この話の執筆にあたり、以下の素材を参考させていただきました。素材を提供してくださった製作者様に最大限の感謝を
素材提供元
https://syosetu.org/novel/273050/
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アンカデキメルゼ _単語_
アンカデキメルゼ
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アンカデキメルゼとは、1996年生まれのUMA……もとい競走馬。偉大なる名牝と世紀のアイドルホースの間に生まれ、その活躍に期待が集まっていたが誰がここまでやれといったと言わんばかりの成績を残した、世紀末に誕生した怪物。誰が呼んだか、【アンサイクロペディアを負かした馬】、【恐怖の大王ってコイツのことだろ】
70戦70勝
主な勝ち鞍
1998年:朝日杯3歳ステークス(GⅠ)、京王杯3歳ステークス(GⅡ)、新潟3歳ステークス(GⅢ)
1999年:たくさん
2000年:たくさん
2001年:たくさん
2002年:スプリンターズステークス(GⅠ)、ジャパンカップ(GⅠ)、中山大障害(J・GⅠ)、新潟ジャンプステークスJ・GⅢ)、東京オータムジャンプJ・GⅢ)
2003年:たくさん
■その日、馬ならぬUMAが生まれた
父:オグリキャップ
母:ノヴァスターダスト(母父:テンポイント)
半兄に1992年のダービー馬カムイホープと1998年のジャパンカップを制したカムイチェイサー、半姉に1991年の英愛の両オークスを制したノヴァトップスターと1998年のドバイワールドカップとBCクラシックを制したノヴァトライスターがいる。ノヴァスターダスト偉大過ぎ問題。
父は世紀のアイドルホースであり、カミノライザン、ハイセイコーに続く第三次競馬ブームの立役者オグリキャップ。母は【神の一族】の偉大なる名牝ノヴァスターダストである。
時は1995年。とある配合理論が生み出された。
「オグリキャップって適性の幅が広いよな?」
「ノヴァスターダストもその産駒も適性の幅が広いよな?」
「じゃあこの2頭で交配したら幅広い適性を持った競走馬が生まれるんじゃね!?」
というバカの考えた理論によって本馬は誕生することとなった。1995年に種付けし無事に受胎、1996年に生まれる。オグリキャップに似た葦毛の仔馬だった。
そんなわけで生まれたこの馬は白姫と名付けられたのだが、とんでもなく気性が荒かった。厩務員に蹴りかかるわ、服を掴んで破ろうとするわ、柵をぶち壊して脱走しようとするわ本当にとんでもない馬だった。しかもちょっとでも機嫌を損ねようものなら梃子でも動かない。滅茶苦茶我の強い性格だった。後に調教師を務めた白居は当時のスタッフとこんなやり取りをしている。
「誰かコイツの玉切り落とせや!」
「テキ(※調教師のこと)!コイツ牝馬です!」
「んなこと分かってるわボケぇ!」
……まぁそのくらい気性が悪かった。気性難の比較対象がダイヤモンドジュビリーとかヘイローの時点で察して欲しい。ただ、能力の高さは折り紙付きであり、仔馬の頃からどんなに走っても疲れた様子を見せなかった。白居も、白姫がまだ生産牧場にいた頃に何度か見に行ったらしいが、その時から競走馬として走ったらとんでもないことになるだろうと予見していた白居最強。
その後は順調に育っていき、カミノライザンの馬主でありノヴァとカムイの冠名で知られている保茂元春……ではなく、その親戚にあたる姫宮一花(ひめみや いちか)が馬主になった女馬主である。どうも保茂元春が姫宮一花が馬主になった記念に、ノヴァスターダストの子を一頭どうか?といったらしい。その結果あんなことになるなんて……。
何はともあれ、姫宮は白姫を一目見て気に入り購入。厩舎は白居厩舎に預けられることになった。馬名はアンカデキメルゼ。名前の由来はそのままの通り、安価で決めるぜ。珍名馬かな?
