という訳で今回のssは最新号のネタバレを多分に含んでおります。まだ最新号を読んでいない方はネタバレ注意でお願いします。
これは渋の方で電子版で最新号を即購入してぼ虹の波動を感じ取ったため、すぐにでも妄想をssにしてしまいたいと思い3時間で書き上げて発売日の4時間後に投稿してました。なので普段以上に中身が無く、かなり短め。
ただただぼ虹てぇてぇしたいが為に書きました。えっへん。
大学受験に合格したお祝いに大槻さんが高級焼肉を奢ってくれて、さっきSIDEROSのメンバーとリョウと喜多ちゃんと解散して、今はぼっちちゃんと一緒に私の家に向かっていた。
「あ、あのすいません。お祝いを言いに来たのにお世話になっちゃって……」
「良いの良いの。折角二時間もかけて来てくれたのにそのまま帰しちゃうなんて出来ないしさ」
そう。ぼっちちゃんは金沢八景の実家から態々お祝いの一言を言うためだけにボロボロになりながら(何故?)二時間もかけて来てくれたのだ。
それでそのままぼっちちゃんも焼肉に参加……とはいかず、大槻さんも流石に財布が限界だったのかぼっちちゃんが来てすぐ解散という流れになってしまい、もう既に外も暗い時間になっていたし、ぼっちちゃんも家に帰りつくころにはお腹が悲鳴を上げてるだろうと思って私の家に誘ってご飯を食べてもらうことにしたのだった。そしてそのままウチにお泊りという流れ。
「ごめんね。本当はぼっちちゃんの分は私が出せてあげたら良かったんだけど」
流石に一介の女子高生があそこで焼肉を奢るのはハードルが高すぎる。そうでなくともここ暫くは受験勉強に時間を使っててバイトも出来てなかったから特に懐事情が厳しいし……。
「その分腕によりをかけて作っちゃうからね。やっぱりぼっちちゃんはから揚げがいいかな?」
「あ、はい! へ、へへ。虹夏ちゃんのから揚げ……」
ふふ、嬉しそう。ぼっちちゃんって本当に美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるんだよね。
さてと、じゃあスーパーに寄って晩ご飯の材料とぼっちちゃんの今日の下着の替えとか買わなきゃね。
そしてスーパーで買い物を終えて帰宅してから揚げを作り、私は焼肉を食べてきたからお腹も一杯だったので今は美味しそうにから揚げを頬張っているぼっちちゃんを眺めていた。
「あむ。あ、あひゅっ! は、はふ」
「どう? 美味しい?」
「ん、んぐ。は、はい! すごく美味しいです!」
へへへ。目を輝かせながらから揚げをパクパク食べてるぼっちちゃんを見てるとこっちが嬉しくなっちゃうな。ところでお姉ちゃん? リスみたいになってるぼっちちゃんが可愛いのは分かるけど、いつまでもぼっちちゃんの写真撮ってるとから揚げ全部食べられちゃうよ。
「ほらほら。そんなに慌てて食べてると……」
「んぐ!?」
「ほら喉に詰まっちゃったでしょ? はい、お水」
そんなにがっつかなくてもから揚げは逃げたりしないからゆっくり食べなー、とぼっちちゃんの頭を撫でる。
「あ、へへ……♪」
嬉しそうに頭を撫でられるぼっちちゃん。
ぼっちちゃんの髪の毛ってこうして触ってみると分かるけど髪質自体はすごく良いんだよね。サラサラだし、それでいて柔らかくてすごく触り心地が良いからいつまでも触ってられる。美容室に行って梳いてしっかり長さも整えればさぞ高品質な髪の毛になるだろうに、勿体ないな。
「んー……♪」
それにしても本当に嬉しそうに撫でられてるな。多分無意識だろうけど「もっと」と催促するように撫でる私の手に頭を擦りつけてきてすごく可愛い。喉も今にゴロゴロとなりそうでまるで猫みたいだ。
「ず、ズルいぞ虹夏……! わたしも……!」
「ぴぃっ!」
鼻息を荒くしてぼっちちゃんに手を伸ばすお姉ちゃんに怯えるぼっちちゃん。完全に猫だ。
「ほらお姉ちゃん、ぼっちちゃんが怯えちゃうでしょ。早くご飯食べちゃってよ。ぼっちちゃんはどう? まだ食べる?」
「い、いえ。もうお腹いっぱいになりました」
「そっか。じゃあぼっちちゃん先にお風呂入っておいでよ。私は食器洗っとくから」
「そ、そんな! 私が先に入っちゃったら折角の湯船が汚れ」
「ないから」
まったくまったく、どんだけ自分を悪く見てるんだか。
さてと。ぼっちちゃんの下着の替えはさっき買ったから、後はパジャマでも出しとこうかな?
