仮面ライダー妖魔   作:玲音考人

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第拾弍話「迫る脅威と聖獣降臨!!」

 

リュウジン「前回の仮面ライダー妖魔は!

 

津久代に突如現れた強力なモノノケ・ギュウキ。

 

時雨、汰月、賢昇の三人は共に挑み、一度は撃破することに成功する。

 

しかし、相方のヌレオンナも倒さなくては復活してしまうギュウキの特性によって敗北を喫してしまう。

 

逆転の切り札を得るべく照羅巣へ戻ってきた時雨だったが、何と雪音がそれに待ったを掛けるのだった…」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

雪音「時雨君、漸く戻ってきましたか」

 

時雨「あの、雪音さん」

 

雪音「何でしょうか」

 

時雨「今、急いでまして。ここに戻ってきたのも藍羽先生にお聞きしたいことがあったからなんです」

 

雪音「……それは、津久代と何か関係があるのでしょうか」

 

時雨「…はい。強力なモノノケが出て、僕達は負けました。このままでは深刻な被害に繋がりかねないんです」

 

雪音「…そう、ですか。ならば──あなたの外出を禁じます」

 

「「「「!?」」」」

 

時雨「えっ、ええっ!?な、何でですか!」

 

雪音「…そもそもがおかしいのです。勝手に津久代の委員会と同盟を組むなんて。ウチの学校は特殊なんです。同系列の他二校との関係には非常に注意しなければならないのです」

 

時雨「べ、別に喧嘩してるわけじゃなくて、寧ろ協力してるんですよ?」

 

雪音「当事者同士はそう思うかもしれませんね。ですが…彼等の上にいる津久代生徒会はどう考えるでしょう?佐乃緒に限らず津久代も…上位の立場を狙っている可能性は否定出来ません。そこに、あなたの不用意な行動で付け入る隙を与えられては困るのです」

 

時雨「な、なら日島君達を見捨てろっていうんですか!?」

 

 雪音の突き付ける非情な選択肢に、時雨は当然反発する。

 

雪音「…そうです。それに関しては別に時雨君が悪いわけじゃありませんよ。私を恨みたければ恨んでもらっても構いません。ですから、お願いします。…行かないでください」

 

時雨「そういうわけにはいきません。日島君達を見捨てるなんてそんなこと、出来ないんです。…もう行かないといけません。それでは」

 

 雪音の言葉を聞きつつも、時雨はそれを拒否し、外へ向かう。

 

雪音「時雨君!」

 

咲穂「楓山さん、時雨君ならこうすると、あなたなら分かるでしょう?」

 

調「行かせてあげてください!お願いします!」

 

雪音「あなた達…」

 

聖「さて、暁君。これを晴河君に。彼の役に立つだろうからね。というか、多分これを取りに来たんだと思うけど」

 

 時雨を追いかけようとする雪音だったが、咲穂と調がその前に立つことで進路を塞ぎ、聖はその隙に炎呪之御札に似ているが、金色を基調とした謎の札を取り出す。

 

凪桜「これは…?…分かった、必ず」

 

雪音「藍羽先生まで賛同なさるんですか?」

 

聖「まあまあ、楓山君。君も少し頭を冷やした方が良い。晴河君は考えなしに何かを起こす人間ではないだろう」

 

雪音「…っ!」

 

 凪桜も部室を出て行き、時雨の行動を助長するような聖の真似に雪音は苦言を呈すが、聖は時雨なら大丈夫だと言い聞かせて落ち着かせようとする。

 

時雨「……雪音さん、一体どうしたんだろう…」

 

凪桜「時雨先輩!」

 

時雨「!凪桜ちゃん、どうしたの?」

 

凪桜「これ、藍羽先生から」

 

時雨「あっ、そうだった。藍羽先生に役立つ物?を貸していただくためにここまで来たんだった」

 

凪桜「何かよく分からないけど…時雨先輩、頑張ってきて」

 

時雨「うん」

 

凪桜「ちゃんと帰ってきて。皆と待ってる」

 

時雨「うん。任せて。…じゃあ、行ってきます」

 

凪桜「うん。行ってらっしゃい」

 

 凪桜はツクモブースターに乗って出発しようとした時雨に聖からの預かり物を託すと、その姿を見送る。

 

時雨(待っててください、日島君、降谷君。僕が必ず…!)

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

第拾弍話「迫る脅威と聖獣降臨!!」

 

汰月「……」

 

賢昇「……」

 

ドオオオン!!

