・リク王家転覆計画の阻止
「フランキー少年は無事なようだな……」
トムさんを魚人島に送り届けて、海列車に轢かれたフランキー君の無事を確認してドラムに帰還。
円卓の間でドルトンを控えさせ、民たちとブレインストーミングを行って、住民たちの声を見聞色の覇気でもって本心を直接を聞く。
人間というものは欲深く、そして聖書にもあるように怠惰なモノ。
便利な物が増えてくればどんどん怠惰を受容していく。
そして面倒という言葉を使い始める。
過去、機械が生まれて会社が人間の雇用を減らしたのがいい例だ。
それを防ぐために自分は、もう王はモノづくりを行わないと言った。
だがそれでは国民たちは困惑するばかり。
何を求めているかを聞き、求めているソレをどのように実現すればいいかを同じ立場となってアイディアを出し合い、導いてやる。
だが、あくまで導くだけだ。
王様におんぶにだっこだと、いなくなった時に何もできないだろうから。
……幸い、この世界ではベガパンク並みのオーバーテクノロジーである上下水道処理兼ガス生成装置は、バクバクの実でなければ扱えない物質を使って作ってあるため絶対に壊れることは無いし、つなぎ目も作らないように作ったからバラされて複製されることもない。
まぁ、それを心配することは無い。地下深くに埋めてるから。
多種多様なパイプとその他諸々のワポルお手製のモノも、資材があれば努力次第で作れるという設計図を職人たちには渡していて、そのおかげか当初ガス管しか作れなかった職人たちも遮熱パイプを作れるようになってきている。
加えて国民たち自ら試行錯誤し、王の助言抜きで新しい発明品を作り始めている。
いい傾向だ。
……ただ、ちょっと。
ここ数年で医師だけじゃなくて技術者も増えてきてる気がするの。
今行ってるブレインストーミングも、議題は「本当に国名が医療押しでいいのか」ということなの(震え声)
……ベガパンク呼ぼうかな。
そしたら大手を振って技術大国の名も名乗れるし。
現代知識を持っているとはいえ自分の発想にも限界がある。
資金援助をせずとも、彼に望んでる資材を与えればいいわけだし。
でも既に海軍に入ってるのか。
むむむ……。
あ、なんだ。簡単な事だった。
ベガパンクの閃きをトレースするか、かつてのベガパンクの研究所から色々盗んでくればいい(迫真)
……というか、どっちもすればいいよね(ゲス顔)
さて、設計図諸々は手に入れた。あとはベガパンクの頭の良さを……っと。
「……ドレスローザが危ない」
右目の視界が変わり、寝室に置くよう頼んだ映像電伝虫が窓辺に座って不敵に笑う男を映す。
全身の皮膚を
Ξ-Ξ-Ξ-Ξ
クソッ! どういうこった…!
リク王につけた
一体何が起こってやがる…!
……少し早いが、兵士たちに寄生糸を……――あ?
「何もんだ、おめェ……」
いやに輝く羽の生えた鎧を着た男が横に立っていた。
「
――こいつは危険だッ!!
俺の事を知ってやがる…ッ!
「……!!」
「おっと、今何かしたか?」
巻きつけた糸が焼け千切れるだと…?
「てめェ……ロギアか」
「ご名答。ちなみにお前の部下は既に居ない」
「……何だと? ……!!」
アイツらに付けていた糸が今切れやがった…ッ!
待機させてた場所はかなり離れてやがるってのに……どういうこった!
コイツの能力はそこまで遠くを……ッ!!
「クソがッ! ……アイツらをどうした」
「腹の中だ。……あぁ、大丈夫だ、心配するな。死んでは居ない。ただ、こちらの要求に答えられないというなら、このまま消化しても構わんが……」
は、腹の中だあ!?
