──お前はやりすぎた。やりすぎたのだ!
メタルギアより、ビッグボス
「……
そう聞いた時、ホシノはやや耳を疑った。
確かに
それに、人一人来たところで何になる。弾薬も、食料も、何も持っていない男が一人来たところで。
「カードもあるんだ、ほら。これで信じてもらえたか?」
30代だろうか、やたらと聞き覚えのある声に、少しだけエイハブが重なる。だが身長こそ同程度だが、瞳の色も、髪の色も、何よりも雰囲気が違った。
先生と名乗った男は両手を上げ、片手に
「今更
「そうだ! あたしらを不良品扱いして見捨てた分際で!」
今ではすっかりアビドスの一員となった元ヘルメット団の少女達が銃を向けたまま食ってかかる。言いたいことは分かるが、今は冷静になるべきだということはホシノが一番わかっていた。
「まーまー、落ち着いてよ〜。ちゃんと
ホシノは彼らの間に割って入り、彼女達が先生に向けている銃口を手で降ろさせる。まずは話が聞きたい。ここで
「でも、ボス……! ここをこんなになるまで放ったらかしにしてたのはこいつら連邦生徒会ですよ!」
「だとしてもだよ。まずは話を聞こうよ、ね? 私達は野蛮人じゃないって、エイハブ先生も言ってたでしょ?」
そう諭せば、ヘルメット団だった少女達は渋々といった様子でその場を立ち去り元の警戒場所へと戻っていく。
仲間に引き入れてからまだほんの数日。けれど、彼女達はようやく見つけた居場所を失いたくないのだろう。大人達の理不尽な行いから。今、信頼できる大人はエイハブただ一人なのだから。
彼女達が去り、
「随分と嫌われてるもんだ」
皮肉めいた物言いに、ホシノはいつもの笑顔で言葉を返す。
「みんなここが居場所だからね。それだけ大切なんだよ。初めまして、
手を差し出すその顔は笑顔だ。だが先生、スネークは知っている。その瞳に宿る闇を。数多の戦場を巡って来たからこそわかる。この目は、大人を信用していない子供の目だ。
一見すると背の小さい少女に見えるが、差し出された手が物語っている。そのしなやかさと強靭さ。戦士の手。
「……デイヴィッドだ」
彼もまた、そうやって生きてきた。心の中の蛇を隠せず、彼女と手を交わす。
「それじゃあ、彼女達は元はカタカタヘルメット団の団員だったのか?」
砂に塗れながらも割と活気付く校内を、ホシノと歩く。
塗れていると言っても、ここ数日でかなり清掃しているらしく、二階からはかなり綺麗で生活感もあった。
「うん。ずっと襲撃されてたから返り討ちにしてうちの生徒にしちゃった」
「なんというか、逞しいな」
決して褒められたやり方ではないが、キヴォトスには元の世界の常識は通用しない。それに、拉致同然とはいえ彼女達が納得して同意しているなら口を挟むつもりもない。オタコンとアロナ曰く、転校や復学ということにしておけば良いのだそうだ。
公式な手続きはまだだが、それこそ自分達の仕事だ。失った大人への信頼を稼ぐつもりではないが、こうでもしないと大人から子供に対する贖罪にはならないだろう。
「怒らないんだね〜。てっきり怒られるかと思ったよ〜」
「世界は広い。一個人の常識で君達に説教したって、ここの問題が解決するわけじゃないだろう」
「確かにね〜」
会話を進めるうちに、スネークは廃校対策委員会の部屋へと案内される。扉を潜れば、そこには三人の少女がいた。
「ホシノ先輩……その人、誰?」
「この人は
その言葉に棘が無いわけではない。けれどスネークは、大人を装って彼女達に挨拶する。
「
「
「シロコちゃん、警戒しちゃだめですよ」
やたらとスタイルの良い少女が、銀髪の少女を宥める。どうやら自分はここでも歓迎されていないようだった。物資が見当たりませんが、と眼鏡の少女がキョロキョロとスネークを眺める。
