後半アザゼル視点です
「くッ!殺せっ!」
「そういうのいいから。さっさと考えろや。まー、ゆっくりでいいぜ。時間は無限にあるからな」
この野郎。俺が過去に邪神の目の前で辱めを味わせた事を根に持ってやがる。てめーはいいだろうが!お前は一人だが、俺は全世界だぞ。黒歴史確定や!
「ちなみに拒否権は?」
「は?あるわけねーだろ。俺がさせねーよ。なっ?分かるよな?」
圧が凄い。やっぱり責任とらせた事を根に持ってるな。なるほど、自分だけが辱めを受けるのは違うと。お前はそう言いたいのか。
ふざけるな!お前の方が絶対にお前の方が良いだろ!このハーレム野郎が!自分の年齢考えろや!
「あっ、逃げたら先ほどの槍がお前をずっと殺し続けます。あの聖者が死ぬまでお前を殺し続けます。勿論、お前が復活をやめるまで続きます」
「クソがっ!お前は見せしめだったのね。それでお前は良いのか?」
「今回はボーナスも多いしな。……一回死ぬだけでお前の醜態を特等席で見られるんだ。この付加価値はデカいぜ」
性格悪いな。邪神もお前も俺そんなに虐めて楽しいか。この異常者どもがっ!
全世界にも聞こえるように想いを伝えろ?もう俺は言ったよ!ふざけてやがる。私の愛し子を弄んだから誠意を見せろって事だろ。あの邪神は人の心が分からないようだな。
「あっ、提案はミカエルです」
「あの狂信者かっ!絶対殺す!」
「流石に俺もそれは同情する。……ここだけの話、元々ミカエルはお前の嫁さんを狙ってたらしいぞ」
「は?」
頭が沸騰しそうになる。俺のだぞ!!!
だが、アザゼルが悪い顔していたので、直ぐに冷静になった。
「どうすれば良い?」
「俺はな、お前が結婚する事に関しては大賛成なのよ。むしろ、ここまでお前が粘った事の方が驚きだったわ。俺もミカエルの野郎だけは絶対に許す気が無いから良く分かる。だからね、ルシファー。俺はね、奴の脳を破壊したいの」
「乗った」
「流石は悪友、話が早い」
「よせやい。じゃあ、協力しろよな」
「おっけー、ククッ、腕がなるぜ」
頼りになるな、コイツ。マジで嫌がらせに関してはあの邪神を越えてるわ。敵には絶対にしたくないけど、味方につければこっちのもんよ。死ねっ!ミカエル!!地獄で嫁と待ってるぜ!!!
◆
世界に神託が下った時、俺はミカエルに呼び出されていた。
「何の用だ。言っとくが、ルシファーには借りが山ほどある。それで?奴の作った空間で話す事って何だ?」
「そう邪険にすることはありません。貴方にもメリットがある話です」
胡散臭い笑みを浮かべるミカエル。元営業マンで、ルシファーの後釜に選ばれる男だ。油断をしていい相手ではない。
何より俺はコイツが嫌いだ。俺とルシファーが無休で働いている中で、計画書とか何とか理由を付けて堂々と快適な生活を謳歌していた。
その上で、俺らが堕天したらホワイト企業も驚く程の労働環境を整えやがった。腹が立つことに元上司の操縦が誰よりも上手いし、その手柄を持ってルシファーの後釜の座を盤石のものへと変えたのだ。
そうなるとは思っていたが、やり方が気に食わない。他にも色々と嫌う理由はあるが、相手にしないと後々がとんでもないことになってそうだ。話を続けるしか俺に出来る事は無い。
「神託の内容は敢えて控えておきます。どうせ、貴方の部下が後で教えてくれる事でしょう。私が貴方に協力を求めたのは、ただの悪巧み、とでも言っておきましょうか」
悪巧み?コイツは俺に何をさせたいんだ?俺はそう簡単にルシファーを裏切らねぇぞ!
「そういえば、まだ言っていませんでしたね。彼、プロポーズしましたよ!!!」
「マジ!!!?」
ばっか!ミカエル、ふざけんな!先に言えや!直ぐに協力したのに、回りくどいんだよ!
