第拾漆話「学園開戦と広がる暗雲」
リュウジン「これまでの仮面ライダー妖魔は!
照羅巣高校に通うごく普通の高校生・晴河時雨は、夏休みの最終日に後輩の暁凪桜と共にリュウジンと出会い、仮面ライダー妖魔へと選ばれ、歴史研究部の部長として人々を守ることに!
事件を通して出会った霞流咲穂や霧宮調は仲間に加わり、モノノケ達とも絆を結び、その力を借り受けていく。
そして、仮面ライダー霊魂に変身する日島汰月や、仮面ライダー幽冥に変身する降谷賢昇、照羅巣生徒会長の楓山雪音、顧問の藍羽聖や教授の田貫夜御哉といった仲間達を得たのだった!
しかし…その一方で敵の元に潜入していた白石真黒はヌラリヒョン達が何かを企んでいることを知るが、クリスマスの夜、雪の散る中時雨達に全てを託して消滅したのだった…。
そして…未だかつてない戦いが、時雨達を待ち受ける…!」
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時雨「…………はぁ」
咲穂「時雨君…」
調「時雨部長…」
年明け最初の登校日…即ち始業式の後、歴史研究部の部室にて、新年早々だというのに溜め息を漏らす時雨を、咲穂と調の二人は心配そうに見つめる。
すると、そこに凪桜が近付く。
凪桜「時雨先輩」
時雨「……凪桜ちゃん」
凪桜「白石真黒の死がショックだったのは分かる。だけれど…時雨先輩は仮面ライダーで、白石真黒はそんな時雨先輩にこの街の全てを託したんでしょ?」
時雨「…!」
凪桜「──だったら、立ち止まってる暇はないよ、時雨先輩。自分を信じて託してくれた白石真黒の想いに少しでも報いたいのなら、今は止まってる場合じゃない」
真黒『この街を守り抜いてほしい』
時雨「…そうだね。うん。そうだよね。…今この街には危機が迫ってるって白石さんは最期の力を振り絞ってまで僕達に伝えてくれた。…なら、僕達がやるべきことは、その危機に…全力で立ち向かうこと。…最後は皆が笑って暮らせるハッピーエンドで終わらせるために」
落ち込む時雨に敢えて厳しい言葉を投げ掛ける凪桜。しかし、その言葉が真黒の言葉を思い出させ、時雨の心に火を灯す。
時雨は顔を上げると、己が決意を口にする。
凪桜「うん。それでこそ時雨先輩だ」
時雨「ありがとう。凪桜ちゃん」
凪桜「ううん、感謝されるようなことはしてない」
真黒『暁凪桜…彼女を守るんだ。絶対に』
時雨(そうだ。僕がしっかりしなくちゃ。凪桜ちゃん達を守るためにも。それにしても…あの言葉の意味は一体…どうして白石さんはわざわざ凪桜ちゃんを守るように言ったんだろう…。そもそもあの二人に接点なんてなかったはずだけど……)
もう一つの真黒からの託されものを思い出し、必ず守らねばと誓う一方で、どうして真黒がそのようなことを頼んできたのか疑問を持つ。
時雨「そういえばまだ面と向かっては言えてなかったね。皆、明けましておめでとう」
凪桜「うん、明けましておめでとう」
咲穂「明けましておめでとうございます」
調「明けましておめでとうございます!」
時雨「今年もよろしくね」
凪桜「勿論」
調「よろしくです!」
咲穂「よろしくお願いしますね」
時雨達は言えていなかった新年の挨拶を済ませる。
調「そういえば藍羽先生遅いなぁ」
咲穂「そうですね…」
時雨「あ、ごめん。連絡し忘れてたけど、今日は用事があって来れないって」
凪桜「そうだったのか。どうしたんだろう」
時雨「詳しくは分からないけど、何でも白石さんの友人と会って来るって言ってたよ」
現れない聖に、三人がやけに来るのが遅いと思っていると、時雨がそのわけを答え、三人は納得したように頷く。
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「……じゃあ、白石君は…もう…」
聖「…ああ、消滅したそうだ……。久々に会ってこんな報告になってしまってすまない、黄坂君」
聖の報告を受けて動揺をショックを隠せずにいるのは
澄香「…どうして言ってくれなかったのかな…私だって、気持ちは一緒なのに…」
聖「…まあ、白石君らしいといえばらしいんだが…それでも、悔しいんだ。彼の重荷に気付き切れてあげられなかったことが」
澄香「せっ、先生が悪いんじゃないですよ!…責任なら、私にもありますから」
真黒を止められなかったことを後悔する聖に、澄香は聖一人の責任ではないと告げる。
澄香「まさか街を離れてる間にこんなことになってしまうなんて…。取り敢えず私の方でも全面協力しますから、何かあったら言ってくださいね」
聖「ああ。助かるよ」
