前もって予告しましたが、いよいよ仮面ライダー妖魔の第壱話幕開けです!
是非ともご覧ください!
第壱話「物語始動とモノノケとの出会い」
──昔々、この辺りは“カンナギ”と呼ばれていた。
──カンナギでは、人と、モノノケとが共に暮らしていた。
──ある時、とある一族の巫女が黄泉の神をその身に宿す。
──そして、多くの人と、モノノケとに未曾有の危機を齎した。
──その危機を解決するべく、カンナギにいた名高い陰陽師は龍のモノノケと手を結び、危機を祓ったのだった…。
──それ以来、カンナギでは人とモノノケとはより深く付き合うようになったとさ…。
???「…っていうのが、この
「なんか…むずかしくてよく分かんなーい」
「そもそもモノノケ…妖怪なんているわけねーじゃん!」
「けど、何か最近怪物が出るってウワサあるよなー」
「そんなのどうせウソだろ!それよりも時雨兄ちゃん、ゲームしよ!」
持っていた本を閉じ、子供達に声を掛けて締め括ったのは
近所の子供達にせがまれて地域の伝承についての本を読んでいたらしい。
この布留杜市には、モノノケ…所謂妖怪にまつわる伝承が残されていた。
時雨「まあ確かに難しかったかな…。よし、じゃあゲームしよっか!」
「やったー!」
「早く早く!」
暫く子供達と共にゲームをしていると、ふと時計を見て時雨は慌てる。
時雨「あっ、もうこんな時間!」
「なんか用事ー?」
時雨「午後から友達の買い物に付き合う約束してて…」
「彼女だー!」
時雨「ち、違うよっ!じゃあまたね!」
「バイバーイ!」
「また来てねー」
時雨「うん!また来るよ!」
そう言って時雨は子供達に手を振りつつその場を去って待ち合わせ場所へ急ぐ。
その道には『学術の街・布留杜市へようこそ!』と書かれたポスターが。ここ布留杜市は
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仮面ライダー妖魔
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第壱話「物語始動とモノノケとの出会い」
時雨「ごめん、待たせちゃったかな」
???「…まあ、多少は」
時雨「だよねえ…ごめんね。凪桜ちゃん」
時雨がやって来た場所には、一人の女の子が立っていた。腰の方まで伸ばした長い黒髪に、怜悧な目付きからクールな印象を受ける彼女の名は、
凪桜「別に怒ってないから大丈夫。さあ、早く行こう」
時雨「だね」
そんな会話を交わして二人は行き先へ向かう。
時雨「やっぱり休日だし人多いね」
凪桜「ただでさえ夏休みシーズンだからね」
時雨「まあ、今日で最終日だけど」
凪桜「そういえば」
時雨「課題終わった?」
凪桜「勿論。時雨先輩が教えてくれたお陰」ドヤァ
時雨「ふふっ、なら良かった」
時雨と凪桜は他愛のないことを話しながら共に歩いて行く。
時雨「結構売ってて良かったね、“ワンダーファンタジア”のグッズ」
凪桜「うん」
時雨と凪桜が共に出掛けた理由、それは──二人の好きなアニメ、“ワンダーファンタジア”のグッズを買いに来るためだった。無事に目当てのグッズを手に入れた二人は、ホクホク顔で帰っていく。すると、その道中で凪桜は突然に立ち止まる。
凪桜「……」
時雨「どうしたの?」
凪桜「…ここ、気になって」
時雨「この古書店?」
凪桜「そう。…なんだか気になって。寄ってもいい?」