「とりあえず、試練の内容に愛の告白を全世界にさせる事を進言しときました」
「えっ、天才か?アイツ、ツンデレだからな。口では嫌がっても態度でバレバレなのに、自分は仕方無くー、的な逃げ方してたからな。いい気味だぜ」
「私も彼女の事は応援してましたからね。実は我が神と一緒に彼女の相談も乗ってたので……報われて本当に良かった……」
「ええ話や……」
ごめん、ルシファー。絶対にこっちについた方がおもろいわ。やっぱね、お前も所帯持つべきだよ。二百年以上責任取らんのは男としてどんなの?少しは俺を見習うべきだと思うね。
「で、俺は何をしろと?」
「試練をルシフェルへ伝えてください。あと、聖者の攻撃を一回貴方が喰らう事が確定したので、そこもご了承ください」
「……まあ一回ならどうとでもなるか。今回は高いぞ」
「構いませんよ。それで悪巧みの件なんですが、貴方がこういうの得意だと思いまして」
「悪巧み、ねぇ……」
無茶振りだな。具体的にどうすれば良いか、という事よりもあのツンデレの行動が読めないから、それを誘導させたい訳か。
まあ、一番男女関係に詳しいのも俺か。ミカエルの個人的な私情もある気もするが、今回は確かに俺にもメリットがある話だ。何かアイツを焚きつけれる話でもあれば良いんだが。
「そういえば、なんでアイツがプロポーズをすることになったの?」
「詳しくは本人から聞けばいいじゃないですか。私の見解は聖女時代の彼女に若干戻ったのと、50年も会っていなかった反動だと思ってます」
「マジでなんでアイツ等は結婚してなかったんだ……」
「本当に私も思いますが、一応は彼女は元聖女ですからね。結婚までいくと我が神の反応も怖かったんじゃないんですか?無駄に死を選択するほど性癖はおかしくなかった筈ですから」
そうなのかもな。本人にしか分からない領域だ。おっ、一つ思いついたな。
「じゃあ、一つ思いついたから言うわ。お前が聖女を狙ってた事にしない?」
「……流石としか言えませんね。良いでしょう。それで試練が完遂されるなら文句は言いません。私は過去に彼女を狙っていた、ことはないです。これで騙してください」
こうして俺ら二人の悪巧みが始まった。そして、俺は忘れてしまっていた。俺に向けられていた黒い笑みをこの計画の事だと誤認していた。俺は気が付かぬ内にミカエルに嵌められていた。
その後、ルシファーの元に駆けつけて旧交を深めた。色々と面白かったが、やっぱりミカエルが過去に狙っていたといった時の反応が一番だったな。結局素直になれないんだから、ルシファー君は。
それから数時間後、俺は命乞いしていた。
「もうやめて!殺さないでっ!」
「随分と、都合の良い事を言うじゃないか。おい、アザゼル。命の
死ぬ、殺される。ブチギレられたルシファーに永遠と殺され続けていた。
命乞いが通用しない……。出来るだけ苦しめて殺してくる。
抵抗なんてするだけ無駄だった。限定的にだが、権能の力が全盛期に近いコイツにはどうすることも出来ない。
「ゆ、ゆるして。なんでもする!俺は悪くねぇ!全部ミカエルの仕業なんだ!」
「知るか。奴は天界に帰ったからな。アイツはまた後日だ」
なるほど、逃げたのかミカエル。そして、落としどころを見つけて有耶無耶にしようとしていやがる。本当にミカエルはいつもそうだ!小細工が上手すぎて、俺だけいつもこんな目に遭うんだ!少しは真正面からぶつかったらどうだ!
「とりあえず、俺が飽きるまでは殺すね」
「い、いやだぁ!!!誰かー!」
「安心しろ。誰も来れない。暫く二人っきりだね!」
俺は殺され続ける。俺が何をしたって言うんだ。
なんでそんな酷い事が出来るの?
この後、めちゃくちゃ殺された。
簡単な天使紹介
ミカエル
カウンセラー
腹黒
立ち回りが良い
器用貧乏
実は苦労人
アザゼル
コメディー担当
この世界で命乞いの回数を主人公と争っている
ハーレム野郎
子沢山
一級フラグ建築士
不運
主人公
神と天使にはルシフェル
アザゼルや堕天使、悪魔にはルシファーと名乗っている
嫁に命乞いした回数は世界一
ノリで行動している
神に唯一許されていない堕天使
世界のおもちゃ
ツンデレ