ある朝起きたら化け物になっていた男の話。

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こちらは御伽月様のシェアワールド企画「タクティカル祓魔師」の二次創作です。
初執筆・初投稿のため温かい目でご覧いただければ幸いです。

設定・用語については以下のwikiをご参照ください。
○タクティカル祓魔師ってなんだよwiki
https://w.atwiki.jp/nandayo/pages/1.html

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【タクティカル祓魔師】穢耳

 

午前五時十八分。

ある朝、勅使河原一郎が悪夢の後遺症に悩まされながら目覚めた時、彼は自分が布団の上で一体の()()になっていることに気づいた。

きっかけは寝ぼけ眼で叩き壊した目覚まし時計だった。音こそ小さいながらいつも彼の目を覚ましてくれたよき相棒は破砕音と共にいなくなってしまった。寝ぼけた意識の中でいつもと異なる機械の手触りに違和感を覚えた一郎は、不思議に思いながら枕元で充電していた携帯を取った。スマートフォンの黒い画面に映っている自分の姿は慣れ親しんだ薄毛の中年ではなく、くすんだ灰色の長い髪が生えた人型の異形であった。真っ黒なひび割れた肌と額に生えた角、頭の横から伸びる長く尖った耳、空っぽの眼窩に浮かぶぼんやりした緑の光点は目だろうか。一郎は込み上げる悲鳴を無理やり抑え込んだ。慌てて布団を剥いで起きあがろうとすると指先の鋭い爪で綿が飛び散った。

 

(これはどうした、俺はまだ夢を見ているのか?)

 

彼は考えた。頬でも摘んで痛いか確かめようと指を伸ばしたが、硬くざらついた肌を掴むことはできず爪の隙間に黒い粉がつくだけだった。妻と息子と遊びに行った自然科学館にあった、石炭のことを思い出した。

 

(一体何が起きてるんだ、死ぬ夢を見た次は界異になる夢か?数十倍の金がかかったとしても医霊技術で治療を受けるべきだったのか?)

 

彼は自分の現状把握と現実逃避にたっぷり五分も費やした。その間に彼は自分の手足が細いながら力強いことと足の指が手のように器用に動かせることを理解した。

 

一般人のやるべきことは境界対策課に通報することだ。しかし彼はそこからさらに二分かけてもその気になれなかった。早く通報しなければならない、と思う勅使河原一郎と早く行かなければならない、と思う何か別の感覚があった。2階の窓の外を見ると薄暗い空の下に静かな住宅街が広がっている。これから騒がしくするかもしれない、と思うと一郎はほんの少しだけ胸が痛んだように感じた。彼は根っからの小市民であった。

スマートフォンをつまんで手に乗せ、爪を立てないよう指の腹で慎重に液晶に触れる。緑のボタンを押し、長い耳にそっと当てるとコールの音が流れた。

 

《はいもしもし。こちら境界対策課で───》

【寸美魔世ン、朝起キ太羅】

 

ひどく歪んだ声が部屋を満たし、電話の向こうでオペレーターが息を呑むのを感じた。一郎はスマートフォンを外へ投げ捨てた。

そうして界異は窓から逃げ出した。

まだ日も上らぬ午前五時二十七分のことである。

 

 

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【安ア、怒宇死ョウ…】

 

午前六時五分。

勅使河原一郎が逃げ出してから三十分が経った。どこへ逃げよう、逃げてどうしようなどは考えていなかった。だが自分の声を聞いて「殺されるべき界異」になっていることに気づいた彼はもう無我夢中になってあてもなく走った。

 

「うわっ、な…なんだあっ!?」

「キャーーーッ!!」

 

長い耳は人の悲鳴をよく拾った。が、全て無視した。自分がバスの横を通り過ぎるほど速いとか、道に監視カメラがあったとか、自分が不自然なく四足歩行できていることは気にならなかった。ただ逃げなければ殺される、の一心でいっぱいになっていた。

