それは4.6〜5.9フィート程の生物だ。人間に擬態している。 作:極道師
あと、オリキャラ同士の会話
「本当に大丈夫かい?」
「はい、ありがとうございました。」
銃撃戦の片付けが進む街中を背景に三人の男女が会話している。
なにやら長身の女性を二人の男女が頻りに心配しているようだ。
まるで一人娘を送り出す両親といった風情だ。
「貴女、ちょっとした撃ち合いであんなに怯えて……」
「一人にしても大丈夫、なんて、とてもじゃないけど思え無いわ!」
「いやー、撃ち合いそのものにも確かにビックリですが……」
「それ以上に、あそこまで些細な理由で銃を持ち出す、なんて」
「私の地元では考えられませんから、思考が止まって動けなくなっちゃったんです。」
「ホントにそれだけなんだ、……です。」
そう朗らかに笑って見せる女性に対して内心、そんなワケ無いわ!と、憤りつつも心配を掛けまいとする健気な姿に思わず感極まる。
声にこそ出さないが、立派になって……!なんて、涙する姿は母が娘に向けるそれだが二人の出会いは今さっきだ。
彼女のよほどの情の深さとその内心を察している幼馴染の男は、心配顔も引っ込んで苦笑している。
このままでは埒があかないな、と男は改めて話を切り出す。
「うん、とても、いや、ちょっと?信じ難いけれども……」
「君は大人のようだし、……多分、きっと」
「これ以上のお節介は失礼だよね……、うーん、でもなぁ、……心配だなぁ。」
「そこは!言い切って!くれよ!?」
「あはは、うん、それは無理な相談だね、さっきまでの君を見る限りは、ね?」
「ぐぬぅ……!!」
図星を突かれ呻く姿は、確かに見た目にそぐわない内面の幼さを表している。
「ああ、そうだ今更だけど、自己紹介がまだだったね。うん。」
「僕は
「あっ!抜け駆けよ!もうっ!」
「アタシのことはタマでイイわ!……コイツのこともマメって呼んでイイのよ?」
「へっ!?あっ、えっと!」
「
「よ、よろしくお願いします……!タマさん、マメさん!」
「むっ、さん付け……、まあ今はイイわ。こんごう、か……、ヨシ!決めたわ!」
「コンちゃん、って呼ぶわ!ヨロシクね!コンちゃん!!」
「うん、よろしく、金剛さん。」
「確かスマホは持って無いんだよね?なら、僕たちの連絡先を教えておくよ。名刺の裏にタマの分を書いたからね。」
「ありがとうございます、マメさん。」
「えっと、直ぐに、っていうのは流石に無理なんです、……けど、……必ず!必ず連絡します!」
「生活が落ち着いてからになるから、何時って言えないけど……」
「その時には今回のお礼もします!」
「コンちゃんっ……!そんなのイイから!……コンちゃんが元気なら、アタシはそれだけで十分よ!」
「何時だって連絡してイイからね……?どんなに小さなことでもイイの……、コンちゃんの声が聴けるならそれが嬉しいんだからね……!」
「うぅ……タマさんママァ……!」
「!?コンちゃんっ!!元気でねっ!ママのトコロに何時でも帰って来てイイから……!」
「あはは、二人とも落ち着こうね?うん。」
「……まあ、そうなると思って住所も書いたけどさ?」
母娘として抱擁を交わす金剛と玉井。
むしろ悪化した状況にもう豆田は笑うしか無かった。
豆田が他に出来ることといえば、すぐ傍の自販機で今も水分を流している二人に飲み物を用意するぐらいだ。
──それからしばらく、ようやく冷静に、正気に戻った様子の金剛。
金剛は羞恥で顔を赤らめつつ、意味を無さない声を出しながら、豆田の微笑みから必死に目を逸らす。
未だグズりしがみつく玉井の背を擦って慰めながら、金剛は意を決して口を開いた。
「あー、そのぅ……タマさん?そろそろ離れませんか…………?」
「ほ、ほら!ま、マメさんも手持ちぶさたですから!ねっ……?」
「もう、ママって呼んでくれないの…………?」
「うぬぅ……」
「それに、アタシとハグも……イヤ?」
「そんなこと!無い!絶対に!絶対にだ!!」