澄香「それと、藍羽先生もあんまり『無茶』なさらないでくださいね」
聖「!…善処するよ」
澄香は聖に協力を約束すると、その身を案じる。そんな澄香の言葉に、聖は苦笑いを浮かべながらも、どこか覚悟の決まった強い顔付きをする。
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時雨「そういえばこれ、どうしよう…」
凪桜「ブンプクブラストフォン…白石真黒が使ってたやつ?」
時雨「うん。藍羽先生に預けた方がいいのかなって」
咲穂「白石さんと藍羽先生の関係を考えればそれが一番自然ですね」
調「確かに…」
時雨は真黒から託されたブンプクブラストフォンをラクーンモードにした状態で見つめ、その扱いについて考える。
凪桜「……時雨先輩、私が預かるのはダメかな」
時雨「凪桜ちゃんが?」
凪桜「うん。その…この子を見てたら何だか放っておけなくて。…おいで」
時雨「そっか…。うん。何だか凪桜ちゃんに懐いてるみたいだし、良いんじゃない?後で先生には言っとくよ」
凪桜は自分がブンプクブラストフォンを預かると言い、ブンプクブラストフォンも凪桜に懐いたような様子を見せているため、時雨は凪桜にブンプクブラストフォンを託すことを決める。
凪桜「ありがとう。…これから宜しく」
咲穂「本当に凪桜ちゃんには懐いてますね…」
調「良いなぁ…」
時雨「…それにしても、この街の危機なんて、一体何が起きるんだろう…」
すっかり凪桜に懐いた様子にブンプクブラストフォンを咲穂と調は不思議がるが、時雨はこの街に迫る危機について考え込んでいた。
そんな中、外から喧騒が飛び込んでくる。
時雨「?何だか騒がしいね。行ってみようか」
凪桜「うん」
異変を感じた四人が外へ出ると、そこには──。
「出て来い!仮面ライダー!」
「品性のないゴミどもめ!」
「何だと!」
時雨「!?これは一体…」
凪桜「仮面ライダーが…いっぱい?」
咲穂「あ、あっちから来るのは…佐乃緒の生徒じゃないですか?」
時雨「えっ…本当だ」
調「あっちからは照羅巣の生徒も来た!?」
外へ出た時雨達の目に飛び込んできた光景は、黄色の陰陽師のような仮面ライダーらしき存在と、赤色の陰陽師のような仮面ライダーらしき存在が3人ずつに分かれて乱闘している図だった。
見たことのない異常事態に歴史研究部の4人が困惑していると、そこに佐乃緒の生徒と照羅巣の生徒がやって来る。
「佐乃緒の下劣な連中め…仮面ライダーを倒せば自分達の勝ちだと思ってるんだろ」
「ふん、仮面ライダーが相手でもない限り照羅巣の優等生ちゃんなんかに負けるかよ」
やって来た照羅巣生と佐乃緒生は睨み合うと、ブラストモードのブンプクブラストフォンに似ているものの、画面には黄色、青色、赤色、紫色のアイコンが並び、全体的なカラーリングは黒一色となったデバイス…“オンミョウブラストチェンジャー”を取り出す。
《アヤダマ!》
《陰陽変化!オンミョウトルーパー!》
時雨「へ、変身した…!?」
凪桜「!?」
歪みあっていた二人の生徒はそれぞれ取り出したブランクアヤダマをオンミョウブラストチェンジャーに装填すると、オンミョウブラストチェンジャーを発砲する。
すると、画面からそれぞれ黄色と赤色のエネルギーパネルが展開され、それが身体を通過すると同時に照羅巣の生徒は黄色の戦士・オンミョウトルーパー(黄)に、佐乃緒の生徒は赤色の戦士・オンミョウトルーパー(赤)に変身し、激突し始める。
オンミョウ
オンミョウ
時雨「い、一体何がどうなって…兎に角止めないと!」
《龍!》
時雨「変身!」
《龍ヨロイ!》
⭐︎⭐︎⭐︎
照羅巣での騒動が起きていた頃、佐乃緒のバスターズ達も同様の状況に直面していた。
賢昇「何だ…これ」
圭佑「リーダー!あっちから照羅巣の生徒が来たっすよ!?」
賢昇「はぁ!?」
結佳「何で照羅巣の生徒がわざわざ…」
千瀬「一体何が起こってんの…?」
乱闘を繰り広げる何人ものオンミョウトルーパー達に、バスターズの面々は困惑の意を見せる。
「穢らわしい佐乃緒…お前達は良い加減この街から出て行くべきです!」
《アヤダマ!》
「はんっ!やれるもんならやってみろや!」
《アヤダマ!》
《陰陽変化!オンミョウトルーパー!》
賢昇「変身しやがった…!」
バスターズの目の前でオンミョウトルーパーへ変身した照羅巣の生徒と佐乃緒の生徒は乱闘に加わり、銃撃し合う。
賢昇「うおっ、あぶね!水鉄砲みたいな感覚で銃撃ちやがって…」
結佳「兎に角止めたほうが良さそうだね」
賢昇「ああ!」
《鬼!》
賢昇「お仕置きだ!」
《装填!》
賢昇「変身!」
《憑依装着!変化!