午前六時十一分、にわかに街が騒がしくなるのを感じた。遠くからパトカーの音が聞こえる。ここに到達するまで急いでも九分。建物の隙間を抜け屋上を走り、人の目を掻い潜って野山の方へ逃げおおせる中、遠くのビルが白み始めたのが見えた。日の出だ。午前六時二十二分。

 

 

はて、自分はこうも時間にうるさかっただろうか?一郎は自問した。午前六時二十四分のことである。朝起きた時からそうだ。起きた時間が正確に分かり、今も時間がわかる。午前六時二十四分三十秒。午前六時二十四分三十秒八。考えるほど詳しい時間がわかる。ずきずきと頭が痛む。

彼は一度思考を止めた。どういうわけか時間がわかり、より細かい時間も望めば知ることができる。しかし細かすぎると頭が痛む。この状況を解決する力ではないなら意味がないのだ。午前六時二十四分。午前六時二十五分。

家屋が少なくなる方を選んで走っていくと道沿いに開いている店の明かりが見えた。「おにぎり・弁当の夢見屋」。たいして気にならないはずの普通の弁当屋だが一郎はとても目を惹かれた。

そして気づいた。今日はまだ朝食を食べていない。午前六時二十八分。

彼は四足歩行をやめて立ち上がり、のそのそドアの方に向かった。

 

「いらっしゃ…きゃあああっバケモノ!来ないで!来な…」

 

店員の人間が悲鳴を上げている。バレたら殺される、という考えが刹那的に一郎の脳を支配した。

 

 

人間は倒れた。静かになった弁当屋の中で彼は握り飯と弁当を食って腹を満たした。

 

【ウ魔以、宇マ異】

 

ショーケースを薙ぎ倒して握り飯を地面に落とし、犬食いする姿はさながら獣のようだった。午前六時三十六分。

 

 

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「状況はどうなってる?」

「今朝6時9分、██市の市民から通報。2〜3m程の人型界異が街を走っていたとのことです。また被害を受けた店舗に残っていた残穢の探査から穢装等級はⅠからⅡ程度と推察されます」

「持ってきた祭具でいけるか。一号霊探はどうだ」

「北西方向に向かっていきました。あの方向は██山ですね、隠れるつもりのようです」

「クソッ、頭の回る奴だな!」

 

午前六時五十分。市民の通報を受けて境界対策課██県支部から駆けつけた祓魔師、金卜(かねうら)ナリマサと勝壁(かつかべ)シオンは境界対策課祭具搭載車輌・神倉の後部スペースで状況を確認していた。界異の後を追って夢見屋にたどり着いた後に、救急車を待ちながら情報整理をしていたのである。

様々な計器が弾き出した情報を見ながらナリマサはため息をついた。

 

「眠いんですか?」

「それもある。だがちょっと気になることがあってな…ここ、見てみろ」

 

ナリマサが画面を操作して示したのは黒線が描かれた地図の画像だった。境界異常が持つ穢装から剥がれ落ちた残穢をスキャンし、位置を示したものである。

 

「ちょうどここから██山の方に伸びていますね、あとは点々と残穢があるくらいで…経路が曖昧ですね。境界異常の穢れが弱いか、隠密性に優れていると予想できます」

「違う、ここだ。この家がある場所だけ点が濃いんだよ」

「本当だ。あ、ここ知ってますよ。私の家の近くです。確か勅使河原さんの家だったような…」

「本部に照合を依頼してくれ。ここで何か起きたに違いない」

 

手早く動き始める祓魔師達。本部に連絡のメールを送ったその時であった。

 

コツコツ。コツコツコツ。

「……この音は…」

「外だ。ノックのつもりか?」

 

後ろのドアをコツコツと叩く音だ。神倉の運転手が運転席から出て行き、後ろで話しているのが聞こえる。内容は分からないが争う声ではないらしい。様子を見ていたナリマサの袖をシオンが引く。

