ちなみに今回はデュエルはしません。(書けませんでした)
海の真ん中の島に作られたデュエルアカデミア。これからここでの三年間生活が始まる。
「見えてきたな」
零士はゆったりと揺れる船の上で、景色を楽しみながら椅子に座り寛いでいる。自身の黄色い制服を眺めて、
(まぁ、ブルーへは中等部からの成績優秀者やエリート達がなるのが大半だからな。レッドにならなかっただけマシか。)
実技ではワンターンキルを披露し、見たことのないモンスターを使っていたためのそれなりに目立ってはいたが筆記の試験は42番。約100名近くの受験者の中で半分より少し上の成績なのだから致し方のないとこであろう。それよりも制服の下にあるホルスターに収められている拳銃型のデュエルディスク。この時代にはないはずのものがわたされた。と言っても学園側からではなく、親が
(母さん、今もどこかで遺跡調査や探検で飛び回ってんのかな)
そんなことを思い。試験が終わり合格の通達が届き出発の前日のことを思い出す。
デュエルアカデミアの編入試験が終わり、つい先日合格の通知が届き零士はアカデミア入学まで家でゆっくりしてきた。
デッキ調整を兼ねて机にデッキを広げる。零士の愛用しているインフェルニティ 、その中の4枚のカードを手に取る。
【インフェルニティ・ヘル・デーモン】
【インフェルニティ・デス・ドラゴン】
【煉獄龍 オーガ・ドラグーン】
【ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン】
元々、この4枚はシンクロモンスターとして登場していたカードであるがなぜか融合モンスターとして変わっている。融合内容も融合を必要としないものなのはいいとして、効果の内容はほぼ変わってない。他の2枚もオマケはついてるが、1番の問題は。
そう思い手に取っていた4枚のカードのうち1枚を見る。
【ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン】
星8 闇属性 ドラゴン族 ATK3000 DEF2500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分の墓地に存在する全ての「インフェルニティ」と名のついたモンスターと同じ効果を得る。
フィールド上に存在するこのカードが破壊された場合、自分のデッキからカード1枚を選択して手札に加える。
・・・・・・なんで、こいつだけ
手に取っていたカードを置き、並べたデッキの内容を調整する。さまざまなカードを入れたり抜いたりし、1人で回してみたりとあっという間に時間がすぎていた。
ふと、時計を見ると18時を過ぎていた。どうりで腹も減るはずだ。昼間からぶっ続けで調整していたのだから。広げたカードを片付けて自分の部屋を出る。零士の親は父親が
階段を降りながら何を作ろうかと考えていると、ふといい匂いが鼻腔をくすぐる。見れば台所の電気が付いていた。扉を開け中を窺うと母親が夕食を作っていた。
「母さん、帰って来れたのか」
零士は母親に声をかける。鍋をかき混ぜながら顔だけをこちらへ向ける。
「えぇ、息子がアカデミア合格したんだからお祝いしないと、もう少しで出来上がるから出来上がった料理をテーブルまで運んでくれる」
「わかった。それより父さんは?」
零士はサラダや味噌汁を運びながら、母親に話す。
「父さんは仕事が忙しくて帰って来れないらしい。電話越しでもわかるくらい落ち込んでいたわ」
それを聞き思わず笑ってしまう。父親は仕事の関係で帰って来ないのはざらにある。帰ってきても深夜だったりと、会うことが少ない。しかし、家族を大切にしてないわけでもない。誕生日やクリスマスなどの日には、最新式のデュエルディスクやレアカードなどを零士の部屋の前に置いていたりしてくれている。たまにある休日などでよく一緒に出かけたり、デュエルの相手をしてくれたものだ。まぁ、父親は開発者としては優秀だがデュエルの腕はからっきしなのである。
「さぁ、できたわ。母さん特製カレーしっかりと食べて明日からのアカデミアの生活に備えなさい」
出来上がったカレーを持ってテーブルに着く。お互いに合掌し食べ始める。
母さんのカレーはやはり美味しい。慣れ親しんだ味ととでも言うのだろうか。そんなことを考えながら食べる。
