仮面ライダー妖魔   作:玲音考人

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第肆拾弍話「地獄絵図こそが俺の行く道」

 

リュウジン「前回の仮面ライダー妖魔は!

 

交換留学によって照羅巣高校、津久代高校、佐乃緒高校にやって来た生徒達と交流する時雨達。

 

そんな中、初恋の幼馴染と再会した賢昇を狙ってツチグモが襲いかかる!

 

追い詰められた賢昇を助けようとした時雨も無双アヤダマを奪われてしまう。

そんな中、賢昇の幼馴染のアリスは賢昇に仮面ライダーをやめるよう言い出し…?」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

アリス「賢昇。……仮面ライダーなんて、やめようよ」

 

賢昇「……は?」

 

時雨「!」

 

アリス「だってさ、賢昇はもう、側から見ても戦いに着いていけてなかった」

 

賢昇「それは…!」

 

 アリスは賢昇に仮面ライダーをやめるように迫り、その理由として戦いのレベルに置いていかれていたことを挙げる。

 

アリス「それに…私には力がある。身体能力のみならともかく、能力込みでなら…私が仮面ライダーになった方が強いよ」

 

賢昇「…そもそも、その力はなんなんだよ」

 

アリス「賢昇には言っていなかったけれどね、私の家は代々祓魔師をやってるんだ。まあまあ名門なんだよ」

 

賢昇「祓魔師…。じゃあお前、その家業を継ぐのかよ」

 

アリス「…そうだね。そのつもり」

 

 アリスの持っていた力はアリスが祓魔師になったが故のものであると説明し、それこそが自身の家業であると明かす。

 

アリス「私としては賢昇が仮面ライダーになってることの方がびっくりだよ。…布留杜の情報はこまめに集めるようにしてたけど、その中でモノノケの力を扱う戦士、仮面ライダーが布留杜市にはいて、しかもその一人が賢昇だったと知った時、どれだけ驚いたことか」

 

賢昇「……それで、俺じゃ力不足だからもう仮面ライダーをやめろってか」

 

アリス「そうだよ。…賢昇はもう十分頑張った。だから…これからは私が賢昇を守る。そのために…ずっと強くなろうとしてきたんだから」

 

賢昇「アリス…お前…」

 

時雨「ちょ、ちょっと待ってください!?」

 

 アリスは自分が賢昇を守るから賢昇はもう仮面ライダーをやめるべきだと告げるが、そこに待ったをかけたのは話を側で聞いていた時雨だった。

 

時雨「…繰谷さん、ですよね?賢昇君は僕の大切な友達で、頼れる仲間です。そんな一方的に仮面ライダーをやめろなんて言われましても…」

 

アリス「…だから、必要なら私が代わりをやるよ。それならいいでしょ?」

 

時雨「よ、よくないです!賢昇君の代わりなんていないですよ。…勿論、賢昇君自身が自分の意思で心から仮面ライダーをやめたいっていうのなら、それを止める権利は僕にはないです。でも…賢昇君はやめたいわけじゃないでしょう?」

 

賢昇「!…そりゃ、まあ。俺だって…仮面ライダーであることに誇りを持ってはいる。それを…例え幼馴染のお前にだろうとホイホイ交代は…したくねえ」

 

アリス「!…さっきも言ったけど、賢昇は戦いには着いていけてない。それなのに、それでも賢昇がいいの?」

 

時雨「…はい。それに、あのモノノケは五行。そもそもが一筋縄でいく相手じゃありません。それに勝てなかったから足手纏いだなんて、早計です」

 

アリス「…でもあなたは、随分と警戒されてたみたいだったよ?あの金色のアヤダマ…だっけ?あれがあればあのツチグモってモノノケにだって勝ててたんじゃないの?」

 

時雨「それは…」

 

賢昇「…かもな。時雨の力は本物だ。けど…アリス。俺は仮面ライダーをやめる気はねえ。……俺だって、強くなるって決めたんだ」

 

アリス「あ、ちょっと、賢昇!」

 

 アリスになんとか賢昇が必要な仲間であることをアピールする時雨。

 一方の賢昇は迷いを抱えた表情ながらも仮面ライダーをやめたくないと伝え、バスターズのアジトを出ていってしまうのだった…。

 

結佳「あちゃー…」

 

圭佑「リーダー…」

 

千瀬「派手に迷ってるねぇ…」

 

時雨「バスターズの皆…」

 

アリス「あなた達は…」

 

 賢昇が出ていった後、奥の部屋から出て来たのはバスターズの三人。

 その場に気まずい空気が流れるのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

第肆拾弍話「地獄絵図こそが俺の行く道」

 

アリス「そう、じゃああなた達が今の賢昇の仲間なのね」

 

時雨「えっと、繰谷さんはその…賢昇君の幼馴染、なんですよね?」

 

アリス「うん。賢昇は私にとって一番大切な人なんだ。…だから、私が守らないと。そう決めたの」

 

千瀬「…賢ちゃん先輩を守る?」

 

アリス「賢ちゃん…?…ええ。……私は昔、自分の弱さのせいで賢昇のことを傷付けさせてしまった。…だから、私は強くなった。賢昇を守ってあげられるくらいに」

 

時雨「それで、仮面ライダーをやめてほしいって…」

 

 バスターズのアジトにて、アリスは時雨、結佳、千瀬、圭佑と賢昇について話し合っていた。

 

結佳「…繰谷さん。単刀直入に聞くけれど、あなたのその傷付けさせてしまった経験、というのは5年前にあなたがイジメを受けていたこと?」

 

時雨「イジメ…?」

 

アリス「!…知ってたんだ」

 

結佳「気を悪くしたならごめんなさい。でも、そこをはっきりさせないとこの話は先に進まないから」

 

アリス「別に良いよ。あなたの言う通り、私は5年前、色々あってイジメを受けて…その結果として母の生まれ故郷であるイギリスに引っ越してた。…賢昇から聞いてたのかな?」

 

結佳「ええ、まあ。賢昇はずっとその時のことを後悔してるって言ってたから」

 

アリス「…そう。ならやっぱり…」

 

結佳「でもね、繰谷さん」

 

アリス「?」

 

結佳「賢昇はただ後悔してたわけじゃない」

 

アリス「…どういうこと?」

 

 結佳は賢昇とアリスの意見の対立について、5年前に彼女が受けていたイジメが背景にあるのではないかと指摘し、アリスはそれを認める。

 しかし、結佳は賢昇がただ後悔し立ち止まっていたわけではないと続ける。

 

結佳「賢昇は大切な幼馴染を助けられなかった自分自身の弱さを悔いて…強くなる道を進んだ。イジメを…力ある者が力なき者を虐げるような行為を何よりも嫌うようになった。そして…それに立ち向かうことを選んだんだよ」

 

アリス「賢昇が…強く?」

 

結佳「そう。私達バスターズのメンバーは皆賢昇にイジメから救われてきた。あなたが賢昇を傷付けてしまったことを悔いて強くなろうとしたように、賢昇もまたあなたを傷付けさせてしまったことを悔いて強くなったんだよ。そうして…イジメに立ち向かう不良集団…バスターズが誕生した」