「……ふざけてんのなら殺すぞ…!」
「ふざけてなどいないがな。……腹心のディアマンテだったか? ……ほら、他にもピーカ、トレーボル。あぁ、それとシュガーにジョーラ、セニョール・ピンクにラオ・G……マッハバイスとデリンジャー、そしてバッファローに……ベビー5は中々の美人だ。将来に期待が持てそうだと思うのだが。それに……ほう、モネもなかなか。……綺麗どころは抑えているのだな?」
!?!?
おい、どういうことだ……おれは夢でも見てんのか。
あいつらの顔が……! この男の身体から生えて…ッ!
しかも、腕に生えたベビー5とモネをこいつはまるで人のように撫でて……ッ!
……いや、落ち着けよドフラミンゴ。そんなわけがねぇだろ…?
「フッフッフッフッフッフ…! どうせ作り物だ……一人芝居だろう? エェ?」
「そうか、なら消化してしまおうか。……ベビー5は将来美人になるだろうに……残念だ。……いや、そうだ。綺麗どころのモネとベビー5だけはとっておこう……少々話を聞いてみるか。目を覚ませ、ベビー5」
「おい、何言って」
「んん……あれ、若様? なんだかちょっといつもと視界が……アレ、なんで眠くなって……」
「眠んじゃねェ! ベビー5!」
喋った。アレはベビー5だった。
確かにあの生首はベビー5で……なにが起こってやがんだ…ッ!
「……ふむ。だが、そうだな。記憶があるというのは厄介だ……。そうだ、ドフラミンゴという主が居たという記憶を消して、新しく人格を作り直してしまおうか」
「!! ――よせッ!!」
「…………作り物といったのはお前じゃないか。偽物なのだろう? 私が肉人形相手に一人芝居しているだけなのだろう?」
だが、嘘を言っているようには見えねェ……!
……なんだ、こいつは! 人を喰らう超人系の能力を持ってるっていうのか!?
熱系のロギアじゃねーのかよ…ッ!
糸も熱で切れちまうんなら、
……コイツの能力は何なんだッ!
「……わかった。要求を聞こうじゃないか、えぇ?」
「ヤハハハハ! 嗚呼、それでいい! 良い判断だ。……私としても、あまり外道なことはしたくなかったのでな? さて、私の要求は一つだ」
――金輪際ドレスローザに近寄るな。
「さぁ、どうする? あぁ、言っておくが今、この者たちの持っている能力を俺は使える……。例えばお前をオモチャに変えてしまっても構わないわけだ」
!?
喰った能力者の能力が使えるってのか…ッ!
だが、そんな能力聞いたことも見たことも……!!
「……わかった。もう、この国には近づかねェ」
だから、ソイツらを…!!
「あぁ、返そう。……だが、私という存在は居てはならないのでな」
――少々今日の記憶を消させてもらおう。
「……あぁ? 俺は一体、……昨日何をしてたか」
目が覚めると船の自室だった。
何かひどい悪夢をみていたような、気がする。
「どうしたんです、若?」
起こしに来てくれたらしいモネの顔を眺めてしまう。
……夢、か。
覚えていないが、モネが出てきていたような…。
「……いや。……それよりもモネ、アイツらを呼んでくれ。これからドレスローザを――」
乗っ取ると。
前々から計画していたソレはこの日を境に言えなくなった。
――金輪際ドレスローザに近寄るな。
……アイツらから訝しまれながらも、無人島を占領し開拓し新たな国を建国するように計画変更した。
だが、あれから何かが違うと。
記憶の無いあの日に何かがあったのでは、と。
このオレが恐れて、自ら記憶に封をしたのでは、と……。
……ドレスローザに近づこうとする度にオレはそう思えてならなかった。
>>人質と脅しという交渉の果てに。
テンプレは作る物(迫真)
最近発覚したことでテンプレートが無いならテンプレを作ればいいじゃない。
なに? 主人公が外道に見えるって?
ヒント:天竜人
半分だけだとこんな穏便になります(白目)
PS.
予約ミスって投稿早まった……orz
次がまだできてないので今日の更新は無いと思われ(スマヌ)