別件の納品が終わったらって感じで。
ロシア・サハリン
元準内地・大泊(コルサコフ)郊外
装甲列車BTL-1に連結している通信車輌に『コルサコフにて大規模な戦闘が開始されている』という一報が入っていた。
その一報がまとめたものがフキの手にある。
「連邦及び独立軍の空爆を合図に、共に総司令官・・・フレディさんの私兵部隊が市街地と補給網突破で勝利を納め、再編成しつつ商船拿捕に向かっている・・・とのことです。」
フキが一通り読み上げると、サクラとモモも疑問に思う。
両者とも同じことを思っていた。
(何故?ここまで事が運ぶのか?)
と。
相手は
対してこちらは大義名分を掲げた
戦力も投射能力も段違いのはず。
なのに勝利を収めた?
2人だけじゃない、フキも思ったことだ。
ただ・・・ただ1人だけは微笑んでいた。
「やっぱりアメリカも漁夫の利を狙っていたわね。」
は?
なぜアメリカが?
子供たちの疑問のまなざしに
「ジョンとマイケルたちがフレディの要請を受け、かつての戦友として協力してくれたの。ホントにどれだけのカードを持っているかしらね?ねぇケリー・・・うふふっ。」
ジョンとマイケルはフレディのかつて戦友であり、軍の出世街道から傭兵に転じた実力者である。
その彼らが再び、日本を守ろうと動いている。
ジョンとマイケルもフレディと同様、第二の故郷にふさわしい日本とDAのお嬢たちを思って動いている。
これ程の実力者がこぞって動くのは想定外だった。
・傭兵稼業から足を洗った2人だが、アメリカ合衆国・国防総省の要請により統合軍に編入
・編入間もなくに州兵、各軍の予備役から率いる軍組織を創設
・路頭に迷う退役軍人をスカウトし、退役軍人の知識と2人の実戦データを重ねて一線級の軍隊に成功
・短期間ではあるが、不正規戦闘を各地の任務で成功収めている
・本作戦でも4つの軍組織データを吸収という理由で、コルサコフに戦力投射を実行した
とのことらしい。
ジョンとマイケルが言う4つの内訳は、
・波状攻撃を可能とする空軍や特定の艦船に空挺部隊を率いるロシア連邦軍
・ゲリラ戦や遅滞戦術を得意とする
・前時代的な戦術でありながらも、現代戦争に強みを出せるフレディ
・私兵でありながら質を
を指している。
フレディはこの4つの軍組織や戦闘データを見返りに対して、ジョンとマイケルは国防総省に許諾を得て、部隊を本作戦におけるコルサコフにて展開している。
それを率いるのがジョンとマイケルの2人が創設した『ジャイアント・アビス』。
ラテン語から直訳すると『巨鳥』という意味だ。
『足りない所は戦友に頼るのが一番』
だと言うのだ。
フレディのかつての戦友らがコルサコフに集結している。
ロシア連邦軍には、リーの二番手に居たアレクが本作戦の電波電子戦局・局長として参加。
アメリカ軍には、創設者であるジョンとマイケルの2人が現地入り。
そして、ピエール・・・
というよりピエールの親族が、傭兵時代の死の”武器商人”で独立軍に大量に武器を横流ししている。
ある意味で『サプライズ』とも言える作戦がコルサコフに集結しつつあり、半分勝ったようなものだと言える。
この流れを話した
モモがフキに言う。
「じゃあ、相手の・・・フランクリン派閥は?」
「恐らく壊滅状態に陥っている・・・そうですよね、
「残念だけど、そうなるわね。あと、気になるとしたら1つあるわ。」
と不気味な笑みを浮かべる
その
「ここまで勝っておいてまだあるんすか?」
「フランクリン派閥の長、ジェームズの行方よ。肝心のトップを仕留めないと作戦が失敗に終わる可能性があるわ。」
「でも艦隊がなければ、南下も無くなるんじゃないっすか?」
「サクラ先輩、違います。」
「へ?なんで?」
「もし生きてたら再び日本を襲撃する可能性があります。そうなったらフレディさんはどうなりますか?」
モモの答えにサクラは押し黙る。
万が一ジェームズが生きていた場合、DAの元来の任務である『フレディの帰還』はほぼ不可能となる。
また彼は、渡り鳥のように
彼が喫茶リコリコでミカのエスプレッソを受け取る約束、つまり千束たちとの再会すら延期するという意味を持つ。
今回の作戦に陥った全ての元凶。
ジェームズを始末できない限りは、DAもフレディも任務完了とは言えない。
そうこうしているうちにコルサコフに装甲列車向かう途中、独立軍の新兵らが率いる車輌部隊と合流する。
何もかも塵となり、火の海になっている激戦地・コルサコフまでわずか数キロ。
装甲列車の先頭である護衛部隊が入った車輌からは、煙が上がったコルサコフ市内が見えていた。
次回⇒【本髄の末路】
前の話の続きで恐らく最後(だといいなぁ)。
元来は作る予定ではなかった。
元々は本編に組み込む予定だった。
が、直前になって書き直すという暴挙に出る。
後日談の元来のスタートは42話の小話(小話【グレードゲームの始まった要因】)。
しかし、幾ら小分けにしても内容が長い!
という理由で切り離したの本編の”後日談”となった。
オリキャラの暴力装置として…
本編はあれだけ暴れたのにも関わらず、後日談でも暴れ散らかしたのは本編に組み込む予定だったから。
既に2部作目の途中までは書き上げていた状態。
尚且つ、表紙作りも一旦の終了もあったので全部作り変えるわけにはいかず…
本編と本編の小話に組み込めない状態でこうなってしまった。
という作者の本音が拭いきれない。
否定すら出来ないし、何なら本編の100以上200以下のオマージュより少ない形で完結したい。
という醜ささが出てしまった。