そんなわけで馴致をしていくのだが……まぁ大人しくできるはずもなく。気性の荒さが仇となってまともな調教ができない日々が続く(この時に↑のやりとりがあった)。能力の高さは折り紙付きだが気性が荒すぎてまともに調教もできない。スタッフもどうしたものか……と頭を悩ませているところに、ふとアンカデキメルゼが大人しくなったのだ。そして彼女はとある一点を見つめる。そこにいたのは小柄な鹿毛の馬だった。
アンカデキメルゼと同じ年に生まれた仔馬。ただこちらは競走馬としてではなく、違う用途で使われることが決まっていた。そのため本来ならば関わることはなかったのだが……アンカデキメルゼはこの鹿毛の馬をいたく気に入った。普段から滅茶苦茶騒がしいアンカデキメルゼが大人しく調教をするようになったのである。
それ以降はこの鹿毛の馬とアンカデキメルゼはセットで扱われるようになった。姫宮はこの仔馬を購入。価格は……まぁ200万だった。これでアンカデキメルゼが大人しくなるなら安いもんである。この鹿毛の馬は特に名前はなかったが、姫宮はこの仔馬をヴィップ(VIP)と呼んで可愛がっていたらしい。ちなみに牝馬である。
ヴィップがいたことでアンカデキメルゼは大人しく調教するように。なんとこさ馴致にゲート試験も済ませて、いざデビュー戦である。これが地獄の幕開けだった。特にアンカデキメルゼ陣営の
■安心してください、まだ序の口です
地獄のような馴致を終えて、いざデビュー戦へ。7月の阪神開催、芝1200mの新馬戦でデビュー戦を迎えた。ちなみに鞍上はこの時まだジョッキー3年目だった康原富之(やすはら とみゆき)騎手である。またの名をアンカデキメルゼ最大の被害者、そして生添騎手と同じ気性難の駆け込み寺である。
このデビュー戦でアンカデキメルゼはまずまずのスタートから先行の位置につけた……のだが、終始落ち着きがなかった。というのもアンカデキメルゼ、どういうわけか馬込みが大嫌いであり、周りに競走馬がいるとソラを使うというとんでもない弱点があった。併走の時には見られないのにどうして……どうして……。
競馬をよく分かってない姫宮は楽観視していたらしい(保茂調べ)が、白居と保茂は「スタートした瞬間終わったわ」と言わんばかりの気持ちでレースを見ていたらしい。まぁ勝つんですけどね。
馬群で集中していないと思えば、気づけばあれよあれよと抜け出していく。そのまま普通に1着をもぎ取った。ちなみに4馬身差。あんだけ集中してなかったのになんでだよ。これには白居も保茂も大口開けて固まっていた。姫宮は愛馬の勝利に喜んでた。康原も驚いてた。お前は驚くなよ。
何はともあれ、無事に新馬戦を勝利したアンカデキメルゼ。ちなみにこの時からアンカデキメルゼには問題としてレース後の興奮が収まらない、といった課題があった。つまりはまぁ、次のレースにはよ出せ状態である。ただ、デビューから無茶をさせるわけにはいかないのでなんとか抑える。次走は1ヶ月後のフェニックス賞を目標に定めた。
そして迎えたフェニックス賞。今回は中団からレースを展開、そして当たり前のようにソラを使う。なのに中団から鋭い末脚を使って勝った。どういうことだってばよ。続いて9月の新潟3歳ステークス。ここも中団から鋭い末脚で勝利をもぎ取った。デビューから無傷の3連勝である。う~ん強い。というかさらっと重賞初勝利である。
その後は京王杯3歳ステークスへ。今回は最後方に位置していたのだが……今までのレースはなんだったんだ?と言わんばかりの末脚を発揮して見事に勝利。どうも周りに他の馬がいないととんでもない強さを発揮するらしい。最初からそうしろ。これで4連勝である。
いつものごとく、興奮状態が収まらないアンカデキメルゼを何とか宥めて、今年最後のレースへと挑む。今年最後のレースに選んだのは……朝日杯3歳ステークスである。
この朝日杯、メンバーの中にはあのアドマイヤコジーンがいたのだが、なぜかこちらに出走。阪神3歳牝馬ステークス(現在の阪神ジュベナイルフィリーズ)の方はどうした?それはともかく朝日杯に出走することとなる。
始まったレース、アンカデキメルゼは追い込みを選択。とりあえず第一関門は突破である。最後方でレースを展開し、機会を窺っていたのだが……第4コーナーから大外ぶん回しで勝利を収めた。中山の、短い直線で、ロスの激しい大外ぶん回しで、勝利を収めたのである。アドマイヤコジーン涙目である。
最終的な戦績は5戦5勝。文句なしの最優秀3歳馬牝馬に選ばれた。なお、まだ地獄の門の前にいるだけで開いてすらいなかったとは誰も思わなかった。
■当たり前の非難と怪物の片鱗
アンカデキメルゼもついにクラシックシーズンへ。ま~1つは確実に取れるし、下手すりゃカミノライザン以来のクラシック三冠牝馬になれるんじゃね?といった声が上がっていた。つまりはまぁそれぐらい強かったのである。なおその期待はとんでもない形で裏切られる。
年明けで姫宮がアンカデキメルゼの目標を発表。その目標はというと……クラシック五冠制覇である。お前マジで言ってんのか?
