちは自由を取り戻したんだ!これが喜ばずにいられるかってんだ!はっはっは!」
悟がいたことで肩身が狭くなっていた呪詛師たちは自由を取り戻したことで大笑いし、酒を呷って大騒ぎだ。そんなどんちゃん騒ぎの中で、テーブルに置いてあったランタン型のランプがチカチカと点滅し、消える。
「あ?おい、ランプ消えたぞ。電池切れか?」
「いや、ちゃんとサラの入れたはずだぞ」
「んだよ、中古品かぁ?たくっ、あの露店のジジィ・・・」
せっかくの盛り上がりに水を差され、一気に不機嫌になる呪詛師はスイッチを入れ直して光を灯した。その瞬間・・・
パリンッ!ズンッ!
ランプの明かりの中で呪力が溢れだし、その呪力がランプを突き破って1人の呪詛師の脳をぶち抜いた。
「「「なっ⁉」」」
突然仲間が死んだことで呪詛師と仲介人が驚いている。そして・・・
ズンズンッ!
「な・・・な・・・」
壁より槍の矛先が飛び出してきて、2人の呪詛師の内臓を貫いた。いきなりの襲撃で仲介人は激しく動揺する。
「術師の襲撃だと⁉どこからだ⁉」
「知るかよ!とにかく呪霊を放て!全部だ!」
「言われなくてもわかってんよ!」
残った呪詛師の1人は自身の術式で籠を取り出し、封じ込めた呪霊を一気に解き放った。
●
「5ポイントが追加されました」
「残った呪詛師が術式を使って呪霊を放ってきたよ!この騒ぎに乗って周りの呪霊もざわつきだした!みんな気をつけて!」
小屋からずっと遠い森の中で
●
本格的に戦いが始まった様子をエスデスと
「私たちはあいつらの戦いぶりをここで見物していよう」
「俺だけ楽してていいのかな・・・」
皆が戦ってる中で自分たちだけ安全圏にいることに
(あ・・・これって逃げるチャンスなんじゃないか・・・?)
(に・・・逃げられそうにねぇ~~~!)
エスデスと一緒にいる状態では逃げることは不可能と察した
●
一方で、自身の術式で槍を限界まで伸ばし、小屋に攻撃を仕掛けていた銀髪の短髪の青年は槍のサイズを通常のものまで落とし込み、槍を構え直して地面に向けて突き刺した。その次の瞬間に地面がひび割れ、青年は跳躍して後退する。
ボコォ!!
【ぼえええええ・・・】
割れた地面の下より、この一帯に身を潜んでいた巨大なモグラ呪霊が姿を現した。
「驚いたな。本当に
事を起こせば呪霊が動き出すと事前に聞いていた青年は本当にその通りになったことに驚きつつ、自分に向かって襲い掛かって来る呪霊を対処する。まず青年は近くの木に向かって槍を伸ばして突き刺す。そこから槍のサイズを再び落とし込み、木に引き寄せられるように呪霊の伸ばす手を躱した。
「それっ!」
槍を元に戻して木に着地した青年は木に手を触れ、呪力を流し込む。すると、木の枝が呪力を纏って急激に伸び、その勢いに乗って呪霊の脳天を貫いた。それと同時に、他の枝も天に向かって伸びていき、飛び回っていた鳥型低級呪霊を数体貫いた。
「この12年間、自分の術式に向き合い続けてきたんだ。呪霊くらいにやられるわけにはいかないな」
青年はそう言って気合を入れ、まだまだ襲い来る呪霊を薙ぎ払い、他のメンバーが動く時間を稼ぐ。
高専所属 北条
●
一方で、呪霊が動き出した頃合いで動き出した銀髪のストレートロングヘアの女性は真正面から小屋に向かって突っ込んでいく。小屋から現れた呪霊たちは女性を見つけるや否や一斉に襲い掛かる。
「てめぇらボンクラはお呼びじゃねぇんだよ!引っ込め!!」