「あ、あの、虹夏ちゃん? こ、このパジャマは……?」
「んー? 見ての通りの猫耳パジャマだけど?」
私が準備しておいた猫耳パジャマに身を包んでベッドに腰かけるぼっちちゃん。
お姉ちゃんが私用にって随分前に買ってくれたパジャマだけど、こういう系統のって趣味じゃないからお姉ちゃんに頼み込まれて着た以外は全く着なかったんだよね。ぼっちちゃんの方が若干背が高いけどほとんど変わんないし、それに色も何の偶然かピンク色だしぼっちちゃんに良く似合っててすごく可愛い。写真撮っておこう。パシャっと。
「あ、あの、こういうのは私には似合わないので……」
「そんなことないって。本当に猫ちゃんみたいですごく可愛いよ? ほーら、よしよし」
「あ、んぅ……♪」
私に撫でられるとまた嬉しそうに顔を緩ませるぼっちちゃん。ふむ、これだけ大人しく甘えてくれるぼっちちゃんも珍しいな。……押し倒しちゃえ。
「あ、わ!? 虹夏ちゃん!?」
「今日は一緒に寝ちゃおっか。お布団出すのも面倒だし」
そのままぼっちちゃんをベッドに押し込んで布団を被って電気を消し、そのままぼっちちゃんを抱きしめた。
「よしよーし……」
「にゃぅ……」
身を固くしていたけど撫でられると、むしろぼっちちゃんの方からギュッと身を寄せて来てくれた。完全に猫ちゃんだ。
「何だかぼっちちゃんがこんなに素直に甘えてくれるなんて珍しいよね。どうかしたの?」
「あ、えと、その……。わ、笑いませんか?」
「うん」
「あ、あの……、寂しかったんです」
「寂しかった?」
「は、はい。虹夏ちゃんここ最近はずっと勉強してたので、バイトでもスタ練でも会えなくて、リョウ先輩みたいに勉強してる際中に押し掛けるなんて出来ませんし……」
「あー……」
確かにぼっちちゃんとはPV撮影や初詣の時に会ったけど、それ以外は私が勉強に集中していたのもあって中々遊べなかったもんな。まさかこんなに寂しがってたなんて思いもしなかった。
「えっと、……ごめんね?」
「い、いえ、別に謝ってほしいとかじゃなくて! 虹夏ちゃんは勉強頑張ってた訳ですし、むしろ私こそ何も力になれなくて……」
「なに言ってるのさ。その分ぼっちちゃんシフト増やしてくれたじゃん」
私が抜けた分を少しでも埋めるためにぼっちちゃん頑張ってたってお姉ちゃんから聞いてたんだよね。ぼっちちゃんいまだにSTARRYで働くの怖がってるのに。戦力的には実際微妙だろうけど、その気持ちがすごく嬉しかった。
「ありがとね、ぼっちちゃん」
「い、いえ。STARRYは虹夏ちゃんの大切な場所だから。こんな私でも役に立てるならって思っただけで……」
「うん。でもそれだけじゃなくて、お祝いを言う為に態々来てくれた事もね。来てくれた時私、ありがとうって言いそびれてたから」
片道二時間、往復四時間も掛かるのにぼっちちゃんは「おめでとうございます」って、たったその一言を言う為だけに金沢八景から怖い思いしながら来てくれたんだもんね。その気持ちがどれだけ嬉しかったか。
「今度一緒に出掛けよっか? 寂しい思いさせちゃった分いっぱい遊ぼうよ」
「は、はい。へへ……」
「どうしたの? ニヤニヤしちゃって」
「い、いえ。その、今日は来て良かったなって思って。虹夏ちゃんには頭撫でて貰えたし、泊めて貰えたので」
「ふふ、これくらいお安い御用だよ。でもあのお肉食べれなかったのだけは残念だったんじゃない?」
「あ、それは確かに少し残念でしたけど」
「……それ以上に、虹夏ちゃんの作ってくれたご飯の方が嬉しかったです」
ふにゃっと笑うぼっちちゃん。くぅぅぅぅぅぅっ……。胸がキュンキュンするぅ……!
嬉しさを誤魔化すためにぼっちちゃんのぷにぷにほっぺを両手で揉みくちゃに撫でまわす。
「あぶぶぶ……」
「ま、まったくまったく。高級焼肉より私の料理で喜ぶし、たった一言の為に二時間掛けて会いに来るし、ぼっちちゃんどんだけ私の事好きなのさ」
「え? えーっと、そうですね……」
ぼっちちゃんが撫でまわしていた私の手を握って、耳元に顔を寄せて
「……すごく、です」
と、小声でささやかれ、この日私は理性を保つために眠れない夜を過ごす羽目になったのだった。