 

時雨「…!」

 

アリス「…そう。賢昇も努力してたんだ。…その努力は認めるよ。でも、モノノケとの戦いは別でしょ。あれは人間の範疇を超えた敵。いじめっ子なんて次元じゃ済まない」

 

 賢昇の努力を聞いたアリスはその存在を認めながらも、モノノケとの戦いにおいては話は別と返す。

 

アリス「私は自分を鍛えるための手段として自分の家業である祓魔師を選んだ。この業界は意外とワールドワイドでね。日本の布留杜市に仮面ライダーと呼ばれるモノノケと戦う戦士がいて、その中の一人の変身者の名前が降谷賢昇だって聞いた時の驚きがあなた達に分かるの?ずっと想ってきた、強くなりたいと思う理由になった幼馴染が危険に身を投じて戦ってるって聞いた私の気持ちが。…私も、譲るつもりはないよ」

 

時雨「繰谷さん…」

 

 アリスはアリスなりに賢昇を大切に思うが故の行動であることをはっきりと告げ、そのまま自身もバスターズのアジトを出ていくのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

時雨「…ということがあって…」

 

都黎「…成る程、交換留学生がな…」

 

雪音「大切な人に傷付いてほしくない気持ちは分かりますけどね…」

 

夢華「まあねえ…雪ちだって晴っちを傷付けさせないために似たようなことしたしねぇ、しかももっと強引に」

 

雪音「!そ、それは…その…そう言う夢華さんだって私に対して同じようなことをしたじゃないですか!」

 

夢華「うっ、それを言われると弱いなぁ…」

 

 翌日、時雨は歴史研究部の部室にて賢昇とアリスの出来事について仲間達に説明していた。

 

調「けど、降谷さんどうするんだろ…」

 

咲穂「彼の性格上、そう簡単に仮面ライダーをやめるとも思えませんが…今回は状況が状況ですものね…」

 

時雨「…まあ、賢昇君を信じるしかないんじゃないかな」

 

聖「そうだね。結局のところ、彼のこの先は彼自身が選択するしかないからね」

 

 賢昇がどのような選択をするのか、あれこれ話しつつも最終的には賢昇自身に委ねられているため、賢昇のことを信じようと時雨は呼びかける。

 

リュウジン「しかし無双アヤダマを奪われたのは痛いな…」

 

雪音「そうですね…あの力は強力でしたから」

 

時雨「まあ、奪われてしまったものは仕方ないよ。取り返すことを考えよう」

 

都黎「…まあ、その方が建設的だな」

 

 時雨は無双アヤダマが奪われてしまったことは痛手だと認識しつつも、過ぎたことは仕方ないのでどこかで取り返す方向に思考をシフトさせる。

 

治「成る程…まさか繰谷さんがそんなことを言い出していたとは…。うちの生徒が迷惑をかけてしまい申し訳ありません」

 

時雨「いえいえ、寧ろ折角交換留学で来てくれた夏目君達を危険な目に遭わせてしまってごめんなさい」

 

治「良いんです。晴河君達仮面ライダーが助けてくれましたから。とってもカッコよかったですよ。思わず小説の題材にしたくなってしまうくらい」

 

時雨「そ、そうですか?なら良かったです」

 

 折角の交換留学だというのにアリスの独断専行によって迷惑をかけてしまったことを治は謝罪するが、対して時雨は寧ろモノノケ事件に巻き込ませてしまったことを謝罪する。

 しかし、治は時雨の戦う姿に感銘を受けたことを伝え、時雨も満更でもない様子を見せる。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

ツチグモ「イザナミ様、ヌラリヒョン様、こちらお約束のアヤダマでございます」

 

雹介「これはまさしく無双の力…ふふふ、流石ですツチグモ。こと策に関しては五行においてあなたの右に出る者はいませんね」

 

ツチグモ「お褒めいただき光栄です」

 

イザナミ「よくやった。これで妖魔の脅威も消えたも同然じゃ…!」

 

ツチグモ「では私はこれで。…まだ私の狩りは終わっていませんので」

 

 無双アヤダマを雹介に手渡したツチグモは作戦を継続するため再度外へ向かうのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

真黒「これか。……成る程ね。凡そ理解出来たかな」

 

 真黒はヌラリヒョンの和邸の書斎にて資料を読み耽っていると、とある記述を発見して何か納得したような様子を見せる。

 指でなぞるのは「イザナギノミコト」の文字。

 

真黒「しかしまあ、まさかこう繋がってくるとは…これもまた運命ってことなのかな」

 

一茶「白石、こんな所にいたのか」

 

真黒「おや、淀川さん。何か御用で?」

 

一茶「ヌラリヒョンとイザナミ様からの命令だ。ツチグモをサポートしろ、だと。なんでも妖魔の新しい力をツチグモが奪ってきたそうだ」

 

真黒「…へえ。……了解です」

 

一茶「しかし何を調べていたんだ?」

 

真黒「イザナミ様から頼まれていた別件がありまして。それについて調べ物を」

 

一茶「?そうか」

 

 真黒の元へやって来た一茶と軽く言葉を交わしつつ、読んでいた本を元の場所に戻すと、真黒は書斎を出ていくのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

圭佑「リーダー…来ないっすね」

 

千瀬「ま、あんなことがあったんじゃねえ…」

 

結佳「悩んでるんでしょ。今回はリーダーがどうしたいかによるし、私達は待つしかないよ」

 

 バスターズのアジトにも来ない賢昇を心配しつつも、結局のところ今回の話は賢昇次第であると考えたバスターズの面々は待つことを選択する。

 

ツチグモ「おや、皆さんお揃いですね」

 

圭佑「モノノケ…!」

 

結佳「蜘蛛のモノノケ…昨日賢昇が戦ったツチグモ…?」

 

ツチグモ「ご名答です。私はツチグモ…幽冥を潰すために、あなた方には餌にでもなってもらおうかと思いまして」

 

千瀬「へえ…言ってくれんじゃん…!」

 

 突如としてバスターズのアジトに乗り込んで来たのはツチグモだった。

 突然の襲来に三人は一気に警戒体制を取る。

 

圭佑「リーダーを潰す…?そんなの、俺達が許さないっす!」

 

ツチグモ「あら、抵抗のつもりですか?随分と可愛らしいこと。…では、代わりにこれをプレゼントしましょう」

 

結佳「二人とも、逃げっ──うっ…」

 

千瀬「蜘蛛…──きゃっ!」

 

圭佑「なっ──ぐっ…」

 

 圭佑はブラストモードのブンプクブラストフォンで一撃を叩き込むも、ツチグモには一切通用しない。

 更に、ツチグモは自身の背後から三匹の蜘蛛を放つと、三人を噛ませる。

 そして蜘蛛に噛まれた三人はたちまち顔色が悪化し、地面に倒れ込んでしまう。

 

結佳「っ…これは……毒…?」

 

ツチグモ「ええ。あなた方には私の毒を打ち込ませていただきました。すぐには死にませんが…苦しむことになるでしょうね?」

 

千瀬「っ…」

 

圭佑「くっ…!」

 

ツチグモ「では、ご機嫌よう」

 

