ソードアートオンライン〜守りたい人〜   作:木製天板

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今回はサチさんと2人でお買い物に行ってもらいます。
サチさんと2人で買い物に行くのは初めての設定です。

キリト君が頑張っているときにですね。



圏内事件の時に

 

2024年3月

 

今日は自分の家でゆっくりするつもりで、ベッドの上に転がっていた。

昼までは寝るつもりだったが、

 

「おーい‼︎ユア、起きてる?」

 

聞いただけでテンションが高いとわかる声が部屋のそとから聞こえてきた。

この声はサチだ。

 

あの日以来、サチは俺と同じ家で暮らしている。

そして、あの日から比べるとだいぶ元気になってくれた。

最初は何を言っても無反応だったから、こうやって自分から声をかけてくれるのは嬉しい。

 

が、最近では毎朝このテンションだ。

寝起きの悪い俺はイライラしていた。

まぁ、これは俺が悪い。

 

「あー、起きてるよー。なんかよう?」

 

俺はさっさと用件を聞いて寝ようと思った。

 

「ねぇ、一緒に買い物行こうよ」

 

とか、ふざけた事を言いながら部屋に入ってきた。

俺は頭まで布団をかぶり、無視をした。

 

「あー‼︎もう‼︎早く起きて‼︎」

「買い物くらい1人で行ってきてよ。いつも1人じゃん」

「今日はユアの服を買いに行く予定‼︎」

「てきとーに……いや、俺も行く‼︎」

 

俺はベッドから飛び起きた。

適当に買わしたら、スカートとか買ってきそうで怖い。

今の体は女でも心は男なのだからスカートとかはくのは、精神的にくるものがある。

 

「やった‼︎じゃあ、準備してくるから。ユアも早く準備してきてね」

「わかったよ」

 

 

それから5分後。

俺はいつもの装備でリビングに座っていた。

準備と言っても、髪をいつもの位置で結んで、着替えるだけなので時間はかからなかった。

それより、サチの準備が遅すぎる。

てか、女の準備は大概が遅い。

 

それから、30分ほど待っていたらやっとサチが部屋から出てきた。

何が変わったかは全くわからない。

 

「遅い」

「ユアが早すぎなんだよ‼︎」

 

と、怒られてしまった。

その後も、起こり続けていたが無視した。

めんどくさいしね。

 

 

家を出てからはアクセサリー見て回ったり、武器屋を回っていたらお昼になってしまった。

お昼は適当な場所ですます。

家を出てからサチは、ここまで笑顔しか見せなかった。

元気になってくれたのは本当に嬉しいが、何が楽しいかさっぱりわからない。

 

お昼を食べた後、本命の服屋に向かった。

ここ、アインクラッドでも、なぜか服屋がある。

需要あるのか?これ。

 

服屋に入ってからは、サチは今まで以上に楽しそうだ。

俺は今まで以上に楽しくない。

 

「ほら、ユアも早く服選んで」

 

俺はいつもはいている様なズボンを手にとった。

 

「あー‼︎いっつもそんなズボンばっかりたまにはこんなのもはいてよ‼︎」

 

なぜ、俺は怒られているのか不思議でたまらない。

 

サチの手に握られていたのは、になんとミニスカートだった。

 

「えーー‼︎ちょ、ちょっと待って‼︎俺はこういうの興味ないから‼︎」

 

とてつもなく慌ててしまった。

なんてものはかそうとするのだ、この人は。

 

「ほら、その『俺』とかも。女の子なんだからやめてよ」

 

ん?女の子?

 

 

あ‼︎そういえば、今まで行ってなかった。

 

「サチ。ごめん。俺、男です」

「うそ、女性アバターじゃない」

「いや、ナーヴギアの誤作動で女性アバターのままなんだ」

 

サチはミニスカートを持ったまま固まっていた。





なんとかバイトが決まりそうです。
しかし、そのバイト先に勤めていた友人の話では、差別などがとてもひどく、女の子以外は邪魔者扱いらしいです。
いじめられたりするとか。
時には、叩かれたり(殴られたり?)とかもするそうです。

その友人ができなさすぎただけと信じましょう。

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