やめて!殺さないでっ!   作:ハラシキア

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過去編終了

現代に戻ります


誰もついて来れない展開

ラミキアを仲間にした。元教皇として戦力としては申し分ない。

とりあえずは現状は未来に仲間になることが確定しているだけだな。連絡会を辞める旨を伝えてるらしいから、こっちを問題なく円満退職出来るようにしとく。

人望があるんだなー。惜しみの声がすげぇ。たった数年間でナンバー2に上り詰めただけはある。元の肩書もデカいだろうが、それだけで出世するほど世の中は甘く無いからな。有望すぎる部下か。未来への楽しみが増えたなー。

 

陰から色々とサポートして円滑に進めようとしてた。リズと一緒にのんびりと暮らしながら、ラミキアが動きやすい環境を整えていく。

堕天使からシェムハザの娘のアイリーンを筆頭に色んな子供たちが来た。指輪作りは面倒だったので、教育することにした。覚えが良いのか、もう一般的な指輪は出来てる。もう任せたいわ。

 

七災厄の件は保留中だな。動きたいけど、全てを終わらせるのは時間が掛かりすぎる。本格的に動くとすればラミキアが正式に仲間になった後だな。それぐらいで良いだろ。邪神も急かして来んし、ゆっくりとやらせて貰いますわ。

 

なんかいいなー。こういう生活って充実してるなー。

そう思っていたのが悪かったのか。天から面倒な奴が現れた。

 

 

 

 

「結婚したのか……俺以外のやつと……」

 

「死ね!」

 

とりあえず一回殺しといた。

 

 

メタトロン。ガチホモ。

俺含む全男の天敵。邪神からもコイツに関してだけは制約を全部無視して良いと言われてる。言われなくても多分制約無視してぶっ殺し続けてたな。

なんでコイツ生きてるんだ。前にミカエルに聞いた事があったが、確か天獄に閉じ込めてた筈。あそこは天界でも牢獄という側面が強い場所だ。

主に天国で罪を犯したものとか、堕天するほどではないが罪を犯した天使が入る場所だ。概念的な場所に近いから物理手段での脱出は困難を極める。俺でも真っ向からの脱出は不可能に近い。抜け道はあるが、脱出した所で邪神より強い警備兵が出張って来る。それらを振り切る事は絶対無理。条件付きとはいえ、この世で一番強い存在だと言えるのだ。創った邪神か禁じ手を使った俺以外は無理だろう。

 

そう思っていたんだがな。戦闘力からみて、俺より強くね?変態だから俺の攻撃は通ったけど、真っ向勝負したらヤバいな。

 

転移で距離を取る。コイツが俺を狙ってるのは分かり切ってる。リズが堂々とした様子で前に出た。

どうだ……?リズは一応この世界で一番強い存在だ。俺は援護に回るとして、撃退まではいけるか?

最低目標は天界への強制送還狙い。勝利条件はそれしかないな。ちょっときついわー。

 

ホント、とんでもない目に遭うことになるので、頑張ってください。応援しか出来ないし、身体が震えてるけどサポートは全力を尽くす所存なので許して……。

くそぉ……。アザゼルの悲惨な姿が脳裏から離れん。いやだ!!!絶対にあんな目に遭いたくない!!!

 

リズがあらゆる攻撃を放つ。効率の良い、ダメージが通りやすい条件を探してるのか。どれも効いてはいるし、何度も死んでるが直ぐに復活する。

意味が分からん。俺やアザゼルと違って権能での復活ではない。そうなると宗教的な事情で知名度で天界にて復活するのが普通の流れだ。

一回だけ、複数回ならまだ分かる。もう数十回は殺されてる筈だぞ。

 

「ルシ、封印は?」

 

「……多分、それしかないな」

 

ガチホモが残念そうな鳴き声をあげた。

 

「おいおい、つまんねぇ事をいうじゃねーか」

 

無視した。……ん?スマホが震えた。パターン的に堕天使関連か。

ガチホモも少し焦った様子に変わった。何?なんかやべー事が起こったの?

 

「チッ、仕切り直しか。俺は諦めねぇぞ!」

 

リズが帰ろうとしているガチホモに呪詛をかけた。

あー、なるほど。そうか、封印まではいけなかったが、こちらの世界へ来づらい状況を作ることは出来んのね。発想が賢いな。次に有利に進めれるように手を打ってた訳ね。

 

リズが艶やかな息を漏らす。リズからすれば面倒な敵だったらしい。まだ余裕はあっただろうが、気力は大分削られたっぽいな。お疲れ様、助かったわ。

 

「ありがとな、リズ」

 

「誰にも、渡さない」

 

まーた目の光が無くなってる……。独占欲が強いのは良く分かってます。愛されてることに不安は無いけど、愛も酒と一緒だ。薬と似てるな。適切な量といえば良いんかな。それが本当に良く分かる。

 

ガチホモが普通に帰ってたな。スマホの通知と被ったのも気になる。それ関係だと思うが、何事だろうか。

十中八九、間違いなく面倒ごとだろうな。未来を見んでも分かる。

内容は想像が難しいな。天界か神話関連だと思うが……。予想が出来ん。ガチホモの脱獄で天界にエラーも出てそうだな。普通に考えて邪神や俺でもルールを捻じ曲げないと突破は不可能。

マジで正攻法で抜けたのか?それなら……マジで不味いぞ。いや、確定では無いがちょっとヤバいか。

 

「一応確認だが、アレ。勝てる?」

 

「この世界なら。狭間が一番良いと思う」

 

リズがここまで言うか。勝てるが、追放が一番良さそうなのか。封印に言及しないあたり、あまり良い手段と思えないんだろうな。確かに封印って先延ばしにしてるだけだからな。それにアイツだと、何時か抜け出しそうで怖いしな。

 

スマホが鳴り響く。同時に離れていたアイリーンが慌てた様子で近づいてきた。……まずはアイリーンから話を聞くか。

スマホを見るとアザゼルから連絡が沢山入っていた。なんかヤバそうだな。スクロールしたらシェムハザやシュミリエルも入ってるな。とにかく、俺と話したい事がありそうか。後回しにするのは良くないが、まずは目の前の事を解決するとしますかね。

 

「ルシ、勘違いしてた」

 

「……なんだ?」

 

嫌な予感がする。アイリーンが慌てた様子で近づいてきているが、それが目に入っていないように何処か遠くを見ている様子だった。言いにくそうに、ヤバすぎる答えを言った。

 

「アルカディア様が倒された、と思う」

 

 

 

 

 

 

 

「リーゼロッテ様のお言葉通りです。メタトロン率いる新たな天使勢によってアルカディア様に叛逆されました」

 

 

 

 

そこからは何も頭に入って来なかった。ただ、とんでもない事が起こったんだな、そう俺は感じる事しか出来ない。

俺は少しの時間を無駄にしてしまった。

 

 

 

 

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