時雨「こういうお店って物語的には何かが始まる場所だよね。ま、現実では何も起こらないだろうけど…折角だし入ろっか。行こう!」
時雨は凪桜の提案に笑顔で頷き、共に古書店に入る。
中に入ると、特有の古い紙の匂いが時雨の鼻腔を擽ぐる。店主のお爺さんは居眠りしていた。
二人で少し見ていると、凪桜が時雨を呼ぶ。
時雨「この本は…?」
凪桜「なんだか不思議な本があったから気になって…なんだと思う?」
時雨「さあ…?」
そう言って時雨が不思議な本…やけに角張っていて「妖魔」という文字が円形の中にデフォルメされた紋章が付いた赤い表紙の不思議な文字の刻印された本を手に取ると、途端に本はひとりでに宙へと舞い、輝きだす。
時雨「うわあっ!?な、何!?」
凪桜「……本が浮いて、光った?」
???「ふむ、お主は合格だ!」
時雨と凪桜が光る本に驚いていると、その光の中から何者かの声が聞こえてくる。
そうして姿を現したのは、黄色の体躯を持つ龍だった。……体長40センチメートル程の。
時雨「え?トカゲ…?トカゲが浮いて喋ってる!!??」
凪桜「新種のトカゲ…?」
???「誰がトカゲだ!失礼な!我はモノノケ…リュウジン様だ!」
時雨「も、モノノケ!?」
リュウジン「いかにも。決して、断じてトカゲなどではない。大体、空飛んで言葉を話すトカゲなどおろうはずがなかろう」
時雨「それはまあ…確かに?」
凪桜「いや、普通モノノケなんてのもいないと思うけど…」
トカゲ扱いが余程不服だったらしいリュウジンは時雨達に怒りながら名乗るが、その際の発言に凪桜がツッコミを入れる。
リュウジン「まあ、そんな細かいことはどうでもいい。お主、名はなんという」
時雨「えっ?ぼ、僕ですか…?」
リュウジン「そうだ」
時雨「僕は…晴河時雨っていいます…」
リュウジンに何故か名前を聞かれた時雨は怯え半分、困惑半分ながらも名乗る。
リュウジン「成る程。…時雨よ」
時雨「は、はい!」
リュウジン「我と共に戦ってくれぬか?」
時雨「た、戦う?」
リュウジン「…人とモノノケ、長らく交わってこなかった両者が今、再び交じり合おうとしている。そして…一部のモノノケ達によって人への侵略が企てられているようだ。この状況を乗り越えるために、お前の力を借りたい」
時雨「なっ、えっ…えっ???」
突然リュウジンに突き付けられたファンタジーじみた話に、時雨はひたすら混乱する。
リュウジン「お前には、“ヒーロー”になる資質がある。間違いなくな」
凪桜「時雨先輩が…ヒーローに…」
時雨「ヒーロー…そんなの、僕には無理です。だって…僕は、ただの、普通の平凡な高校生で……。物語的にも高校生Cくらいの扱いが妥当なくらいですよ」
リュウジン「何を言うか!お前はこの我に選ばれた!それだけで資格はある!」
時雨「え、ええ…?」
リュウジン「時雨。お前ならば、この妖之書の力を発揮して悪さをするモノノケから人々を守れる存在になれる」
凪桜「そんなことが…」
時雨「で、でも、本当に僕なんかで──」
リュウジンの言葉を信じ切れず、時雨は断ろうとし続けるが、外から突然轟音が響き渡る。
凪桜「これは…見に行こう」
時雨「えっ!?あっ…うん」
リュウジン「ならば…我も」
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凪桜「人が逃げてる…?」
時雨「な、何があったんですか?」