 毒に苦しむ三人を見て満足そうに頷いたツチグモは紙を一枚落としてその場を立ち去るのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

賢昇「…俺は…どうすりゃ良いんだよ。戦いについて来れてねえのは事実だ。けど、諦めて良いのか?アリスの方がその力を上手く使えるからって、アリスに仮面ライダーであることを譲っちまって良いのか?……もう分かんねえよ」

 

 一人川を眺めて焦り戸惑う賢昇。答えは見つからないままだった。

 

賢昇「…悪り、遅くなっ…た……は?」

 

結佳「うう…」

 

圭佑「っ…」

 

千瀬「ぅぅっ…」

 

賢昇「おい、何があった!おい!…これは…」

 

 焦燥感を振り切れないながらも、仲間を心配させすぎないようひとまずバスターズのアジトまでやってきた賢昇の目に映ったのは床に倒れ込んで苦しんでいる仲間達の姿だった。

 慌てて三人に駆け寄りつつ、賢昇は近くに落ちていた紙を拾い上げる。

 

賢昇「これは…」

 

『あなたの仲間には毒を打ち込ませていただきました。すぐに死ぬことはありませんが、たっぷり苦しんで死ぬことにはなるでしょう。毒を解除する方法は一つ。私を倒すことだけです。

彼等を助けたいのなら町外れの廃工場まで誰にも言わず一人で来るように。 ツチグモ』

 

賢昇「ふざけやがって…!」

 

 賢昇はツチグモの残した手紙を見て怒りを露わにするのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

時雨「巡坂さん達は大丈夫なの?」

 

賢昇「ああ。すぐに死ぬことはないらしい。…犯人を見つけてぶっ倒せば治る」

 

時雨「じゃあ急いで犯人を探さないと…僕も手伝うよ。…って、なんでそんなことを知って…?」

 

賢昇「…別に、ちょっと色々あったんだよ」

 

時雨「もしかして、今回の件もツチグモの仕業なんじゃないの?」

 

賢昇「!…別に。…とにかく俺はもう行く」

 

時雨「え?あ、ちょっと!仕方ない…お願いね。賢昇君に何かあったら教えて」

 

 病院にて結佳達の容態を尋ねていた時雨は不自然なほど結佳達の受けた毒について詳しい賢昇に疑問を抱き、犯人がツチグモなのではと勘繰るも、それを避けるように出て行った賢昇をラクーンモードのブンプクブラストフォンに追尾させる。

 

時雨「取り敢えず、僕は僕で出来ることをしよう。皆にも連絡はしたし、取り敢えずツチグモを探してみよう」

 

 賢昇のことを心配しつつも、ひとまずは結佳達を助けるべく、時雨は病院を出て街中を調べて回る。

 

時雨「ツチグモがいそうな場所…どこだろ…?」

 

真黒「やあ、ツチグモ探しかい?」

 

一茶「残念ながらお前はここまでだがな」

 

時雨「!」

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

賢昇「っくそ…!どうしてこんなことに…」

 

 病院から離れ、河川敷の鉄柵に荒々しく拳を打ちつけた賢昇は、より強くなった焦りを露わにする。

 

アリス「賢昇、こんなとこにいたんだ」

 

賢昇「アリス…」

 

アリス「聞いたよ。お仲間さんがモノノケの毒で苦しんでるんでしょ?」

 

賢昇「…ああ。悪りぃ、今急いでんだ」

 

アリス「ツチグモのところへ行くの?」

 

賢昇「!」

 

 アリスと出会した賢昇は気まずさもあってか早々に話題を切り上げツチグモのところへと向かおうとしていたところで、その目的地を言い当てられて思わず足を止める。

 

アリス「やっぱり。賢昇は昔から嘘が下手なんだよ。直情的で、素直だった」

 

賢昇「……一人で、ツチグモの奴を倒さなきゃ…アイツ等が苦しみ続けることになる。だから!俺一人で、アイツに勝たなきゃいけねえんだ!」

 

アリス「賢昇。厳しいことを言うようだけど、賢昇一人じゃあのモノノケには勝てない」

 

賢昇「…!じゃあ、諦めて…お前に幽冥を譲れってのかよ」

 

アリス「…そう。そうした方が賢昇のためにもなる」

 

賢昇「っ…俺は…!」

 

アリス「あ、ちょっと!賢昇!」

 

 アリスは今の賢昇ではツチグモを倒すことは出来ないのだから諦めて自分に幽冥を譲れと迫るが、返事に窮した賢昇はその場から走り去ってしまう。

 

ツチグモ「ふふふ…来ましたね。私の獲物が」

 

賢昇「っはぁ、はぁ…。俺は…俺はお前の獲物になんてならねえ…!ぶっ潰して、アイツ等を助け出す!」

 

《ギュウキ!》

 

《インストール!》

 

賢昇「変身!」

 

《猛火Burning!ギュウキヨロイ!》

 

幽冥「ウオラアアアッ!!」

 

 約束の廃工場まで辿り着いた賢昇は幽冥 ギュウキヨロイへと変身するとツチグモ目掛けて駆け出す。

 

ツチグモ「ふふ…焦っていますねえ」

 

幽冥「っ!?」

 

ツチグモ「ふっ!」

 

幽冥「ぐあっ!…なんで、勝てねえんだ…!」

 

ツチグモ「良いですね。良い様ですよ。それが見たかったんです。弱き者が絶望しどん底へ転がり落ちてゆくその無様な姿が!」

 

 ツチグモ目掛けて斬りかかる幽冥だったが、糸のバリアに阻まれてしまい、その隙にツチグモの伸ばした脚による一撃を喰らって吹き飛ばされてしまう。

 

幽冥「っざけんな!!ふんっ!」

 

ツチグモ「何度やっても同じことです。あなたでは…私には勝てない!」

 

幽冥「ッ…ぐああああっ!!!」

 

 バクレツブースターで火を噴き出しながら起き上がり、そのまま突撃した幽冥だったが、ツチグモの脚による強烈な連撃を喰らって変身解除に追い込まれてしまい、更には電書ドライバーまでも破損してしまう。

 

賢昇「っ…ドライバーが…!」

 

アリス「賢昇!」

 

ツチグモ「おや、あなたはこの前の。まさかここまで辿り着くとは…」

 

 ツチグモに追い詰められる賢昇の元へ駆け付けたアリス。そんなアリスにツチグモは驚きを覚える。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

時雨「白石さん、淀川さん…!」

 

一茶「あの力のないお前なら…潰せる!」

 

真黒「そういうこと」

 

《八咫烏…!》

《餓者髑髏…!》

 

真黒「変身」

 

《仮面ライダー禍炎…零!》

 

一茶「何度も俺の邪魔をした恨み、晴らさせてもらう…!」

 

《狂骨!》

《枕返!》

《蟹坊主!》

 

時雨「アヤダマを三つも…!?」

 

リュウジン「腐っても名家の血筋か…」

 

一茶「くくく…俺の成長速度が恐ろしいか?人間を超えるのも時間の問題だ…!」

 

《狂骨…》《枕返…》《蟹坊主…》

 

