【重馬場っぽいな】【怪文書注意】【台本形式注意】担当に蹄鉄をあげることが変な意味になっているのを知らずに蹄鉄を担当にあげるトレーナーと掛かるウマ娘 作:のるどすとりーむ
原作:ウマ娘プリティーダービー
タグ:ウマ娘 ウマ娘プリティーダービー オルフェーヴル サトノダイヤモンド ナイスネイチャ
蹄鉄をあげること─────それは、どんな関係性であれ、「貴方と共に走りたい」という意味が込められ、それすなわち「好きです」という告白につながるのだ。
今回はそんなことを知らないトレーナー達がやらかす話である。
【オルフェーヴル】
「余に蹄鉄を……?」
「う、うん。最近違和感を感じるって言ってたでしょ?だからと思ったんだけど……」
「よい。……ちなみに貴様は余のことを思慮して、これを寄越したのだな?」
「?……そうだけど?」
「なるほどな……わかった…………式はいつ執り行う?」
「……はい!?」
「だから、いつ挙式するのだと聞いている」
「ちょっと待って、どうしてそういう事になったの?」
「何を言っておる?貴様から結婚の申し出をしたのではないか」
「結婚?いつ?」
「そんなの、これに決まっておるだろう?」
「蹄鉄のこと?どうしてそうなるの?」
「……貴様とあろう者がどうしてそこまで理解ができない?」
「?」
「つまり……蹄鉄を我にくれてやることは婚姻の申し出をしているのである」
「そうなの?……でも俺は別にそういう意味で」
「貴様がどう思慮しようが我にくれた事実は変わらなぬ」
「……えっと?オルフェさん?目が怖いんだけど?」
「なに、そう心配するな。たっぷりと愛でてやる」
【サトノダイヤモンド】
「蹄鉄を頂けるのですか?」
「うん、もちろん。最近替えたがっていたでしょ?」
「いいんですか!ありがとうございます!」
「喜んでもらえたようで何よりだよ」
「だってようやくトレーナーさんからサトノになることを提案されるとは思いませんでしたから!」
「え?俺がいつサトノになることを提案したの?」
「え?この蹄鉄はその証じゃないんですか?」
「いや、そうじゃなくて、単にトレーニング用だと思っていたんだけど」
「そうなんですか……でもトレーナーさん、ウマ娘に蹄鉄をあげることは、求婚の意味があるんですよ?」
「そうなの?……まあでもそういう意味は無いから安心して」
「いえ、そういう意味だとして受け取らせて頂きます」
「いや、だからそういう意味じゃ」
「いいですね?」
「はい……」
「それではまずはこちらの書類にサインしてください」
「これは?」
「サトノになる書類です」
「……(白目)」
「ハア〜♡トレーナーさんとの生活。想像しただけで楽しみです♡」
【ナイスネイチャ】
「トレーナーさんや、これは何かな?」
「え?何って蹄鉄だけど?」
「そうですね、蹄鉄ですね。で?それを私にどうするつもりなの?」
「そりゃ……ネイチャにあげるためだけど?」
「はあ~……トレーナーさんや、ウマ娘に蹄鉄をあげる意味とか習ってないの?」
「え?うん」
「……念のため訊くけど、他のウマ娘にもやってたりしないよね?」
「もちろん、俺は君だけを想ってこれを買ってきたんだから」
「っ……そういうことじゃなくて、いい?ウマ娘に蹄鉄をあげることには重大な意味があるの」
「そうなの?」
「そう。……け……『結婚して欲しい』っていう意味で」
「ええ!?そうだったの?……ごめん、軽率な行動をしちゃった」
「いいよ、別に。それに私はどういう意味であっても受け取るつもりだったし」
「え?それはどういう……」
「さあ?……とりあえず、言えることは一つだけ」
「もうキャンセルはできませんよ♡」