「さっき、そこに怪物が現れて、車を壊したんだ!君達も早く逃げた方がいい!」
時雨「ええっ!?」
リュウジン「ふむ。モノノケの仕業と見て間違いなさそうだな」
時雨「じゃ、じゃあ僕達も早く逃げた方が…」
リュウジン「いくぞ、時雨!」
時雨「ええ〜っ!?ちょ、離してください〜〜!!」
三人が外へ出ると、慌てた様子で逃げ去る人々とすれ違う。その中の一人に時雨が事情を聞くと、どうやらモノノケによる騒ぎが生じているらしい。それを聞いた時雨は自分達も逃げようとするが、リュウジンに止められ、その方へと引き摺られてしまう。
???「うがあああっ!!!」
時雨達がやって来た広場には、青っぽい体の鬼のようなモノノケが金棒を振り回していた。近くにはペシャンコに壊れて煙を上げている車が。
時雨「ななななな…」
凪桜「大丈夫?時雨先輩」
時雨「大丈夫…ではないかな……」
リュウジン「何を情けないことを。よし、時雨。まずはあのモノノケについて探ろう。この妖之書をあいつに向けて
時雨「こ、こう…?」
時雨が言われるがままにすると、妖之書が開き、光の文字の羅列が浮き出る。
時雨「えっと…“アマノジャク”…?」
リュウジン「の、ようだな。…おい!そこのお前!」
アマノジャク「…ああん?んだ、トカゲ」
リュウジン「誰がトカゲだ!!お前の如き雑魚で下賤なモノノケの分際でこの我をトカゲ呼ばわりとは…!」
アマノジャク「んだとテメェ!!ぶっ潰されてえのか!」
リュウジン「上等だ!お前なんか一捻りにしてやる!…こいつがな!」
時雨「僕っ!?」
突然アマノジャクを煽り始めているリュウジンに時雨があわあわとしていると、突然リュウジンはヘイトを時雨へと向けさせる。
アマノジャク「ほーう。良い度胸じゃねえか人間。…望み通り…あの世に送ってやるよ!!」
時雨「うわああっ!?何してくれてるんですか!!」
リュウジン「問題ない。戦士となり、奴に勝てば、な」
時雨「ど、どうすればいいんですか?」
リュウジン「まずは妖之書を腹に押し当てろ」
時雨「え?えっと…」
リュウジン「違う!背表紙を下にして、表紙を向こうに向けろ」
時雨「えっ!?こ…こうかな……うわっ!?えっ!?ベルト?」
リュウジン「そうだな。今風にいうのなら…“妖書ドライバー”といったところか」
時雨「妖書ドライバー…」
時雨は妖之書を縦にした状態で腹に押し当てるが、リュウジンに指摘されてそれを横に倒す。すると、帯が右側から出現して一周し、妖之書がホルダーにセットされ、ベルト・妖書ドライバーとなる。
リュウジン「この我の力を貸してやる。このモノノケの力と魂が詰まった“アヤダマ”で『変身』するんだ!
まずはアヤダマの下を押せ!そしてドライバーにセット!栞を下げる!そんで変身!」
時雨「も、もうなるようになって…!」
《龍!》
時雨はリュウジンが渡して来た黄色い人魂のような結晶“龍アヤダマ”を受け取ると、龍アヤダマの下にあるスイッチ“覚醒之円陣”を押して起動する。
《装填!》
時雨「なんか出た!……変身!」
時雨は龍アヤダマを妖書ドライバーの中央のスロット“装填之間”に上から装填して、そのまま右側に着いた栞型のレバー“解放栞”を引き下げると妖書ドライバーの表紙が展開する。
それと同時にリュウジンが空中に現れた陣に吸い込まれ、代わりに妖書ドライバーから黄色の龍が出現する。
《憑依装着!変化!