 時雨の前に突如出現した蒼炎の中から現れたのは真黒と一茶。

 真黒は禍炎・零 八咫烏餓者髑髏ヨロイへ変身し、一茶は狂骨アヤダマに加えて枕返アヤダマと蟹坊主アヤダマを用いて右腕はカニボウズ、左腕はマクラガエシになったキョウコツ・ 三妖混合態(さんようこんごうたい)へと変貌する。

 

時雨「これは…一筋縄ではいかなさそうですね…!」

 

リュウジン「時雨、気を引き締めていくぞ」

 

時雨「はい…!」

 

禍炎「ふふ…」

 

キョウコツ「くくく…!」

 

夢華「楽しそうなことしてんじゃん。私も混ぜてよ」

 

時雨「桃原さん!?どうしてここに…」

 

夢華「晴っちから頼まれてたツチグモ探ししてたら晴っちを見付けたから合流しようかと思ったらなんだか大変そうなことになってたからね〜」

 

キョウコツ「チッ、また余計なのが…」

 

夢華「うわ、またなんか増えてる…キモッ」

 

禍炎「ふっ…」

 

キョウコツ「何だと…!?この美しき姿が分からないとは…審美眼がないな。それと白石、お前今笑っただろ」

 

禍炎「上手いこと言うな…と思いまして。…ま、そんなことはどうでもいいんです。今のあなたなら、一人増えたところで蹴散らせる、そうでしょう?」

 

キョウコツ「チッ…まあいいだろう」

 

 乱入してきた夢華の煽りに苛立つキョウコツとそれを宥める禍炎。

 二人のそんなやりとりの横で夢華は時雨に並び立つ。

 

夢華「晴っち、無双アヤダマ奪われちゃったし弱体化してるでしょ。私で代わりになるかはともかく…力貸すよ」

 

時雨「桃原さん…ありがとう!いこう!」

 

《龍神!》《真打!》

《『真価覚醒!』》

 

《装填!》

 

夢華「…よーし!」

 

《キュウビ!》

 

《インストール!》

 

「「変身!」」

 

《憑依装着!変化!

 

『画竜点睛!龍神ヨロイ!真!』》

 

《デンシソウチャク!ヘンゲ!

 

幻影Illusion!キュウビヨロイ!》

 

 時雨は妖魔 龍神ヨロイ・真に、夢華は夢幻 キュウビヨロイにそれぞれ変身すると、禍炎とキョウコツと向き合う。

 

禍炎「さ…始めようか!」

 

妖魔「っ…はああっ!!」

 

禍炎「そう来なくちゃねえ…!」

 

キョウコツ「ふんっ!ハハハハハっ!」

 

夢幻「おっと…中々手強そうだね…!」

 

 禍炎はオンミョウブラストチェンジャーを用いて妖魔に銃撃するが、対する妖魔は風のバリアで銃撃を掻き消し、龍神之大砲剣による重い斬撃を浴びせる。

 一方のキョウコツは枕型エネルギー弾を連射して夢幻の分身を撃ち抜きつつ攻撃を仕掛ける。

 

禍炎「はっ!晴河君…無双の力を奪われたんだってね…!」

 

妖魔「っ…はあっ!」

 

禍炎「凪桜君を助けるんだっけ?無駄なことだよ。無双の力があればまだチャンスはあったかもしれないけれど…それすら失った君にチャンスはない!」

 

妖魔「!…どういう意味ですか!」

 

禍炎「イザナミ様から凪桜君を助ける目はないわけではなかった、ということだよ!まあ、そのチャンスを棒に振ったのは君だけれどね!」

 

妖魔「っ…凪桜ちゃんを助ける目はある…?無双の力があればそれが出来るってことですか!?」

 

禍炎「さあ?まあ…そうだね。強いて言うなら、イザナミ様には対極…対となる力が存在する…ってところかなあ!」

 

妖魔「うあっ!」

 

 銃撃と打撃を織り交ぜつつ無双アヤダマさえ奪われなければまだ凪桜を助けられた可能性があったことをちらつかせて妖魔の動揺を誘った禍炎は蒼炎を帯びた回し蹴りを叩き込んで妖魔にダメージを与える。

 

禍炎「あれ何?助ける手立てを自分の甘さのせいで失ってしまったから、諦めてもう終わりかい?」

 

妖魔「……助けられる目があるっていうなら…僕は尚更諦めません!」

 

《大砲之刻!》

 

妖魔「何があっても完全無欠のハッピーエンドを創り上げるって…決めたんです!!」

 

禍炎「くっ…ふふ、そう来なくちゃ。張り合いがいってもんがないよねぇ!」

 

妖魔「白石さんは、どうして変わってしまったんですか?…その道は本当に白石さんの笑顔に繋がってるんですか!?」

 

禍炎「…僕は変わってないよ。君と出会った時から何も…ね!」

 

妖魔「!…っ」

 

 禍炎は動きを止めた妖魔目掛けて拳を叩き込もうとするが、奮起した妖魔の至近距離からの砲撃を浴びて後方へ退けられながらも、楽しそうに笑い銃撃を仕掛ける。

 

禍炎「はあっ!」

 

妖魔「!」

 

 禍炎は地面を蹴って地面スレスレを飛翔しながら素早く妖魔に接近すると、格闘戦を仕掛ける。

 

禍炎「全くさあ、仲間のためにそんな必死こいて戦っちゃって、相変わらずお人好しだね、君は」

 

妖魔「…僕は…好きなんです。皆が笑顔でいられるハッピーエンドが!だから戦う…それだけです!」

 

禍炎「へえ…。そのためなら人が頼んだことはきちんと果たしてくれるお人好しってわけだ。流石だねえ、晴河君!」

 

妖魔「…!」

 

禍炎「ほらどうしたの、気を抜いたら勝てないよ!ふんっ!」

 

妖魔「っ…!白石さん…!」

 

禍炎「さあ!かかってきなよ」

 

 禍炎は妖魔を“お人好し”と呼ぶと、妖魔が一瞬動きを止めた隙に至近距離からオンミャウブラストチェンジャーによる銃撃を放ち、妖魔と距離を置く。

 

キョウコツ「ふん!」

 

夢幻「あーもう!めんどくさいなぁ…。晴っち!」

 

妖魔「…分かった!はあっ!」

 

夢幻「よっと!」

 

禍炎「…おっ…へえ、そう来るかぁ」

 

キョウコツ「何ぃ…!?」

 

 キョウコツの鋏の一撃を何とかアヤカシレーザーアタッカーで受け止めた夢幻だったが、流石にその強さに手を焼かせられたため、妖魔と協力してそれぞれ霧や霞、幻によって生み出された分身体を展開することで二人を惑わす。

 

夢幻「「「「「喰らえーっ!!」」」」」

 

禍炎「っ…面白いこと、してくれるね…!」

 

キョウコツ「ぐあっ…この!」

 

 五人の分身から同時に放たれた桃色の炎によって苦戦する禍炎とキョウコツ。

 キョウコツは苦し紛れに枕型エネルギー弾を飛ばそうとするが、そこに妖魔の一人が妨害しにかかる。

 

妖魔「させません!」

 

キョウコツ「ふん!そんなの…消えた…!?」

 