「空き部屋はあるか? そこで引き渡したい」
「ん……隣は空いてる。まだ居住区画になってない」
「ああ……あの子達の生活空間か」
ここの生徒になったばかりの元ヘルメット団員達は、正式には復学等していない。となれば、キヴォトスでは生徒に与えられるアパートといった居住場所もないのだ。
この学校は既に、難民キャンプのようなものだ。
挨拶を済ませ隣の部屋に皆で移動すると、スネークは様々な視線を受けながらタブレットを取り出す。視線の主達は、廃校対策委員会の四人だけではない。好奇心や猜疑心、色々な思惑を持ったヘルメット団だった少女達もいる。
「アロナ、クラフトチェンバー。アビドス向け支援物資」
『わかりました!』
スネークにしか聞こえない声が響くと、何もない教室に突然ワームホールが出現する。
驚く声が響くと、そのワームホールからパッキングされた数々の物資が出現し、教室を埋め尽くした。今のアビドスには物足りないかもしれないが、本来は五人だけの予定だったからそこは仕方がない。
「ほんとに先生だった……」
シロコが呟く。スネークは、これで信じて貰えたか、と尋ねれば彼女は頷いた。
「み、みなさん! 物資の引き受けと保管をお願いします!」
アヤネが元ヘルメット団達に命じれば、彼女達は勢いよく返事をして物資へと取り付く。まるで蜜に群がる蟻のようだな、とスネークは心の中で呟いた。
「おお〜。これでこの子達も当分保ちそうだよ〜。ありがとね先生」
「構わない。それでホシノ、少し聞きたいことがあるんだが」
首を傾げるホシノ達に、スネークは言う。
「エイハブ先生、ねぇ」
砂で汚れた背広の内ポケットから、タバコ代わりの板ガムを取り出すとスネークは呟いた。
夜になり、ホシノを含めた生徒達は皆それぞれの帰路につく。元ヘルメット団の団員達は下の階で寝ているが。
屋上で、星が煌めく夜空を眺めながら考える。
『連邦生徒会のデータベースを検索しても、エイハブという名前は存在しなかった。念の為、ブラックマーケット関連の裏情報も当たってみたけど全然ダメ。そもそも、君以外の人間の男性がいるという話もない』
耳小骨をナノマシンが揺らし、親友の声が響く。そりゃそうだ、ここにいる男性というのは機械か、あるいは知能を持った動物だけなのだから。エイハブという正体不明の先生とやらも、もしかするとその類なのかもしれない。
「だがそれなら、エイハブは何を目的にここに来た? 言っちゃ悪いが、ここはお世辞にも学校とは言えん」
『確かに……ここを乗っ取るだけなら、もっと簡単にできるはずだ。それに、乗っ取ったところでメリットがない』
「……オタコン、この端末、渡して良いと思うか?」
ポケットから、古びた端末を取り出す。古びたといっても、オタコン曰く技術的にはかなり高度なものらしい。それにキヴォトス由来でもないのだとか。
『どうだろう……まずは会ってみて、君が決めるしかないだろうね』
思わずスネークはため息を漏らす。困ったものだ。アビドスの問題も支援物資だけではない。抱えてしまっている多額の借金もまた、解決しなければならない問題だ。加えてエイハブと名乗る正体不明の先生。
それに、ここに融資したカイザーローンのこともある。
「……誰か来るようだ」
不意に、屋上への扉が開く。
隠れてしまうのは癖だろう。年老いてようやく抜けたと思った癖も、若返ると再発してしまうものだ。
エアコンの室外機に隠れると、じっとやって来る誰かを待つ。もう時間は深夜帯だ。
重量のある足音。ガチャリと金属音がして、扉が開く。扉と何かの金属音が擦れた音。そして現れたのは、白髪混じりの白人男性。今のスネークよりも歳は上だろうか。
身長はスネークよりも数センチだけ高い。何よりも、星明かりだけでも分かるくらいに目立つ左腕に注目が行く。