 

汰月「全く、短い休憩時間だ」

 

賢昇「随分せっかちな奴みてえだな」

 

結佳「リーダー、どうやら市街地の方に現れたみたい」

 

賢昇「はぁ!?マジかよアイツ等…ッ!」

 

由香里「詳しい座標は…湊風広場です!」

 

汰月「分かった。すぐに向かう。愛菜、由香里、克真。三人は街で避難誘導を」

 

「「「はい!」」」

 

賢昇「分かってるな?結佳、千瀬、圭佑、お前等はこいつの護衛だ」

 

「「「了解」」」

 

星海「すみません、よろしくお願いします」

 

 賢昇が応援に呼んでいたバスターズの面々も加わり治安維持委員会で待機していたのだが、突如として街中に轟音が響き渡る。

 そして、結佳と由香里の解析により市街地にギュウキとヌレオンナが出現したことを知った二人はそれぞれの仲間に指示を出し、治安維持委員会は避難誘導へ、バスターズは星海の警護にあたる。

 

ギュウキ「ぶっ壊してやらァッ!!オラァ!力が有り余ってんなァ!!!」

 

ヌレオンナ「ウフフ、良い暴れっぷりね。この調子でいこうかしらぁ」

 

汰月「…お前達の相手は俺達だ!」

 

《大蛇!》

 

賢昇「テメェをぶっ潰す!」

 

《鬼!》

 

《装填!》

 

「「変身!」」

 

《憑依装着!変化!》

 

《蛇行咬合!大蛇ヨロイ!》

 

《鬼気粉砕!鬼ヨロイ!》

 

 湊風広場にいたギュウキとヌレオンナを確認すると、汰月は霊魂 大蛇ヨロイへ、賢昇は幽冥 鬼ヨロイへと変身する。

 

「「はあああっ!!」」

 

ギュウキ「フンッ!…オイオイ、何だよお前等ァ…一人足りねーじゃねえかァ!何だァ?尻尾巻いて逃げたかァ?」

 

霊魂「時雨を…舐めるな!!」

 

幽冥「フンッ、叩き潰してやるよ!」

 

ヌレオンナ「あらあら、悪い子達…ね」

 

 霊魂は銃状態の妖之斧火縄による射撃を、幽冥は槍状態の妖之盾槍による斬撃を同時に浴びせるが、ギュウキはそれを軽く弾き返し一人いないことに対する不満を述べる。

 

霊魂「突破は不可能…となれば」

 

幽冥「ああ。…粘るぞ」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

時雨「ここが…穂村の森」

 

 時雨は穂村の森の入り口までやって来るとツクモブースターを降りる。

 

時雨「…!もうギュウキが目覚めてるんですね…急がないと」

 

リュウジン「ふむ…時雨、あっちに気配を感じる。行くぞ」

 

時雨「はい!」

 

 時雨は連絡で戦いが始まったことを知り、リュウジンの案内で祠を目指す。

 

時雨「結構道が険しいですね…」

 

リュウジン「こっちだ」

 

時雨「はい!」

 

 リュウジンの案内もあって時雨は森の奥へと進んでいく。

 そうして進むこと暫く、森の奥にひっそりと佇む祠があった。

 

時雨「もしかして、これですか?」

 

リュウジン「ああ。ここからアイツ(ホウオウ)の妖気を感じるな」

 

時雨「けど…どうしたら良いのでしょうか?」

 

リュウジン「さあな」

 

時雨「適当すぎません!?」

 

リュウジン「知らんものは知らんのだ」

 

時雨「う〜ん…」

 

リュウジン「む、時雨。なんかお前のポケット光ってるぞ」

 

時雨「え?あ!?本当です!…これは、藍羽先生の貸してくれたお札…」

 

リュウジン「これは…凄まじい力が込められた代物だな。何故あやつはこんな物を…」

 

時雨「え?」

 

リュウジン「いや、こちらの話だ」

 

時雨「…もしかして」

 

 到着したのはいいものの、どうすれば良いのか分からない時雨は試しに妖書ドライバーを装着したりしていたが、リュウジンの指摘により聖から託された不思議なお札が輝いていることに気付く。

 その様を見たリュウジンが何かを考え込み始めているのをよそに、時雨は不思議なお札を祠の前に翳す。

 

ガコンッ

 

時雨「わっ、開いた…!」

 

リュウジン「くっ…眩しいな…!」

 

時雨「まあ、物語的にはこういういかにもなアイテムって何かの役に立ちますけど…まさか本当に使えるとは…」

 

