長すぎる生に飽き飽きしていた黒龍、ミラボレアス。そんな彼はふと転生することを思いつき、その世界で圧倒的英雄になろうと決めた。そんな彼が転生した先は特殊な世界であった・・・
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「ふふふっついにこの時が来たか・・・やれやれ長かった」
「何してるの?ご飯冷めちゃうわよ~」
「あぁ今向かうとも」
かつての黒龍として君臨していた彼は世界総人口の約八割が特異体質・・・個性を持つ超人社会に
「いや~ついに黒彦も高校受験か・・・早いもんだな」
「そうね・・・この間まであんなに小さかったのにね」
「はぁ・・・父に母よ、いつまでも我は子供ではないのだぞ?」
「わかってるわよ。けどしょうがないじゃない!あなたが小さい時はビックリの連続だったんだから」
それもそのはず。肉体は小さいながらも記憶は黒龍だったころのままなのだ。生まれて数か月で翼をつかって飛行、その上生まれて初めて喋った言葉が
『母よ、この間の食事の方が良かったぞ。次はそれで頼む』
なのだから記憶に残すなという方が無理だろう。まぁそれをすぐに受け入れて今まで育てている両親も両親だが・・・余談だが竜の個性を持つこの家系は代々大らかで豪快な人が多いそうだ。まぁそれも一つの要因と言えるだろう
「まぁともかく。ホントに早いもんだな」
「えぇ本当に・・・あっという間だったわね・・・」
「まさかうちの子が天下の雄英高校を受けるなんてな」
「当然であろう?我にふさわしい高校はそこしかない」
雄英高校・・・プロヒーローの養成学科を持つ国内最大級の高等学校だ。あのNo1ヒーロー”オールマイト”の出身校でもあるこの高校は倍率300倍というバカげた倍率を持っている
『我はこの世界で圧倒的な英雄となるのが目的だ。オールマイトとやらを軽く超える英雄にな。その為には雄英高校卒業は必須であろう。戦闘となれば我が勝つだろうがそれだけでは英雄ではなくただの強い者になるだけであるからな。箔というのは大事なのだよ』
朝ご飯を食べ終え荷物を持って玄関から出ようとすると、両親が見送りに来る
「じゃあくれぐれも気をつけてな」
「精一杯、黒彦らしく頑張ってね!!」
「ご苦労。では、いってくる」
「「いってらっしゃい」」
両親の応援を背に玄関を出る黒彦。胸が熱くなるのを感じながらまだ自分にも心というものがあったのかと思う
『やれやれ、長くを人として生きたからであろうな・・・しかしこの気持ちは悪くない。もはやこの世界の知識は粗方仕入れたし、一人でも生きて行けるであろうがそうなれたのは彼らの協力があったからこそだ。どれ、今日は少し本気を出すとするかな』
翼を広げて空へと飛び立つ黒彦。この世界では走るのが早かったり空を飛べたりと車や新幹線よりも早く動ける人がごまんといるため、厳格な審査を経て移動用に限り個性の使用が許可される許可証が渡される。当然黒彦もそれを持っているため、雄英高校までは空を飛んで向かうのだ。いつもより気合が入った彼の飛行は空を切るほどの勢いであり、彗星と見まがう人がいたという
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次回予告
雄英高校入学試験に挑む黒彦。圧倒的な力を一体どのように振るうのか・・・まさか伝説の黒龍様が入学試験ごときに落ちるなんてこと無いよね!大丈夫でしょ!!
次回、黒龍試験。デュエルスタ)はい、ごめんなさい