当然のように非難が殺到。当然だ、カミノライザンの時も凄まじい量の批判が来たのだから。やれ調教師はなにを考えてるだの馬主辞めろだの保茂がそそのかしたんだろと言われたい放題である(保茂に関しては完全な冤罪である)。
ただ一応、白居自身もちゃんとした根拠があった。アンカデキメルゼはレース後の回復力が異常だったのである。どれくらい異常かというと、レースを走った次の日にはもう走り回れるぐらいである。えぇ……。この類まれなる回復力に加えて、アンカデキメルゼはレース後の興奮が凄まじく、興奮が冷めるまでレースを使わざるを得なかった。調教や放牧で走るだけでは全然足りなかったので苦肉の策である。
しかもスタミナも豊富、回復力もヤバいとくればカミノライザン以来のクラシック五冠を目指すのもいいかもしれない、というのが事の経緯。それを姫宮が承諾した形になる。勿論、ダメな時は絶対に出走させないという誓約書を書いてだ。そんなわけでアンカデキメルゼは、カミノライザン以来となるクラシック五冠に挑戦することになる。
幸いにも年明けは落ち着いていたアンカデキメルゼ。そのまま桜花賞へと直行した。本番はダントツの1番人気である。まぁ5連勝で乗り込んできた本馬、それも当然というべきか。
レースが始まるとアンカデキメルゼは先行気味に立ち回る。追い込みで走れと野次が飛びそうだがアンカデキメルゼは相変わらずソラを使う。どうしたものか……と思っていたら、なんとアンカデキメルゼは外へ外へと進路を取っていった。康原騎手曰く、「周りに他の馬がいない方が集中力上がるならいっそのこと外ラチめがけて走ればいいのでは?」らしい。解決方法が脳筋過ぎる。
しかし、この作戦が見事に大嵌り。明らかに集中力が増したアンカデキメルゼは最後の直線で末脚を一気に爆発。瞬く間に他馬を躱して見事1着でゴールインした。文句なしの上がり最速である。まずは一冠目、無事に勝利だ。
次の舞台は皐月賞。さっさと輸送を済ませて関東へと向かう。ちなみにアンカデキメルゼ、神の一族らしく長距離輸送にめちゃんこ強かった。全く苦にしなかったのである。相方のヴィップも特に苦労していなかった。
皐月賞では後の友達アドマイヤベガに注目を集めていたナリタトップロード、そしてこの時はまだ評価が低かったが翌年にグランドスラムを達成するテイエムオペラオーが追加登録料を払うことで皐月賞に出走してきた。アンカデキメルゼはなんと1番人気である。
迎えた皐月賞。アンカデキメルゼは最後方を選択。コイツの脚質どうなってんねんホンマに。アンカデキメルゼのマークにはアドマイヤベガがついていた。徹底的にマークする姿勢を見せる。テイエムオペラオーとナリタトップロードは先行集団に位置付けていた。
勝負が動いたのは1000m通過後。最後方にいたアンカデキメルゼが突如としてスパートをかけた。まさかカミノライザンの再現か!?と思うようなロングスパートである。アドマイヤベガの鞍上である岳も一瞬迷ったがアンカデキメルゼを追走。ロングスパートを仕掛ける。
アンカデキメルゼは大外をぶん回して上がって行く。第4コーナーを迎えて先頭に立ったのは──アンカデキメルゼだった。ちなみにアドマイヤベガは明らかにバテていた。逆になんでこいつはバテてないんだよ。
慌てたテイエムオペラオーとナリタトップロードがアンカデキメルゼを追走するが時すでに遅し。アンカデキメルゼが皐月賞を制した。これでカミノライザン以来の桜花賞・皐月賞を同時に制した牝馬の誕生である。それにしても力業が過ぎる……。ちなみにアンカデキメルゼ、レースが終わって数日後にはピンピンしてた。コイツの身体どうなってんだよ。
次なる舞台はオークス。ここも1番人気で出走した。やはりというかかなり注目されていたアンカデキメルゼ、レース中は終始囲まれていた。最早包囲網か何かである。なお別に示し合わせたわけではない。というかそれをやったら違反行為なのでするわけがない点は留意してほしい。アンカデキメルゼはその包囲網を突破して見事に1着。なんともまぁ軽々と変則三冠を成し遂げたのである。
そして迎えた日本ダービー。カミノライザンが最も苦しんだレースであり、アンカデキメルゼも当然苦しむ……と思いきや、白居曰く「ダービー出走3日前ぐらいには回復し切ってた」らしい。どうなってんだよマジで!