 時雨が不思議なお札を翳した同時に祠の扉が開かれ、眩い光が溢れ出る。

 

???「汝…何者だ」

 

時雨「!…僕は晴河時雨です。あなたがもしかして…ホウオウさん、ですか?」

 

ホウオウ「いかにも、私がホウオウだ。汝、何用で来た」

 

時雨「お願いします!僕に力を貸してください!!」

 

ホウオウ「…ふむ」

 

 光が晴れると、時雨とリュウジンの前には赤く燃え盛る巨大な体躯を持った鳥のモノノケがいた。

 

ホウオウ「汝…一体何のためにこの私の力を求める」

 

時雨「仲間を、助けるためです」

 

ホウオウ「!即答か…。そしてそれは妖之書……ん?リュウジンか。成る程な。今代の妖魔か」

 

時雨(今代…?)

 

リュウジン「お前今まで気付いてなかったのか?」

 

ホウオウ「汝も随分と様変わりしているからな。気付かぬかったわ。すまぬな」

 

リュウジン「…そういやこんな奴だったな」

 

ホウオウ「さて…汝の言葉に嘘がないか、確かめさせてもらおう」

 

時雨「はい」

 

ホウオウ「……ふむ、成る程な。面白い。汝は心の底から仲間を助けたいということか。自分のことなど微塵も考えず、ただ他がためを想って私の力を振るう…良いだろう。お前のような者は実に千年ぶりだ」

 

 ホウオウは時雨を見定めると、その姿を深紅色の“鳳凰アヤダマ”に変え、更に金色、銀色、黒色を基調としたブックカバーのような物を授ける。

 

時雨「ありがとうございます──」

 

???『ありがとうございます。ホウオウ様』

 

ホウオウ『我が力が泰平な世の礎となるなら、安い御用だ』

 

リュウジン『良かったな──』

 

時雨「──!今のは…?」

 

 時雨が鳳凰アヤダマとブックカバーのような物を受け取った瞬間、その脳裏に同じ物を受け取る様子と、今より大きなリュウジン、ホウオウの姿が過ぎる。

 

リュウジン「どうした?」

 

時雨「い、いえ、何でも」

 

ホウオウ『私の力を込めた鳳凰アヤダマと、妖之書で私達聖獣の力を引き出せるようにするための聖獣之書装(せいじゅうのしょそう)。これを用いるがいい』

 

時雨「はい!ありがとうございます!」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

幽冥「オラアッ!」

 

霊魂「ふっ!」

 

ギュウキ「効かねえよ!ヌルい攻撃してんじゃねえよなァ!?」

 

ヌレオンナ「あらあらぁ、それは…お仕置きが必要ねえ。えい」

 

ギュウキ「フンッッ!!」

 

幽冥「くっ…間に合わな──っ」

 

霊魂「…っ!」

 

「「うあああああっ!!」」

 

 時雨の戻りを待ち持久戦に持ち込んでいた霊魂 火車ヨロイと幽冥 雲外鏡ヨロイだったが、豪を煮やしたギュウキはヌレオンナが生み出した黒いエネルギー球を大剣で斬り弾くことで大量に分裂させ、二人を攻撃する。

 幽冥は盾状態の妖之盾槍でその攻撃を防ごうとするが、疲労から身体の動きが鈍ったこともあり、間に合わず二人は攻撃をモロに受けて変身解除されてしまう。

 

汰月「くっ…!」

 

賢昇「コイツは…マズい…!」

 

汰月「こんなところで…終われない…!」

 

賢昇「ったりめーだろうが…!」

 

ギュウキ「ふん、これで!お前等は終わりだなァ。安心しろ、最後の仮面ライダーもすぐに同じところに送ってやる。…さァ!破壊の時間だァ!!」

 

「「!」」

 

ギュウキ「ふんっ!」

 

ヌレオンナ「ふふ…。!?ギュウキ!危ない!」

 

ギュウキ「あァ?…!?ぐああああっ!!」

 

汰月「!…炎の…鳥…」

 

賢昇「…ったく、おっせえぞ!」

 

時雨「ごめんなさい!…けど、戻ってきました!」

 

 倒れ伏す二人にトドメを刺さんとするギュウキ。しかし、そこに炎の鳥が空の彼方から突っ込んできてギュウキを吹き飛ばすと、炎の中から時雨が出てくる。

 

ギュウキ「何だァ?尻尾巻いて逃げたんじゃねえのかァ?」

 

時雨「…お二人は休んでてください。ここからは、僕の番です!」

 

ヌレオンナ「なぁに?それ?」

 

時雨「僕達の…新たな力です!」

 

聖獣之書(せいじゅうのしょ)!》

 

汰月「!妖之書が…変化した」

 

賢昇「コイツは期待できそうだな」

 

 駆け付けた時雨は妖書ドライバーに聖獣之書装を装填することで妖書ドライバーを変化させる。

 

《鳳凰!》

 

時雨「ホウオウさん…力を使わせてもらいます!」

 

《聖獣装填!》

 

時雨「変身!」

 

《聖獣装着!変化!