「このまま、ずーっと!タマさんを抱っこして居たいっ!!!」
潤んだ瞳で上目遣いに見上げてくるニャンコな玉井を前に、金剛の理性なぞ濡れた障子紙よりも破れ易かった。
金剛は血涙を流さんばかりの表情で、バラバラの理性をかき集め再び口を開く。
「でもですね、何時までもお二人のデートに割り込んでいるわけにもいきませんし……」
「ただでさえ、先程の騒動でお時間が削られていますよね……?」
「……………………?」
「!?!?で、デートぉっ!?」
「ち、違うからねっ!コ、コイツとはっ、たっ、ただの腐れ縁っ!」
「き、今日だってっ、コイツはただの荷物持ちっ!デートなんかじゃないからねっ!!」
「……そ、そりゃさ、キライなんかじゃ無いわ、コイツの、マメのことっ!」
「小さな頃から今までずっと、ずぅーっと一緒でっ!……これからも、きっと、ずっと一緒で…………」
「そうね、マメがどうしても、って言うなら……、つ、付き合ってあげても、イイわっ……、コ、コイビトにっ!…………だって、キライじゃ、無い、もの、マメのことっ……!」
「だから、コクハクはマメから、あの公園で──」
「もう大人なんだし、コイビトになったら二人で同棲して──」
「結婚は、そうね、直ぐでもイイけど……、やっぱりしばらくはコイビトとして──」
「式は白い教会で──」
「家は──」
「子供は──」
跳ね上がって金剛から離れる玉井。
顔を真っ赤にして言い訳なのか、自白なのかを捲し立てたかと思えば、頬に手を当て、体をくねらせ、なにやらうわごとを呟きながら妄想に浸っていく。
「……あーっとぉ、そのー、余計なこと言いました?私。」
「あはは、いいや、タマのコレは何時ものことさ、うん。」
「こうなったタマは、さっきの金剛さんよりも長く暴走したままかな。」
「ぬぬぅ、……いや、その、ごめんなさい……、タマさんの溢れる母性と可愛さに思わず…………」
「ふふふっ……、タマが誰かを子供認定するのもよく在るんだ。だから、うん、気にしてないよ。」
「…………それにタマのそんな所も可愛いし、僕が好きになった、タマの魅力の一つさ。」
「タマさんの可愛さは留まることを知りませんからね……」
自然と惚気けた豆田に、間を置かず応えた金剛。
顔を見合わせ、どちらともなく笑い合う二人。
玉井と金剛が母娘なら、豆田と金剛は親友だろうか、この日初めて出会う三人は不思議と気が合い、短い交流であっても確かな絆を結んでいた。
「マメさん、……本当に、本当にありがとうございましたっ……!」
「お二人にとっては、些細な、お礼を伝えても困ってしまうぐらいの事だったのかも知れません。」
「……それでも、私にとっては特別な出来事で……、大切なものなんです……」
「だからっ!必ずお礼する!要らないと言っても無駄だっ!」
「無理矢理にでも私の感謝を叩き込むっ!覚悟するんだなっ……!」
外見不相応の無邪気で、挑戦的な或いは悪戯を企む幼子の笑顔。
金剛フニの素顔が、心からの笑顔が見えて、ようやく豆田は安心できた。
今日初めて出会うその子は、今にも泣きそうな雰囲気で呆然と立って居た。
思わず声を掛けると、体が震えるほど怯え始め、銃弾が当たり血が滲むのにも気付かない程に自失する。
こちらに顔を向けても、ここではない何処かを見ているようで豆田と目も合わなかった。
尋常ではないその様子に思わず、強引にでも自分がなんとかせねば、と決めた。
玉井と合流して二人で手を引くようになる頃、やっと震えも収まり、こちらを見るようになった。
始めの辿々しい喋り方も拍車を掛けたが、何よりも帰り道を見失った子供のような有り様で、不安で揺れ動く瞳、二人の助けを迷惑になるからとやんわり拒む言動、それらから豆田と玉井はこの子は迷子なんだと確信したのだ。
少なくとも豆田は会話する内にその子──金剛──がとっくの昔に成人を過ぎて、──自称を信じるなら自分たちよりも一回り以上の──年上のようだと認識を改めた。