日本ダービーの対抗馬はテイエムオペラオーら3頭。ここは変わらずだった。大外の枠番となったアンカデキメルゼカミノライザンの呪い説だが、大外からぶっ飛ばして大逃げを披露。初めての大逃げである。まぁ周りに馬がいないから大丈夫でしょ。
1000mを57秒2という凄まじいハイペースで飛ばしていく。他の馬は無理には追わず、落ちてくるのを待っているのが大半。その中で、油断せずにマークしていたのがテイエムオペラオー、ナリタトップロード、アドマイヤベガの3頭である。実際、アンカデキメルゼは落ちてくることなく、最後の直線を先頭で入っていった。
第4コーナー辺りから差を詰めにかかるが、アンカデキメルゼは全く落ちてこない。8馬身から先が縮まることはなく、アンカデキメルゼが1着でゴールした。これでクラシック四冠である。カミノライザンと並び、そして王手をかけた。マジで達成するとは思わないじゃん……。しかもこの時の時計、ホーリックスが記録した2分22秒2という時計を大幅に上回る2分21秒である。アーモンドアイが破るまでこの記録は残り続けていた。
これでクラシック四冠馬となったアンカデキメルゼ。後は菊花賞だけ……となったのだがここでちょっとした事件が起きる。まぁ事件というほどでもないのだが。
■海外に解き放たれたUMA
日本ダービーを勝利したアンカデキメルゼ陣営。次走はどうするのか?という話題になったが、なんと陣営は海外遠征を発表。あまりにも突然の発表にファンは度肝を抜かれた。
理由としては、あちらの方がレースが豊富であること、さらなる栄誉を求めて欧州へと遠征しに行くと発表した。アンカデキメルゼは日本ダービー後にイギリスを拠点として国外追放欧州遠征。ちなみに帯同馬としてアドマイヤベガも遠征した。帯同した理由として、アンカデキメルゼの不安を少しでも取り除くためらしい断じてアンカデキメルゼの被害を分散させるためではない。アドマイヤベガとアンカデキメルゼはそこそこ仲が良く、レース後もアドマイヤベガがアンカデキメルゼを気にかける様子があるなど良好な関係である。
さぁ欧州遠征。現地の騎手を探すぞ~!……となったのだが、ここでさらなる事件が発生。欧州で探した騎手をアンカデキメルゼが振り落としたのである。しかもその騎手を脚で踏み潰さんばかりの勢いで暴れ回る。騎手曰く「死ぬかと思った」とのこと。
仕方ないので日本人騎手を乗せることに。まぁ……岳だったりエルコンドルパサーの主戦騎手海老那に頼んだのだがどちらも振り落とされる。挙句の果てには踏み潰そうとする。こりゃダメだ。仕方ないので康原に乗ってもらうことになる。せっかく解放されると思ったのに憐れな康原。なお、これはまだ序の口である。
康原を乗せてようやく落ち着くアンカデキメルゼ。初戦はエクリプスステークスとなった。いまだ日本馬の勝利がないこのレースだが、アンカデキメルゼの評判はこちらにも渡っており1番人気。そしてその期待に応えるかのように逃げて8馬身差勝利である。お前はなんで欧州でも変わらない走りができんだよ。教えはどうなってんだ教えは!
エクリプスステークスを快勝して次はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス。ここには当時の欧州最強と名高いデイラミが出走していた。デイラミの良馬場における強さは圧倒的。いくらアンカデキメルゼでも分が悪いだろう……そう目されていた。
レース前、デイラミはなんとアンカデキメルゼにちょっかいをかけに行っていた。しかもやたら興奮気味さすがにピルサドスキーはしなかったが。アンカデキメルゼは不動だったが、デイラミはかなりアンカデキメルゼを意識していたようだ。
こんな一幕があったものの、無事に出走。アンカデキメルゼが逃げ、デイラミは好位置でレースを展開する。レースは淀みなく進み、勝負は最後の直線へ。
最後の直線の坂を駆け上がるアンカデキメルゼ。そこにデイラミが襲い掛かる。一進一退の攻防、もうすぐで追いつかれる!というところで、なんとかアンカデキメルゼが逃げ切ってゴールした。日本馬による初のキングジョージ制覇である。よくもまぁあのコースで普通に走って勝つなコイツ。
その後もなんとか興奮を宥めて次走にインターナショナルステークス。ここも逃げに逃げて無事に勝利。これでデビューから12連勝である。しかもGⅠ7連勝、内海外GⅠ3連勝。どうなってんだコイツマジで。
その後のアンカデキメルゼだが、なんとセントレジャーステークスに出走。出走登録自体は保茂の助言もあって済ませていたらしい(なんならこっちのクラシックにも登録していたとか)。菊花賞?なんのこったよ。……まぁレースプラン的に菊花賞は無理があった。6月から遠征をしているので、菊花賞にはどうあがいても間に合わなかったのである。ちなみに、これに気づいたのがインターナショナルステークスを走った後。どうしようもなかった。
その鬱憤を晴らすかのように、アンカデキメルゼはセントレジャーステークスの直線を爆走。見事に勝利で飾った。これでアンカデキメルゼは、カミノライザンに並ぶクラシック五冠の偉業を成し遂げた。まぁ日本のクラシック五冠じゃないんだけど。
■女神以来の制覇、ついでにダート
海外でも暴れに暴れているアンカデキメルゼ。地味に海外遠征も苦にしていないが、次走は凱旋門賞に決定。セントレジャーの呪いに、真っ向から立ち向かったのである。
セントレジャーステークスの勝ち馬が凱旋門賞を勝った例はない。今回アンカデキメルゼが勝利すれば、世界初の偉業となる。これには期待が高まっていた。しかもカミノライザン以来かも知れない日本馬による凱旋門賞制覇もかかっているのだから余計にだ。