鬼気粉砕!鬼ヨロイ!》
幽冥「お前等止めろッ!」
賢昇は幽冥 鬼ヨロイに変身すると飛び出していき、制止にかかる。
オンミョウR「仮面ライダー!?」
オンミョウR「きっと増援に来てくれたんだ!」
オンミョウY「くっ…厄介な奴が…」
幽冥「何勘違いしてんだ?俺はどっちの味方でもねえ。ごちゃごちゃ騒ぎやがって…どっちもお仕置きだ!」
オンミョウR「何っ!?」
オンミョウY「結局敵か!」
幽冥「オラアッ!」
佐乃緒生徒であるオンミョウトルーパー(赤)達は幽冥を味方だと思ったものの、それを否定した幽冥が妖之盾槍で斬りかかると、敵だと判断してオンミョウトルーパー(黄)共々銃撃しだす。
⭐︎⭐︎⭐︎
妖魔「落ち、落ち着いてくださいっ!痛っ」
オンミョウY「僕達の邪魔するなんて…裏切り者め!」
オンミョウR「よく分かんねえけど仮面ライダーさえ倒せば!」
妖魔「ちょっ、話を聞いてください…!!」
妖魔 龍ヨロイは何とかオンミョウトルーパー達を宥めようとするが、聞き耳持たずに攻撃されてしまい、たじたじになる。
リュウジン『…妙な妖気を感じる。兎に角だ時雨!強硬手段でいくしかないぞ!武装を取り上げろ!』
妖魔「…分かりました」
《聖獣之書!》
妖魔「全力で止めます!」
《鳳凰!》
《聖獣装填!》
《聖獣装着!変化!
聖炎復活!鳳凰ヨロイ!》
妖魔はリュウジンの助言を受けると、覚悟を決めて鳳凰ヨロイへとパワーアップを果たす。
《猫又!》
《装填!超回転!一・撃・必・殺!》
妖魔「いきますよ…!」
《俊敏流星閃撃!》
妖魔「ふっ…はあああっ!!」
猫又「にゃああああっ!」
オンミョウR「!?な、何だ!?」
オンミョウY「は、早い…!」
オンミョウY「うわっ!」
オンミョウR「武器が!」
妖魔は猫又アヤダマを妖之流星刀に装填して八芒回転星を回すと、召喚した妖魔 猫又ヨロイと共に高速で争うオンミョウトルーパー達の中に身を投じ、全員のオンミョウブラストチェンジャーを没収する。
「お、覚えとけよっ!」
「何で俺達まで…」
妖魔「ひとまず落ち着いたかな」
変身を解かれたオンミョウトルーパー達はそれぞれ逃げ帰っていき、妖魔も一息吐いて変身を解く。
⭐︎⭐︎⭐︎
幽冥「止めろつってんだろ!いてっ!」
オンミョウトルーパー達の戦いを止めようとしていた幽冥は銃撃を喰らってしまい、溜まっていた怒りが爆発する。
幽冥「お前等…良い加減にしろよ」
《ギュウキ!》
幽冥「ふん!」
《インストール!》
《デンシソウチャク!ヘンゲ!