 

一号霊探、強い反応あり。距離は2メートル、神倉のすぐ外。

 

「ナリマサさん…」

「オレが前を張る、援護射撃は任せるぞ」

 

車内に緊張が走る。シオンが壁にかかっていたカラビナに手を伸ばし、ナリマサが愛用の小刀がた黒不浄を構えたとき備え付けの受話器が鳴り響いた。スピーカーから聞こえてきた声は運転手のもので間違いない。彼の声は僅かな恐れと困惑に満ちていた。

 

『金卜さん、勝壁さん、すみません。信じられないのですが境界異常が境界異常祓滅を手伝いたい、と言っていまして…。』

「は?」

「え?」

 

はやく話をさせてくれ、こんなに血が出たら死んじまうよー。

受話器の向こうから聞こえた間の抜けた声が困惑する二人の祓魔師の耳を通り過ぎていった。

 

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どうも自分は妙な考えに取り憑かれているかもしれない。勅使河原一郎が茂みの中で気づいたのは午前八時〇分のことだった。日が昇るにつれて体が傷み始めて耐えられなくなった彼はその痛みの原因は日光だと判断し、三十分前から山の暗がりに隠れている。まだ体は痛いが日の下を歩くよりはだいぶ楽になった。この環境にはもうだいぶ慣れてきた。まるで元々この体だったかのように動ける様に得も言えぬ不気味さを覚えていた。八時〇分。

人間を恐れすぎているのではないかと考えてしまったのは午前七時五十九分のことだ。ちょっと突き飛ばすだけで簡単に怪我をするような奴を恐れることがあるのだろうか?さっきからずっとそんなことをしてはいけない、と頭の片隅で叫ぶ妙な考えを振り払おうとしてそれが人間の心だと強く思って俯いた。

意識が界異のほうへ寄ってきているのだ、人間の一郎は自我喪失の恐怖に苛まれ、界異の一郎は快哉の声を上げた。

 

これからどうしようか。

【己霊禍█怒█死██『よう兄弟!お前もこっちに来たのか!』…!?】

 

突如鮮明に聞こえた声に思わず彼は振り返った。午前八時一分五秒。

人間だ。どこからどう見ても人間の男が立っていた。男は山には似つかわしくないラフな格好で、右手に包帯をしていた。腹立たしい、今すぐにでも殺してやろうか。はやる気持ちを一郎は必死に抑えた。いや、殺すのはまだだ。なぜ奴は自分にもわかる言葉を話せたのだろうか?午前八時一分七秒。

 

『お前、不思議そうな顔してるな。それも無理ねえか。まあこっち来いよ』

 

男が手招きをしている。一郎は相手と会話をしてみることに決めた。午前八時一分十四秒。

 

『なぜおれ達の言葉を喋れるんだ』

『俺も同じ故郷の出身だからさ、兄弟。見たところお前は転移に成功してるみたいだな』

『ならお前は失敗だ、弱い体になっている』

 

ごくごく自然に会話を交わす一人と一体。自分が知らないはずの単語を受け入れ、知らないはずの知識があることに焦る人間の一郎は心の奥底に封じ込められていた。もう違和感は感じなかった。

ふと、彼の脳裏にある考えが浮かぶ。一郎は男に向けて尋ねた。

 

『そもそも誰だよお前』

『飯島慎一…向こうじゃチャ・チャカッシ・ポーヒグ。もしかしてお前名無しか?頭が高いぞ、失せろ低脳種』

『おれは勅使河原一郎…テシガワラ?ああ、おれには今名前があるのか』

『…やっべ』

 

男が狼狽えている。午前八時二分二十五秒。そうだ、おれは今名前があるんだ。向こうではないもののように扱われていたが今は違うのだ。一郎…そう呼べなくなってしまった界異の頬が軋み口角がつり上がった。

 

『そうだ、そうだ、おれは強い、そうかおれは強いのか。名前がつくくらい強いんだ。そんなことは当然だ』

『く、ククク…強いからなんだ、俺を殺して見せるのか?』

『そうだ!ここは前の世界じゃない、今はおれの方が遥かに強い!』

『チクショウ藪蛇だった!祓魔師!祓魔師助けてくれー!』

 

ガサ、ガサガサガサッ!