凱旋門賞にはキングジョージでも走ったデイラミ、日本から来たエルコンドルパサー、帯同馬としてこちらに来たアドマイヤベガ、さらには頭角を現していたモンジューが出走。過去最悪の不良馬場でレースは始まった。
さて、気になるアンカデキメルゼの立ち位置はというと……最後方。この馬場で、ロンシャン競馬場で追い込みを選択したのである。なお現地からは悲鳴が上がった。先頭はエルコンドルパサー、アドマイヤベガは中団に位置していた。
エルコンドルパサーがペースを支配する展開。最後の直線をエルコンドルパサーが先頭で迎えた。これはエルコンドルパサーが勝ったか!?と思われた最後の直線。そこで襲い掛かってきたのはモンジューだった。不良馬場を全く苦にすることなく上がって行くモンジューそのパワーをデイラミにも分けてやれ、もうすぐでエルコンドルパサーを躱す……と思っていたら、外ラチいっぱいを回ってなんか飛んできた。そう、我らがアンカデキメルゼである。
アンカデキメルゼはダンシングブレーヴみてぇな末脚を発揮して瞬く間にエルコンドルパサーとモンジューを躱す。そのままの勢いで凱旋門賞を制した。日本馬による2回目の、そしてセントレジャーの勝ち馬が初めて凱旋門賞を制した瞬間である。これにより、ニジンスキーの呪いなんてなかったと言われるようになり、セントレジャーの権威は少し復活した。長距離路線が廃れ気味だからアレだけど。
これに日本人は大興奮。ついでにダンシングブレーヴみたいな勝ち方をしたので英国民も大興奮。他は呆然としていた。仕方ないね。
興奮冷めやらぬままアンカデキメルゼは英チャンピオンステークスへ。ちなみにここ、半兄であるカムイチェイサーが出走していた。出走していたのだが……アンカデキメルゼは全く遠慮することなく半兄を2馬身差で退けて優勝。カムイチェイサー君ぇ……。
その後アンカデキメルゼは渡米。ブリーダーズカップに出走することに。この一族海外遠征に強すぎる。そしてブリーダーズカップに出走したのだが……何故かブリーダーズカップ・ターフではなく、ダートのブリーダーズカップ・クラシックに出走した。なんでぇ?しかもこのブリーダーズカップ・クラシックがダート初挑戦。なんでダート初挑戦でこいつはダート世界最高峰のレースに挑んでんだ。
嘆いても仕方ないのでレースに出走。アンカデキメルゼは大逃げを選択。キャットシーフとオールドトリエステが競りかけるが、全く歯が立たない。そのままの勢いで逃げていき、気づけばキャットシーフとオールドトリエステは脱落。アンカデキメルゼがその勢いのままに逃げていた。
最終的に、アンカデキメルゼは走破タイム1分58秒7の29馬身差で優勝。お前ダートも走れんのかよぉ!?しかもこの記録、Enterpriseが記録した16馬身差を大幅に更新する形での優勝である。アイツも大概バグみたいな馬だったがコイツはそれ以上のバグである。カミノライザンの子孫がまたやらかしました。
その後は香港スプリントを目標に香港へ。この時はまだGⅡであり、アンカデキメルゼはこのレースを優勝。しかもワールドレコードを更新する形で。本当になんなんだコイツは……。
この年の最終戦績は12戦12勝。総合戦績17戦17勝の無敗である。
■魔王降臨、世界を支配する恐怖の大王
その後は日本に帰国……するわけでもなく。オーストラリアに渡った。ついに豪州も目をつけられたのである。
1月中はなんとか宥めて2月のライトニングステークスへ。ここを勝利すると、今度はドバイへと渡った。相も変わらず頑丈な馬である。連れ回されるヴィップの身にもなって欲しいものだ。
そんなことはともかく、アンカデキメルゼはドバイターフへと出走。アンカデキメルゼはここも快勝して見事に6ヶ国のGⅠを手にしたのだ。どうなってんだ本当に。
その後は英国に戻る。ガネー賞を圧勝すると続くイスパーン賞も連勝。コロネーションカップも勝利して陣営は大喜び……というかもう半ばやけくそで出走するレースを決めている。この頃からアンカデキメルゼに対する印象はとんでもないものになっていた。
コロネーションカップを勝利すると、次のレースはアスコットゴールドカップ。世界最長距離のレースに出走することとなった。その距離実に約4014m。なおファンは一切の心配がなかった。
アスコットゴールドカップ出走の時。今回は先行気味に立ち回ることを決めたアンカデキメルゼ。終始落ち着かない様子でソラを使っていたものの、最後には抜け出して見事勝利。年明けから絶好調である。
その後はサンクルー大賞に出走しここも優勝。そしてベルリン大賞に出走してここも勝利。さらにはグッドウッドカップにも出走して勝った。誰かコイツ止めろ。というかなんでこいつは当たり前のように超長距離レースでも勝ってんだよ。
その後はヨークシャーオークスに出走。ここは逃げて勝利を掴んだ。9月に入るとバーデン競馬場のバーデン大賞と愛チャンピオンステークスを連闘して勝利。さらにはクイーンエリザベスⅡ世ステークスも勝った。もう何も驚かないしツッコまない。
続く10月は凱旋門賞……かと思ったらカドラン賞に出走した。なんでやろなぁ……。まぁ当たり前のように逃げて勝ったのだが。カドラン賞の後は昨年に引き続いて英チャンピオンステークスに出走し勝利。二連覇達成である。
チャンピオンステークス後は渡米。今度はBCターフに出走しここを勝利。Kalanisi涙目である。さらには香港へ渡って香港マイルへ出走。見事に勝利を飾った。ちなみにここまで全部康原1人が騎手を務めている。憐れ康原……。
最終戦績は17戦17勝。総合戦績34戦34勝である。恐怖の大王ってコイツのことだろもう。
■最早止まらない快進撃、これもうUMAだよ!