時雨が開かれた表紙を閉じると、龍は黄色の龍の意匠を持った鎧の形を作り、時雨の身体を陣が通過して黒い素体を纏わせる。そして、鎧は素体を纏った時雨の身体に覆い被さり、その姿を黄色を基調とした姿を持ち、赤い複眼が輝く戦士のものへと変える。
???「何、これ!?どうなってるの!?」
リュウジン『お前は変身したのだ!モノノケと戦うことの出来る戦士…
妖魔「妖魔…。仕方ない…いきましょう!」
リュウジン『その意気だ!』
アマノジャク「邪魔する奴は許さねえ!」
戦士──妖魔はアマノジャク目掛けて駆け出し、相手の金棒の一振りを躱して拳を叩き込む。
アマノジャク「ぐあっ!」
妖魔「凄い!身体に力が湧いてきます!!」
リュウジン『時雨!装備を使え!召喚するんだ!』
妖魔「え!?…こうですか…!?」
《
リュウジンに言われた妖魔は妖書ドライバーの導きに従って黄色の両刃剣を召喚する。
妖魔「これは…剣?」
リュウジン『妖之弓剣!切れ味抜群だぞ!』
妖魔「よーし…はあっ!」
アマノジャク「何を…ぐあっ!」
妖魔は連続で斬撃をアマノジャクに叩き込んで追い詰める。
アマノジャク「お前等!やれ!」
妖魔「これは…」
リュウジン『“餓鬼”だ!こいつ等は妖気に引き寄せられて召喚される悪い妖気の塊…ちゃちゃっと蹴散らせ!』
妖魔「はい!」
アマノジャクの声に合わせて霧のような物が集まって出現した何体もの黒い鬼のような角の生えた餓鬼が出現し、妖魔に襲い掛かる。
妖魔「…はあっ!おりゃっ!たあああ!」
リュウジン『良い腕だ!その調子でいけ!』
妖魔「よーし…!」
《装填!一・撃・必・殺!》
《登竜剣撃!》
妖魔「おりゃああっ!」
妖魔は龍アヤダマを妖之弓剣に装填すると、黄色のエネルギーを纏わせて回転斬りを放ち、餓鬼を纏めて薙ぎ払う。
妖魔「残るはあなただけです…!」
アマノジャク「く…!」
リュウジン『妖書ドライバーを操作して必殺技を放て!』
妖魔「必殺技…。よし!」
《一・撃・必・殺!》
妖魔は解放栞を引き下げて妖書ドライバーの表紙を展開し、雷のエネルギーを右脚に集めると、再度表紙を畳む。
妖魔「そろそろエピローグといきましょうか!」
《登竜剛撃!》
妖魔「はーッッッ!!!」
アマノジャク「小癪な…ぐあああっ!!」
妖魔は雷が変化した龍と共に跳び上がると、そのまま雷の龍を纏った右脚で跳び蹴りを放つ。
その一撃を受けたアマノジャクは断末魔の叫びを上げ、爆散する。
妖魔「勝った…んですかね?」
リュウジン『まあ、初陣しては上出来だな』
着地した妖魔にリュウジンが太鼓判を押し、妖魔は変身を解く。
時雨「ふう…なんか凄いことになっちゃったな…」
凪桜「お疲れ様、時雨先輩。ナイスファイト。次は武器をもっと活用したらいいかも」
時雨「状況受け入れるの早くない!?てか何そのアドバイス!」
凪桜「この世は優勝劣敗弱肉強食。だからこそ、状況の変化に適応出来る強さが必要」
時雨「な、成る程…?」
リュウジン「中々上手くやっていけそうで良かったよ。ハッハッハッ!」
そんな会話を交わす三人の後ろで、密かに残ったアマノジャクの残滓が回収され、黒いフードを被った人物の手元で紺色のアヤダマに変わる。
???「……計画は順調に進んでいるみたいだな」
そして、更に別の箇所では時雨達の姿をカメラが捉えていた。
「お嬢様。どうやら彼が妖魔となったようです」
???『…成る程。まさか時雨君が、ですか。分かりました。追跡は以上で十分です。ご苦労様でした』
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──翌日
始業式を終えた後、時雨は何故か生徒会室に呼ばれたので生徒会室へ向かっていた。
時雨「僕なんかしちゃったかな…」
凪桜「あれ?時雨先輩。こんな所で何を?」
時雨「あれ、凪桜ちゃん。凪桜ちゃんこそどうしてここに?」
時雨が生徒会室の前に辿り着くと、そこには凪桜が。互いに不思議に思いながらも、取り敢えず時雨は生徒会室のドアをノックしようとする。
凪桜「急に生徒会に呼び出されたのに、結構余裕そうだね」