『あれは……義手?』
ナノマシンを通し、オタコンが呟く。その男の左腕は、義手だった。真っ赤な義手。まるで燃えるように赤い、そんな印象があった。
初めて彼を見たはずなのに、不思議とその義手には見覚えがある気がした。だがそれがどこで見たものなのか、思い出せない。かなり遠い記憶だった気がする。
「あれが、エイハブ……」
直感で、その人物がエイハブであることを理解する。
死にかけのアビドスを立て直し、ヘルメット団すらも仲間に引き入れる傑物。
エイハブと思われる男は、懐から何かを取り出すと咥える。電子タバコだ。途端にスネークもニコチンが恋しくなった。こっちが吸えないというのに、あのエイハブという男は絵になるくらい電子タバコが似合っている。逆恨みにも似た、ニコチンの怒りが自然と出てきた。
「いつまでそうしてるつもりだ」
不意に、エイハブがそう言った。
その声に、スネークもオタコンも、そしてアロナも驚いた。今の声はまるで、スネークそのものだ。もしや彼が知らないだけで、恐るべき子供達計画の生き残りが実は居て、こっちの世界に来たのではないか。そんな錯覚すらも持ってしまった。
スネークは仕方なく、立ち上がってエイハブの数メートル手前まで近寄る。だがエイハブは、そのまま電子タバコから出る水蒸気を吹かしたままだ。
「あんたが、エイハブか」
スネークが尋ねる。するとエイハブは電子タバコを背広の内ポケットにしまって、空を見上げてから口を開いた。
「良い星だ」
「星?」
ああ、とエイハブは言った。スネークもオタコンも、その意味がまるでわからなかった。
「こうなるまで、星がこんなに綺麗なものだなんて思わなかった」
「何を……」
「デイヴィッド。お前は、きっと綺麗な星を、あの世界でも見ていたんだろう」
銃を抜こうか、心底迷った。自分の本名は、前の世界であるならば最高グレードの機密事項だった。
なにせ、自分の名前は愛国者の創始者と同じなのだから。どういう思惑があってその名を付けたのかは、もう分からない。けれど幾人かの育ての親と親友以外に、この名を知る者はいない。
「……あんたも向こうの世界から?」
エイハブはそこでようやく、スネークを見た。
まるで、親が子を見るような、そんな目だった。けれど瞳はしっかりと、戦士のものだ。
どこかでこの目を見たことがある。スネークにはそんな確信があった。
「どうして俺の名を?」
「そりゃお前……ニュース見てないのか?」
「ああ……」
そういえば、そうだった。スネークの着任以来、連日のようにSNSでもニュースでも、彼の事を報道していた。あまりにも仕事が忙し過ぎてニュースをチェックしている暇などなかったのだ。
「立ち話もなんだ。諸々含めて下で話す」
それだけ言うと、エイハブは元来た道を引き返す。
だが素直については行かず、一先ず相棒と通信することにした。
「オタコン。奴はまるで俺が来ることを知っていたみたいだ。救援要請を出していたにしても、察しが良すぎる」
『うん……きっとホシノ達じゃないかな。帰った後に、エイハブと連絡を取って君が来たことを伝えたに違いない』
ため息が出た。嫌われたもんだ。
『何にせよ、ここからが正念場だ。エイハブと話して、彼のことを探るんだ。いいね?』
「ああ、わかった」
俺が奴に、最初に会ったのはコロンビアだった。72年のことだ。
国を出て、右も左も分からない俺は革命勢力の指導教官という立場だった。
今考えてみれば、酷いものだ。口八丁だけでどうにかしていたあの頃は、実戦というものがあんなにも過酷なものだとは知らなかったのだ。
それでも俺は、なんとか持ち前のトーク力でどうにかしていた。だがそれも、あの男が率いる政府軍の部隊とやり合うまでの話だ。
