一度地に墜ちた天馬は、再び翼を広げ、青空を駆ける。   作:桐山たかふみ

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 ペガサス流星拳なんて見飽きたって〜???
安心してください、ペガサス流星拳はバンバン使います
それと数えるほどしか撃たれてない彗星拳も使うよ〜…!!
あ、ローリングクラッシュどうしよ…


一粒の蒼い光

一方その頃。

 全く撃ち返してこなくなった対策委員会の様子を見、カタカタヘルメット団は対策委員会が潜んでいるバリケードのすぐ手前まで進軍してきていた。

「…おかしいな、なんでこんなにも近付いたのに撃ち返してこねぇんだ?」

 リーダーはそんな疑問を抱くも、撃ち返してこないならそれはそれで楽だと結論付けて、更に進んでいくように指示する。

 そう指示した、その瞬間だった。

「なんだッ…!?」

 バリケードの裏から突如、蒼い閃光が何度か迸ったかと思うと、最もバリケードに近い位置にいたヘルメット団員が三名ほど、ヘルメットの目の部分のガラスを破壊された挙げ句に吹っ飛んでいた。

 三人が吹っ飛んだと同時に、アビドス対策委員会の二名、そしてよく分からない、今まで見たことが無い一人がバリケードから身を乗り出して反撃を開始する。後ろにはもう二人が立ち上がって、こちらを狙って銃を構えていた。

 飛び出してきたのはその一人に加えて、銀色の髪と獣耳を持つ者と盾を持ちながら猛進してくる長い桃色の髪を持つ少女がこちらに向かって飛び出してきている。

「馬鹿め!この状況で突っ込んでくるなんて遂に気でも触れたのか!?そうれ撃て!撃て!!」 

 ヘルメット団は飛び出してきた三名に半包囲状態で銃弾を浴びせたものの、何かが見えているのだろうか、まるでダンスか、何かの舞踊を踊っているかの如き軽やかなステップで躱されていく。

「なっ、なんだコイツ等!?」

「いきなり動きが良くなりやがった!!」

「落ち着け!このまま撃ち続ければ、コイツ等も何時かは…ぐへっ!?」

 仲間達を落ち着かせようとした一人が、顔面に何かを喰らって、先程の三人のように吹っ飛ぶ。また蒼い光が奔ったのを感じたリーダーは、そちらへ目を向ける。

 そこには先程アビドスの二人と共に飛び出してきた謎の一人が、拳を振るっていた。そして先程まで良く目を通していなかったものの、じっくりと観察すると下げられている物にこう書いてあるのを、リーダーは気付いた。

「連邦捜査部、シャーレ…ってことは!?」

 今、自分の目の前で拳を振るっているのが、まさかシャーレの先生だと思っていなかったリーダーは、少し考えた後にこれは逆に好機だ、アビドスと一緒に先生まで片付けられれば後々に良くなるぞ…と考えている。…あくまで片付けられれば、という話なのだが。

 

 

 

 ▲ 

 

 

 

「一、ニの…」

「…三!!」

「行けぇ!!」

 敵の位置や動きは、アロナのサポートのおかげで手に取るように分かっているため、その優位を活かして、相手の虚を突くように対策委員会と星矢は攻撃を開始する。

 星矢が拳を蒼く光らせたのをシロコ達が見た、その刹那。

こちらを覗き込もうとバリケードに近付いて来ていたヘルメット団の三人が、一瞬にして吹っ飛んでいった。

「わぁ☆」

「なっ、何それ!?」

「先生ないすぅ〜そんじゃあ行くよ〜!」

「ん、準備万端。」

「さ、サポートします!!」

 アビドスの五人が、それぞれの反応を示した所で、予め決めておいた星矢、シロコ、ホシノがバリケードから身を乗り出して、そこから敵中に斬り込んで行く。ヘルメット団は少し動揺しているらしく、半包囲状態で取り囲んでいるにも関わらず、銃弾の軌道が心なしかブレているような気を感じつつ、銃弾の動きの予測を頼りにしつつ、三人はひらりひらりと弾を躱しつつ、反撃を試みる。

 

 一人を星矢が倒すと、今度はホシノが相手に超接近しつつその土手っ腹にショットガンを撃ち込む。そのホシノと星矢を撃とうとして、銃を向けたヘルメット団員は、別の方向から飛んで来た銃弾に意識を刈り取られ、力なく地面に横たわる。これはセリカの援護射撃だ。シロコのドローンから放たれるミサイルによって吹っ飛ぶ者もいれば、アヤネのドローンからなけなしの補給物資を受け取り、盾を構えながらリロードをするホシノの背後から襲い掛かろうとした一員は星矢の拳を喰らって吹き飛び、意識がシャットアウトされてヘイローが消える者もいる。かと思えばノノミのミニガンによる圧倒的な弾幕による掃射を喰らってまた数人が地に伏していく。

 

 気付けば二十数人もいたヘルメット団は、既に壊滅寸前と言えるほど数を減らしており、残りは僅か三名。リーダーを含めてであり、その内の一人がまた倒れて遂に二名になる。

「クソッ!こうなったら…」

 直ぐ側にいたもう一名が倒れたのを視界の端に捉えると、リーダーはこちらに向かってくる先生に向けて、銃口をしっかりと向け、トリガーを引き絞る。

「いくら身体能力が有るとはいえ、流石にこれは喰らうだろ…ッ!」

 その刹那。

銃の射撃音が響き渡り、放たれた弾丸は一直線に星矢の胸を目がけて真っ直ぐに飛んでいく。

(もらった…!)