そのことは余計に豆田の金剛にお節介を焼く決意を強くした。
だって、豆田には想像が付かなかったのだ、大の大人が迷子に見える程に摩耗し、消耗する程の環境あるいは経験、それを通った金剛の現状がどれほど危ういのか……。
やんわりとでも手助けを拒まれた以上、自らの行いがただのお節介で、余計なお世話だと自認する豆田。
それでも、金剛を構い倒すと決めた。
豆田はそれが金剛に必要なことだと信じるのだ。
この新しい友人は放って置けば、人知れず消えてしまうような気がして、玉井と二人で繋ぎ留めるのに必死だった。
「あはは、うん、期待しないで待ってるよ。」
「……今度こそ、大丈夫そうだね。」
「次に会うときは、そうだなぁ……、オススメのラーメン屋でも紹介するよ。」
「だから、また、会おうね。……金剛。」
「!……ああ、また、会おう。マメちゃん。」
「タマちゃんにも、よろしく言っておいてくれると、助かる。」
「…………またな。」
「うん、またね…………。」
いざとなれば、二人でしがみついてでも引き留めるつもりだったことをおくびにも出さず、別れの挨拶を交わす豆田。
名残り惜しげに幾度か振り返り、その度に手を振る金剛。
それに応えて手を振り返しながら、豆田は独りごちる。
「……流石に、地に足が着くまでは、まだ掛かりそうだね、うん。」
「だけど、ちゃんと自分を取り戻すことは出来たかな?」
少なくとも、僕たちに黙って消えてしまうようなことは無さそうだね、と豆田は一息つく。
未だに自分の世界に入り込んでいる玉井を眺め、豆田は彼女が金剛を探しにいく!と言いだすまでどのくらいだろうか?などと思案する。
ふた月、ひと月……、半月かな?、流石に一週間はない……よね?、……うん、むしろ明日か、妄想が終わって直ぐ、かな?
豆田は玉井の言動を思い返し、予測を修正していく。
金剛から、ブラックマーケットで事業を始めた、と報告され二人が頭を抱えることになるのはそう遠くない話。
□□□□□
学園都市『キヴォトス』──
数千の大小様々な学園自治区により構成される大規模都市。
それらの自治区を『連邦生徒会』が統括し、その直轄地は『
『ヴァルキューレ警察学校』、D.U.および各学園の自治区外の治安維持を行う学校。
……学生による統治が行われる都市、か。
『クロノス報道部』、クロノススクールの部活動でキヴォトス全体の報道関連を担っている。
『ハイランダー鉄道学園』、自治区間を運行する鉄道はこの学園が運営しているようだ。
都市インフラも学生主導、っと。
『キヴォトス三大自治区』、文字通りキヴォトスでも有数の三つのマンモス校、『トリニティ総合学園』、『ゲヘナ学園』、『ミレニアムサイエンススクール』。
……かつてそう呼ばれ生徒数の減少により衰退した『アビドス高等学校』、自治区の人口や経済規模より学園の強大さが重要視される?……企業と学園の力関係がいまいち解らんな、とりあえず保留だ。
お嬢様学校なトリニティ、ゲヘナと仲が悪い、経典?の解釈により争う分派が『ティーパーティー』をきっかけに一つの学園として纏まる、ティーパーティーは現在のトリニティ生徒会の名称でもある。
キヴォトスは一神教が主流?トリニティの校章がそれっぽいからってそれは早計か……。クリスマスに正月、バレンタインまで、イベント事は日本っぽい?『
自由奔放なゲヘナ、……自由過ぎてなんも解らん、生徒会は『
ミレニアムは名前通り科学の学園、トリニティとゲヘナに比べて歴史は浅いが、キヴォトスに普及する技術の最新鋭や最先端といえばミレニアム、私の現在地もミレニアムの自治区のようだ、生徒会は『セミナー』。
『ブラックマーケット』、休学や停学、退学など学校に通えない生徒たちが集まる、非合法の市場。
企業あるいは大人による子供たちの搾取を伺わせる一方、オススメの屋台などグルメ情報や、限定品の目撃情報まで……、企業の非合法活動の隠蔽工作なのか、キヴォトスそのものの治安が悪いから非合法の場でもノリが変わらないだけか……?