猛火Burning!ギュウキヨロイ!》
幽冥「オラアア!」
あまりの聞く耳持たなさに業を煮やした幽冥は妖書ドライバーを電書ドライバーに付け替え、そのまま幽冥 ギュウキヨロイへとパワーアップすると、その勢いで争うオンミョウトルーパー達の元へと突撃していく。
オンミョウR「!?こいつ…強い…!」
オンミョウY「ぬわあっ!」
オンミョウY「邪魔しないでもらおうか!!」
オンミョウR「ぶっ飛ばしてやる!」
幽冥「こっちの台詞だ!」
《雲外鏡!》
《インストール!》
《雲外鏡!アヤダマライズ!》
幽冥「ふっ…はああっ!」
オンミョウR「なっ、帰ってき──だあっ!」
オンミョウY「何ぃ!?──グハッ!」
幽冥目掛けて放たれた連続銃撃に対し、幽冥は転がりつつ攻撃を回避し、雲外鏡アヤダマを電書ドライバーに装填する。
そして両腕に鏡型エネルギーを展開すると、それを用いて銃撃を反射させてその主に撃ち返す。
幽冥「さーて、お仕置きだ!」
《チャージ!》
《雲外鏡!アヤダマバースト!》
幽冥「はああっ!」
オンミョウY「いたたっ…!?」
オンミョウR「何だこれ眩しっ…!」
オンミョウR「ぐわああっ!」
オンミョウY「うああっ!?」
幽冥は鏡から眩い光のエネルギーを放射することでオンミョウトルーパー達を変身解除に追い込む。
幽冥「ほら分かったろ、俺には勝てないし、こんな所で暴れるもんじゃねえ。さっさとその物騒なもん置いて帰れ」
「う、うわあああっ!!」
「つ、強すぎる…!」
賢昇「…ったく」
変身解除させられた生徒達は勝ち目がないと悟り、蜘蛛の子を散らすように逃げ帰っていく。
⭐︎⭐︎⭐︎
汰月「どうやら照羅巣と佐乃緒の間で何かが起きてるらしい」
克真「何かって?」
汰月「詳細は現在調査中だけど…どうやら両校の生徒間での衝突が起きてる上に、妖力を用いた装置が用いられてるようだって朔は言ってた」
愛菜「成る程…」
汰月「俺達も状況を把握しないといけないし、取り敢えず二手に分かれて歴史研究部とバスターズに話聞きに行こう」
照羅巣と佐乃緒が陥っている状況の一部を聞き付けた汰月は調査のために二手に分かれて照羅巣と佐乃緒へ向かうことを決め、仲間に指示を出していく。
汰月「さて、俺達は照羅巣に向かおう」
星海「ですね」
汰月は星海と共に照羅巣へ向かうことに決め、残る愛菜、克真、由香里に佐乃緒を任せる。
その道すがら、汰月達の前にある者が姿を現す。
白色のトレンチコートに身を包んだ青年だった。男は二人の行方を阻むように立ち、そして声を上げる。
???「やあ、お二人さん。足を止めてもらおうか」
汰月「…誰」
???「私?私は
淀川一茶と名乗る男はヘラヘラと軽薄に笑いつつ、トレンチコートの前を開けると、懐から焚書ドライバーを取り出す。
汰月「…!それを持ってるってことは……!」
一茶「飲み込みが早くて助かるよ。…じゃあ、楽しい宴を始めよう」
《着火!》
目の色を変えて身構える汰月に対し、一茶はより一層楽しそうに笑う。そして炎呪之御札を焚書ドライバーに翳すと、装填口に装填し切らない程度に差し込む。
続けてトレンチコートの両ポケットから取り出した八咫烏アヤダマと餓者髑髏アヤダマを起動する。
《八咫烏!》
《餓者髑髏!》
《イグニッション!》
一茶は起動した二つのアヤダマを装填すると、左手を握り嫌味な笑顔を浮かべたまま告げる。
一茶「変身」
《焼却装着!ヘンゲ…
黒翼!白骨!仮面ライダー禍炎!》
禍炎「これなら君も馴染み深いよね?」
星海「仮面ライダー…禍炎…」
一茶が変身したのは仮面ライダー禍炎 八咫烏餓者髑髏ヨロイ…汰月にとっては見覚えのあり過ぎる姿だった。
《ミズチ!》
《インストール!》
汰月「…変身!」
《デンシソウチャク!ヘンゲ!
