ワンピースをテンプレで生きる   作:楯樰

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テンプレその九
・ゼフさんの足
・男の理想郷(あるかでぃあ)アマゾン・リリー
・電伝虫


飢え

 世界会議でムカついたから自分の考える最高の王様像を言ってやった。

 

 ……自動変換さん仕事しすぎだと思うの。

 

 あんなこと言ってる途中で過労死したら許さないんだからっ!(つんでれ)

 

 終わってから、やっちまったとか内心色々思いながらビクビクしてたら自分の知る善王の二人から声を掛けられたのには、不意打ち過ぎて驚いたわ。

 

 中々ユニークな人達だったけど、ありゃただの親バカだったな。

 

 どっちも娘自慢でムキになってとっつかみあいの喧嘩始めるんだもん。

 

 最後には酒の席になって、肩組んで「まったく娘っこは最高だぜ」って話になったから良かったけど。

 

 ま、ウチのマリアが一番かわいいと言ってやりましたけどね!

 

 あの二人喧嘩止めてまで笑われたけどね!

 

 ……それにしても、会議で話が出たけど世界政府という名のヤクザどもに天上金という名の上納金を払わなきゃいけないってのは理不尽すぎる。

 

 加えてその金をゴミに使わせるっていうんだから、ホントに碌でもない。

 

 しかも億単位の金額だし。

 

 そんな風に一か所の、世界の秘密を握っている場所に金を集めるから、奴隷制度とか無くならないんだってのに。

 

 でも人間オークションで一番金を落とすのはあのゴミどもで、金を落とさせるのが目的なのはわかる。

 

 天竜人に多くの金をださせようとあの場にはサクラがかなりの数居るのはわかってるけど、……それでも見世物にされ売られる立場を考えたら許せん。

 

 ……よし、辛気臭いこと考えるのはやめだ!

 

 さて、次に起こるのは赫足のゼフと子サンジ。

 

 クック海賊団の旗は覚えてるし、グランドラインから帰るところを追いかければいい。

 

 さ、ドラムに帰ろう。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

「無人島でどうかしたのか、二人とも」

 

 

 

 一年間、グランドラインで俺は無傷だった。

 

 だが自然の力にはどうにも、人間は勝てないらしい。

 

 東の海という最弱の海で、客船を襲っていたところに嵐が起きたのだ。

 

 ――幾らグランドラインで猛者と言われようとも自然には勝てない。

 

 そう思い知らされ、食料もなく岩礁で出来たこの無人島で打ちひしがれていたところを俺と共に遭難した同じ夢を持つ生意気なガキは、青い髪の黄金に輝く鎧を着た男に助けられた。

 

 そして黄金の空を飛ぶ船に乗せられ、街のある近くの島に下ろされたのだ。

 

 助けられた礼にと、小僧には渡さなかった大袋の――食料の入っていない宝の袋を渡そうとしたが断られた。

 

 

 

 ――そうだな。今度、美味い飯でも奢ってくれないか?

 

 

 

 金より食い気。

 

 いや、あの鎧からすると金は腐るほど持っているのかもしれない。

 

 確かに今まで金持ちをたくさん見てきた。

 

 そんな連中から根こそぎ金目の物を盗んできた。

 

 金持ちは嫌いだ。平気で飯を残し、食材に感謝の一言も言やしない。

 

 だが、金持ちだろうアイツを。宝よりも飯を要求する奴を命の恩人を俺は嫌いになれなかった。

 

 あの金持ちに胸張ってご馳走するためにも、喰わずに済んだこの足あらって飯屋を開こう。

 

 

 

 ――だが、その前に、

 

 

 

「おいクソガキ、腹減ってるだろ。この宝で飯を食いに行くぞ」

 

「俺に食糧全部渡してカッコつけやがって……ガリガリじゃねーかぐそじじい゛…ッ!」

 

 ……漢が泣くんじゃねーよ、……ったく。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

「……しまったな」

 

 追いかけると決意しておいて新聞の記事で、東の海を航海していた客船が嵐にあったって知ったっていう。

 

 加えてワポルのまま雷になって飛んで行ってしまったし。

 

 さらにさらにガルダの宿った鎧、「不老の黄金鎧(アムリタ・アヴァターラ)」を着ていたという始末。

 

 ついでにいうと遭難から90日以上経っていたし。

 

 どんだけうっかりしてるん、自分。

 

 子サンジに黄金の鎧着けてた痛い奴って思われたに違いない。

 

 ……ぐすん。

 

 でも落ち込んでもられない。これから一年、今年より多忙になるだろう。

 

 だって名無しの人もだが、名前のある人たちも殺される量が一際多い。

 

 過労死する前に癒されに行こう。

 

 いざゆかん! 我が理想郷! アマゾン・リリー!