妖魔「こっちです!」

 

キョウコツ「ぐはああっ!!」

 

 妖魔の一人をすかさず鋏で突き刺したキョウコツだったが、次の瞬間偽物の妖魔は霧散し、後ろに忍び寄っていた本物の妖魔が放った砲撃によって大きく吹き飛ばされる。

 

禍炎「…あーあ」

 

キョウコツ「馬鹿な…この俺が…これだけの力を得たのに…!」

 

夢幻「どんな力でも使う人がこれじゃあねえ。…さ、決めちゃおっか、晴れっち!」

 

《スペシャルムーブ!》

 

妖魔「はい!」

 

《一・撃・必・殺!》

 

《『画竜剛撃!』》

 

《幻影ストライクフィニッシュ!》

 

「「はあーっ!!」」

 

禍炎「っ…!」

 

キョウコツ「この…!」

 

「「ぐああーっ!!!」」

 

 妖魔と夢幻は背中合わせに立った禍炎とキョウコツを挟むように立つと、同時に雷や風、水、光を帯びた跳び蹴りと多重に分身しての跳び蹴りを両サイドから放ち、挟み込むような連携攻撃で二人を変身解除にまで追い込む。

 

真黒「…やるじゃないか」

 

一茶「また負けただと…!?あり得ん…!」

 

真黒「さて、今回も撤退させてもらおうかな。じゃあね」

 

妖魔「……白石さん…」

 

 悔しがる一茶共々蒼炎で姿を眩ました真黒に、妖魔は複雑な感情を覚えるのだった…。

 

時雨「…切り替えていこう。桃原さんは向こうをお願い」

 

夢華「…別に良いけどさ、良い加減晴っちはもうちょいフレンドリーに来てくれても良いんじゃない?」

 

時雨「えっ?フレンドリーですか?」

 

夢華「そそ。だって晴っち他の仮面ライダーの皆は藍羽先生以外名前で呼んでるのに、私だけ苗字って、絶妙に距離を感じるんですけどー。そもそも私達もまあまあ長い付き合いでしょ」

 

時雨「あー…確かに。じゃあ…夢華さん、向こうをお願い」

 

夢華「それで良いんだよ。うん。というわけで任せて!」

 

時雨「う、うん。……気にしてたんだ」

 

 夢華からの苦情もありつつ、なんだかんだと仲を深めた二人は、それぞれ手分けしてツチグモ探しに戻る。

 

時雨「賢昇君…ん?賢昇君に何かあったの?え、こっち?」

 

リュウジン「…どうやら賢昇がツチグモと戦っているようだぞ」

 

時雨「!…やっぱり…急がないと」

 

 ツチグモ探しを再開してから少しして、賢昇の後を追わせていたブンプクブラストフォンが戻って来て賢昇の危機を知らせ、時雨は賢昇の元へ急ぐ。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

汰月「ツチグモ…いないな」

 

都黎「まあ、そう簡単には見つからないだろう」

 

黄泉「お主等の相手は妾じゃ…!」

 

汰月「イザナミ…!」

 

都黎「…仕方ない、いくぞ」

 

汰月「ああ!」

 

黄泉「…ふん!」

 

「「変身!」」

 

《八岐大蛇ヨロイ!》

 

《ヤギョウヨロイ!》

 

「「はあーっ!!」」

 

 ツチグモ探しを手伝っていた汰月と都黎の前に黄泉 伊邪那美ヨロイが現れる。

 黄泉は桜の花弁を放って攻撃するが、咄嗟に汰月は霊魂 八岐大蛇ヨロイへ、都黎は暗夜 ヤギョウヨロイへと変身して攻撃を掻い潜り、そのまま交戦を始める。

 

霊魂「さっさとお前をどかして…先へ進ませてもらう」

 

暗夜「右に同じだ!」

 

黄泉「ふん。…お主等ごときが妾に勝てるなどと…思わないことじゃな」

 

 霊魂と暗夜は連続で攻撃を仕掛けるが、それを弾き返した黄泉は冷たい声音で終滅之薙刀を突き付ける。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

アリス「賢昇、やっぱり私がやるよ」

 

賢昇「っ……まだ、終わっちゃいねえ…!」

 

ツチグモ「そのアヤダマは…?」

 

 地面に這いつくばる賢昇に対し、やはり自分が代わりに戦うと告げるアリス。

 しかし、そんなアリスの言葉に歯を食いしばりながら立ち上がった賢昇は妖書ドライバーを装着し、地獄アヤダマを取り出す。

 

賢昇「こいつで…!…?なんで、なんで使えねえんだよ。…やっぱり、俺じゃ、ダメなのかよ…」

 

アリス「…?」

 

ツチグモ「おやおや…何かと思いましたが…どうやら無意味な悪あがきだったようです…ね!」

 

賢昇「ぐあっ!」

 

 賢昇は地獄アヤダマを起動しようとするが、地獄アヤダマはうんとすんとも言わない。

 その姿を見たツチグモは嬉々として賢昇の顔を裏拳で殴る。

 

アリス「賢昇!よくも…!動きが…!」

 

賢昇「アリ…ス…!」

 

ツチグモ「おっと、あなたにはそこで見ていてもらいましょうか。大切な彼が甚振られてゆく滑稽で惨めな死に様を、ね!」

 

賢昇「あがあっ!!」

 

アリス「賢昇!!」

 

 ツチグモに激昂したアリスは本を取り出そうとするが、その体を背後から現れた子蜘蛛が糸を放ち拘束する。

 そして身動きの取れなくなったアリスの前でツチグモは賢昇の腹を踏みつけて痛めつける。

 

アリス「なんで…賢昇を…!」

 

ツチグモ「?何で…理由なんて簡単ですよ。彼が仮面ライダーの中で一番丁度良かったからです」

 

賢昇「!」

 

ツチグモ「そこまで強いわけでもなく、近くに他の仮面ライダーがいるわけでもない。格好の獲物でしょう?だから彼を選んだんです」

 

アリス「そんな理由で…!」

 

ツチグモ「弱く倒しやすい敵から狙うのはセオリーでは?…ふん」

 

賢昇「うぐああっ!!」

 

 ツチグモは賢昇をターゲットとした理由を単に攻略しやすいからというだけであると明かし、更に賢昇の腹を踏みつける。

 

賢昇「このっ…!」

 

ツチグモ「おや、まだ抵抗する気力がありましたか。…ですが無駄です」

 

賢昇「っく…!」

 

ツチグモ「あなたは私には勝てない。ここで惨めに死んでゆくのです…よ!」

 

賢昇「ぐああっ…!」

 

 ツチグモは抵抗しようと足を掴んだ賢昇の首を絞め上げながら持ち上げると自身には勝てないと繰り返し、その頬を張り飛ばして地面に這いつくばらせる。

 

ツチグモ「さあ…そろそろ終わりにしてあげましょう」

 

賢昇(俺は…こんなとこで終わんのか?…これで良いのか?アイツ等も、アリスも、何も守れねえままこれで終わりで…良いのか?)