激流Splash!ミズチヨロイ!》
霊魂「ふっ!」
汰月は霊魂 ミズチヨロイへ変身すると、レーザーガンモードのアヤカシレーザーアタッカーで禍炎を銃撃する。
禍炎「へぇ…結構躊躇いなく撃つんだね」
霊魂「躊躇う?あり得ない。どんな姿だろうと…敵なら倒すだけ」
禍炎「おっと…ふふっ、そう。なら…こういうの、どうかな」
《塗壁!》
《イグニッション!》
《雨降小僧!》
《イグニッション!》
《鎌鼬!》
《イグニッション!召喚!塗壁!雨降小僧!鎌鼬!》
霊魂「召喚か…」
禍炎「ふ…いけ」
禍炎はヌリカベ、アメフリコゾウ、カマイタチの3人のモノノケを召喚すると、霊魂に
霊魂「ふっ!はあっ!はっ!!…くっ…コイツ等…地味に面倒だな」
禍炎「強くなっているだろう?私は白石真黒とは違ってこの力に適合してるんだ。彼程度の相手に苦戦してきた君にはキツイかもなぁ…」
霊魂「!」
霊魂はヌリカベの拳を払い除け、返しに蹴りを叩き込み、アメフリコゾウを銃撃で牽制し、カマイタチの鎌をアヤカシレーザーアタッカーで防ぎ、そのまま押し返すが、その強さに困惑する。
しかし、禍炎の種明かしと、それに付随する言葉を聞いた霊魂は一瞬動きを止め、それを機と見たモノノケ達は一斉に襲いかかる。
《ブレード!レーザータイム!》
霊魂「はああああっ!!」
禍炎「!?…動きが変わった…!」
禍炎の言葉を聞いた霊魂は無言のままアヤカシレーザーアタッカーの銃身をそのまま90度上に動かすことでレーザーブレードモードに変化させ、その場で回転斬りを放つことで向かってきた3人のモノノケを吹き飛ばす。
霊魂「速攻で終わらせる」
《インストール!》
《スペシャルムーブ!》
《激流スラッシュフィニッシュ!》
霊魂「はああっ!!」
禍炎「!?一瞬で…!」
霊魂はミズチ電子アヤダマをアヤカシレーザーアタッカーに装填すると、レバーを操作して水の妖気を刀身に集め、そのまま激流を帯びた連続斬りを放つことでヌリカベ、アメフリコゾウ、カマイタチを立て続けに撃破する。
霊魂「…お前如きが…白石さんを馬鹿にするな!」
禍炎「!くっ…ぐあっ!!」
霊魂「はああっ!!」
禍炎「ぐああっ!」
霊魂はその心に燃える怒りを露わにすると、禍炎目掛けて飛び掛かりつつ斬撃を浴びせ、続けて横蹴りを浴びせて吹き飛ばす。
霊魂「何、その程度?白石さんはもっと強かったよ」
禍炎「!…このガキが…まあ良い。大人を舐めるとどういう目に遭うのか…じっくり教えてやるからな…!」
霊魂「!待てッ!」
《ガン!レーザータイム!》
霊魂「…逃げたか」
先程の発言に対しての意趣返しとして放った禍炎への煽りが効いたのか、禍炎はドスの効いた声で負け惜しみを吐くと、橙色の炎を放って姿を眩ます。
霊魂は咄嗟にアヤカシレーザーアタッカーをレーザーガンモードにして炎の塊目掛けて銃撃するが、既に禍炎は立ち去っていた…。
⭐︎⭐︎⭐︎
雹介「さあ…ここからが本番だ。君もしっかり準備しておきたまえよ、都黎君。…いや、“世模継正屠会長・昏時都黎”」
都黎「…御意」
雹介「差し当たっては…照羅巣の“新たな支配者”とのやり取りは引き続き任せようか」
都黎「分かってます。…計画は順調です」
雹介「なら良いんだ」
和邸にて、都黎の言葉に満足した様子の雹介は都黎の肩にポンと手を置くと、そのまま去っていく。
⭐︎⭐︎⭐︎
夢華「…ごめんね、雪ち。ここからは私の…革命の時間だよ」
誰もいない照羅巣生徒会室にて、夢華は一人懺悔と決意の言葉を述べつつ、伏せていた顔を上げる。……その顔には不敵な笑みが宿っていた…。
第拾漆話「学園開戦と広がる暗雲」
⭐︎⭐︎⭐︎
次回!仮面ライダー妖魔!
時雨「つまり…照羅巣と佐乃緒の間で抗争のような状態になってる…ということですか?」
咲穂「まるで戦争ですね…」
学園間の争いを止められるのか──!?
時雨「雪音ちゃんの身に何が起きてるんですか?」
「何やら様子がおかしかった」
時雨「僕達で雪音ちゃんを助けに行こう!」
雪音を奪還せよ!
汰月「……お前、星海に何をした」
第拾捌話「明かされる秘密と救出作戦」
日曜午後9時!
第十七話ご覧いただきましてありがとうございます!
年明け一発目ということで、早速大きく話が動き出しましたが、いかがでしたでしょうか。
量産型ライダーの登場や、学園間の争いの勃発、そして新たな禍炎の変身者…と、盛りだくさんな回となりました。
本年、更に加速する仮面ライダー妖魔を、是非ともよろしくお願いいたします。