女性はブレードの呪具を抜き取り、襲い来る呪霊の攻撃を躱し、ブレードを振るって呪霊を次々と薙ぎ払いながら小屋の中に入っていった。小屋の中をくまなく調べるが、裏口が開いており、標的である残りの呪詛師と仲介人はすでにいない。残っているのは呪詛師の亡骸と壊れたランプのみだ。
「ちっ!ボンクラ共はすでに外か!」
女性が毒づいている間にも、低級呪霊が小屋をすり抜けて入ってきて、彼女の周りを囲む。同時に、暖炉の火が強く燃え上がり、暖炉の周りに炎が広がって小屋にも燃え移る。
「!!道連れにする気か!」
女性が燃え広がる暖炉の炎に視線を向ける。よく目を凝らしてみると、炎の正体は呪霊であり、呪霊は彼女を嘲笑うかのようにニィと笑う。
「ざっけんな!死ぬなら、てめぇらだけで死んでろ!」
女性は居合の体制に入り、自身の呪力を練り上げ、ブレードに集中する。十分な呪力を練り上げ、女性はブレードを振るって斬撃を放ち、自身を囲む呪霊と炎の呪霊を燃え広がる小屋ごと円状に斬り捨て、炎を消した。
高専所属 不知火
●
裏口から逃げた呪詛師はもう1人の仲間と仲介人と別れ、ただ1人森の中を走って逃げている。
「はぁ、はぁ・・・チクショウ・・・どうなってやがる・・・!」
悟がいなくなり、自分たちは自由を手に入れたはずだ。なのになぜこんな目に合うのかと愚痴をこぼし、苛立ちが募る呪詛師の前に、黒い剣を持ったウェイブが立ち塞がる。
「そこで止まれ!お前たちに逃げ場はないぜ!大人しく投降しろ!」
「・・・っ!クソが!邪魔すんじゃねぇ!」
彼の投降勧告を拒絶する呪詛師は悪足掻きに術式で籠を召喚し、残してある巨大呪霊を放つ。放たれた巨大呪霊は四つん這い状態でウェイブに近づき、両手を伸ばして握りつぶそうとする。
ザンッ!!
ウェイブは迫ってきた巨大な両手を黒い剣を振るって斬り落とした。両手を失い、態勢が崩れた呪霊は勢いのまま転び、ウェイブは跳躍して呪霊の腕に乗り、腕をつたって駆けだし、黒い剣を振るって呪霊の頭を斬り落とした。その際に彼は来た道を引き返して逃げようとする呪詛師の姿を捉えた。
「!逃がすか!」
ウェイブは呪霊を足場のように蹴とばして高く飛び、逃げる呪詛師に近づいて飛び蹴りを放つ。呪詛師は抵抗しようと新たに呪霊を放とうとするが、ウェイブの方が一手速く、呪霊を放つ前に飛び蹴りを顔から受けて、倒れる。
「ご・・・ぐぅ・・・!」
ウェイブは倒れる呪詛師を抑えつけて、術式を封じる札を彼に張り付けた。
「よし!標的、確保!」
任務の目的である呪詛師の1人を捕まえて、ウェイブは得意げな表情を浮かべている。
高専所属 ウェイブ 等級、準2級
●
一方、仲介人と共に逃げた呪詛師は特に木が生い茂っている森の中で息を整えている。
「はぁ・・・はぁ・・・おい、話が違うじゃねぇか。ここは見つからないんじゃなかったのか?」
「知るかよ!くそ・・・俺たちは自由を得たはずだ!なのに・・・なんで・・・!」
自由を手に入れたのになんでこんな目に遭わないといけないのかと呪詛師はその場に落ちている小石を蹴とばして八つ当たりをする。すると・・
シュルルルッ!ギュウゥ!
「がっ⁉あぁ⁉」
小石がぶつかる音が鳴ったと同時に木の上から鞭が伸びてきて、呪詛師は首を締め上げられ、鞭が伸びてきた木に引っ張られるように体が持ち上げられる。
「なっ⁉おい・・・」
ドカァ!
