・結婚
――ワポルとエネル、それぞれ自分に近しい者達に自分の正体を告げてから半年がたった。
ベガパンクの書いた設計図と彼の頭の良さを貰ったおかげで、ドラムは技術力が発展。
また、王という役職は消えてワポルは皇帝となり、副王だったドルトンは総理となり。
――医療含む科学技術力が向上したこの国はドラム帝国に名を改めた。
まぁ、やってることは戦後の日本と一緒なんですけどね。
ただ、日本の天皇にあたる皇帝である自分に発言力があるだけで。
あとは大体国民の意思を尊重する民主主義制度の国に近い。
半年の間に何があったかだけど、ケジメを付けた。
まぁ言ってしまえば結婚した。
それに伴い、女ヶ島アマゾン・リリーとドラム帝国が友好関係を結ぶことになったのだけど……伴侶は推して知るべし、というほどでもない。
結婚相手はボアの三姉妹。
ただ、お互い立場があるので別居状態。
継続して自分はドラム、彼女たちはアマゾン・リリーに住んでいる。
結婚する意味なかったんじゃない? と思うが、まぁそこは気持ちの問題。
この結婚で起きた問題といえば、ハンコックが自分の事を母と呼ぶようにマリアに強請して、マリアが癇癪を起したことぐらいかな。
娘の癇癪で冬島だったこの国が一時の間夏島に変わるんだから、凄いよね(白目)
親バカでもちゃんと叱った。うん。……叱れたと思いたい。
まぁ、気候を調節して日本に近い四季を創ることを思いついたんだけど。
そうまでして母と呼ばれないハンコックは泣いてた。
ソニアは……まぁ、姉のポジションが安定してるからって言って呼び方はソニアお姉ちゃんだけど。
安定のマリーはお母さんでした。
……。
三人とも重婚オッケーな雰囲気だったから誰か一人って選べなかったんだ(諦観)
Ξ-Ξ-Ξ-Ξ
今年は世界会議と何があったか……と思ったら、どうやら怪我をしたヒトヒトの実を食べた青っ鼻のトナカイをヤブ医者改め、化学技術開発のヒルルクさんが拾い、Dr.くれはが治したらしい。
そのトニートニー・チョッパーと名付けられたトナカイがヒルルクに連れてこられた。
本物だぁ~と内心喜んでいたら、動物としての本能が働いたのか怖がられ気絶されるという。
……どういうことなの? 動物として自分の中にいるガルダと化け狐を察知でもしたの?
それでも直接話したいがために、気絶した彼を預かり膝の上に乗せて起きるのを待った。
「んん~……おれは、いった……エェエエエエエ!!??」
お、起きた。
「……膝の上での寝心地如何だったかな」
「や、や、止めろ! お、おれを食べてもおいしくないぞ!」
「食べぬよ。そこまで食事に困っているわけではない。……それに私はただの人間だぞ?」
誰がトナカイを好き好んで食べるもんか。
それにチョッパーを食べたらどんな所から刺客が送られてくるかわかったもんじゃないしな(震え声)
え、原作で食べかけてたカバ? アイツは良い奴だったよ……。
「あ、ホントだ……――って怖い怖い怖いぃぃいい!」
「私の中に居るモノだろう? 幻獣種を二つ食べている。動物的本能が働いているのだろうさ。……ほら、見たまえ」
改築され仄かに光るLEDライトのシャンデリアで照らされ、常用し始めた鎧から生える翼が光り輝き、金毛の狐の九尾は絹織物の様に光を反射しながらユラユラと揺れ動く。
「綺麗……」
「そういってくれるとありがたい。恐らく、この世界の誰よりも私は化け物だからな」
自分で言うのもアレだけど神々しいとすら思う。
……まあ、生まれたとき神々が炎神アグニと間違えて崇めた神鳥だからね(遠い目)
九尾も九尾で色香で王様堕落させて傾国させたり、色々と主神がごった煮にされるくらいだもんね()
神々しくなかったらなんなのって話。
「さて、……見惚れるのもそれくらいにしてだ。ヒトの可能性を内包したトナカイ、チョッパー」
「はっ……はい!」
「しばらくはヒルルクと共に生活するがいい。そのうち民たちもお前の存在に慣れるだろう。そしてこの国でやりたいことを見つけてくれ。幸い、技術も医療もこの国はそろっているのでな。医者になるも良し、科学者になるも良し。はたまた両方になっても良し。……この国はお前を歓迎しよう」
「……おれは」
「化け物? 結構。お前より化け物らしい人間は其処らじゅうにいる。むしろ人間こそ、この世界で一番の化け物かもしれないのだが。……暇があれば生命帰還を教えよう。それを使えばより人間らしくなれる。そして良ければ、……偶に娘の相手をしてやってくれないか?」