 

賢昇『聞いてねえよ!どういうことだよ。いなくなるって!』

 

アリス『…ごめん、賢昇』

 

賢昇『……何でだよ…』

 

賢昇「…!」

 

 地面に転がったまま身動きも取れない賢昇は、5年前のことを思い出す。

 

賢昇(そうだ、俺が戦う理由は…強くなりたいと願った理由は…!)

 

アリス「賢昇!逃げて!!」

 

ツチグモ「ふふふ…ふん!」

 

ガキィン!!

 

ツチグモ「!?…攻撃が…弾かれた…?」

 

 糸に囚われて動けないアリスが叫んだその時、ツチグモはその鋭い脚を賢昇目掛けて放ち、その腹を貫いた…はずだった。しかし、実際には賢昇の持つ地獄アヤダマから業火のようなバリアが発生し、ツチグモの攻撃を弾き返していた。

 

賢昇「……けねぇ」

 

ツチグモ「は?」

 

賢昇「こんな終わり方で…良いわけねえ!!」

 

アリス「!」

 

賢昇「…俺は、強くなりたかった!もう二度と、大切なモンを誰にも壊させたくなかったから…もう二度とあんな思いしたくなかったからだ!お前等みたいな持つ力を自分より弱い誰かを虐げることにしか使えねえような奴等をぶっ潰して…誰も傷付かないような、そんな世界に変えたかったからだ!…俺は焦ってた。…時雨や汰月が強くなっていく中で、取り残されていたように思ってた!けど…俺は俺の道を進む。…俺の力で、誰かを虐げる悪意を焼き払う!強いとか弱いとか関係ねえ!そのために俺は戦うんだ!」

 

 ツチグモやアリスの驚く中、賢昇は自分の本当の思いを爆発させると、覚醒した地獄アヤダマを構える。

 

賢昇「…いけるよな」

 

《地獄!》

 

《装填!》

 

賢昇「…変身」

 

《憑依装着!変化!

 

閻魔裁決(えんまさいけつ)!地獄ヨロイ!》

 

 賢昇は地獄アヤダマを起動すると妖書ドライバーへと装填し、解放栞を引き下げる。

 すると閻魔大王の着る道服のように見える黒色と赤色の装甲が出現して賢昇の周囲を飛び回り始め、背後には激しく燃え盛る炎に鋭く尖った針山、凍てつく冷気を放つ氷塊、無限に見える闇が層を成すように形成される。

 そして賢昇が妖書ドライバーの表紙を閉じると素体が形成されつつ装甲が装着され、更に炎は胸部から肩部にかけて燃え上がる炎のような紅色の装甲を形作り、針山は両腕部に銀色を基調として赤色のラインが走った硬質な鋼の装甲を形作り、氷塊は両脚部に水色を基調とした凍てつく氷のような装甲を形作り、無限の闇は暗い矢印状のアンカーのようなものに変わって両腰に二本ずつ装着される。

 黒色と赤色を基調とした道服のような装甲を身に纏い、複眼には藍色の光を宿したその姿は、まさに地獄の閻魔大王を思わせる幽冥最強の姿、地獄ヨロイへと賢昇は姿を変える。

 

ツチグモ「その姿は…!?」

 

幽冥「エンマのじーさんから受け継いだ俺の新しい力…テメェをぶちのめす力だ…!」

 

ツチグモ「言ってくれるではありませんか…!」

 

幽冥「地獄の沙汰も俺様次第ってな!覚悟しろ!」

 

ツチグモ「ならば…行きなさい」

 

幽冥「あ?」

 

 新たな力を手にし、改めてツチグモと向き合う幽冥だったが、そんな幽冥に対しツチグモは手下を差し向ける。

 

幽冥「くだらねえ…全員纏めて焼却処分してやんよ!はあっ!!だあっ!オラアアッ!!」

 

アリス「あれが…賢昇の新しい力…」

 

ツチグモ「…!」

 

 幽冥は両腕の装甲から鉄の針を束ねたようなブレードを伸ばすと、連続斬撃であっという間に井守達を切り裂いて撃破していく。

 更には鋭く凍りついた右脚で荒々しい蹴りを放つことで近付いてくる餓鬼達を蹴り砕いてゆく。

 

餓鬼「……」

 

井守「……」

 

幽冥「ああ?…くだらねえな。焼き払ってやるよ!ッラアア!!」

 

ツチグモ「何なんですか…あの凄まじい強さは…!?」

 

 幽冥は纏わりついてくる井守や餓鬼達を全身から放った地獄の炎で焼き尽くし、消し炭に変える。

 

幽冥「…何人来ようが…纏めてぶちのめすだけだ…!」

 

《焦熱地獄!》

《判決之刻!一撃・必殺!》

 

 なおも取り囲んでくる井守や餓鬼達を前に、幽冥は地獄アヤダマの上部にある赤色のダイヤル“獄門ダイヤル”を一度回し、上部のスイッチを押し込む。

 

《焦熱 刑撃(けいげき)!》

 

幽冥「はああ…はあっ!!」

 

ツチグモ「何…っああああ!」

 

 幽冥は地獄の炎の力を高めると凄まじい威力の火球を解き放ち、井守や餓鬼達を纏めて焼き払うと同時にツチグモを吹き飛ばす。

 

ツチグモ「ならば仕方ありませんね…魂壊!」

 

幽冥「お得意のやつか…」

 

ツチグモ「はあっ!」

 

幽冥「はっ…効かねえんだよ!」

 

ツチグモ「なっ…!」

 

幽冥「だああっ!!」

 

 ツチグモは魂壊の術を使って自身の力を強化し、幽冥に蜘蛛の脚による一撃をお見舞いするも、幽冥はその一撃を難なく受け止め、痛烈なストレートパンチを叩き込む。

 

ツチグモ「何なのですか…この力は…!ならば!」

 

アリス「きゃあ!」

 

幽冥「アリス!」

 

ツチグモ「ふふふ…彼女を人質にすればあなたも動けないことでしょう」

 

 幽冥の得た新たな力に焦りを覚えたツチグモは糸で身動きが取れなくなっていたアリスを空中に吊し上げ、幽冥を脅す。

 

幽冥「…どこまで俺を怒らせりゃあ気が済むんだテメェは…!」

 

ツチグモ「!」

 

《鉄針地獄!》

《判決之刻!一撃・必殺!》

 

ツチグモ「ま、待ちなさい…良いのですか!?」

 

幽冥「ぶっ潰す!」

 

《鉄針刑撃!》

 

幽冥「はあああ…ふんっ!!」

 

ツチグモ「なっ…うぐああああっ!!」

 

幽冥「どりゃあああっ!!」

 

ツチグモ「うう…ああっ!!」

 

アリス「きゃっ…」

 

幽冥「よっ…と。大丈夫か?」

 

アリス「…う、うん」

 

ツチグモ「…私の糸を…容易く切り裂くなんて…!」

 

 獄門ダイヤルを二度回して上部を押し込んだ幽冥は左腕の装甲から太い針を伸ばし、それをミサイルのように撃ち出し、ツチグモを爆破する。更に追撃として両腕にブレードを伸ばして回転しながら突撃し、ツチグモに斬撃を叩き込むと、その勢いのままアリスを拘束する糸を断ち切り、お姫様抱っこで救出する。