時雨「いやまあ、困惑はしてるけど、生徒会長が知り合いだから」
凪桜「そうなんだ」
時雨「こういうのって、物語的には大抵なんか大変なことに巻き込まれたりするパターンだよね…」
凪桜「…確かに。昨日のこともあるし」
時雨は凪桜の言葉に返しつつ、自身が臆さぬ理由を告げ、改めてドアをノックする。
???「どうぞ」
時雨「失礼します。2年A組、晴河時雨です。…僕、何かしちゃいましたかね。楓山さん」
時雨がドアを開けると、生徒会室には一人しかいなかった。その一人…綺麗な濡羽色のロングヘアに、穏やかな瞳を持つ、まさにお嬢様といえる雰囲気を持つのは現生徒会長である
雪音「あら、敬語は要りませんし、以前のように名前をちゃん付けで呼んでもらって構いませんよ。小学校からの仲ではありませんか」
時雨「…そういう雪音さんが敬語のような…いやまあ雪音さんはデフォルトで敬語か…。流石に僕も、敬語は取れませんよ。で、僕に用って…」
雪音「あら、残念です。さんも取ってくれてませんし。
まあ、それはさておき…本題に入りましょう。時雨君と暁さんをお呼びしたのは他でもなく、“妖魔”について…及びモノノケについてです」
「「!」」
雪音の口から飛び出た単語に、二人は驚きを隠せない様子を見せる。
時雨「なっ、なんでそれを…昨日のことですよ!?」
雪音「……元々、調査してましたから」
時雨「モノノケについて知ってたってことですか?」
雪音「……まあ、そんなところだと思っていただければ。さて、ここからが肝要なのですが…宜しければあなたのその力を、この学校のために使ってはくれませんか?」
時雨「え?」
雪音「現在、この照羅巣地区ではモノノケによる事件が多数起こっています。そして、それはこれからも増え続けるでしょう。ですので、この辺りのモノノケ事件をその力で解決していただきたいのです。そして同時にモノノケにまつわるこの街の歴史を調査し、モノノケ事件の根本的解決を図ってほしいのです」
時雨「い、いきなりそんなこと言われても……」
雪音「まあ、確かにそうかもしれませんね。ですがご心配なく。既に準備は整ってます」
凪桜「……準備?」
雪音の提案に時雨と凪桜は驚き、その追及に対して雪音は続ける。
雪音「……ええ。あなた方二人には“歴史研究部”となってもらいます」
凪桜「歴史研究部…そんな部活ウチにはなかったはず」
雪音「さっき作りました。既にお二人のお名前は書いてありますので、実質的には所属している扱いですよ」
時雨「そ、そんな強引に…そもそもどうやって部活を──」
雪音「生徒会長の権限を少々、ね。うちの学校が
……どうか、お願い出来ませんか?人助けだと、思ってくださればいいのですが…」
時雨「それは……」
雪音「私と、貴方の仲ですし…どうでしょう?」
凪桜「時雨先輩、どうする?」
時雨「…………分かりました。やります」
凪桜「!…大丈夫なの?そんな風に請け負って」
時雨「…まあ、知らない相手じゃないし。雪音さんは間違ったことや変な嘘を言うような人ではないから……その雪音さんがそこまで言うのなら…信じるよ」
雪音「流石は時雨君。私の見込んだ通りでした。…それでは、まずは部員集めもお願いしますね。一応部活としての体裁は保ってますが、外部に向けて活動していく上では流石に二人では心許ないので。そもそも部活の規定最低人数は四人ですし」
時雨「い、いきなりハードですね…」
雪音「それでは、今日はもうお話は終わりです。お帰りいただいても構いませんよ」
時雨「なら…そうさせてもらいます」
凪桜「……」ペコリ
時雨と凪桜は二人で生徒会室を出て、帰路に着く。
時雨「まさかこんなことになるなんて…」
凪桜「うん…。物語的にこれは?」
時雨「…何かが、始まっちゃった感じかなぁ…」
凪桜「…私も同感。兎に角、なってしまったものは仕方ない。私も全力でサポートするから、頑張ろう」
時雨「……そうだね」
⭐︎⭐︎⭐︎
???「……そんなわけで、どうやら照羅巣の方にも“仮面ライダー”が現れたみたいだね」
???「成る程、
???「そう。それで、我々