 

 

 

「むぅ……!」

 

「……痛いぞ、マリア」

 

 娘がひどいです。

 

 覇気の乗った頭でお腹をぐりぐりしてくるんです。

 

 ……お父さんもお母さん欲しいのよ? ひとつなぎの大秘宝(おっぱい)手に入れたいんよ?

 

 でも一つのおっぱいに囚われたくないわけで。

 

 ゴルゴン三姉妹の形大きさ共に素晴らしいおっぱいだけに囚われたくは無いわけで。

 

 お前の友達でお姉ちゃんなマーガレットちゃんは、ちょっと手を出しにくいけど。

 

 光源氏計画とは言わないけど、将来有望な子はマークしてる。

 

 おっきくなったら一触りでいいから触らせてほしいね。

 

 ……というか武装色の覇気、いつの間にか纏えてたのねマリア。

 

 …………そんなわけないよね。

 

「ハンコック、ソニア」

 

「「……(ふい)」」

 

 覇気が使えるようになった犯人はあの二人か。

 

「疚しい事が無いならこっちを見ろ、お前たち」

 

「「……っっ!!」」

 

 顔を赤くさせてイヤンイヤンすんじゃないよ!

 

 あぁ! 胸の形が変わってて眼福だけどっ…!

 

「むぅうう!」

 

「どうしてそんなに怒ってるんだ。……話してくれないか?」

 

 ぷくって柔らかそうな頬っぺたを膨らませて、激おこですかマリアさん。それとも激おこぷんぷん丸ですか。

 

 突っつきたいくらい可愛いけど、なんかお父さん悲しい。

 

 ……多分、起こってる理由はアレだと思うけど。

 

「だってお父さん来てくれなかったんだもん! マリーお母さんも、すぐに来るすぐに来るって嘘ばっかりだったし! この島に来てくれたと思ったら他の人たち話してて来てくれないし!」

 

「……マリア、それはすまなかった。今度二人で遊びに行こうな、それで許してくれ。……だが、私がすぐにマリアの所に来なかったってわかったんだ」

 

「えへへ……んっとね、ハンコックとソニアお姉ちゃんに教わったハキ? で!」

 

「……お前たち、やはり見聞色の覇気まで」

 

「だって、マリアが妾には懐いてくれぬし……」

 

「マリーだけお母さんって言われてずるいなーって……ごめんなさい」

 

 まぁ、うん。惚れられてるなぁ、とは思ってたけど。

 

 まさか覇気の習得でご機嫌を取ろうとするなんて。

 

 マリアが可愛いから許すけど。

 

「はぁ……そういえばマリーは何処へ行った? 日帰りでこれから遊びにでも行こうと思うのだが」

 

「……それがずっと自分の部屋の隅で膝を抱えてて」

 

「……気づかなかんだのか?」

 

「……本当だ。何があった」

 

「……ちゃんこ鍋が食べれなくて、……禁断症状かなぁ」

 

「……なるほど。なら皆でちゃんこ鍋を食べるか」

 

 

 

「ちゃんこちゃんこちゃんこちゃんこ……でもエネルが豚になるって…! 豚は嫌豚は嫌豚は嫌ぁ…ッ!」

 

 

 

 この後五人でちゃんこを食べた。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

「電伝虫を持って行ってはくれんか? これから忙しいと言ってたであろう? 声を聴くだけでも良い、妾は……」

 

「あ、あぁ勿論……うむ? ――嗚呼、そうだ! 電伝虫、電伝虫があった!」

 

「な、なんじゃ、一体……急に叫ぶものではないぞ! ……びっくりした」

 

「ハンコック! 映像電伝虫を親と子を六つ程揃えてくれないか!?」

 

「それは、構わんが……」

 

「頼んだぞ、ハンコック!」

 

「う、うむ……はっ! まさかこれが――!」

 

 電伝虫は電伝虫同士で念波という電波を発してる。

 

 それはこの青い星の反対側に行ったとしても届くのだ。

 

「――つまりマリーではなく、妾と夫婦になりたいと申すのじゃな! マリア、妾が今日から母に――」

 

「ハンコックはいやぁ!」

 

「( ;A;)」

 

 全力でマリアに拒絶されてその場に崩れ落ちてしまったハンコック、哀れ。

 

 でもこんなに拒絶されるなんて、お前一体マリアに何したんよ。

 

「……急に何を言っているんだ、ハンコック。まだまだ先の話をするな。……あとマリア。お前は言い過ぎだ」

 

「……ごめんなさい」

 

「(*´ω`*)」

 

 ……嬉しいからって、そんな顔しても流行らないし流行らせないからな。

 

 普段しないような顔だからギャップで可愛いけどッ!