「ぐぁ・・・⁉」
仲介人が声を上げた時、木の上から誰かが飛び降り、彼を蹴り上げて転ばし、倒れたところを抑え込んだ。
「心配しなくても殺しはしないよ。あんたたちには雇った呪詛師の連絡先や居場所を諸々吐いてもらわないといけないからね」
木から飛び出し、仲介人を抑えているのは鞭の呪具を携えたメガネをかけたひとつ結びをした黒髪の青年だった。呪詛師が持ち上がったのは、青年が鞭の呪具を引っ掛けて、自身が降りたことによる反動であった。
「て・・・てめぇ・・・ここの呪霊は・・・?」
「全部祓った。僕は集団戦をするつもりも、君たちと真っ向からやり合うつもりはないからね」
相方が、念のためにと放った呪霊を全て祓ったと聞いて、仲介人は驚くも、首を締められている呪詛師は苦しそうにしつつも余裕そうな笑みを浮かべる。
「へ・・・へへへ・・・ちっと見通しが甘いんじゃねぇか?お前ら術師が何人来てるか知らんが、俺たちは準1級呪霊を伸したことがあるんだぜ?俺の相方の術式は呪霊を籠に捕まえ、放つものだ。て、ことはだ・・・放った呪霊も準1級の奴もいるってことなんだぜ。そんじょそこらの相手に準1級が負けるかよ」
「そうかい。なら、君たち運がなかったね」
「な、何ぃ?」
青年の言葉に怪訝な表情を見せていたが、続く言葉に血の気が失せた顔になる。
「僕と
高専所属 六道グリーン 等級、1級
●
同時刻、呪詛師が言っていた準1級の呪霊は
「プロメテウス!」
「っ⁉」
その直後、
(急に視界が・・・。これは術式効果?ということは、目の前の呪霊は準1級以上の等級・・・それなら!)
目の前の呪霊が準1級以上と理解すると、
「うん!これなら!」
宙に浮く
【髪・・・はぁぁぁぁああ・・・】
両足が撃ち抜かれたことで呪霊は倒れる。同時に、呪霊の周りにあった木が根本から不自然に切れ、倒れる呪霊に向かって倒れる。呪霊が身動きが取れなくなった直後、
『みんな、仲介人は捕まえたよ。任務完了だ』
「・・・お、終わったぁ~・・・よかったよぉ~・・・」
通信機からのグリーンの報告を聞いて、
高専所属 六道
●
「・・・す・・・すげぇ・・・」
戦地に赴いていたメンバーの戦いぶりを見て、その戦闘能力の高さに
(特にあの
「
自身に気にかけるエスデスを見て、
「・・・なんだか・・・いやに優しいんですね」
「聞いていた噂と違ったか?」
エスデスの問いかけに
「実は私もこんな気持ちは初めてなんだ。誰かを好きになるというのはな・・・。だが、悪くない」
自身に芽生えた恋という感情を愛しく感じているエスデスは頬を赤らめ、笑みを浮かべる。その様子を見て、
(あれ?これひょっとしたら・・・俺が説得すれば味方になってくれるんじゃねぇか?)
エスデスを説得しようという無謀な考え。だが羂索と契約しているとはいえ、彼女は確かに死滅回游を終わらせると言った。これをうまく利用できれば、悟の解放も案外早くなるのではないかと
「・・・ところで寝泊まりはあのホテルでいいんですよね?俺はどこの部屋に・・・」
「私の部屋に決まってるだろう」
(えっ・・・)
エスデスと同じ屋根の下で過ごすことに
(よ、よし!それなら今夜説得してやる!悠仁も伏黒も、秤先輩の説得に気合入れてるかもしれねぇんだ!和倉
秤より高難易度なエスデスの説得という名の大勝負を前に
●
一同が東京の無人ホテルに帰還した頃には夜になっていた。各々が自分の部屋に戻る中、
(な・・・なんかいきなりこんな展開なんですけどーーー!!)
思春期真っ盛りな
(はっ!いかんいかん!緊張してどうすんだ!味方になってもらうように説得しなくちゃ!ビシッと行け俺!俺は猛々しい獣!気圧されてなるものか!!)
自分は猛々しいと言い聞かせながら、エスデスが上がってくるのを悶々と待っている。
「待たせたな」
そんな思いで待っていると、ようやくエスデスがシャワーから上がってきた。・・・パジャマ姿、しかも大胆にボタンを大きく開けた姿で。おまけに来ている服はこれ1枚。
「―――――!!そっ、そんなことないです!!」
あまりにも大胆な姿に
「何か飲むか?」
「あ、いえ・・・大丈夫です、はい!」
緊張で気圧されそうになっている
「緊張しているのか?」
「そ、そんなことは・・・」
「フ・・・可愛い奴だな。まぁ、私もこういう作法は知らないのだが、求めるままにいけば何とかなるのではないか?」
初っ端から緊張でどうにかなってしまいそうになったが、気を取り直して
「あ・・・あの・・・聞きたいことが・・・その・・・エスデスさんは・・・俺のことが好き・・・なんですよね・・・?」
説得の鍵となっている自身への好意を確かめるために
「うあ・・・」
「好きでなければ、こういうことはしないな」
(し・・・しっかりしろ、俺・・・!!)