 

聖炎復活(せいえんふっかつ)!鳳凰ヨロイ!》

 

汰月「…!あれが、新たな妖魔…」

 

賢昇「お手並み拝見といくか」

 

 時雨は鳳凰アヤダマを装填して解放栞を押し下げると、今までとは違い妖之書は展開しないため、時雨から見て左側にある黒いスイッチ“聖獣突”を押し込む。

 すると、時雨の身体には黒色を基調として金色と銀色のラインが刻まれた素体が形成され、現れた赤いホウオウが鎧へと変化し、背中には炎の翼が変化した二対のマント、胸部や肩部には炎の羽毛を模した深い赤色を基調とした装甲が装着され、顔の装甲はホウオウの顔を模した形になり、その複眼は蒼く輝く妖魔 鳳凰ヨロイへと変身を完了する。

 

妖魔「…いきますよ」

 

ギュウキ「ふんっ!潰し甲斐がありそうだなァ!ウラァッ!」

 

妖魔「ふっ!」

 

ギュウキ「!?受け止めた…だと…!?」

 

妖魔「はああ…はあっ!!」

 

ギュウキ「くっ…!」

 

ヌレオンナ「ふっ!」

 

妖魔「効きません!」

 

ヌレオンナ「焼き尽くされた…!?」

 

 ギュウキは妖魔に大剣による一撃を浴びせようとするが、妖魔はそれを軽く受け止めてしまう。

 そして、接近して強烈な拳を浴びせ背後から自身を絡みとるヌレオンナの髪の毛も焼き払う。

 

妖魔「……はあ!」

 

汰月「ん?巻き込まれっ──あれ?」

 

賢昇「あっつ…くねえな?」

 

汰月「寧ろ傷が…治った?」

 

ギュウキ「くっ…どうなってんだァ!」

 

ヌレオンナ「この炎…物凄く痛いじゃなぁい」

 

妖魔「この聖なる炎は罰と癒し、二つの特性を併せ持っています。だから、お二人を回復しつつ敵を攻撃できるんです」

 

 妖魔の放った炎を浴びた汰月と賢昇はその傷が回復するが、ギュウキとヌレオンナはダメージを受ける。

 

汰月「!…俺達のアヤダマが…」

 

賢昇「アイツの力に反応している…!?」

 

妖魔「これは…!」

 

キュイイインッ!

 

妖之流星刀(あやかしのりゅうせいとう)!》

 

ギュウキ「何が起こってやがる…!」

 

妖魔「妖之流星刀…これが僕の新しい武器!」

 

 妖魔の聖なる力に三人の持つアヤダマが反応し、その輝きが集まって八芒星を形成する。次の瞬間、聖獣之書から放たれた光が融合して刃の部分は金色、峰の部分は銀色の刀身、持ち手は黒色を基調とし所々に金色と銀色の模様が。刀身の付け根には銀色の円の中に金色の八芒星が刻まれた“八芒回転星”を備え付けた刀“妖之流星刀”が生み出される。

 

ギュウキ「くっ…ヌレオンナ…お前は逃げろ!」

 

ヌレオンナ「え、ええ!」

 

妖魔「逃しません!」

 

《龍!大蛇!鬼!猫又!》

《選択!》

 

《猫又!妖斬(あやかしぎ)り!》

 

妖魔「はあっ!」

 

ヌレオンナ「は、速ぁ!?」

 

妖魔「ふっ!」

 

ヌレオンナ「うあぁ!!」

 

ギュウキ「なっ…!」

 

 妖魔は八芒回転星を四回転させると、面を押し込んで猫又の力を選択する。そして高速移動で逃走を図るヌレオンナの前に回り込むと爪のエフェクトを帯びた斬撃を叩き込む。

 

ギュウキ「調子に乗るなァァァッ!」

 

ヌレオンナ「お仕置きよ…!」

 

妖魔「!…だったら」

 

《龍!》

《装填!》

 

妖魔「いきますよ…!」

 

《登竜閃撃!》

 

