ロシア・サハリン
元準内地・大泊(コルサコフ)
「皆、焦りすぎよ。彼らならそつなくこなせると思ってこの作戦に挑んでる。ちがう?」
「・・・そうね、ルーク。貴女とフキちゃんたちが日本に無事に渡れば問題ないものね。」
「そう。私よりかはケリーをフキちゃんに託したいけど・・・ダメそうね。」
フキたちは・・・おびえているのだ。
幾らエージェントとして肝が座っているとはいえ、国家間における紛争解決は想定していないのがリコリス。
あくまでも国内の犯罪防止として殺しまわっているだけの”リコリス”と国家間紛争を得意とする”傭兵”じゃ割に合わない。
しかもリコリスたちを孤児という理由で捨て駒にしているのも納得がいく。
何せ子供たちを”数合わせ”として見ていないのがDA上層部なのだから。
それを知っているのが
「とにかくこの状況下で動けるとしたら彼しかいないわ。」
「そうね。待つしかないわ。全コマンダーに伝えて。『
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コルサコフが死の都市と化してから2時間。
1人の機械化された男が化学兵器にまみれた道路を歩いていた。
彼は通信しながら、目的地に向かっていた。
「最悪の過程だが、作戦に変更はない。ーーーあぁ、そのつもりで居る。ジョンに伝えておけ、マイケルと共に使える
と笑いながら、かつての戦友で本作戦の連邦軍における電子戦トップのアレクとの通信を切る。
そしてぼやく。
「賽は投げられた。あとはその責任を永遠に背負うのみ。」
そうぼやいた漢の名はフレディ。
余りにも人を殺しすぎた哀れな漢。
世界情勢ではフレディを大規模なジェノサイドを行った或いは引き金を引いた人間として”リスト”に入れられている。
ただ裏ではロシア連邦軍やアメリカ国防総省を始めとする軍組織はフレディを欲しがっている。
フレディの力を昇華させたいと思う軍組織がゴマンといるからだ。
だが、フレディはその誘いには断り続けた。
ずっとフリーランスとして闇に飲まれたほうが生きやすいからだ。
・・・だが、それも今日で終わり。
これからはDAの1人として隠れ蓑にした方がいい。
問題としてはリリベルがひっきりなしに喧嘩を売ってくるだろうか?
些細なことではあるが鬱陶しいことこの上ないが、子供たちの前で悪役を演じるのは疲れがたまる。
先の延空木だって悪役として演じた結果、DAとのそぐわない形で別れてしまったことだ。
「自分の事よりも
とぼやくフレディの姿が哀れに見える。
そして、とある倉庫にたどり着くフレディ。
手前の小屋に入ってから、暗証番号を聞かれたのでそれを問い、倉庫に入った。
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充満する生石灰の煙の中から1人の男が現れた。
だが、イーダたちは無線による機関砲を男に向けた。
男は叫ぶ。
「迎えに来た!あの街からの使者だ。」
フレディ本人ならいいが、念には念を入れる。
イーダが息を整えてから無線越しで問う
<<一度沈んだ太陽は?>>
「常世の夜から舞い戻り、朝日のある明日を迎える。」
イーダが通信を切って神美とフキたちを見て頷いた。
フレディだ。
もし執行部隊なら倉庫ごと爆破させるはずだし、何よりも足音が人間の足音じゃない。
本人で間違いないだろう。
フレディは単刀直入に言う。
「既に道は開いてある。艦隊は
相も変わらず悪役を演じきるフレディ。
「港に向かうなら今しかない。アビスが
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