あの男に負け、政府軍の捕虜収容所の医療ベッドで悔しさを噛み締めていると、奴は時折やって来て俺の状態を見てくれた。医者だったらしい。背中にM16を背負ってなけりゃ、物腰も柔らかくて気の良い医者くらいにしか見えなかった。
その後、俺はあの男に敗北を認めて共にビジネスを起こした。PMCの先駆けだった。
あの頃は、毎日が楽しかった。辛いと思える日々も、仲間とあの男、そして実はあの男の専属のメディックだった奴がいれば乗り越えることができた。
良い時代だった。まだ、世界は疑心と核に怯えている時代だった。けれどそんな中でしか、俺たちは自分の居場所を見つけることができなかった。
そして、そんな楽しい日々は呆気なく崩れ去った。
俺たちの家は崩れ去り、信じていたあの男も、そして奴も、消えてしまった。
今にして思えば、あの科学者も己の欲求を利用されていただけなのかもしれない。けど若かったあの頃は、築き上げてきたものがすべて海の藻屑となり、そのやり場のない怒りを全て奴らに向けてしまっていた。
だからかもしれない。だから、あの男は。ボスは、俺を捨てたのだ。
それから9年、俺は泥を啜った。
血で血を洗い、仲間の死体を踏み越えて、金と人を集めた。ボスに新しく家を作るために。
腕と足を失くしながら、その幻肢痛に耐えながら。
だが、帰ってきたボスは、俺の求めていたボスじゃなかった。
本物のビッグボスを生かすために造られた影武者。それはあの日、ベッドの上で俺を介抱してくれた奴の成れの果てだった。
最初こそ、それすらも利用してやろうと思った。
俺の思うまま、操り、この事業を拡大してサイファーを抹殺してやるのだと。自分達が時代の勝者になるのだと。
俺は、どこまで行っても愚かだった。報復心と野心に囚われ、本当に大切なものを失っていた。
きっと、奴は。それも分かっていたんだろう。
最初こそ、奴はビッグボスであるために俺の言いなりとなった。けれど少ししてから、奴は俺の指示に意見するようになった。
クワイエットと呼ばれた女狙撃手を殺さずに連れ帰って来たくらいからか。奴は、まるで本物のボスのように俺や山猫に対して指針を示すようになった。
いつの間にか、俺は奴にあの男の影を見るようになった。
声帯虫が変異した時。
奴は、その手で感染した部下達を殺した。
俺は自分の無力さを思い知った。きっとそれは、奴も同じだったはずだ。
仲間の灰でダイアモンドを作れ。それを俺たちは抱いて戦場へ行く。
あの時。あの瞬間。俺は、奴が本物のビッグボスになったんだと確信した。敬意を抱いた。影武者なんかじゃない、奴こそが、今は本物のビッグボスなんだと俺は思った。
それから数年して、俺は本物のビッグボスに対する報復心を捨て切れずダイアモンド・ドッグズを去ってしまったが。
あんたは、俺を恨んでいただろうか。
俺が育てた
俺はあんたが憎かったわけじゃない。
無力感。憎しみじゃない、あんたをどうにもできなかった無力感が、俺の中にはあった。
本物のビッグボスを討った後も、俺は抜け殻だった。その最期も呆気ないものだった。
あんた達を失ってしまった、身勝手な幻肢痛がずっと心にあったのだ。
もう一度、あんたと話してみたかった。寡黙で、けれど誰よりも仲間を想っていたあんたと。俺にはもう、そんな権利はないだろうが。
だからこれは、妄言だ。老兵の、戯言に過ぎないのだ。
スネークはタバコ代わりのガムを噛みながら、こちらを睨みつけてくるセリカの視線を受け流した。
次の日、アビドス高等学校。一先ずは校内の全員に紹介を終えた彼だったが、その心情は優れない。一言会話を交わしただけで、全員が彼を歓迎していないことがわかった。唯一、シロコだけだろう。多少なりとも興味を持って話してくれるのは。