零士は育ち盛りというものあり、あっという間に料理が無くなっていく。食べ終わり食器などを母親と一緒に洗っていると。
「そうそう、父さんから合格祝いでプレゼントがあるわよ」
そういうとエプロンで手を拭きながらその場を後にした。零士はそのまま残りの洗い物を洗う。
丁度、全て洗い終えたあたりで台所の扉がいきよいよく開かれる。そこにはカウボーイ風の衣装を着た母親がスーツケースを持って現れた。
「わざわざ、仕事着に着替えてまでなにしてんの?」
「そう、冷たい目で見ないの。母さん泣くよ、せっかく雰囲気出ると思ったのに」
いきなり母親が仕事着とはいえ、コスプレみたいな格好して現れたら困惑するだろ。
「で?わざわざ、着替えてまで持ってきたそれは?」
イタズラをする子供のように笑い、持ってたケースを開き零士に見せる。中に入っていたのは拳銃型のデュエルディスクだった。しかも2個。
(マジか作れんの?いやそれよりもなんでこれが)
そう零士が驚いていると母親が、
「父さんが合格祝いの品を新型のデュエルディスクにしようって話を聞いたから無理言ってこの形にしてもらった」
と言いう母親に対して零士は思わず顔を手で覆い笑ってしまう。母さんは仕事で世界を飛び回っているが、この世界だと揉め事や現地の交流にデュエルが行うことが多い。そのため従来のデュエルディスクだと嵩張るので、小型化出来ないかと父親に相談することが多々あった。当時は技術的に無理だと思っていたがまさか父親がやってのけるとは。なぜ、拳銃型かというと。
「どう?似合うでしょ」
そう言い母親は腰につけていたホルスターに拳銃型のデュエルディスクを納める。
十中八九、母親の仕事着に合うように作られたのだろう。
くすくすと笑いながら残ったデュエルディスクを受け取る。手に取りそのまま左手首に近づけると変形し、デュエルディスクが使用可能状態になる。
おぉー、と感心しながら腕を振ったり、デッキをセットしたりと使用感を確認していると。しれっと母親もデュエルディスクをセットしていて構えている。
「せっかくだし庭に出てやってみましょ。またしばらく仕事で会うことが少なってしまうし。試作品だから、異常があれば報告してほしいって言われてるの」
腹も膨れたし調整したデッキの試運転がてら、やるか。母親と共に庭に立ち。デュエルを開始する。
「かー!負けた負けた、相変わらず容赦ないね全く」
数回デュエルを繰り返し、零士は全戦全勝。
「そりゃ、母さんのデッキは勝つっていうより相手や周りの人を楽しませるデッキだからな」
そう母さんのデッキはいわゆる。博打バーンビートデッキなのだ。途中のデュエルで『ダイスポット』が出て、6000バーンで自爆した時は笑い崩れたけど。
展開したデュエルディスクをお互いにしまい。家の中へと戻る。
「あ!そうだ、忘れないうちに渡しておくわ。母さんからの合格祝いはこれね。以前、遺跡調査で見つけたの、凄い強そうなカードだから」
そうゆうと懐のポケットからポチ袋を取り出して零士に渡す。渡した後、腕時計を確認すると慌てて出て行った。
「ごめん、もう出発しないと。アカデミア生活頑張りなさいよ!」
まったく慌ただしい人だなと。笑いながら出ていく母親を見送る。見送った後、明日へ備えて最終調整をしようと部屋に戻り貰ったカードを確認すると驚愕し、ひっくり返ってしまった。
島に上陸し、入学式を終えこれから生活するイエロー寮へ足を運ぶ。
イエロー寮へ到着すると、新入生歓迎の垂れ幕がかかっていた。寮自体、それなりに立派な作りをしており、内装も趣がある作りであった。早速、自分の部屋に向かい、持ってきた荷物を置き荷解きを済ませる。
歓迎会が始まるまで時間がある。このまま部屋でだらだらしようかと思ったが、これからここで生活が始まるのだからと各施設を回ろうと考え行動に移す。授業を受ける教室、教師のいる職員室、購買部に他諸々の施設を見て周り、
(あらかた、施設は見て周ったな。最後に最新設備のデュエルフィールドでも見にいくか、見て戻る頃には丁度いい時間になるだろ)
デュエルフィールドのある場所へ進んでいき、もう少しで着こうとした時。曲がり角の先が何やら騒がしい。
「ここはオシリスレッドの様な落ちこぼれが来る場所ではない!」
ブルーの生徒の罵声が飛ぶ。周りにはもう1人のブルーの生徒とオシリスレッドの制服を着た2人、遊城十代と丸藤翔だ。ブルーの生徒の声に。