「うぼぁー…………。」
現実逃避がてら、スマホ片手に情報収集してたが、ついに集中力が切れた。……先程の出来立てホヤホヤの黒歴史が思い返される。
マメちゃん達に別れを告げてからしばらく、私は街中の公園にたどり着きベンチで一息ついていた。
体内に仕舞い込み、ニコイチサンコイチで進めたスマホの修理が終わる頃、ちょうど見えてきた此処は、程よく人気がまばらで頭を抱えながら転がり回りたい気分を鎮めるのに最適な雰囲気だった。
キヴォトス全域なのかミレニアム特有なのか、フリーWi-Fiも利用出来るようでありがたかった。
「年下の女の子をママ呼びなんて……、通報モノだろ……。」
神さまの慈悲、とか……!楽園に辿り着いた、とか……!
「厨二病にしたって、もうちょっと手心が欲しかったなぁ……。」
いや、無意識の産物だけれども……!だから、ダメージも余計に大きいのだけれども……!
内心悶え苦しんだり、テンションを無理矢理上げて現実逃避しながら、むしろ黒歴史を増やした気もするが自己解析を進めていく。
薄々察してはいたが、どうやら記憶領域の整理が行われていないため、今不必要な記憶まで呼び起こされ易くなっているのが現状だ。
人類に擬態するにあたって幾つかの不都合も獲得しているが、今回もその影響だろう。
原因はシンプルに睡眠不足、キヴォトスに流れ着くまで軽く見積もっても百年単位で連続稼働していたようだ。
毎日七時間前後の睡眠、そうした所で百年ぐらい稼働すれば長期間の休眠が望ましいほどにジャンクデータで記憶領域が圧迫され始める。
とはいえ、多少の無理を重ねれば稼働は出来る。
今までも数ヶ月眠らず娯楽を消費し続けたり、逆に数ヶ月や数十年惰眠を貪ったりもした。
確かに自業自得だが、安全な寝床を確保出来るかどうか、それすら危うい現在の私は過去の私を呪いたくもなるし、恨み言の一つや二つ、三つ、四つと浮かんでくる。
不定形なはずなのに寝違えるし、運動不足になれば筋肉痛にだってなるし、それらに比べて理不尽は感じないけど、それにしたって──
「またぞろ思考が逸れ始めたな……」
意識して独り言を吐き、暴走を押さえる。
片手のスマホ、空のペットボトル、少し前に修理を終えて形だけ拳銃の私と入れ替えた元ジャンクの拳銃、とりあえず一弾倉分の銃弾にした私を装填済──。
終えたタスクの確認と新たなタスクの作成を繰り返して心体を動かしていく。
「はぁ……、いつまでもどこまでも眠って居たいなぁ……。」
キヴォトスの『外』、推定元居た場所への帰還。
ネットサーフィンの結果を下に目標を仮置きする。
時折目にしたキヴォトスの外、という概念。
それが国境的な意味なのか、謎技術による並行世界的意味なのか、それすら曖昧な現状。
必要なのはキヴォトスそのものの情報、例えば歴史、この都市の成り立ち。そして、可能なら私が目覚めた廃墟周辺の探索。
なんとなく程度で根拠の乏しい感覚だが、キヴォトスにまつわる重要な情報は各学園に集積されている、……気がする。
どの道たしかな手掛かりなど皆無なので、勘まかせ、勢いまかせに学園に生徒として潜入が手っ取り早いが──
「ミレニアムの治安はかなり良いなぁ……。」
当然、犯罪率的意味ではない、電子的セキュリティについてだ。
自在に各生体器官を再現出来る私にとって、自身の体積はイコールで情報処理能力である。……人類に擬態していると細かく操作出来るのは、人ひとり分でしか無く、むしろ仕舞い込んでいる私を活かせるのは思考能力の補助ぐらいだ。今、それすら大半は記憶の整理に当てているし……。