年が明けて古馬2年目。できる限り走らせてあげたいという馬主の意向により現役続行。ぶっちゃけ引退してもいいんだけど、そうしようとすると暴れまわるため走らせることに。
年明け初戦はオーストラリアに渡ってCFオーアステークスへ。ここを危なげなく勝つと次はフューチュリティステークスへ。ここも勝ってまたもドバイに渡ることに。今度はドバイワールドカップに出走することになった。実にBCクラシック以来のダート出走である。
さてこのドバイワールドカップ。アンカデキメルゼは爆逃げをかます。その結果……15馬身差で勝利を収めた。昨年のドバイミレニアムも衝撃的だったが、こっちもこっちで衝撃的な勝ち方である。どうなってんねんホンマに。
続いてはガネー賞に出走。なんかもう察しがつくと思うが普通に勝ったよ。さらにはロッキンジステークスも勝ち、タタソールズゴールドカップも勝利。憐れファンタスティックライト。さらにはコロネーションカップに連闘。ここも勝利。もう何も驚かなくなった。
続いてミラノ大賞に出走し勝利。その後はエクリプスステークス、ではなくジュライカップに出走。ここを3馬身差で勝利するとサセックスステークスへ出走し勝利。もう当たり前のようにGⅠを勝ってる。
ジャック・ル・マロワ賞とナンソープステークスを連闘。どっちも勝った。続くスプリントカップも優勝。ドイツのオイロパ賞も勝って今度は凱旋門賞へ出走。インターナショナルステークスを勝ったサキーを相手に大差勝ちを収めて圧倒的な実力を見せつけた。ちなみにサキーの後ろは6馬身は離れており、サキーもまた強い競馬をした。それを大差勝ちするこいつがおかしいだけである。
その後はコックスプレートへと出走。ここを5馬身差で快勝した。これが年内最後のレースとなる。香港は許されたのだ。
最終戦績16戦16勝。総合戦績50戦50勝。どういうわけかキンチェム超えが視野になってきた。
■世界を股にかける魔王、障害挑戦へ
コックスプレートを終えたアンカデキメルゼは日本へ帰国。実に1年半ぶりに日本の土を踏んだ。そして相も変わらずケロッとしている。頑丈にもほどがある。なお、この後アンカデキメルゼを待っていたのは地獄の検疫期間だった。
当たり前だが、とんでもない期間遠征していたアンカデキメルゼ。その分検疫も長くなるのである。4ヶ月は検疫でレースに出走できなかった。その間アンカデキメルゼは暴れまわることが懸念されていたが、ヴィップがいたため事なきを得た。サンキューヴィップ。
検疫が明けてさぁレースへ!……となったアンカデキメルゼだが。何故か障害競走のトレーニングを積んでいた。本当になんで?陣営曰く、「平地は勝ちに勝ったからじゃあ障害で」……そうはならんやろ。最早陣営は狂いに狂っている。どこに向かってんだよここは。
無事に試験をクリアし、障害戦でデビューすることになったアンカデキメルゼ。7月の未勝利戦を他が可哀想になるぐらいの着差で圧勝すると続く月末のオープン戦へ。ここも圧勝した。というか平地の芝とダートで圧勝した世界王者が障害競走に来るなんて悪夢でしかない。
続く新潟ジャンプステークスも圧勝。障害の重賞を手にした。その後は9月末のスプリンターズステークスに出走。2着ビリーヴに4馬身差をつけて勝利を飾った。実に日本では1年半ぶりのGⅠ制覇である。
冗談は程々に、続いては東京オータムジャンプに出走して勝利。そしてジャパンカップに出走して勝つ。後にも先にもこんなローテ組むのはコイツだけだと思う。そして年末は中山大障害へ。ここも勝利して今シーズンを終えた。
最終戦績は7戦7勝。検疫で上半期を棒に振った割にはかなり出走してるし勝ってる。そして総合戦績が57戦57勝となり、キンチェムを超えてカマレロの記録56連勝を超える57連勝を叩き出した。もう何も言うまい。
ちなみに康原騎手はアンカデキメルゼのために障害騎手の免許を取らされた。アンカデキメルゼに振り回される悲しき騎手である。恨むならアンカデキメルゼに気に入られたことを恨んでほしい。
■さらば魔王、できれば帰ってこないで
今年がラストシーズンになる予定のアンカデキメルゼ。古馬4年目である。なのに実力は衰えてない。もう馬じゃねぇよUMAだよコイツ。年明け初戦は日経新春杯。まぁここを圧勝した。その後ダイヤモンドステークスと中山記念を勝ってイギリスに遠征。なんと世界最高峰の障害競走であるグランドナショナルに出走した。うっそだろお前。
完走自体が難しいこのレース。果たしてアンカデキメルゼは完走でき……まぁコイツなら大丈夫でしょ、というのが世間の認識だった。嫌な信頼である。
まぁ実際その通りで、グランドナショナルで他馬を見えなくなるくらい千切って優勝した。実に52年ぶりの牝馬によるグランドナショナル優勝である。
その後は日本に帰国して中山グランドジャンプへ。2着を10馬身以上引き離して勝利を収めた。その後は宝塚記念に出走。ダントツの票を獲得して見事に1着をもぎ取った。
さらにはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスへ。また遠征してるよコイツ。ここも勝利してインターナショナルステークスと愛チャンピオンステークスに出走。ついでのごとく勝利をかっさらっていった。その後はアベイ・ド・ロンシャン賞に出走し勝利。そして英チャンピオンステークスに勝利。これで英チャンピオンステークス3勝目である。
続いてはまたもやBCクラシックへ。またもや大差勝ちを収めた。もう笑うしかねぇや。そしてラストランとして香港カップを選択。ここも見事に勝利し有終の美を飾る。
最終戦績13戦13勝。総合戦績70戦70勝である。
とある配合理論から生まれた競走馬。その結果生まれたのがバグとしか言いようのない牝馬だったのである。世紀末に誕生した魔王、アンサイクロペディアが負けた馬、恐怖の大王の具現化。それこそがアンカデキメルゼという競走馬なのだ。
ちなみに本馬、史上唯一の記録をたくさん持っている。
■特徴・評価
ケツがデカい。あえてもう一度言おう、ケツがデカい。一度アンカデキメルゼの写真を見て欲しい。冗談でも何でもなくケツがデカい。小柄な馬体なのにとんでもないのである。
……まぁそれはほどほどにして。アンカデキメルゼはオグリキャップとノヴァスターダストの良いところを全部受け継いだ。身体の柔らかさに加えて豊富なスタミナ、さらには勝負根性に切れる末脚。全てを高水準に持っていたのがアンカデキメルゼなのである。
その代償として、比較対象がダイヤモンドジュビリーやヘイローになるほどの気性の悪さがあった。お世話をするのも命がけであり、常に命の危機にあったという。ただ、ヴィップがいれば多少は和らぐようで、ヴィップがいない時に近づくのは厳禁と注意するようになった。
併走では普通なのに、レースになると途端に馬込みが嫌いになる。近づくだけで集中力が乱れるのだ。まぁ集中力が乱れたところで普通に勝ってきたのがコイツなのだが。しかも芝だろうがダートだろうが果てには障害競走だろうがこなせるオールマイティであり、万能通り越して全能である。
そしてアンカデキメルゼ、なんとストライド幅を自在に変えていた。つまるところ等速ストライドを可能にしていたのである。その結果、アメリカではとんでもない人気を博していた。後にゼニヤッタの馬主にも多大なる影響を及ぼした模様。相変らずこの一族は多方面の脳を焼いていく。
ソラを使おうがなんだろうが、最終的には勝利する。それこそがアンカデキメルゼという競走馬である。
キングジョージ・凱旋門賞・BCクラシックの同一年制覇を成し遂げたのは本馬のみ。というかいたら困る。ただでさえとある調教師の脳を焼いているというのに。さらには芝とダートのレーティングは150。事実上の最大値であり、今後更新されることはないだろうと発表されている。これもされたら困る。しかもアンカデキメルゼ、障害のレーティングにも名前があるしトップである。なんで?
改装前の東京競馬場で2分21秒を計測する化物。しかも香港スプリントもレコードタイムを記録しており、全距離隙が無い。同年代に生まれた馬が可愛そうになるレベルである。
さらっと流しているが、英チャンピオンステークスを3回優勝しているトンデモ記録の持ち主でもある。長く走ったとはいえ、普通できることじゃない。凱旋門賞も2勝しているし。
■アンカデキメルゼを取り巻く人間関係
アンカデキメルゼの馬主である姫宮一花だが、競馬に関してはズブの素人である。保茂元春によって指南を受けているが、アンカデキメルゼが現役の頃は右も左も分からなかったらしい。その結果があのローテなのかもしれないが……。
ただ、現在においては日本でもトップの馬主であり、アンカデキメルゼのような無茶なローテはさせないようにしている。というか、あんなアタオカローテやれるのはアンカデキメルゼだけだと薄々感じ取っていたらしい。どうやらまともな感性はあったようだ
ただまぁ、アンカデキメルゼのローテは批判を浴びていた。その矛先がどこに向かったと思う?これね、保茂元春に向かった。まぁカミノライザンという前科があるので、どうせコイツの入れ知恵だろと言われていたのである。その時の保茂元春の言い分がこちら。
「僕が知るかよバーカ!」
やけくそ気味にそう叫んだ。ちなみに姫宮一花と白居にも当然矛先は向いている。白居もやり過ぎたと反省していた。
アンカデキメルゼを語る上で外せないのはやはり、主戦騎手の康原だろう。最初から最後まで康原が乗り続けた……というより乗らざるを得なかった。アンカデキメルゼは康原以外が騎乗しようとすると激しく暴れるため、康原が騎乗する他なかったのである。その結果、康原は障害騎手免許も取ることとなる。ただ、アンカデキメルゼの経験が良い方向に繋がったようだ。後に彼はこう語る。