「……わかった。ありがとう……えっと、名前は」
「ドラム帝国、皇帝ワポルだ。次に会う時を楽しみにしているぞ。トニートニー・チョッパー」
皇帝だという事に今気が付いたらしいチョッパーは呆然とした表情で玉座の間から出ていった。
「――……あの人、いい人だった。……また来いって」
「エッエッエッエ! そりゃあそうさ! あの方は何よりも、誰よりも! 俺たちの事を心配してくれる人だからな!」
「……」
「どうした?」
「おれ、勉強するよ。勉強してヒルルクみたいな化学者にも、くれはみたいな医者にもなりたい……。あの人が言ったんだ! おれには人の可能性が詰まってるって!」
「そいつはすげぇや! あの方がそう言ったならきっとお前は成功するぞ!」
「うん!」
Ξ-Ξ-Ξ-Ξ
同じゾオン系の能力者のドルトンとチョッパーに生命帰還の指導をした後。
三姉妹との結婚に際し、正式な皇女になったマリアが部屋に入ってきた。
「お父さん!」
「どうした、マリア」
「うん! 見て、これ!」
「……雷になれるようになったのか。……すごいな」
「お父さんとお揃い!」
「ああ、そうだな」
「……えへへ」
最近、成長速度が早すぎる(震え声)
この前は光だったしヤミヤミの能力も再現していた。
ゴロゴロの実の能力が泣いてるよ、マリア。
お父さん形無しだよ……。
でも嬉しそうならそれでと頭を撫でてる自分は親馬鹿(確定)
「そうだ。……近くマリージョアで世界会議がなのだが……一緒に行くか? 待っているだけでつまらないと思うが……」
「ううん! 一緒に行く!」
まだまだ子供だ。
だけども、徐々に物が判ってきたため自分の身に何があったのかっていうのを認識し始めた。
実の父ではないということと、自分が置かれている立場……三姉妹の間に子供が出来れば王位継承権は下がるということも幼いながらにしてちゃんとわかっている。
「お父さん……。私なら大丈夫だから。……何時かは向き合わないと」
「……別に私が居ない間、お母さんたちと一緒に居てもいいんだぞ?」
「ううん。……早い方がいいと思うの。だから一緒に行く」
強い子だなぁ……一体誰に似たのか。
きっと死んだ本当の両親だろう。
もしくは母と慕ってるマリーか。
自分は……まぁ、まずないけど。
「とはいえ先の話だ。……今日は特にすることもないのだが、ハンコック達の所へ遊びに行くか?」
「? お父さん、最近何もしてないみたいだけど……?」
うぐぅ。
「…………見聞色で国民の生活を見守っている」
「嘘じゃないだろうけど、他に何もしてないよねお父さん」
じ、ジト目が心のグサグサとくるね(涙目)
民主化して円卓の会議もドルトンに任せてしまっている現在。
新しい便利機械のアイディアを出すこと以外、ほとんどすること無くなってるんよね(白目)
他にやっている事と言えば趣味で、城の地下からマインでクラフターな跳躍1メートルのおっさんよろしく直下堀をして鉱石資源を発掘している程度だし。
この国の最大戦力と言っても襲われなければなんの意味もないし。
……NEOニートみたいになってるから仕事してないと言われても否定できんぞ(震え声)
「はぁ……お父さんのこんな姿知ったらきっとみんな失望するよ?」
「そうだな……。……少し出てくる」
「うん、いってらっしゃい」
兵士の訓練に交じって鈍っていた体を動かしてきた。
こいよ、兵士たち! 全身武装して掛かってこい!
と、鎧と同じ物質で造ったのの様棒・
略奪していく事しか考えてないモーガニアの海賊船が寄港しかけていたので、守備隊に任せず自ら死なない程度に懲らしめ、食糧雑貨を買わせて国へ金を落とさせて。
感覚を取り戻してきたところでエネルの姿にチェンジ。
それから世界会議前のマリージョアに行って奴隷を解放するため、奴隷たちを全員バクバクと一飲みに。
焼き付けられていた、天かける龍の蹄とかいうふざけたモノを消してそれぞれの国へ三日かけて帰した。
首輪はちゃんと持ち主の首に返してあげました(にっこり)
……はぁ。
荒んだ心を嫁たちに癒してもらおう、そうしよう。
>>決められなくてハーレム化
テンプレしてねぇなと最近思う(真顔)
ストックが消えたので明日の更新は夜です。
最大の失敗は海軍で紳士の欠片もない変態になったこと(戒め)
……しなきゃ良かった。
多分これからは思い出したように天竜……ゴミ掃除をすると思います(迫真)