まあ、それはさておき、人外パワーでゴリ押せば、素人に毛が生えた程度の技能でもそれなりにハッカーやクラッカー染みた活動は行える。
そして、長寿由来の膨大な経験則が告げている、学生証は入手出来るが学生として活動すると直ぐ様捕捉される、と。
感覚に基づく勘は当たれば儲け物、程度だが、経験則に基づく勘なら十中八九当たる。
伊達に長生きはしてない、というか長生き出来たのはこれらの技能のおかげというか……。
ともかく、未来予知に遠く及ばないまでも、未来予報と言える程の確度だ。……過程を言語化できないから自分自身も結果が出るまで不安に苛まれるのは御愛嬌。
「二人には悪いことをするなぁ……。」
マメちゃんとタマちゃん、流れ着いた異邦の地で新たに出来た二人の友人。
なんとはなしに中身を飲み干した容器を見つめる、マメちゃんとの別れ際の約束、タマちゃんの心底からこちらを想う顔……。
「……本当に、今更だなぁ。」
土台無理なのだ、人外の私が人類社会に紛れて生活する上で避けては通れない話、仕方がない行為。
だと言うのに二人に合わせる顔がない気がしてくるのだ。
今まで通り、お気楽能天気に、小学校からやり直しなんて何時ものこと、細心の注意を払って作成した自身の死体を前に涙する友人たち、それを尻目に別の場所で別人として過ごす私、嗚呼むかしは良かったなぁそんな手間もかけずに流れ者でござい旅の者でございと、そんな風に笑うこともしたのが人でなしの私だ。
「…………これからどうすればいいんだろ。」
方針は決まった。
ミレニアムで学生証を取得、そのままトリニティへ転入学を行う。
トリニティには古書館なるものが存在し、少なくともゲヘナよりはキヴォトスに関する資料があるはず。
幾つかの学園を経由することも考えたが、細工を最小限にすることを優先する。
潜入に成功すれば儲け物、失敗した所で失うモノも無し、ブラックマーケットでの傭兵業プランへシフト。より長期的にキヴォトスへ根を張る。
学生で無くともキヴォトスの根幹を知る手段があるかも知れないし、ここの流儀を熟知することでより自然に学園への潜入が可能にもなるはず。
…………どちらに転ぼうとも、マメちゃんとタマちゃんには私のことを明かしても良いかも知れないな。二人が私の正体を知っても何かが変わるとは思えないし。そもそもがキヴォトスにおいては外から来た異邦人であるのだし……。
私の何よりの強みは尽きる気配の無い寿命だ。どれほどの時間が掛かろうとも私なら問題ない。
そうして、キヴォトスの外へ、元の場所へ戻って、それから、そうだ朧げな記憶ではあるが都市は自然に呑まれただけだった、人類のほろびた確証があるわけでも無い、人を探して、あれから何があったのか調べて、必要なら復興に尽力して、それで──
「それで、どうなるっていうんだ。」
気力あるいは活力、そういったものが尽きていたことを自覚した。
方針は決まって、後は行動だけだ。
それだけのことが何よりも億劫で……。
いっそ、ここでこのまま眠ってしまおうか、ずっと、ずっと…………。
「貴女、大丈夫……?」
「……………………?」
あの世界、異種族でも恋愛するのか?
でも、ワンニャンカップルは捨てがたい……。
バランスが気になったので、分割して投稿