うるせぇなと思わず零士は愚痴を漏らす。その声が聞こえたのか姿が見えたからかはわからないが、ブルーの生徒に気づかれる。
「誰だ!お前は、・・・・・・ってお前は!万丈目さん、例のやつです」
零士を見てブルーの生徒は気づく。十代は零士を見てポカンとしていたが、横で翔が袖を引っ張り耳打ちする。翔から話を聞いた十代は目を輝かせた。
客席から見下ろす様にこちらを見ていた万丈目がこちらに話しかける。
「ふん、貴様がれ「なぁ、見たことないモンスターを使ってたんだって、今から俺とデュエルやろうぜ。俺、遊城十代っていうんだ。なぁいいだろ」
グイグイとデュエルをせがんで来る十代、その横では翔が十代を宥めている。
「お前たち!万丈目さんが話しかけているんだから遮るな!」
ブルーの生徒が怒るが十代は、気にせずデュエルをせがんでくる。
耐えかねたブルーの生徒が再び怒鳴ろうとした時。
「be quiet!騒ぐな、そこの2人はお前達より強い、手を抜いていたとはいえあのクロノス教諭を倒した奴だ。そして、そっちは試験用のデッキとはいえワンターンキルをやってみせた奴。まぁ、まぐれだろうがな」
その挑発に、実力さと十代は答える。お互いに今から1試合かまそうとしていた。
「どうでもいいけどそろそろ歓迎会の時間だろう。遅れるぞ」
そう言い残し零士はデュエルフィールドから出ていく。十代達も急いで寮へ戻ろうと駆け足で走っていく。後ろでブルーの生徒が何か言っていたがまぁいいだろう。
零士も自分の寮に戻ろうとした時、声をかけられた。振り返ればブルーの女子生徒の様だ。あぁ、そっか。本来なら彼女が声をかけ解散という流れだったな。
「ありがとう、声をかけようとしていたけどいらなかったみたいね。万丈目達のこと気にしないでいいからね」
「別に気にしてない、心遣い傷みいるよ」
それだけいいその場を去ろうとしたら、
「あ!待って名前聞いてなかった。私は天上院明日香。あなたは?」
「黒薙零士、これから3年間よろしく」
手をひらひら振り、イエロー寮に向かい足を進める。
イエロー寮へ着いたら丁度歓迎会が始まるところだった。寮長の挨拶から始まり、これからの学園生活に対しての激励を飛ばす。最後に乾杯して始まった。
豪華な料理が所狭しと並び、味も申し分ないものばかりだ。目の前の料理を取り口に運び舌鼓を打つ。
うまい料理を味わっていると正面の席から声をかけられる。
「やぁ、入試試験以来だけど覚えているかな?」
「三沢大地だっけ」
「覚えてくれていたかい、いきなりで悪いけど試験会場で話したことは覚えているかい」
なんかあったっけと思ったがデュエルを申し込まれたのを思い出した。
「あぁ、あの約束。問題ないけど、この後は流石に嫌だぞ。日中、施設を見て回って歩き疲れたし、やるなら明日以降にしてくれ」
「そうか残念だ。しかし入試のデュエルは見事だったが、随分を癖の強いカードを使っているんだな」
おそらく入試の時に使った、『インフェルニティ・アーチャー』のことだろう。確かに知らない人が見たら、デメリットがでかいモンスターだろう。いくら
「確かに癖は強いが慣れればどうってことない」
「はは、凄い自信だな。ますます戦ってみたいよ」
しばらくして三沢は席を外し、これから同じ寮で暮らす仲間達と交流を深めている。
歓迎会は滞りなく終了し零士は部屋に戻り、明日に備えて就寝しようとベットに向かうと。学園から支給されたPDAが鳴る。
どうやら、音声メッセージが入ってきた様だ。PDAを操作してメッセージを見る。
《やぁ、今夜0時にデュエルフィールドに来い。お互いにベストカードを賭けてアンティルールで勝負しようじゃないか、尻尾巻いて逃げてもいいんだぜ》
と万丈目からのメッセージだった。はぁ、とため息をつきPDAを机に置き、ベットへとダイブするから。
「いくわけないだろ」
そう呟き眠りにつく。
その後は原作どうり十代と万丈目のバトルが始まり、決着のつく前にガードマンに見つかりそうになり中断された。
とりあえず2話目が完成しました。次は話的に、十代と明日香の湖の上でのデュエルですが、三沢とのバトルを書く予定です。ちなみに母親から貰ったカードは原作の時間軸を考えたら、一応存在しているカードです。(3枚)と言っても、しばらくは出す予定はないですが。インフェルニティでなぜ、百眼龍?と思うかもしれませんが、これは完全に趣味で出しました。しばらくはエクストラデッキは使用を縛ろうと考えてます