 

幽冥「下がってろ」

 

アリス「……うん」

 

ツチグモ「隙ありです!」

 

幽冥「ふんっ!」

 

ツチグモ「!!」

 

幽冥「効かねえよ…んな攻撃!」

 

ツチグモ「うあっ!!」

 

 幽冥が助けたアリスを逃そうとしたところで、不意打ちを仕掛けるツチグモ。

 しかし、幽冥には見切られ右腕で受けられ、そのまま鋭い針を伸ばしてのカウンターによってツチグモは後退させられる。

 

《極寒地獄!》

《判決之刻!一撃・必殺!》

 

ツチグモ「…!」

 

幽冥「喰らえっ!!」

 

《極寒刑撃!》

 

幽冥「オラアッ!」

 

ツチグモ「っ……うああああっ!!」

 

 幽冥は獄門ダイヤルを三度回して上部を押し込むと、地面を強く踏み締め巨大な氷柱のランスを生成し、蹴り折って手に取ったそれをツチグモ目掛けて投擲する。

 極低温の槍がツチグモに命中すると、その身を巻き込んで一瞬凍り付かせ、更に砕けた氷の槍が鋭い氷塊へと転じ、ツチグモに一斉に襲いかかることでその身を傷付ける。

 

ツチグモ「くっ…ここは…退却するとしましょう…!」

 

幽冥「逃すわけ…」

 

《無間地獄!》

 

幽冥「ねえだろ!」

 

《判決之刻!一撃・必殺!》

 

幽冥「ふんっ!!」

 

《無間刑撃!》

 

ツチグモ「なっ…手…!?っく…うああああっ!!!」

 

 幽冥は獄門ダイヤルを四度回転させて上部を押し込むと、腰に装着された黒い矢印型のアンカー“無間アンカー”を伸ばして地面に突き立て、逃亡を図るツチグモの足元に深い闇を生成すると、そこから伸びた無数の黒い手がツチグモの身体を捕え、やがて大爆発を起こす。

 

時雨「賢昇君…!ってあれは…!?」

 

リュウジン「まさか賢昇の奴…閻魔の力を受け継いだのか…!?」

 

時雨「そっか…。流石は賢昇君」

 

 駆け付けた時雨とリュウジンが目にしたのは新たな力を手にしてツチグモを追い詰める幽冥の姿だった。

 

ツチグモ「幽冥がこんな力を得るなど…ありえません…!」

 

幽冥「…これで終わりだ」

 

《一・撃・必・殺!》

 

ツチグモ「!ま、待ってください…!」

 

幽冥「待つかよ。豪華絢爛に決めてやる!」

 

《閻魔剛撃!》

 

幽冥「ふっ、だあーっ!!」

 

ツチグモ「っ…!うぐああああああっ!!!」

 

 幽冥は命乞いするツチグモの言葉をバッサリ斬り捨てると、妖書ドライバーを操作し、跳躍する。

 そして右脚に黒赤色のオーラを纏わせた跳び蹴りを放ち、ツチグモを蹴り飛ばして爆散させる。

 

時雨「賢昇君が勝った!…やったね賢昇君!」

 

幽冥「時雨…来てたのか」

 

時雨「うん。…まあ、僕の力は必要なかったけどね」

 

賢昇「…ふっ、凄えだろ」

 

時雨「!…うん」

 

 賢昇の活躍に目を輝かせる時雨に対し、変身を解いた賢昇は自慢げに笑い拳を突き出す。その言葉を肯定しながら、時雨は賢昇と拳を突き合わせて笑い合う。

 

雹介「ツチグモ…君は実に良い仕事をしてくれた。これからも頼むよ」

 

 建物の陰にて、ツチグモの妖気を暗い黄色の土蜘蛛アヤダマに変えた雹介は妖しく笑いながらその場を立ち去る。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

黄泉「はあっ!」

 

霊魂「はあ!」

 

暗夜「ふっ!」

 

黄泉「ふん…無意味な…。…!…まあ良い。命拾いしたな」

 

霊魂「は?」

 

暗夜「撤退した…?」

 

 黄泉と交戦していた霊魂と暗夜だったが、黄泉の放った桜の花弁を銃撃と斬撃で迎撃したところで、黄泉は突然戦いを放棄してその場を去る。

 

汰月「…どうやら賢昇が新しい力を手に入れてツチグモに勝ったらしい」

 

都黎「!…そうか。だから奴は撤退したのか。…良かった」

 

汰月「…だな」

 

 時雨から賢昇が勝ったと聞いた汰月は都黎にそのことを伝えると、黄泉が撤退した理由を察しつつその勝利を喜ぶのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

アリス「…賢昇」

 

時雨「…僕ちょっと、外すね」

 

賢昇「…おう。ありがとな」

 

 真剣な雰囲気の二人に、空気を読んだ時雨はその場を離れる。

 

アリス「……賢昇、その…ごめん」

 

賢昇「…謝る必要なんてねえよ。お前はお前で、あの時のことを気にしてて、強くなろうとしたんだろ?…二度と繰り返さないために」

 

アリス「……」

 

賢昇「それなら俺もお前も変わんねえだろ。偶々立場がこうだっただけだ」

 

アリス「でも…」

 

 謝ろうとしてくるアリスに対して、偶々今回は立場がこうだっただけで、逆だった可能性だってあり得た。そう考えた賢昇は謝る必要はないと言いつつ、「けどな」と続ける。

 

賢昇「俺は戦い続ける。…今回は強い力が手に入ったけど、例えそれがなかったとしても、この先また俺の力じゃ足りなくなったとしても、俺の意思は揺るがねえ。戦わずに後悔なんて…したくねえからな。だから、アリス。お前には…認めてほしいんだ。お前は俺の…親友だから」

 

アリス「!…馬鹿だなあ。もうとっくに認めてるよ。…さっきの戦いを見てよく分かった。賢昇は強かったよ。新しい力のことじゃなくて、諦めない心の強さ。私は結局、表面上の強さしか見えてなかった」

 

賢昇「アリス…」

 

アリス「けど、賢昇。無様な戦い方してたら、その時は私が代わっちゃうから。…頑張ってね」

 

賢昇「…おう」

 

時雨「仲直り出来たみたいでよかった…」

 

リュウジン「ああ。仲良きことは美しきかな、というからな」

 

時雨「あ、バスターズの皆も無事に目を覚ましたみたいですよ。これで一件落着、ですかね」

 

リュウジン「だな」

 

 賢昇とアリスは無事に和解を果たし、心配だったのかその様子を物陰から見守っていた時雨もホッと胸を撫で下ろし、バスターズの面々が目を覚ましたと報せを受けたこともあって事態の解決を悟る。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

治「この3週間、本当にありがとうございました!」

 

時雨「もうお別れなんて…時間が経つのは早いですね…」

 

雪音「次は私達の方からそちらへ行きますので、その時はよろしくお願いしますね」

 

夢華「弥城市、楽しみにしてるよ〜」

 

治「はは、そう言ってくれると嬉しいです。皆さんがしてくれたみたいに、僕も精一杯案内しますね」

 

