有馬記念を勝利で終えた。高貴な淑女としてトゥインクルシリーズに舞い降りかの皇帝や衝撃に並びうる伝説として駆け抜けた。
 間違いなく私の力。トレーナーさんがいなければ、などということはない。
 彼もまた私でなくとも何か実績を成し、私の敵であれば彼とそのウマ娘はこの女王の前に立ちはだかっただろう。
 故に私たちであれば、この結果は必然だった。
 
 トゥインクルシリーズの主要4レース場全てのGIでの勝利。ドバイでの勝利。およそ欲しいものは全て手に入れられた。
 1つだけ。これだけ鮮烈な輝きを放ったのに、このトレーナーという人間は一切私に靡かない。この心にも、この身体にさえも。
 
 知らない女性と懇ろなあなた。争奪戦に敗北していた。負けは負け。本来であれば私に物言う資格はない。ただ、貴方たちは学生時代からの付き合いというだけ。

『戦わずして負けというのも、あり得ないことですわ』
『? ドンナ。何か言った?』
『ごめんあそばせ。独り言ですわ』

 ――恋焦がれたもの。力をもって、私は全てを手に入れる。
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