 

 

 

「成功だな。……これで移動範囲が増えた」

 

 まさかと思って試してみたら出来るもんだね、うん。

 

 やってみないことにはわからないってことだ。

 

 電伝虫での会話にはタイムラグが存在せず、電伝虫の発している電波は世界中に届くという事。

 

 つまり電波に乗ればガルダの翼で移動、雷になって移動するよりも圧倒的に目的地への到達時間は短いということだ。

 

 速さ的には瞬間移動に近いんじゃないだろうか。

 

 乗っかる電波が映像電伝虫のものであれば、向こうの状況を予め知って移動することが出来る。

 

 そして公衆電伝虫の発する電波の周波数に合わせれば危険な状態へ陥った時、緊急の脱出手段にもなる。

 

 何故気づかなかったし。

 

 電伝虫が電波出してたのは知ってたのに。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

 コノミ諸島、シモツキ村の道場倉庫、魚人島とウォーターセブンのよく見えるところにバクバクの実でカモフラージュさせた映像電伝虫の子を置いた。

 

 リク王にはワポルの姿で市販の電伝虫と一緒に直接渡し、ついでにコブラ王にも市販の電伝虫を渡した。

 

 映像電伝虫の親とリク王とコブラ王との電伝虫は自分がバクバクで食べて、持ち運びが便利に。

 

 

 

 よっしゃぁ! 数多のイベントたちよ、どっからでもかかってこいやァーッ!

 

 ……と、さっそく美少女が自宅倉庫の階段から足を踏み外してしまったようだから助けてくるぜ!

 

 

 




>>しょっぱなから足を落とす愚行……し……し……しませんでした。(コリャイッポントラレタゼ!
>>ただしアットホーム。
>>ワープ機能搭載(電気系ロギアの悪魔の実限定)

「さぁ、今日ご紹介する商品はこちら! ゴロゴロの実! ロギア系で最強とも噂されるこちらを何と! 今ならお値段お手頃の1980000000ベリーでお買い求めいただけます!」
「わーすごーい! でもちょっとものたりないかなー」
「そうでしょう、そうでしょう! ですが、今回! テレビをご覧になっているあなたに! な、なんとたった100ベリープラスしてお支払いいただくだけで、通常電伝虫六匹に加え、オプションのFAX電伝虫を三匹! それからそれから映像電伝虫を親を二匹、子を20匹! さらにさらに闇マーケットで高額取引がされている、黒と白、金と銀四種の電伝虫をプレゼントさせていただきます!」
「えー本当にいいんですかー!?」
「いいんです! 気になる電話番号はこちら! 0120-AAA-ZZZ! 0120-AAA-ZZZ! 電話番号のお間違えにご注意ください!」

- JOKER NET DOFLA -


と、茶番もほどほどに。
流石に一つも感想を返さないというのは申し訳なかったので、以下気になった(作者によって脚色された)感想返し。多分続きます。


>>AUOのかっこうしたエネルが思い浮かんだw
>>黄金の獣的エネルかっこいいんじゃないかな?


カリスマ溢れるお二方と顔芸がすごいエネルさんとが融合させたのが自動変換=サンです。
中の人=サンは中二病で無心になったり、悟り開いたせいで、
Justice, KAWAII!(英:可愛いは正義!)
Es gibt Gerechtigkeit in OPPAI!(独:正義はおっぱいに有り!)
とか言ってます。
俗にいう「カリスマと中二病が合わさって最強に見える」です。
ネーミングセンスがアレなのもこれのせいです。


>>2億ボルトの電圧で海水全部が電気分解


雷が海に落ちた仮定して、一瞬ですが海水は相当な量電気分解されているそうです。
連続的に雷が落ちている状況になれば勿論その電気分解は継続されるわけで。
最低に近いとはいえ海中で雷の発生が続けば、エネルの周りには酸素と水素が発生し続けることになり、海中の余分な物は重力に従って足元に落ちます。
この圧倒的なまでに超越的御都合理論がうーん、という人にはいい言葉を。

「考えるな! 感じろォッ!」


>>シャンクスを別の意味で食べてもいいんじゃよ? ……ゲフンゲフン(←


それはつまり、エネルさんが阿○さんの如くベンチに座ってツナギを下げればよかった、と?

俺は急に催したので店の裏手にあるトイレへ向かった。
ちらりとみたベンチにいい男が座っていた。
(ウホッ! いい男!)
そして、あろうことかその(エネル)はおもむろに、着ていたツナギを下げてこういった。
「やらないk――(以下検閲により削除)


>>1兆℃ってあーた、海干上がっとるがな!
>>限界分かるって、試してみたん?
>>ゼットンですねわかりますン! ウソップン!


レッドフィールド=サンとかと肩並べてそうな見聞色の達人エネルに隙は無かった(大真面目)


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