調「弥城市かぁ、大都会なんだよね?」

 

咲穂「そうですよ〜。文化の最先端をゆく街、として名高いです」

 

時雨「弥城市といえば黄坂さんが今いるのも弥城市だったよね」

 

咲穂「確か白石さんのお友達…でしたよね?」

 

 やってきた別れの日。交換留学最終日となり、弥城市へと帰る交換留学メンバーを時雨達は見送りに来ていた。

 

汰月「楽しかったな、写真スポット巡り」

 

龍之介「お陰で良い写真が撮れたよ。ありがとう!日島君達が来た時は良いランニングスポットでも紹介するね」

 

汰月「それは楽しみだ」

 

星海「この3週間ですっかり仲良くなりましたね」

 

龍之介「あ、そうだ斜馬さん」

 

星海「はい?」

 

龍之介「これ、こないだ撮った日島君とのツーショット写真。よく撮れてるでしょ」

 

星海「!…あ、ありがとうございます…」

 

汰月「?」

 

 すっかり友情を深めた汰月と龍之介に蚊帳の外の星海は少し拗ねるが、そんな星海に龍之介は汰月と星海のツーショット写真を贈り、星海も機嫌を持ち直す。

 

アリス「……楽しかったな、この3週間」

 

賢昇「…そうか。良かった。お前にとってこの街が嫌な思い出になってなくて」

 

アリス「何言ってんの。この街は賢昇と過ごしてきた大切な思い出の詰まった場所だよ?嫌な思い出もあるけど、それ以上に良い思い出がいっぱいの場所だよ」

 

賢昇「そうか。…なあ、お前、家業継ぐんだよな?」

 

アリス「…どうしたの?」

 

 街の景色を見ながら言葉を交わす賢昇とアリス。互いに万感の思いに浸る中、賢昇はアリスの進路について問う。

 

賢昇「…いや、お前本当は、まだ歌手になりたいんじゃねえのか?」

 

アリス「!…どうしてそう思ったの?」

 

賢昇「…機嫌が良くなると鼻歌が出てきたり、そもそもお前の通う磐砥高校だって芸能系に強い高校なんだろ?諦めたくねえって思ってんじゃねえのか?」

 

アリス「……賢昇には敵わないね。そうだよ。私は未だに昔の夢に引きずられてる。過去に縛られてばっかりだね」

 

 賢昇の問いに観念した様子を見せると、過去の夢を捨てきれないでいるということを語り、アリスは自嘲気味に笑う。

 

賢昇「夢を諦めねえのは良いことだろ。…もし祓魔師にならなきゃならねえことが枷になってんのなら…俺が代わりにやってやるよ」

 

アリス「えっ?」

 

賢昇「だから、俺が代わりに戦う。家業だか何だか知らねえが、俺ほどの戦力もそういねえだろ!なんたって仮面ライダーだしな!……まあ、それに…これは俺の勝手な想いだけどよ…俺、お前の歌好きなんだ。聞いてると安心する。なんつーかその、心があったかくなる感じがすんだよ。だから、諦めないでほしいって、思ってる」

 

アリス「!…ふふふ…まるでプロポーズだね」

 

賢昇「はぁっ!?ちょっ、いや、そんなつもりで言ったわけじゃねえっていうか…」

 

アリス「…うん。ありがと、賢昇。私…もうちょっと頑張ってみるよ。だから、応援しててね」

 

賢昇「…おう!」

 

 勢い余ってプロポーズまがいのことを口走った賢昇に、アリスはそのことを指摘して揶揄いつつもその頬を染めながら反対を向いて空を見上げ、過去へと思いを馳せる。

 

アリス「ほんと、変わんないなぁ…賢昇は」

 

アリス『〜♪』

 

賢昇『お前、すっげー歌うめぇな!』

 

アリス『えっと、君は?』

 

賢昇『オレはけんしょうだ!よろしくな!なあなあ、オマエは?』

 

アリス『えっと、繰谷…アリス』

 

賢昇『アリスか!オマエの歌、もう一回聞かせてくれよ!お前の歌聞いてると、なんていうかこう…安心するんだ。ココがあったかくなる感じがする!』

 

アリス『そ、そう?』

 

賢昇『ああ!』

 

アリス『…ふふっ、変わった子だね、君』

 

 賢昇との思い出を振り返ると、アリスは笑みを浮かべて賢昇に向き直る。

 

アリス「……さて、私は帰るわけだけど…元気でね、賢昇。弥城に来た時は盛大な歓迎してあげるから」

 

賢昇「おう。楽しみに待っててやるよ」

 

アリス「じゃあ、また」

 

賢昇「おう、またな」

 

 かくして、交換留学に端を発した幼馴染の再会は、二人の仲を少しだけ深め、その第一幕を終えたのだった…。

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

次回!仮面ライダー妖魔!

 

夜御哉「イザナミから凪桜君を助け出すことも可能だろう」

 

時雨「反撃開始だよ。凪桜ちゃんを必ず助け出す」

 

見えてきた光明…

 

時雨「イザナミ…今日こそ凪桜ちゃんを返してもらいます」

 

汰月「…世界を守るためにも、仲間を助けるためにも、お前を倒す」

 

賢昇「アイツも大事な仲間だ。…だからお前を、ここでぶっ潰す!」

 

都黎「…凪桜は、俺の家族だ。ずっと、守るために戦ってきた。その思いを貫き通すだけだ!」

 

四人での反撃の時!

 

時雨「はあああーっ!!!」

 

第肆拾参話「奪還作戦!紡いできた奇跡!」

 

日曜午後9時!




第四十二話をご覧いただきありがとうございます!

今回は遂に幽冥の最強フォームである地獄ヨロイが登場しました!
時雨や汰月に置いて行かれていたように感じ、焦っていた賢昇の一つの到着点となります。

地獄ヨロイは当初は閻魔ヨロイ、とかにする案もあったのですが、地獄の力を色々使って戦うのであれば閻魔ヨロイではなくいっそのこと地獄そのものの力とするのが良いのでは?ということで地獄ヨロイという名前や、閻魔大王イメージの装甲の上から地獄を模した装甲を身に纏う現在のスタイルが確立されました。

実は技に使われてる四つの地獄以外にも地獄の力を持っているのですが…その辺は設定等で確認いただけると幸いです。

地獄の力を使う幽冥の最強形態、地獄ヨロイの今後の活躍に乞うご期待です!

さて、次回はいよいよイザナミとの一大決戦となります!
妖魔達と黄泉との戦いの行方について、是非ともご注目いただけると幸いです。

さて、今週は地獄ヨロイが登場したので、幽冥の変身ポーズ(地獄ヨロイver)を紹介していきます。

①右手で持った地獄アヤダマを起動します。(通常時と同じ持ち方)
②そのまま左手に持ち替えつつ素早く妖書ドライバーに装填します。
③右手を前に突き出して握り締め、そのまま自身の左胸(心臓の辺り)に当てます。
④変身!の掛け声を上げて左手で妖書ドライバーの表紙を閉じます。
⑤両手を軽く開き、両腕と体の間に少し間を開けた状態を保つ。

…という手順となります!お付き合いいただきありがとうございました!
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