エスデスの誘惑に惑わされそうになりつつも、
「な・・・なら!俺の頼みを聞いてほしい!」
「ん?なんだ?言ってみろ。聞こえるようにハッキリとな」
固唾を飲みこみ、
「ご・・・五条悟って人を知ってるか?」
「もちろん。術師で奴を知らん奴はまずいない。それで?」
「俺は高専の1年で五条先生は俺の担任なんだ!俺はあの人の封印を解きたい!」
「!」
悟の封印を解きたい。その言葉を耳にしたエスデスは表情を変えた。
エスデスを相手に本当のことを全部言うわけにはいかない。かといって半端な嘘は彼女には通用しない。ならば下手な誤魔化しはやめて、自身への好意を盾にして、悟を慕っている生徒を演出する方が1番ベストであると
「あの人を助けてくれないか⁉同じ特級術師のあんたが加われば、どんなに頼もしいか・・・」
「
パンッ!
「お前が高専の人間なら、それが何を意味するか、知らぬわけではないだろう」
「こ、これが罪に問われることはわかってるよ。けどこのままじゃ俺たち、敵味方にわかれちまうかも」
叩かれた頬を押え、後ろへ下がる
「そんな心配はいらないだろう。
「・・・っ」
「五条がいなくて心配する気持ちは理解できる。だが何も不安がることはない。すべて私に身を委ねればいい。私がお前の不安を全て取り除いてやろう」
「・・・違う。心配とか、不安とかそういうのじゃないんだ」
「五条先生は俺の命の恩人なんだ。あの人がいなかったら、俺はこうして生きてはいなかった。なのに俺はあの人に恩を何一つ返せてねぇ。このままあの人を放って、自分だけのうのうと過ごすなんて・・・俺にはできない」
「
「それにこれは五条先生だけの話じゃねぇ。五条先生を封印した黒幕は封印のためにたくさんの人を犠牲にした。そいつがいるだけで世界がどんどんおかしくなってる。俺のことが好きだと言ったなら想像してみてくれ。例えば街の年頃の女の子がいて今みたいに誰かを好きになっても、どんどん呪いが蔓延していく今の世界じゃそれすらも叶わないかもしれないんだ。わ、わかるだろ⁉」
「わからんな!弱者の気持ちなぞは!」
情に訴えかける
「呪いが蔓延るこの世の掟は弱肉強食。弱いものは淘汰される。死にゆく者は弱かったということだ。
エスデスの持論は弱肉強食。強い者が生き残り、弱き者は滅びゆく。幼き頃からその世界で生きてきた彼女に、情などという甘っちょろいものは存在しない。
「そ・・・そういう考えの人を好きになることはできねぇ!俺のことを想ってるなら・・・お願いだ!これから主義を変えてくれ!」
彼女の主義主張が相容れられない
(・・・その表情も・・・いい・・・。だが・・・)
彼女は間違いなく、
「ダメだな。勘違いするなよ!私が
「・・・こっちだって変えろと言われて変えられるもんじゃない!拷問されたってな!」
「フ・・・強情だな。いや、だからこそ・・・」
エスデスの脳裏に浮かんできたのは、ファイトクラブの試合で
(あの笑顔をまた見たい・・・その心を・・・
「ま、今日のところはドタバタと疲れたろう。話はまた後でな。とりあえず休むか」
「え・・・」
休む・・・と言っても、この部屋にベッドは1つしかない。つまりは・・・
「じゃ・・・俺はそっちのソファで!」
察した
「今日のところは何もしないからベッドで寝ろ!」
自分を誘惑してくるエスデスに
「・・・そうだ!俺も水浴びしてきます!」
「言っておくが、外にいる呪霊は私がいるから大人しいだけで獰猛さは消えていない。このホテルから一歩でも外に出たら一斉に襲い掛かって来るから妙な考えはやめておけよ」
「・・・わかりました・・・」
考えを見透かされての一言なのかは知らないが、エスデスの発言を聞いた
「・・・あ、一緒に入ればよかったかな」
一緒にシャワーに入るという考えまで至らなかったエスデスは盲点だったと言わんばかりにそう呟いた。
(まぁ・・・焦ることもないか。明日にはいよいよコロニーに突入する。そこに