エイハブが仲介してくれなければ話すことすらできない生徒もいた。そのほとんどは、大人に強い報復心を持つ元ヘルメット団であったが。
特にあの、セリカという吊り目の猫みたいな少女は真っ向からスネークを否定している。どうやら部外者がアビドスの問題に口を挟むことが嫌らしいのだ。
帰属意識、仲間意識。故に彼女は、新生のアビドスも快く想ってないそうで。それはエイハブに対しても同じだった。エイハブは何も気にしてなさそうな様子で、あからさまに無視をするセリカにも挨拶をしていた。
ふと、スネークは昨日の夜にエイハブとした会話を思い出す。彼はその中で、自らを傭兵だと言っていた。そして元の世界では、とうに死んでいることも。
ちらりと銃を分解し清掃しているエイハブに目をやる。その横ではシロコがまるで飼い犬のようにじっと彼の作業を眺めていた。
聞き出したエイハブの目的は、単に彼女達の助けになりたいだけ。だがそれを信用できるほど、スネークも善人ではない。
午後になって、廃校対策委員会と先生二人で会議を開く。内容はやはり、借金の返済に関してだ。
「昨日のヘルメット団鎮圧による利益は二千万円、そのうち今月分の返済には千五百万円をあてようと考えてます」
「でもでも〜、今日と明日は休養って言っても、その後も鎮圧はするんでしょ〜? もっと返済にあててもいいんじゃないかな〜?」
アヤネの言葉にホシノが質問する。それに答えたのはエイハブだった。
「
「あ〜、確かにねぇ。デイヴィッド先生、どうにかならない?」
不意に振られた話題に、スネークはガムを噛むことをやめて答える。
「え? ああ、そうだな。今連邦生徒会の方に掛け合ってる。すぐにとは行かないが、近いうちには復学が認められて居住場所や手当ても出るはずだ」
脳裏で頭を押さえるリンの姿が過ぎる。朝一に電話をして事情を説明してみれば、大きなため息をつかれてしまった。
「これならあと数年で借金も返せる……銀行強盗もすれば尚更早く」
「シロコちゃん……それはもう犯罪だよ」
なかなか過激な事を言うシロコにホシノはツッコミを入れた。その時だった。
「鎮圧して物を売り払うのは犯罪じゃないってわけ?」
満を持してセリカが言葉を放つ。
「私は認めない! ぽっと出の先生にいいように唆されて、挙句また変な先生まで増えて!」
「変……」
スネークは傷付いた。きっと年老いた
傷付いたスネークを他所に、セリカはあーでもないこうでもないと言って飛び出していってしまう。認めない、と一言添えて。それはまるで、キャンベルが自分の父親だと知ってしまった後のメリルみたいでもあった。
「相変わらずツンデレだね〜セリカちゃんは」
呑気に言っているホシノを見て、エイハブは微笑んだ。
「そういえば、セリカって今みたいに早く帰ったりするけど……どこに行ってるんだろう」
「今のは帰ったのか?」
どう考えてもヒステリックになって飛び出していっただけのように見えたが。
「言われてみれば、モモトークの返信も遅いですね」
アヤネが思い出したように言った。
モモトーク。この世界で言う、チャットのようなものだ。メールに近いが、もっとやり取りが容易なのだ。
そういえば仕事の手伝いを任せたままのユウカから鬼のようにモモトークの通知が来ていたことを思い出して、スネークはそっとその記憶に封をした。
「年頃の子だ、男でも作ってるんじゃないか?」
冗談めいてスネークが言えば、部屋内の全員から冷たい視線を受ける。冗談だ、と呟けばまた会話に戻った。
「じゃあみなさん! この後セリカちゃんの後をつけてみるのはどうですか?」
突然とんでもない事を言い出すノノミ。面白そうだと思ったホシノが賛成と一言言えば、すぐに行動することになった。