それに何より、このままモノノケの好き勝手にさせるわけにいかない。
こちらも妖之書を間もなく発見できそうだし、君も準備しといてくれよ…
汰月「…分かってる。我々“治安維持委員会”の出番、ということでしょ」
あまり覇気を感じられない顔の男子から指示を受けた短めの黒髪に切長の瞳の男子…汰月は頷き、その指示を受諾する。
???「リーダー、どうやら照羅巣にも仮面ライダーが現れたみたいだよ〜」
???「成る程…。遂にか」
???「どうするの?」
???「どうする?…まあ、暫くは放っておけば良い。邪魔になったら話は別だけど、俺達は生徒会じゃないんだ。態々喧嘩を売りにいく必要もないだろう?」
???「…ま、それはそうだねー。ウチ…佐乃緒は照羅巣との仲が悪いし、無用なトラブルは避けておくべきかな」
???「そうさ。そんな瑣末なトラブルなど気にかける必要はない。俺達“バスターズ”にはもっとド派手なトラブルの方が似合うからな!」
???「…まあ、その辺は好きにしちゃってよ。
賢昇「リーダーな!」
???「オッケー賢ちゃん先輩!」
賢昇「リーダーっつてんだろ!?」
長めの金のメッシュが入った黒髪を後ろで短く束ねたヤンキーのような男…賢昇は亜麻色のミディアムヘアの女子から報告を受け、その自信を覗かせる。
???「妖魔の誕生…これで計画は一つ前進だな。次は、そうだな…一先ず奴の実力を測ってみるとしよう」
どこかの和室のような場所で、一人呟いているのは黒髪を無造作に切り揃え、鋭い目付きで端正な顔立ちの男子…だった。男子はニヒルな笑みを浮かべると、紫色を基調として刀身に雲のかかった月が描かれたどこか機械的な日本刀を取り出す。
⭐︎⭐︎⭐︎
「凄い、こんな問題も解けるんだ!」
「この問題って…?」
???「……そうですね。その問題は…」
照羅巣高校の一つの教室にて、二人の女子から賞賛されながらも、どこか浮かない顔をしているのは栗色の髪をセミロングにしている淑やかさを感じる顔付きの女子だった──。
???「………良いなぁ」
人も少ない照羅巣高校図書館の一角、窓際のその席から本を読む絵を止め、ふと下を眺めたのはあまり切っていないのか長めでボサボサの黒髪で、目も少し隠れがち、その目も気弱そうに細められた男子がいた。彼は目下に広がる「青春」を謳歌する学生達の姿を見て、強く羨望していた──。
???「さて…依頼のあった照羅巣の部活に行く時間か…。全く、こんなしがない一歴史教員には…荷が重いなぁ」
パソコンを操作していた少しボサボサの黒髪で覇気の感じられない顔付きの男は時間を見ると立ち上がり、ジャケットを羽織る。そして鞄を手にして立ち上がると、そのまま目的地へと向かう。
時雨「…これから…どうしよう……」
凪桜「どうしようか。部員集めにモノノケ退治、遺跡の調査…やることは山積み」
時雨「だねえ…。取り敢えず顧問の先生が来てくれるらしいから、詳しい話はそこからかな。……忙しくなりそうだなぁ」
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次回!仮面ライダー妖魔!
「「仮面ライダー??」」
「他地区ではそう呼ばれているのさ」
歴史研究部の初依頼!
「依頼したいことがあるのです…」
時雨「手強い…!」
謎の
「どうした?その程度か?」
第弍話「雨天疾走!最初の依頼!」
日曜午後9時!
皆様、読んでいただきましてありがとうございます!
第壱話、いかがでしたでしょうか!面白いと思っていただけたなら幸いです!
さて、本作を書くということで、なるべくなら映像の様に想像出来るような作品を、と思っているのですが難しいですね!後はメインキャラを1話になるべく出したくて最後のシーンを作ったのですが、???だらけになりました。キャラの見た目を描写するしか分ける方法も思い付かないですし…何かいい方法はないものですかね。こんな調子ではありますがこれからも成長しつつなんとかこのシリーズを書いていけたらな、と思ってますので、この作品に期待してくださる方は是非とも応援の方宜しくお願いいたします!