GOD EATER ~堕ちた救世主~   作:elsnoir

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11.5話 距離

★外部居住区 教会

side:心葉

 

 心葉は教会に足を運んでいた。ただ神機が壊れ、出撃することも出来ないので神機が直るまで長期休暇という形で遊びに来ていた。

 

「こんにちわ」

「あっ、心葉君、いらっしゃい」

 

 教会に入ると、榛名が笑顔で出迎えてくれた。

 

「子供たちは…寝ているんですね」

「ついさっき、皆寝たところです」

 

 子供たちにお菓子を渡して喜んでいる姿を見たかったのだが、どうやら空振りに終わったようだ。

 

「心葉君、私お茶入れてきますから、そこに座って待っててください」

 

 榛名は近くにある長椅子に心葉を座らせ、奥の扉に駆け込んだ。

 

「…いつみてもボロボロ…」

 

 教会内はボロボロ。今にも落ちそうなシャンデリア、割れたステンドグラス、砕けた女神像、剥がれた床と壁、足が折れた椅子に机。他にもいろいろあった。外部居住区のものは大体こんな感じだ。古いものを拾うか、買う。もしくは廃材から組み立てる。それができるのならいいが、ここには榛名しかいない。組み立てるなら自分か、近隣の人にお願いするしかない。

 

「お待たせいたしました」

 

 榛名がトレーにポットと2つのカップ、それとお菓子の入った箱を乗せ持ってきた。そして心葉の隣に座った。

 

「お菓子まで……いつもありがとうございます」

「いいえ。こちらこそ、いつも守ってくれてありがとうございます」

 

 榛名がニコリとほほ笑んだ。彼女の笑顔を見るのがなんだか恥ずかしかった。少し目が合っただけで顔が赤くなりそうだった。

 

「ふふっ」

 

 榛名が口に手を当て上品に笑う。

 

「何がおかしいんですか」

 

 少しだけ頬を膨らませ言ってやった。

 

「やっぱり心葉君は可愛いなって思っただけです」

「か、可愛いとか言わないでください!」

 

 今度は頬を完全に膨らませた。自分が子ども扱いにされているのは本当に嫌だ。癪に障るというのだろうか。

 

「ふふっ、そういったところが可愛いんですよ」

「もうっ!からかわないでください!!」

「ごめんなさい」

 

 榛名が笑いながら誤った。心葉は紅茶を少し飲み、落ち着いた。完全に榛名のペースに飲まれていた。ハーブの香りが落ち着かせてくれる。

 

「心葉君知ってる?昔お菓子を使ったある遊びがあったの」

「遊び…聞いたことないです」

「じゃあ、やりましょうか。ルールは私から説明しますから、ちゃんと聞いて従ってくださいね?」

「わかりました。僕なんかでよければ」

 

 榛名はお菓子の箱から細長い菓子を一つ取り出した。クッキー上の棒に持ち手を除いた部分にチョコがコーティングされている。昔はポッキーと呼んでいたそうだs。

 

「こっちの部分だけ私が咥えて…」

 

 榛名が菓子の持ち手の部分を加えた。

 

「で、心葉君がもう片方を咥えます」

「ふえっ!?……ううぅ」

 

 ゲームだからと自分に言い、恐る恐る咥えた。榛名の顔が真正面に見える。今まで榛名の顔をまじまじと見つめたことはないので、とても恥ずかしい。

 

「それで」

 

 サクッ。榛名がクッキーの部分をかじり、距離を縮めた。

 

「!?!?!?」

「はい、次は心葉君の番。このゲーム先にお菓子から口を離したら負けです。あと、負けたほうが罰ゲームですからね」

「~~っ!」

 

 声が出なかった。自分の番となれば、さらに距離を縮めることになる。

 

「ぅぅ、失礼します…んっ!」

 

 このまま食べて榛名に倒れこんだら問題になるので、両手を榛名のかけ、安定させ、菓子を大胆に食べてやった。榛名との距離がさらに短くなった。

 

「大胆ですねっ」

 

 榛名も負けずと、大胆にかじった。顔との距離は約2センチ。もう自分のターンで彼女の唇と自分の唇が接触するだろう。

 

「~~~っ!?」

 

 顔が真っ赤になる。恥ずかしすぎて熱い。

 

「ほら、心葉君っ」

 

 榛名が言う。

 

「あうぅぅ……」

 

 意を決して口を動かした。あとはかじるだけだ。そのあとのことは考えないようにした。

 

「……………………っ…」

 

 顔を近づけようとした。

 

「……やっぱり僕には無理です~~~!!」

 

 咥えていた部分だけをかじり、顔をそらした。

 

「ふふっ、私の勝ちです」

「ぅぅ」

 

 恥ずかしすぎて、顔を手で覆った。

 

「じゃあ、罰ゲームですね」

「…はぁい」

 

 どんな罰ゲームが来るのか。最初によぎったのは女装だった。彼女も少なからず女装すればよく見えるだろうと思っているはずだ。

 

「…罰ゲームは、また明日もここに来ることです」

「ふぇ?」

 

 呆けた声が出た。

 

「それでおしまいです。心葉君だって忙しいのですから、そのうえで心葉君に来てもらいます」

「……そんなのでよければ…」

 

 それで今日のことはすべて終わった。なんだか散々な時間だった。




大変遅くなりました!!本当にすみません!!

時間に乗るということで12話よりも先にこっちを作り上げることにしました。しかも夜10時20分ごろから…

最近になって別の小説も投稿しました。DMMさんのソーシャルゲームの「魔法少女大戦TACTICS」の小説を投稿しました。よろしければ、そちらも見てください。


閲覧していただいている皆様には申し訳ないですが、今まで以上に投稿が不定期になります。本当にすみません。


追記:11時11分でなくてすみませんでした。でもPM11時だから…!
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