目の前にはマフィアの銃撃戦のようなものが繰り広げられている。ブライトはそんな光景に何処か懐かしさを覚え、少々興奮さえも覚えた。
「あいつら、鎮圧すればいいんだよね?」
「え……えぇ。ですが、あの人達は妙に装備が揃っています。ヘイローが無いあなたでは……」
ブライトは腕の装置に何かを囁いた。すると装置からオモチャの銃と複数のスポンジ弾が現れ、ブライトの手に落ちる。すかさずブライトはそれらの弾を装填、暴徒の銃に向けて発砲した。するとそのオモチャからオモチャらしからぬ火薬の音と共にスポンジ弾が放たれる。その弾丸は最も近くにいた戦車に当たると、その戦車の材質がダンボールとなった。その後もブライトは暴徒の装備に弾丸を当てていき、やがて鎮圧が完了した。
「どう? 非殺生鎮圧」
「ど、どういう仕組み!?」
ユウカが叫んだ。全てを科学と数学で解決する彼女の学校理念からすると、科学では説明できない事象に困惑していた。そんなユウカを気にする素振りもなくリンがブライトに話しかける。
「先生、只今この騒ぎを起こした生徒が判明しました。名をワカモ」
「お、脱獄犯」
愉快そうに発言するブライト。それに対し、ハスミ腕の時計を見つめていた。
「その時計、ワープができますよね?」
「そうだけど?」
「なら部室に直接行けばよかったのでは?」
「あぁ……室内は調整難しいからやだ。とにかくあそこまで走ろう」
ブライトの提案と共に、全員走り出す。途中襲撃もかけられたがブライトのスポンジ弾で無力化される。
「到着!」
「『シャーレ』部室の奪還完了。入りましょう」
ブライト達はその白く、多くの窓が張られた建物に入っていった。そして、リンの指示の元、ブライトが建物の地下へと向かっていくと、その地下に狐のお面を被った少女が佇んでいた。
「あら、あららら……」
その少女はブライトを見つめ続け、段々とその狐の耳を赤らめていった。ブライトは察する。
「もしかして……君今」
「失礼しましたー!」
ブライトが声をかけようとしたが、それに被せるように少女は走り去ってしまった。
それから暫くして、階段から足音がして、リンが地下室にやって来た。ブライトは地下室に設置されていたソファに寝転び、やけに寛いでいた。
「お待たせしました…………ここはあなたの家ではありませんよ」
「あぁすまない。あまりにも柔らかそうだったから」
「……そうですか。それはさておき、ここには連邦生徒会長が残したものが保管されています」
「あぁ、これ?」
ブライトは白衣の懐からタブレット端末を取り出した。
「凄い綺麗だったしA……仕事用に拝借しようかと思ったんだけど」
「……それは『シッテムの箱』。正体の分からない物です。製造会社もOSも、構造も、動く仕組みの全てが不明」
「赤外線検査はした?」
「ええ。できる検査は全て。それは先生の物で、先生がこれでタワーの制御権を回復させられる筈だと連邦生徒会長は言っていました。私達では起動すらできなかった物ですが……」
ブライトが端末横のボタンを押すと、その端末は問題なく起動した。そして、端末からは無機質にパスワードを求める声が流れてきた。
「パスワード……」
ふと、ブライトの頭に聞き馴染みの無い、聞き覚えのある言葉が浮かび上がってきた。そしてブライトはその言葉を入力することにした。
「……我々は望む七つの嘆きを……我々は覚えているジェリコの古則を 」
端末からブライトを歓迎する音声が流れてくる。そして、いきなり視界にフラッシュが炊かれたかと思えば、いつの間にか見覚えの無い破壊された教室に居た。
会話について
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もう少しブライトの台詞を増やして欲しい
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このまま