ダダダダダダッ!!

目の前の人間を切り裂いてやろうと屈んでいた体を持ち上げ、脚に力を入れたその時頭に何かが当たって落ちる感触があった。午前八時一分二十九秒。勅使河原一郎はそれが何か知っていた。何年も前に息子におもちゃをねだられて買ってやったことがある。祓串(ペグ)だ。横目で見れば二人の祓魔師がこちらに銃を向けている!祓魔師達の武器が今己に向けられている!己の命を奪おうとしているのだ!午前八時一分二十九秒。

 

【病滅█与██於於!!!!!!!】

「やっぱ効いてないか!」

「穢装は貫通してます、注連鋼縄で結界は張ってますが単純に皮膚が硬い…!?」

『は、ハハハ…俺より先に殺す相手がいるんじゃないか?ほら、行ってこいよ』

 

男が指差す先に顔を向ければ祓魔師が慌てている様子が見えた。祓串が顔に3,4本当たって虚しく地面に落ちる。午前八時一分二十九秒。

一郎だった界異の判断は迅速だった。やはりこの世界に我々への対処法はなかった。あの祓串も意味が無いならあとはあれらの血肉で喉を潤し、ゆっくりあいつを殺せばいいのだ。午前八時一分三十秒。

鋭い爪が地面を掘り、逆関節の脚が効率的に加速させていく。午前八時一分三十秒。人間との距離が一瞬で詰まり、さあ殺せる間合だ。午前八時一分三十秒。このまま服を切り裂いて呑み込める。男の祓魔師が()()小刀を振り下ろすがそんなもの意味はない。午前八時一分───

 

ザシュッ!!

 

界異の指はバターのように簡単に切れて地面に落ちた。午前八時一分三十一秒。

【……穢。█霊?悪禍死█ナ…?】

「舐め…るなっ!」

 

目の前で起きていることを知るより早く祓魔師の小刀が彼の頭を切り裂いた。暑い。熱い。あつい。とてもあつい。()()()()()?それは一体何だ?

午前八時一分三十三秒、最後に考えられたのはただただあついことだけだった。

 

 

「これは…祓滅した怪異から人…ッ!!勅使河原さん!肌にひどい霊障を受けています!」

「何っ、どうなってる?同族に変異したら戻せないはずだ…」

「シオン!すぐに医霊技術センターに連絡飛ばせ!オレが応急手当をする!お前はそのまま動くな!」

 

 

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午後12時20分、境界対策課██県支部取調室。呪詛犯罪者を取り調べる部屋で一人の祓魔師が机に向かって書類を読んでいた。向かい側では一人の男が拘束された状態で座っている。

 

「飯島慎一41歳男、職業は記者。自称チャ・チャカッシ・ポーヒグ。今朝祓滅した境界異常と同じ存在と主張しており…」

「正確にはこの人間の体の中に入ってるんだ。肉体が損傷しない限り俺の穢れは外に出ない」

 

男…チャカッシ、あるいは飯島はキチリと拘束具を鳴らした。界異の対処が終わった後拘束・連行された彼はこの部屋でずっと待機していた

。ようやく来た対話に興奮しているのか、注連鋼縄が擦れる音が部屋にこぼれた。

 

「今朝は気づいてもらうために指に切り傷をつけて行ったんだ。俺のアドバイスのおかげできちんと祓滅できただろう?」

「随分おしゃべりだな。この後お前も祓われるとか考えてないのか?」

「いやまあ待ってくれ、落ち着いてほしい。俺は死にたくないからこうして話してるのさ。質問はなんでも答える、頼むからちょっと」

 

