「それじゃあ、気を付けてね!」
「お仕事、上手くいきますように!」
「くれぐれも、失敗はしないように。何をされるか分かったもんじゃない」
雑談を終え、ブライト達はアルら便利屋を温かく見送った。話の中で便利屋は裏社会でアウトローな仕事を行っているという情報を本人から聞いたときは「正気か」とブライトは頭の中に浮かべていたが、それを口に出すことはなかった。そして、裏にいた二人の少女が少々気まずそうにしていたことも。
柴関ラーメンから学校に戻り、少しの時間雑談と会議を行っていると、敵対存在を検知するシステムに何者かが引っ掛かった。最初はヘルメット団かと思われたが、アヤネによる分析が進むと、敵対存在は日雇いの傭兵であることが判明した。
「傭兵かあ。結構高いはずだけど」
「そういうのって民事で雇えるんだ……ま、取り敢えずちゃっちゃかと倒しちゃいましょ」
ブライトの一声を皮切りに、各々は武器を構え、アヤネがサポートドローンの準備や通信用ネットワークを接続する。ブライトもブライトで、今回はなんとなく1727-jp……要するに普通の拳銃を手に持ち出撃した。
外に出ると、早速校門から遠方に敵対集団が見えた。先頭には舞台を引き連れているような、赤いコートを羽織った、手にスナイパーライフルがある丁度柴関ラーメンで雑談していそうな少女がいた。
「誰かと思えばあんたたちだったのね! ラーメンも無料で特盛にしてあげたのに、この恩知らず!」
「あははは、その件はありがと。それはそれ、これはこれ。こっちも仕事でさ」
「公私を分けている点は素晴らしい。まあ、襲撃が仕事となりゃ話は変わるがね」
ブライトは開幕一発目の鉛玉を一人の傭兵の頭に撃ち込む。それを機に他のメンバー達も銃撃を始め、着々と相手の兵を潰していく。所詮は日雇いの傭兵、普段から訓練を積んでいる者や本場の現場で働く者には敵わずあっさりと負けていく。一方、便利屋達は狙撃や爆発、恐怖等で応戦し、アビドスブライトは主にそちらからの銃弾に苦しめられていた。
そんな激戦泥沼の最中、学校のチャイムが鳴った途端、傭兵は銃撃を止め帰っていく。それをアルは焦った様子で引き留めようとするが、傭兵は構うことなく帰っていってしまう。
「こりゃヤバイね。まさかこの時間まで決着がつかないなんて……アルちゃん? どうする? 逃げる?」
「あ……うう……」
「敵ながら言うけど……ここは逃げた方が身のためだよ?」
「うっ…………こ、これで終わったと思わないことね! アビドス!」
特撮やアニメなどでよく見かけるような三流悪役のようなセリフにムツキが幸せそうな笑いをあげながら便利屋全員は何処かへと走り去っていく。逃げ足が異様に速く、直ぐに視界からは小さく潰れていってしまった。
「詳しいことは分かりませんが、敵兵力の退勤……いえ、退却を確認」
「もうこの際退勤で良くないか?」
「まあそれも……いえ、ここは退却にしておきます。それはそうと困りましたね……妙な便利屋にまで狙われるとは」
「ナンチャラヘルメット団が報復のために虎の力でも借りたんでしょ」
「……まだ分かりません。とにかくこちらで調査を進めます。では皆さん、一旦帰還してください。お疲れ様でした」
ちょっと今週は少し疲労が溜まってしまったのでここまででご勘弁を
登場SCP
sugoitakaiBILL作
SCP-1727-JP - 宅配されるものは
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1727-jp
2018
CC BY-SA 3.0
会話について
-
もう少しブライトの台詞を増やして欲しい
-
このまま