ロシア・サハリン
元準内地・豊原(ユジノサハリンスク)郊外
通信機越しではあるが、クルミとミカ、リーの声がそれぞれ聞こえる。
彼らの答え次第で状況は変わる。
だが、これはジャブ。
日本側にも防衛線と
まだ取引のカードはあるがそれを時間が許すと思っていない。
時間が無くても日本にいる彼らの答えさえあれば、後でお釣りが来るぐらいだ。
フレディは待つしか他になかった。
喫茶リコリコの店長であるミカが通信機越しで答えを出した。
<<DAの・・・代理として答えよう。フレディ、君の取引に応じる。>>
第一関門は突破した。
すぐさまに指示を仰ぐフレディ。
「了解した。イーダ!準備しろ!」
イーダは
次は第二関門のカードだ。
この”カード”の受け取り次第でフキたちを安全に日本に戻れるか否かで変わる。
第2のカードについてミカが問いかけた。
<<フレディ、君が追っている派閥は何者なんだ?>>
フレディは喜んだ。
来た!
この質問こそが第2のカードを切れる要素だ。
フレディは答える。
「説明を色々と省いて言うと”アラン機関”の元執行部隊だ。分かりやすく言えば”吉松シンジ”の私兵と呼ぶべきだな。」
<<なんだとっ!?>>
<<フレディ、どういうことだ?>>
ミカとクルミが
2人の脳内では吉松シンジがこの世に居ないとされている。
実際には身内の仲間割れで消息不明であり、知っているのはミカをはじめとするクルミだけが知っている。
なのに今更、吉松シンジの私兵が日本に襲来すること自体あり得ないことだ。
そもそもの話、吉松シンジの私兵は姫蒲だけだと思っていた節もある。
謎が謎を呼ぶがフレディが全ての情報を握っていた。
「
フレディの情報に淡々と広げる中、クルミが間に入ってきた。
<<おい、ちょっと待て!
「ラジアータ。これでいいか?」
<<そんなことは不可能だろ!ボクやカズキがバックヤードで支えたんだ。いくら何でもー>>
「ラジアータの製造過程でアラン機関が関わっていたら?」
<<はぁ!?>>
フレディの答えでクルミは驚きを隠せない。
ただその答えを導き出した1人の
<<アラン機関
リーの答えにミカとクルミが黙った。
いや、どこでそんな情報を見つけ出したんだ?
というのが正しいだろう。
2人の無言の圧力の中でリーは答える。
<<ラジアータの設計理念は60年代まで
「そうだ。そして丁度、旧電波塔の設計もその会社が携わっているし、遺構として残した案もその会社が諸悪の根源だったりするわけだ。」
<<アラン機関に一杯食わされたってわけだ。してやられたな・・・>>
一杯・・・で済んでいれば、今ごろ千束お嬢は”生きてすら居ない”が。
と口に出してしまいそうでフレディの心の中で留まる。
リーがミカに提案する。
<<ミカの旦那、ここは奴を信じるしかない。奴の”カード”を受け取らないとDAや
<<しかしながら・・・これは私だけでの判断じゃ無理がある。>>
リーの提案を拒んだミカ。
相手が相手だけにDAの代理として答えられる力が無いのだ。
ましてや、大艦隊を保有して焦土化するなんて勝ち目すら無い。
ここに
「ミカの旦那。後の事より今ここで決めないと千束お嬢たちの運命が無くなるのも当然だ。大人たちが命を
フレディの答えは百も承知だ。
だが、ミカには迷いが生じている。
目をつぶり試行錯誤をするミカを横目にリーが答える。
<<フレディ、”貴様は出来る”んだな?>>
「あぁ。既に手配している。大艦隊を含めて
<<あとはここに居る
「そうだ。」
<<だ、そうだ。旦那・・・いや、
通信機越しでざわめきだした。
リーの突発的な提案で騒ぎを起こしている。
ただ、リーの提案はある程度の線は言えている。
大人たちが右往左往するぐらいなら、いっそ子供たちに間接的視点から答えてもらう算段だ。
どっちにしろ、子供たちの運命が左右するのに変わりはないのだからーーー。
次回⇒【親鳥】
Q:公式設定資料には載ってない事を描くなよ…
A:載っていないからこその創作。全てが忠実に描いていたら書き下ろしの赤の他人ではなくて?
PS:二次創作自体、黒よりのグレーゾーンだから表現規制派が現れたら全ての二次創作が消えるんだがな(06/13 1430時追記)。
Q:ラジアータの設定、盛りすぎて分からん。
A:設定は確かに盛っているが、ラジアータはアニメ本編で他所もんの製品って言うてなかったか?作者の聞き間違いじゃなければそうだと思うが。