明日にでもコロニーに入る予定を入れたエスデスは自分の強さを持って
「だんだん惚れさせてやるぞ、
恋はまだ始まったばかり。彼女のうきうきはまだ止まらない。
●
翌日。ホテルのリビングにはもうすでに何人か集まっており、
「よお。昨日は休め・・・なかったみたいだな、それじゃ」
「緊張して朝まで眠れやしなかった・・・」
見るからに寝不足で頭がボサボサしている
(何もしないとか言って起きたら抱き枕にされてたし・・・)
夜中に緊張して眠れなかった時に不意打ちでエスデスに抱き枕にされた時のことを思い出し、
「
「ん?」
すると今リビングにやってきたグリーンが声をかけてきた。
「話がある。ちょっといいかな?」
「話?」
「・・・ここではちょっと話にくい。一旦僕の部屋まで来てくれないか?」
グリーンに促され、
●
グリーンの部屋。
「よっと・・・ここなら誰かに聞かれる心配もないでしょ」
「で、何だよ?話って」
「立ち話もなんだし、まぁ、かけて」
グリーンに促され、
「単刀直入に聞くよ。
「!!」
核心を突くようなグリーンの問いかけに
「・・・やっぱりそうか。ということは君たちの目的は五条の封印を・・・」
そのわずかな動きを見てグリーンは
「安心してくれ。このことは他のみんなに言うつもりはないよ。僕はただ、君と取引がしたいんだ」
「・・・取引?」
「・・・コガネ」
ポンッ!
「あいよ!」
「⁉」
グリーンがコガネの名を呼ぶと、軽快な音と共に現れる。突然現れたコガネに
「昨日は使わなかったけど、僕も術式を覚醒してるんだ。だから僕にもこいつが憑いてきたんだ。そのおかげで、いくつかの情報を得ることができた。例えば・・・死滅回游の新しいルールとかね」
「新しい・・・ルール?」
「僕の頼みに同意してくれるならこの情報を開示してもいいし、今後の君たちの活動にも協力は惜しまないよ」
初対面であるはずの自分に取引を持ちかけてくるグリーンに
「いや、おかしいだろ。俺たち何の接点もない初対面だよな?他の奴に頼めばいいのに、なんでわざわざ俺なんだよ?」
「
「
「高専時代の同級生だよ。学校は違うけどね」
所属校が違うとはいえ、グリーンが
「・・・僕が頼みたいことはその
「
グリーンの出した条件とは、総監部の通達にあった
「五条の永久追放も含めて、総監部の通達はどう考えても穴だらけでとても納得できるようなものじゃない。でも僕の身に周りの人間は
グリーンはそこまで言い切るとソファから立ち上がり、床に膝を折って、
「お、おい!!」
「僕は今、プライドも何もかもかなぐり捨てて頼んでる!彼女を救うためなら、この身を全て捧げてもいい!頼む!
男のプライドを捨ててまでの頼み。その姿勢から見ても、たった1人の人間のためなら、世界の全ての敵になってもいいという覚悟が伝わってきた。呪術師として、十分なイカレ具合だ。
「・・・グリーン、顔をあげてくれ」
「あんたの気持ちは痛いほどにわかった。
「こっちからも頼む!五条先生を解放するために、力を貸してくれ!
逆に
「ああ!もちろんだ!」
エスデスの説得は失敗したものの、ただで転ばなかった
「・・・そういやあんた、
「何者でもないよ。ただ彼女に淡い恋を抱いてるしがない男さ」
誰とは言いませんが、今回登場しなかった子がなぜいなかったのか。それも物語が進めばわかりますよ。
死滅回游泳者ボルスはどこのコロニーに向かった?
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東京第1結界
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仙台結界
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桜島結界
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御所湖結界(オリ話)