にわかに騒がしくなった界異に対し少し待ってろ、と返答してナリマサは供述書を読み進めた。

 

チャカッシが元いた世界…異界、あるいは「異世界」は滅亡の危機に瀕し、別の世界の生物を乗っ取り生き延びる計画が進められていたらしい。チャカッシは今から9年前に憑依した界異でこれまで人間同様に過ごしてきたが、今朝の事件を機に境界対策課に「身売り」に来たという。

 

「内容の正確さはどれだけ保証できる?」

「確実とは言い切れない。もしかしたら俺は偽の記憶を植え付けられたただの界異ってこともあるかもしれないからな」

「よく平然と言えるな…次、この乗っ取りの基準は?」

「穢れによって影響を受けた人間だ。そういうやつの方が我々に近い。多分枕元に身代わり人形でも置いておけばそっちに憑いて無力化できるんじゃないか?」

「飯島慎一氏は10年前四号級界異『火炎車』に轢かれ意識不明の重体になった。半年後に目覚めた時には…」

「そういうことだ。今朝みたいに今更剥がすのは無理だろう」

「勅使河原一郎氏は二号級界異『獏』の攻撃を受け、通院していた。彼の寝室には護身用の祭具はなく、勅使河原氏が脳に受けていた霊障が今回の界異を引き寄せた…」

「話した感じ思考は混ざってたが憑依から時間が経っていないおかげで助かったな。彼の様子はどうだった?」

「今回のことを獏の後遺症だと思っているようだ。人命が失われていないのが良かったな、治療が終われば社会復帰できるだろう」

「そりゃ良かった」

 

茶化すような言い草は無視に限る。ナリマサは再び供述書を読み進めた。界異の祓滅手順の項目だ。

 

「…この、界異の表皮には通常の黒不浄・祓串どちらも効きが悪い。だが忌み火による加熱を行った祭具であれば通常以上に効果を発揮する。本当だな?」

「一部間違ってる、必要なのは熱だ。穢装を剥がしさえすれば武器はライターとスプレーでもいい」

「森でも燃やす気かよ…」

「事実それが一番効く。太陽を浴びれば勝手に穢装が剥がれるのは俺がよく知ってる」

 

別の意味で祓魔師には面倒かもな、とチャカッシは続けた。

一番最後、供述書の備考欄に差し掛かる。ナリマサの目は細まり首を傾げた。

 

「…縁起としての労働希望?」

「こうして首突っ込んだ以上もう人間としては生きられないと思ってな。人材不足だと聞いたし境界対策課で雇ってもらおうかと」

「クソッ、却下したい。だが猫の手も借りたいのも事実だ…」

「生かしてもらえるならタダ働きでもいい。いややっぱ給料は欲しいな、俺こっちで生姜焼きにハマっちゃって…」

 

聴取は祓魔師の持ち帰って検討する、の一言で終わった。供述書をまとめてドアを開いたナリマサは廊下に出て、少し逡巡して振り向いた。

部屋の中に取り残された、椅子に拘束された男と目が合った。そいつはにんまり笑った。

 

「色好い返事を期待してるぜ、人間」

「…オレはお前と一緒にいたくないね、穢耳(エルフ)

 

心底嫌そうな祓魔師のため息と界異人間の笑いに挟まれてドアが閉まった。

 

 

 

 

 

後日、██県支部に縁起が一体配属された。

 

「今日から新人研修で来ました!ここの食堂って生姜焼きやってますか?」

「畜生本部め!!俺のファンタジーをこれ以上踏み躙るな!!!」

「ナリマサさん!気をしっかり!」





Q.どうして穢耳(エルフ)なんてつけたの?
A.見た目と名前のギャップをつけたかった。反省も後悔もしない。

○登場界異:穢耳
https://w.atwiki.jp/nandayo/pages/231.html

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