 リーダーが何かを確信し、心の中で歓喜を浮かべ「た」。

グシャリ。

そんな喜びは、一瞬の内に霧散して。

何かを握りつぶした音が聞こえたリーダーは、ハッとなり前を向く。そこには…

銃弾を握り潰し、尚こちらに向かってくるシャーレの先生がいた。

 

 放たれた銃弾を視認し、手で全てを掴み取って握り潰す。グシャリという砂利を掴んだような音がして、先程まで()()だったものがただの鉄屑と化して、サラサラと手から零れ落ちていく。

(コイツか…襲撃の指揮を取っていたリーダーは!)

 よーく見るとヘルメットが他のヘルメット団員よりも心なしか色鮮やかであり、リーダーだと分かりやすくなっている。

 それを確認すると、星矢は拳を握りしめて、小宇宙(コスモ)を燃やして行く。小宇宙が燃えていく度、心の臓に剣がブスリ、またブスリと突き刺さって行くのを感じ、思わず声が漏れるも、星矢はそんな痛みに怯まず、小宇宙を適切に、されど熱く燃やして行く。身体中を駆け巡る、手と足の隅々まで行き渡るこの感覚。懐かしく、それでいて心地よくも感じる。

 

 いい?石も、私もお前の体も、原子で出来上がっているんだ。花も木も虫も、この地上にあるもの全て。聖闘士の闘技は宇宙の開闢…ビッグバンに基づいている。いい?破壊するという事の根本は原子を砕くということなの。真の聖闘士は…!

 

 ああ…分かってるよ、魔鈴さん。俺は…俺は…!!

 身体中に満ちていた小宇宙が拳に収束していき、蒼い光が更に輝きを増して行く。外から見れば身体全体が何か蒼いものに包まれているようだったのが、それが拳に集まっていくように見えているだろう。

 

 そして星矢は放つ。最初に教えられた、聖闘士の基本を極めたような技を。だが、その基本を極めた技で、数多の強敵達を打ち破って来た、その技を。

 

ペガサス…!

 蒼い輝きが、アビドスの空を照らす。構えを取った星矢の後ろに、天馬(ペガサス)が、ペガサスの13の星の軌跡が浮かびあがっていく。

流星拳!!

 秒間に百発。マッハの速度で放たれたその拳は、リーダーのヘルメットを歪め、リーダーごと吹き飛ばして行く。

たったの一秒間放たれただけだったものの、その威力は凄まじく、リーダーは気を失って倒れていた。

「まあ、こんなもんか…」

 久しぶりに放った流星拳の感覚を確かめながら、星矢はそう呟く。そしてその間にも遠くからはアビドスの皆がこちらに駆け寄って来る。

 

「いや〜先生強いね〜、おじさん惚れ惚れしちゃうよ〜」

「ん、やっぱり私の目に狂いは無かった。」

「確かにすごかったけど…先生の助けがなくてmむぐっ!?」

「はいはい☆先生、ありがとうございます〜!」

「私からも、先生、本当にありがとうございます!!」

 五人から思い思いのお礼をされ(一人口を塞がれているが)。

星矢は頬を緩ませながら、にこやかな顔をするのだった…

 

 

 ▲

 

「クク…素晴らしいですね…」

どことも知れぬ場所で、そう呟く影がある。

黒いスーツを着て、されどどこまでがスーツか分からないほどに、身体が黒く、頭には目の位置が白くなっていて、頭は燃える炎の様に揺らめいている。

 

「なるほど…そのような神秘をお持ちでしたか……先生。」

 ニヤリと頬を歪めたかと思うと、その影は闇に溶けて消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





この頻度が続けられるかがさあ問題!
オリジナル要素はいつになんだよ!!いやそれくらい原作と上手く兼ね合わせて入れろよ!!
そんな声が聞こえてきそうですがまだ、まだ原作に沿わせてください。これから、これからですから。

パヴァーヌかエデン、どっちを先に見たい?

  • パヴァーヌ編(2章は後で)
  • エデン条約(やるならフルで4章まで)
  • 普通にパヴァーヌ1章→エデン条約フル
  • アビドスの後にミニストとか挟んでほしい
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