「どんな気性難も彼女(アンカデキメルゼ)に比べたら遥かにマシ」
と……。
■他の馬との関係
これまで散々語った通り、アンカデキメルゼはとんでもない気性難である。加えて、他馬に関わろうともしない。そのため一頭でいることが多かった。
そんな本馬の親友ともいえる存在がヴィップと呼ばれた馬である。遠征する際は必ずヴィップが側におり、片時も離れることはなかったという。このヴィップもまた遠征にとても強い馬であり、アンカデキメルゼの海外転戦を後押しした重要な存在だ。
ヴィップ以外はというと、アドマイヤベガが代表的な例だろう。アドマイヤベガは本馬と仲が良かった数少ない馬であり、レース後はよく絡みに行っていた。アンカデキメルゼもまた拒むことはなく、アドマイヤベガとの仲は良好だったようである。
後は海外馬になるが、デイラミが挙げられるだろう。デイラミはアンカデキメルゼのことをいたく気に入っており、アンカデキメルゼの姿を見かけたら必ず近寄って行った。アンカデキメルゼもまんざらではないのか、デイラミを拒むことはなかった……のだが、ヴィップに関しては別である。
ヴィップはどういうわけかデイラミのことが大の苦手であり、近づくだけで耳を絞って威嚇する。デイラミはヴィップのことを嫌ってないのだが、ヴィップがデイラミを激しく威嚇している。アンカデキメルゼは我関せずの態度で悠々と過ごしていた。コイツホンマに。
ドバイミレニアムとも多少交流があった。出走してきたレースの関係上、日本馬よりも海外馬の方が交流が多く、繁殖相手もほとんどが海外馬のことから仲が良いのは大抵海外馬なのである。その中で日本馬でも仲が良かったアドマイヤベガは特別な存在なのかもしれない。ちなみにこの2頭の間に子もいる。
■気性難エピソード
・ブラッシングしようとした厩務員の手を噛んで離さなかった。
・手綱を引いていた厩務員を振り払い、別の馬を担当していた厩務員を急襲。服を掴んでビリビリに引きちぎる。
・基本的に制御不能。少しでも機嫌を損ねたら蹴りが飛んでくる
・柵をぶっ壊して脱走。これが1週間に1回ペース。
・他の馬がちょっかいをかけたら地の果てまでも追い回した。しかも尻尾を叩きつけたりした。その結果その馬は大人しくなる。
・落ち着かせるために猫を放し飼い。なおその猫には絶対に近寄らなかったため無駄に終わる。
・あるレースでタックルしてきた馬がいたのだが逆に吹っ飛ばす。小柄な馬体なのにとんでもないパワーの持ち主。
・そのタックルしてきた馬をレース後執拗に追い回す。
・引退後、繁殖牝馬となったのだが少しでも機嫌を損ねたら牡馬を蹴り飛ばそうとした。
etc.……
ほんの一部だが、気性難エピソードがこれだけある。
■繁殖牝馬として
引退後繁殖牝馬として生活することになるアンカデキメルゼ。初年度はアドマイヤベガとの交配が、次年度はデイラミとの交配が試された。特にデイラミは2回試され、デイラミの半弟であるダラカニとも交配が試された。
産駒に関してはこれまた凄かった。ほとんどが勝ち上がり、5頭が重賞ウィナー。特にアドマイヤベガとデイラミの初仔はGⅠを勝利するなど目覚ましい活躍を残している。その後も血は受け継がれていっている。彼女もまた、神の一族の繁栄に一役買っているのだレース成績がバグってるけど。
ただまぁ……産駒は気性が荒かった。良くも悪くもアンカデキメルゼの血を受け継いでいるのである。さすがにアンカデキメルゼよりはマシとはいえ、レース中にやらかす阿呆もいたのでなんとも言えない。
牝系もしっかりと繋いでおり、繁殖牝馬としても優秀だった。同じ神の一族である名牝、ノヴァトップスターとも遜色ない成績を残している。
■主な産駒
以下追記
■血統表
| オグリキャップ | ||
| ダンシングキャップ | ||
| Native Dancer | Polynesian | |
| Geisha | ||
| Merry Madcap | Grey Sovereign | |
| Croft Lady | ||
| ホワイトナルビー | Silver Shark | Bussion Ardent |
| Palsaka | ||
| ネヴァーナルビー | ||
| ネヴァービート | ||
| センジュウ | ||
| ノヴァスターダスト | ||
| テンポイント | ||
| コントライト | Never Say Die | |
| Penitence | ||
| ワカクモ | カバーラップⅡ世 | |
| 丘高 | ||
| カミノライザン | シンザン | ヒンドスタン |
| ハヤノボリ | ||
| 月海 | ||
| セントライト | ||
| 月波 |
(4代血統表:)
■その他
随時更新予定です。
追記:大まかに数えたらG1を52勝してました。バケモンか?バケモンだよ。