GOD EATER ~堕ちた救世主~   作:elsnoir

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21話 与えられし猶予

★廃墟

side:エリナ

 

 心葉は自分たちを殺すつもりでいる。コウタは気持ちを抑え彼を倒そうとしている。ここで神機を構えなかったらこちらが殺されるだけだ。彼を殺して生きるか。彼を殺さないで自分が死ぬか。その二択しか残されていなかった。

 

「………そんなこと……できないっ…!」

「………ぐ……うおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 自分の隣でエミールが声を上げながら地面をかけた。心葉も地を駆ける。そして神機通しがぶつかり合った。

 

「なぜこんなことをする!」

「あなた達にはわからないでしょうね!!」

 

 金色のハンマーを弾き、漆黒の槍を横薙ぎに振るう。エミールはそれを距離を取って回避する。

 

「僕の気持ちなんて一切わかるわけがない!!」

 

 距離を詰め再び槍を横に薙ぐ。槍はエミールの腹をとらえる。

 

「うぐぁぁ!」

 

 吹き飛ばされたエミールをしり目にコウタを見る。一方コウタは引き金を引き、弾丸を放っていた。弾丸を紙一重で回避し、距離を詰める。弾丸の雨は心葉に向かっていくがどれも交わされていく。あっという間に間合いに入られていた。心葉は一度跳躍し、コウタを飛び越えた。そして背後に着地した瞬間、再び槍を横に薙ぐ。槍は背中に直撃し、コウタにダメージを与える。

 

「ぐあっ!」

 

 紅の瞳がこちらを見る。

 

「くっ………くっっそおおおおおお!!!」

 

 槍を構え駆け出した。堕ちた者(フォールマン)なんかと戦闘したことはない。これが始めての対人戦となる。槍同士がぶつかり、金属音を響かせる。心葉が振るう槍をこちらの槍で受け止める。隙があれば振るってみるが同じように止められる。

 

「ねぇ、心葉!どうして、どうしてこんなことをするの!」

「あなた達に言ったってわかりはしない!僕の気持ちなんて………あなたにわかるものか!!」

 

 突如体に力が湧き上がるような感覚がした。過去にあった外部居住区への襲撃のことだ。リンクサポートではないブラッドによる感応派による現象でもない、正体不明の感応現象。それが今に起こった。

 

「あの時の感応現象……やっぱり心葉だったの………強化神機使いって話は……嘘じゃなかったのね…」

「!!」

 

 心葉の目にどす黒い炎が宿る。

 

「あなたなんかに……あなた達なんかに……僕の……何がわかるっていうんですか!!!!」

 

 受け止めていた槍が開き薙刀へと変貌する。心葉は一度槍を引き抜き、軽く下がった。

 

「お願い!もうやめて!!」

「うるさい!!!!」

 

 叫んだころには一瞬で距離を詰められていた。

 

「!」

 

 心葉が薙刀を振るう。その一撃を神機で受け止めた。だが無意味に終わった。振り降ろされた刃は抵抗という言葉を知らず、神機をいとも簡単に切り裂いた。

 

「神機が!?」

「もうどうでもいい!!」

 

 腹を蹴り飛ばされる。蹴り飛ばされた先にはコウタがいた。コウタと共に転んだ。さらにエミールが突撃してきたが、それも薙刀の前にバラバラにされ、同じように吹き飛ばされた。

 

「…さようなら」

 

 神機が銃形態に変わった。漆黒の砲身から一つの弾丸が放たれた。弾丸が自分たちに触れた瞬間に、意識を失った。

 

 

side:心葉

 

「助けは呼びました。ですが、次に会った時は容赦なく殺します」

 

 手に持っていた携帯を地面に置き、歩き出した。

 

 

side:詩音

 

 正体不明の救援要請を受けて、そのポイントにやってきた。そこにいたのはボロボロになった第一部隊と使えなくなった神機が転がっていた。

 

「ひどい……」

 

 三人とも意識を失っていて、体のあちこちにキズがあった。

 この後すぐに医療班に三人を任せて、撤退した。神機も回収し、リッカに任せてすぐに使えるよう修理を依頼した。




大変お待たせいたしました。申し訳ありませんでした。


RBやっていくとつくづく心葉とリヴィが似ているような気がしてならないです。
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