妖魔「はあああ…はあっ!!」

 

ギュウキ「うぬァァァッ!」

 

ヌレオンナ「きゃぁぁぁっ!」

 

 激昂して妖魔に向かってくるギュウキとヌレオンナだったが、妖魔は龍アヤダマを妖之流星刀に装填して振るう。すると、黄色の龍が召喚されてギュウキとヌレオンナに攻撃を仕掛け、纏めて吹き飛ばす。

 

妖魔「まずは…こっちから終わらせます!」

 

《回転選択!》

 

ヌレオンナ「も、もしかして私…!?」

 

《回転!大回転!超回転!》

八星(やつぼし)!一・撃・必・殺!》

 

ギュウキ「させるかァ!!」

 

《八星閃撃!》

 

妖魔「はあッッ!!」

 

ギュウキ「ぬおっ!!」

 

ヌレオンナ「うっ…うぁぁぁぁぁぁっっ!!」

 

 妖魔はヌレオンナにターゲットを定めると、八芒回転星の面を押し込んでから三回転させ、全てのアヤダマを選択すると再度面を押し込んで決定する。そして黄色、青色、赤色、白色、緑色、朱色、橙色、黒色の八つの星を刀身に集めると、虹色の斬撃を飛ばしてヌレオンナを撃破し、余波のみで妨害しようとしたギュウキを後退させる。

 

ギュウキ「くっ…馬鹿なァ…!こんな人間如きに…!」

 

妖魔「……エピローグにしましょう」

 

《一・撃・必・殺!》

 

ギュウキ「…壊れろッ!」

 

《聖炎聖撃!》

 

妖魔「はああ…はあーッッ!!」

 

ギュウキ「ぐうっ…ヌァァァァァッ!!!」

 

 妖魔は解放栞を引き下げると、続けて聖獣突を押し込む。そして背中に炎の翼を展開すると、巨大な鳳凰を模った炎を発生させて全身を包み込み、そのまま鳳凰が突撃するかのようなドロップキックを繰り出してギュウキを打ちのめす。

 その一撃によってギュウキは爆発四散し、妖気の残骸が遺される。

 

賢昇「おっと…貰ったぁ!」

 

汰月「お前…元気だね」

 

賢昇「こんな目に遭ったんだ。これくらいの報酬がねえとやってられるかよ」

 

 ギュウキの残骸に向けて妖之書を向けた賢昇は紅色のアヤダマを入手する。

 

時雨「…ふう」

 

汰月「ありがとう、時雨」

 

時雨「いえ、寧ろ遅くなってすみません!」

 

賢昇「お前にも色々あんだろ。結果オーライだ」

 

汰月「俺も、助けてもらって感謝しかない。本当にありがとう」

 

時雨「…そう言ってもらえたなら、良かったです」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

 ヌラリヒョンの和邸にて、都黎と真黒は監視カメラの映像から妖魔とギュウキの決着を見届ける。

 

都黎「……中々やるな」

 

真黒「良いのかい?妖魔、かなり強力な力を得たみたいだけど」

 

都黎「…問題ない。お前が我々に教えた“あのドライバー”が完成すれば敵ではない。それに…そのためには寧ろ、この方が好都合だ」

 

真黒「…成る程、織り込み済みってわけだ」

 

都黎「ああ。第二段階といこうか。データ収集のためのな」

 

真黒「何か策があるのかい?」

 

都黎「フッ…当然だろう。既に照羅巣に潜り込ませてあるさ。…我等が同胞を、な」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

雪音「時雨君…あなたがそのつもりならば私は……例えあなたに嫌われても、私があなたを守ります」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

次回!仮面ライダー妖魔!

 

「晴河時雨は…お主だな」

「我が名はキリン」

 

リュウジン「見極めてみるといい」

 

新たな聖獣・キリン登場!

 

「大暴れしたいーっ!」

 

「うおおおおおっ!」

 

時雨「二人を元に元に戻してください!」

 

照羅巣高校に迫る危機!?そして…

 

時雨「雪音さん…どうして」

 

第拾参話「聖獣来訪!ハイテンション・パニック!?」

 

日曜午後9時!

 




第十二話をご覧いただきありがとうございます!

今回はいよいよ妖魔の強化フォームである鳳凰ヨロイの初登場となりました!
聖獣という特別な力を持つモノノケのパワーによる強化ということで、今後の活躍にも乞うご期待です!

次回は今回不穏な動きをしていた雪音も大きく関わることとなりますので、是非そちらもご注目ください!
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